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英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

オーケストラ

2010-05-10 | 日常
映画「オーケストラ」を観に行った。
連休の2日目、日曜日、10時開演の回で鑑賞。
朝一番にも係わらずほぼ満席。
午後の部は2回とも整理券を発行しているほどの人気のようです。
来ている年代は・・高いぞ!

体制に盾ついた故に劇場の掃除人に甘んじているかつての名指揮者フィルポフ。彼がたまたま目にしたFAXには、パリの劇場から楽団を招聘する文面が・・・・。かつての仲間を集めて自らがパリで指揮棒を振ろうという大胆かつ無謀な計画がスタートしたのですが・・・。次々に降りかかる難題も持ち前のロシア魂で奇跡の連続で解決、とうとう夢に見たパリの舞台に立つ日が訪れます。競演するのはフィリポフが指名した美貌のソリスト、アンヌ=マリー・ジャケ。曲目はチャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op,35」。
筋書きは相当に乱暴、でも笑いたっぷりな演出、って書くとフランス版「のだめ」映画かいな?と思われるかもしれませんが、後半明かされる時代を巡るお話にはちょっと泣かされます。かなりくたびれたオジサン、オバサンがもう一度輝くために。指揮者は過去のわだかまりを捨てて前向きな人生を取り戻すために。ソリストは真実を知り自分のアイデンティティを確かめるために。そして現役共産主義者も・・・。協奏曲はフィナーレを迎えます。
ジャケを演じるメラニー・ロランが美しい。




自転車に乗れたのはいつですか?

2010-04-26 | 日常
春休みに、広島のおばあちゃんの家で自転車に乗れるようになった!という娘。
「本当に乗れるの?」
「のれるよ!ほんとうだよ」と自信たっぷり。
肝心の自転車は広島に置いてきているので、レンタサイクルでテスト&練習することに。
向かったのは国営 海の中道公園。1月に行ったときにはあまりの閑散さにびっくりしましたが、花の時期を迎えてかなりの人出でした。
さて、9時半の開園すぐに入場。さっそく自転車を借ります。大人用は3時間410円。子供用は250円なり。
あれあれ、乗れる!って言ってたけど、自転車置き場から出すだけで3回も転んでいます。大丈夫でしょうか?
サイクリングコースまでやってきて・・・「よし!スタート」の掛け声で・・・・
後ろを見ると、やっぱり転んでいます。どうも、最初のひとこぎがバランスを崩すようです。
あげくに「パパがさきにいくから・・・」と、責任転嫁する泣き声までしてきます。
「じゃあ、パパ 後ろで見てるから、ゆっくりやってごらん?」
それから、失敗すること数回・・・、ようやく進むようになりました。こうなると大丈夫。不思議ですね。自転車に乗れる理屈って・・・・。一度乗れると一生乗れるんだから・・・。
園内1周10キロのコースをぐんぐん走ります。


山のコースも


海のコースも

走り出して気付いたのですが、この時点で娘はブレーキのかけ方をマスターしていませんでした。緊張してハンドルを握り締めているのでブレーキレバーに指を伸ばすことが出来ないみたいです。止まるときは足を地面に付けてズ、ズー!という感じです。まだまだ公道デビューは先です。







