英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

ピースナイター

2011-08-08 | 日常

 

8月5日のカープVSジャイアンツはピースナイターと銘うたれての開催だった。
お取引先からの依頼でチケットを購入。家族といっしょに2位に浮上したカープの応援です。


始球式には「はだしのゲン」の作者、中沢啓治さん。
そして5回の球場全体でのパフォーマンス。
入場時にに全員に配られたグリーンのポスターで観客席を埋めます。
原爆ドームと同じ高さになる内野自由席最上段では赤いポスターを掲げています


こんな感じ。
ジョン・レノンのイマジンにあわせて右に左に・・・・

肝心の試合は大荒れの展開で負け負け!

8月6日に53年ぶりに本拠地で開催された試合も負け!
(これまで条例で原爆の日には野球興行が出来なかったのです)

そして日曜日も負け!

ええかげんにせんかい!3日で2位から4位かい・・・

 

 

次の日は「原爆の日」。

今年は土曜日だったので、初めて平和式典を見に行きました。

平和記念公園に集まったのは5万人。
ドーム周辺は平和団体や宗教団体で騒然とした雰囲気ですが、
慰霊碑前は静かです。


8時直前に管さんがSPに警護されながら登場。
式典が始まります。

そして8時15分

 

市長の平和宣言も総理の挨拶も何か心に響かない・・・・。

人類の今の英知では核を制御できないと分かったこの夏・・・。

慰霊碑には「過ちは二度と繰り返しませんから」と刻まれている・・・。

それなのに日本人自ら過ちを繰り返してしまった怒り・・・。

 

 


公園周辺は警察官だらけ・・・

 


オースティン最後の作品

2011-08-05 | イギリス

 

ジェーン・オースティン「説きふせられて」

 

とうとう「説得」です。

最後の長編です。

今回のヒロインは准男爵の娘アン・エリオット。アンは既に27歳という婚期を逃した少し幸薄い女性の印象ですが、そんな彼女にもかつては婚約者がいたのです。でもその時は周囲の反対にあって結婚を断念。以来、恋愛とは無縁の田舎暮らしを続けていました。そんな彼女の前にかつての婚約者であるウェントワーズ大佐が登場。元カレは海軍で拿捕賞金でかなり儲けているらしくずいぶんと立派な身になっているのですが、彼女への気持ちはどうなのでしょうか?

没落する貴族として描かれるエリオット准男爵が、屋敷を人に貸して(貸す相手というのが海軍提督でウェントワースの親戚というわけ)バースに引っ越さざるをえない状況と、「マンスフィールドパーク」ではあれだけ貧乏臭く書かれていた海軍さんが、ここではえらく羽振り良く書かれているのが面白いところ。

オースティン6長編の中で、アンは一番地味かな。物語りもさほど大きな展開も無く進むのですが、ちゃんと腹黒い奴も登場して退屈はさせません。

 

岩波文庫版の訳はちょっと古くて硬いぞ。

 

 

もっと読みたいな、オースティン。