紫微の乱読部屋 at blog

活字中毒患者の乱読っぷりを披露。主にミステリーを中心に紹介します。

「アフターダーク」村上春樹

2004年10月26日 | ま行の作家
さて困ったのは、村上春樹です(笑)。
高校生の頃、「ノルウェイの森」を借りて読んだのですが、
最後まで読み通すのがやっと。物語を追ってはいるのですが、
ずっと“何か”が起きるのを待っていたのに肩透かしをくらった
状態で、「だから何なの?」というのが率直な感想でした。
あの頃はまだ若かったから。でも、今なら読めるかもしれない。
なんて思っていたんですけどね。
それで今回、また村上春樹を手にする機会ができ、
実は期待を込めて、楽しみにして読み始めたんです。
が。結果はやっぱり同じでしたね(笑)。
「だから何なの」「結局、何?」って感じ。
たぶんこれって、私に村上春樹を読み解く力がないんですよねえ。

アフターダーク=日没後。第三者が語る、とある街の夜のできごと。
ひとり街で夜を明かそうとするマリ。一晩中バンドの練習をする高橋。
ラブホのマネージャーと従業員。売春する女と、客の男、元締めの男。
そして…。眠ってしまえば何もないはずの夜の世界。
そこで繰り広げられる、ある物語。

村上春樹は今年、作家生活25周年を迎えるそうです。
ここからまた、新しい小説の世界へ向かおうとしているのだそうです。
でも、今まで彼がどこにいて、どこを通ってどこへ行くのか、
理解できない自分が悲しいなあ(^^;)。

アフターダーク
村上春樹著出版社 講談社発売日 2004.09.07価格  ¥ 1,470(¥ 1,400)ISBN  4062125366bk1で詳しく見る オンライン書店bk1