念願を叶える

2010-03-23 | 日常

大荒れの土曜日は1人で唐津へドライブ。
目的は・・・・・・、そう、ラーメンを食べるために。
昔々、小倉に1軒のラーメン屋がありました。私が住んでいた場所から程近い所にあったそのラーメン屋さん、いつもタクシーの運転手さんや学生で賑わっていました。小さい頃、友達の家に遊びに行ってた時、友達のお母さんがそのラーメンを出前で取ってくれたのですが、強烈な豚骨臭に圧倒されて食べることが出来ませんでした。高校生になり、やっとそのラーメンの凄さを理解し始めた矢先に、そのラーメン屋は店をたたんでしまったのです。何でも店の周りに止める客の車のことで近所とトラブルになったことが原因と聞きました。数年前、WEB上でこのラーメン屋が唐津市内で健在という情報を見つけました。以来、「いつかは行きたい」と思っており、福岡に居を構えたことを機に意を決して訪問という次第となったのです。
店の名前は、そう、「一竜軒」!
車を走らせて1時間半、ようやく店があるあたりに到着しましたが、店がありません!まさか、また閉店したのか?不安が過ぎります。Uターンして探すもやっぱりない!ここで引き返せば家族にどんなに馬鹿にされるかわかりません。再度Uターンすると・・・・、「あった!」・・・、てっきり道の東側と思っていたら、反対側にちゃんとありました。「いかんいかん、店に着くまえから緊張しちゃいかん!」大きく深呼吸して気持ちを静めます。
11時半に入店、既に3組のお客さんがいます。店内は4人がけのテーブルが4つ。なので相席は必須です。
注文は、迷わず大盛りラーメンとかしわおにぎりを(博多ラーメンに多く存在する「替え玉」は博多以外では意外と邪道扱いされています)。すぐにお水と一緒に「豆」が出てきます。豆をかじりながら待つこと数分、ラーメンが登場です。一人ずつ赤いカップに入った紅ショウガがレンゲといっしょに添えられます。このスタイルは小倉時代と一緒だ!
まずはスープの臭いから・・・・・、あれっ?それほど臭くない。記憶に刻まれたあの強烈な獣臭が感じられないのです。かまわず実食!です。「美味い・・・・・、この味です」 思わず「お母さーん」と叫んでしまいたくなります。隣のテーブルで食べてたおじさんが「うーん、うまい・・」と呟いています。思わず「でしょー、ここのラーメン、僕が生まれて初めて食べた(その時は食べれなかった)ラーメンなんですよ」と声をかけたくなってしまいます。
半分食べた頃合いに・・・、鼻腔の奥で何気に感じてきたのが、あの獣臭です。やっぱり記憶は間違っていなかった。だって毎日店の前をと通って高校に行ってたんだもん。この臭いは馴染みがない人にはちょっと受け入れられないテイストですが、慣れるといつまでも抱かれていたい!と思ってしまいます。
勘定の時、大将にちょっと挨拶しようかなと思いましたが、次々にお客さんが来るのでやめにしました。

あっ、やっぱり緊張していたのか、ラーメンの写真を撮り忘れました。

せっかく唐津に来たので、どこか見物でも、と考えましたが、すごい風と雨でしたので、名物ざる豆腐と大原松露饅頭をお土産に買ってかえりました。



これが大原松露饅頭








竹馬を作る

2010-03-18 | 日常

日曜日は油山、市民の森へ。
竹馬・竹とんぼ工作体験教室に抽選で当たったので朝から気合を入れてのお出かけです。
既にサイズに切られた竹を針金で固定して組み立てるだけなのですが、これが全然うまく行かない!
50組の参加者の内、すぐに20組ぐらいは出来上がって、外で試乗を始めているのに、まったく乗るところが固定できません。だんだんと父親としての力量が疑わしくなってきます。
「何で出来ないのー」と娘・・・
指導員のおじいさんの説明がどうも聞き取れない・・・
「ちょっと待って、何か間違っている。もう一度最初からやろう」
針金はぶち切れるは、手がつっちゃうは、で汗かいちゃいました。
結局、コツ(そうかテコの原理だ)をつかめば簡単。
別に力を込める必要もありませんでした。

ちゃんと練習するんだぜ!





ドールハウス

2010-03-16 | 日常

以前、娘からせがまれたドールハウス
しばらく空惚けておりましたが、
「今日はぜったい作って!」と赦してくれません。
じゃあ、作ってさしあげましょう。ということで、
「レゴ持ってきてー」
「レゴじゃだめ!木で作るって言ったでしょー」
「レゴで練習してから、木で作るんだよー」
「わかったー・・」

「屋根とー、前が開いてるんだよ」
「わかってる、わかってるってー」

ほら、出来たでしょう?



ドールハウスと言うよりは、
ハイチ大地震で崩れた住宅の様ですが。

でも、娘は大満足で「木で作るドールハウス」はすっかり忘れてしまったようです。
まだまだ、小学校1年生はちょろいちょろい。


レゴの基礎板・・・、底(下)にもブロックが付けれると格段良いのに。
2階建て、3階建てが簡単に出来るのにね。残念。

ツークツワンクな読書・・

2010-03-15 | 日常

マイケル シェイボン「ユダヤ警官同盟」

歴史改変物です。戦後イスラエル建国に失敗したユダヤ民族は居場所を求めて世界中に散らばっている。ここアラスカの辺境にも多くユダヤ人が移り住み、期限付きの特別自治区という形で生活を営んでいるが、その期限も残り僅か。自治区返還後の彼らの立場、居場所はまったく何も決まっていない・・・・。
こうした閉塞感に満ちた絶望の街で殺人事件が一つ。担当するのはユダヤ人刑事ライツマン。過去の働きは敏腕そのもの、しかし結婚に失敗し酒に溺れ、止めは離れた奥さんがなんと自分の上司となるという悪夢の日々。・・・・。迫りくる返還までに事件を解決しようと不眠で捜査を続けるライツマンであるが・・・・・。
読み始めてまず感じることとして、「難しい!」です。でも、この難しさがたぶん後半にかけて一気に溶解し、怒涛のエクスタシーのエンディングという構図であろうと期待して読み進めると、あっさりと裏切られます!残されたチェス盤の暗示、地下トンネルが抱かせるめくるめくサスペンスの予感、過激なユダヤ原理主義の存在など、面白く、ページをめくるのが重たいながらも律儀に付き合っていたのに、全部途中であっさりと放り出されてしまったような読後感は何なのだろうか・・・。

