初・笹沢左保です。なんだか“2時間サスペンスの原作”という
イメージが強い方ですが、読んでみても、そういった雰囲気を
醸しつつ、息をつかせぬ展開でぐいぐいと引き込まれていきます。
大阪出張の帰り、新幹線の中から小梶鮎子は男が真鶴の海岸付近で
突き落とされるの目撃する。東京に着いた鮎子のもとに、その男性が
父であることが知らされる。その父には多額の生命保険がかけられて
いたことから、保険会社の調査員・新田が調査を始め…。
どこか“陰”のある主人公(新田)が事件の真相に迫っていく、その
臨場感がたまりませんね。男女の機微も、なんだかとっても
“大人の香り”がしますですよ(笑)。とはいっても、鮎子は19歳。
新田だって、中年と呼ぶにはまだ早い30代前半ですよ。
なのに、私から見ても“大人の香り”に溢れているなんて。
こういう物語を現代(といっても、そんな昔の作品ではないけどね)に
持ってきたって、こうもサスペンスフルな展開にはならないでしょう。
なんだか時代に合わせて、自分も子供に戻った感覚で読んでました。
ちなみにテーマ曲は「聖母たちのララバイ」だったり(笑)。
「空白の起点」笹沢左保(ケイブンシャ文庫)
イメージが強い方ですが、読んでみても、そういった雰囲気を
醸しつつ、息をつかせぬ展開でぐいぐいと引き込まれていきます。
大阪出張の帰り、新幹線の中から小梶鮎子は男が真鶴の海岸付近で
突き落とされるの目撃する。東京に着いた鮎子のもとに、その男性が
父であることが知らされる。その父には多額の生命保険がかけられて
いたことから、保険会社の調査員・新田が調査を始め…。
どこか“陰”のある主人公(新田)が事件の真相に迫っていく、その
臨場感がたまりませんね。男女の機微も、なんだかとっても
“大人の香り”がしますですよ(笑)。とはいっても、鮎子は19歳。
新田だって、中年と呼ぶにはまだ早い30代前半ですよ。
なのに、私から見ても“大人の香り”に溢れているなんて。
こういう物語を現代(といっても、そんな昔の作品ではないけどね)に
持ってきたって、こうもサスペンスフルな展開にはならないでしょう。
なんだか時代に合わせて、自分も子供に戻った感覚で読んでました。
ちなみにテーマ曲は「聖母たちのララバイ」だったり(笑)。
「空白の起点」笹沢左保(ケイブンシャ文庫)