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1998年のクーデター。いくらテレビで報道されようとも、
私たちにとっては、“どこか遠い国のこと”以外のなにものでもない。
初めてリアルタイムでみた湾岸戦争の映像が、ゲームや映画に
比べて迫力に欠けていた、とそう思ったときからきっと、
“何か”を失ってしまったんじゃないだろうか、と思ったりも
したのだけれど、でも本書を読んで、本当はそんなモノ、
私たち日本人は最初っから持ってなかったんだな、と実感したのでした。
物語の主人公・法子は経営コンサルタントとして
経営の芳しくないジャカルタの大きなホテルへと赴きます。
彼女の胸にあるのはただひとつ、優柔不断な男のこと。
そして、その男の呪縛から逃れられない自分のこと…。
そんな中、学生時代の友人で留学生だったラハルディと再会。
彼女の心は少しずつ、これまでとは違う方向へ向いていきます。
面積は多少違っても、同じ“島国”であると思われるインドネシア。
でも、決定的な違いがあるんですね。それは、インドネシアが
多民族国家である、ということ。おなじ“インドネシア人”でも、
ジャワ人、スンダ人など土着の人たち、そしてマレー人、インド人、
中国人とさまざま(だいたい27種族に大別されるようです)。
同じ国に住む同じ国籍を有する人たちなのに、生活様式は
まったく違うことが当たり前だったりします。
ストーリーとしては、実は苦手な恋愛モノだったりして(笑)。
でも、それ以上のモノがここにはある。彼女の心の揺れや悩みが、
燃えるジャカルタで少しずつ変わっていくところは面白かったです。
そして、現地の人たちにとても感情を動かされました。
ホテルの支配人(ジャワ人)、そのホテルで働く日本人営業マン、
ホテルの要職に就く華人(華僑)、日本に留学していた華僑のラハルディ、
日本料理店の女将とその娘(日本人)など、あのクーデターで、
それぞれが何を考え、どう行動したか、といったところが興味深かった。
基本的には女性のために書かれたような作品ですが、男性もきっと、
思うことがあるんじゃないかと。いろいろ考えさせられますよ。
「ジャカルタ炎上」松村美香
私たちにとっては、“どこか遠い国のこと”以外のなにものでもない。
初めてリアルタイムでみた湾岸戦争の映像が、ゲームや映画に
比べて迫力に欠けていた、とそう思ったときからきっと、
“何か”を失ってしまったんじゃないだろうか、と思ったりも
したのだけれど、でも本書を読んで、本当はそんなモノ、
私たち日本人は最初っから持ってなかったんだな、と実感したのでした。
物語の主人公・法子は経営コンサルタントとして
経営の芳しくないジャカルタの大きなホテルへと赴きます。
彼女の胸にあるのはただひとつ、優柔不断な男のこと。
そして、その男の呪縛から逃れられない自分のこと…。
そんな中、学生時代の友人で留学生だったラハルディと再会。
彼女の心は少しずつ、これまでとは違う方向へ向いていきます。
面積は多少違っても、同じ“島国”であると思われるインドネシア。
でも、決定的な違いがあるんですね。それは、インドネシアが
多民族国家である、ということ。おなじ“インドネシア人”でも、
ジャワ人、スンダ人など土着の人たち、そしてマレー人、インド人、
中国人とさまざま(だいたい27種族に大別されるようです)。
同じ国に住む同じ国籍を有する人たちなのに、生活様式は
まったく違うことが当たり前だったりします。
ストーリーとしては、実は苦手な恋愛モノだったりして(笑)。
でも、それ以上のモノがここにはある。彼女の心の揺れや悩みが、
燃えるジャカルタで少しずつ変わっていくところは面白かったです。
そして、現地の人たちにとても感情を動かされました。
ホテルの支配人(ジャワ人)、そのホテルで働く日本人営業マン、
ホテルの要職に就く華人(華僑)、日本に留学していた華僑のラハルディ、
日本料理店の女将とその娘(日本人)など、あのクーデターで、
それぞれが何を考え、どう行動したか、といったところが興味深かった。
基本的には女性のために書かれたような作品ですが、男性もきっと、
思うことがあるんじゃないかと。いろいろ考えさせられますよ。
「ジャカルタ炎上」松村美香
お父様がインドネシアに出張していたこともあって、興味を持って頂けたのかもしれませんね。私の本業は国際開発コンサルタントですが、また小説を書いてみようかなという気持にさせてくれる嬉しい書評でした。まずは、お礼まで。
私の方こそ、ご本人にコメントいただけるとは思ってもみなかったので、とても驚いてます。そして、無性に恥ずかしいのですが(^^;)。
ぜひぜひ、また小説を書いてください。楽しみに待ってます(^-^)。あ、今度はミステリーが読んでみたいです(笑)。
ところで、ブログ初心者なので、色々余計な実験をしています。コメントとトラックバックの区別がつかないし、足跡って何っ???て感じです。
また、紫微さんの部屋にはこれからも読書の参考にさせてもらいますね。ではでは。
ブログですが、私もあまりよく分かっていなかったりします(^^;)。でも、使っているうちに、なんとかなるかな、とか思ってますが、ホントはちゃんと理解して使った方が何倍も楽しめると思うのですけどね。
えーと、コメントは文字通りこんな感じで、気になった記事に自分のコメントを残すことができる機能です。トラックバックは、逆リンクとでもいいましょうか、気になった記事に関する考えや意見などを書いた自分の記事を、そこにリンクできるという機能です。足跡は…blogによると思いますが、どんな方が来てくださったのかが分かるlogだと思います。
ブログは、うまく使えばたくさん輪が広がって、いろんな楽しみがあるんだろうな、と想像します(私もまだ想像の段階です(笑))。
とにかく、一言お礼が言いたくて。これからも時々覗きに来ますので、よろしくね。