ランツマンが朝一番に寄った店で出されるのは、ゆでたまご。確かにハードボイルドには間違いない。

チェス用語として登場する「ツークツワンク」。まさにこの物語自体が、そしてそれを読む読書という行為自体がツークツワンクなのかもしれません。




スカイマーク

2010-03-12 | 日常

スカイマークって楽しそうだなあ。
JALもこれくらい思い切ったサービスをやればいいのに。

少なくともこの写真、顔部分をくり抜いて記念撮影パネルとして空港に置いて欲しいなあ。



昔、テロなんかに怯えなくてもよかった時代、国際線で「新婚旅行なので」とお願いするとコックピトに入れてもらえた!って話はよくあったと聞きます。
それにしても、スカイマークはパイロットもCAも制服がないんだ。と変なところで感心しちゃいました。





パンを届けてはいけないの?

2010-03-09 | 日常
今、福岡市ではちょっとした議論が起こっています。それは、給食で出るパンの持ち帰りを引き続き禁止とするという教育委員会の決定と、それに異を唱える議論です。凶暴化するモンスター父兄のクレームを恐れる行政と、食べ物を捨てることは正しくないという正論を吐く側との論争なのですが・・・・。
でもね、そもそも給食そのものが今の時代に必要なのでしょうか? って言うと、すぐに食育に効果的だとか、格差を無くす基本だ、なんて正論が聞こえてきます。「食育」って何? いつから食べることを人から教えてもらわなくてはいけなくなったの? みんなが同じものを同時に食べることが、どうして平等な社会を作ることにつながるの?・・・
私の小学校時代はもっと大らかだったな。米飯給食はまだ始まってなかったので、いつもパンだった。風邪で学校を休むと、クラスの子がパンと先生からのプリントを届けに来てくれた。パンもビニールなんかに包まれてない時代だったから、先生が紙できれいに包んでくれていた。玄関から顔を出すと、「熱あるん?」と心配してくれた。次の日、熱が下がり登校すると、みんなちょっぴり優しく接してくれた。 それから、別の日に先生から「○○くんにパンを届けてね」って頼まれるのがちょっと嬉しかったな。
ひょっとしたら、休んだ子にパンを届けなくなったことと、引きこもりが増えたこととは関係があるのかもしれない。愛子様にもパンを誰かが届けてあげれば、すぐに学校に行けたかもね。






熊本城は天下の名城!

2010-03-09 | 日常

家族で熊本に(2月28日)


まずはお約束の熊本ラーメン「こむらさき」です。定食にすると付いてくる右奥サラダが何故か美味しい。

そして熊本城に。
やっぱ熊本城の石垣は見事です。


加藤清正時代の石垣に細川時代の石垣が寄り添うダブル石垣です。


一見子供でも登れそうですが、そこは「武者返し」ですから危険ですよ。


創建当時の姿を残す宇土櫓です。
重要文化財ですが内部を公開。最上部にも上がれます。


宇土櫓から見た天守閣
今となっては内部の展示がちょっと古めかしい天守閣。
今一度木造での復元を期待します。


昨年より公開されている復元された本丸御殿「昭君之間」


備前堀から眺めた飯田丸五階櫓と大天守


石垣の長さでは日本一の「長塀」です。
個人的には熊本ベストワンの景色です。
夜、ライトアップされた姿も素敵。
石垣下は馬場になっています。


楔の痕が見てとれる石垣


お城見物を堪能した後は、蜂楽饅頭を食べて帰りました。
桜の季節にまた訪れたいな。



ジョン・ルイスの平均律

2010-03-04 | 日常

ジョン・ルイスといえばロンドン、オックスフォードストリートに店を構える老舗百貨店。ではなくて、あのMJQのジョン・ルイスです。
これはバッハをとりあげた2枚目のアルバムで、9番、4番、5番、16番、8番のプレリュード&フーガが収められています。何か達観したかなような演奏、まさに大人の世界がそこにあります。ウィスキーのオン・ザ・ロックが飲みたくなる1枚ですね。
確か、このレコードの帯には、筑紫哲也さんの推薦の言葉が書かれていました。もう2人とも天国ですか・・・・。