英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

ようやく秋

2010-09-24 | 日常

昨日は寒かった。
我が家のベランダでは、育てていたキュウリがようやく結実しました。
大きくなったら食べてみましょう。
でも、とんでもなく高いキュウリになりそうです。
これまでに投入した金額・・・2500円也
(ポール、肥料、殺虫スプレー・・・)






久々のライブ感

2010-09-22 | 日常

東福岡高校で先生やってる友人に誘われて、田口浩正氏が高校時代の同級生、後輩と立ち上げた「8343プロジェクト」の芝居を観に行った。彼は東福岡高校出身だったのか。小学校はご近所の西長住小学校だ。「しこふんじゃった」「Shall we ダンス?」「サラリーマンNEO」で有名だ。
映像あり、コントあり、歌ありの舞台。歌はご近所ネタ満載だったので大いに楽しめた。
客席の3分の1は田口氏のお母さんとそのご近所おばさんたち。会場となったライブハウスにちょっと違和感ある客層でしたが、全席SOLD OUTの盛況でした。








為替介入されましたが・・

2010-09-15 | 日常

気が付けばあんなに酷かった暑さが嘘のような気候に・・・。
でも、本当に今年の夏は辛かった。自宅は坂の上にあるので会社から帰ると毎日サウナから出たような状態になっちゃう始末。それと突然襲ってくるゲリラ豪雨もたまらなかったですね。「夕立」という風情ある言葉はいつの間にか使い辛い世の中になってしまいました。


「夕立」は絵になる

夏の思い出を一つだけ
8月最後の週末、とにかく「涼しいところへ!」と思いついたのが、熊本にある菊池渓谷。小学校低学年の時に親に連れて行ってもらった記憶があります。以来の訪問。いやー、本当に涼しかった。流れる水はキンキンに冷たくいい気持ちどころか痛く感じる程。


傘はどけなさい、傘は・・・


慣れない最初のうちは3分以上入るのは辛いよ。


紅葉も有名なところですので今度は11月にでも。

ちなみに菊池渓谷ではペット連れの入場及びバーベキューは禁止されています。









荒唐無稽、でもよく出来てる

2010-09-14 | イギリス

ジョー・ウォルトン「バッキンガムの光芒」



会社を大胆に抜け出して、バスに乗って向かった先はマクドナルド。120円のホットコーヒーを手に女子高生で賑わうテーブル席の一角に滑り込む。何をしてるのかって?それは、この本を読了するため。だって、とにかく読みたかったんだもん。

ファージング3部作の最終巻です。
時代は10年ほど下り、1960年。独ソ戦は原爆を使用したドイツが勝利しており、同じく戦勝国の日本は今やイギリスとアメリカ合衆国を分割しようかという勢い。そんな世界情勢の中、イギリスを包むファシズムの影は国中に拡がり静かな恐怖が人々の日常の中に溶け込んでいる。
物語は今回も監視隊のトップとして働くカーマイケルと女性エルヴィラの掛け合いで進行します。このエルヴィラは、「暗殺のハリウッド」で登場するある人物の娘。18歳を迎え社交界に入るためにエリザベス女王の拝謁を待つデピュタントの一人です。このデピュタントのしきたりが面白いんです。壮大な出会い系・・・なのはともかく、結末に重要な役割を果たすのですよ。
監視機関の大きな力を得たカーマイケルは一方で抑圧されるユダヤ人を救う活動に身を投じています。マーブルアーチでの暴動をきっかけに大きな危険な渦に飲み込まれていくエルヴィラとカーマイケル・・・。
歴史が改変されてますので、とんでもない登場人物も出てきます。そう、ウィンザー公とシンプソン夫人。彼をこんな場面で使ってくるとは・・・思わず苦笑しちゃいました。
ロンドンの町並み描写もたくさんあって嬉しい。「英雄たち・・」「暗殺の・・」に登場した人たちが要所要所で姿を出すのも嬉しい。ラストはイギリス庶民の正義と理性、そして一番上に君臨する者の正義と理性が国を救うというものなのですが・・・・。巻末訳注を活用すれば逆な意味でイギリス現代史をおさらいすることもできます。ともかく、会社を抜け出して読む価値は十分にあります。







毎日お呼ばれとお招きで大変だ・・・

2010-09-03 | イギリス

ジェーン・オースティン「分別と多感」

原題は「Sense and Sensibility 」。
分別なんて単語、使わなくなりましたねえ。ゴミの分別収集はあたりまえになりましたけど。
面白いです、オースティンの世界。つまんないと思って読むと、たぶん退屈で本当につまんないお話に見えちゃうのでしょうが、絶対面白い!と張り切って読むと、これほど楽しめる小説はそうそう無いでしょうね。その日の読者の体調やメンタル面の状況でもその読後感は変わってきそうです。
お話は、エリナー(分別)とマリアン(多感)という2人の姉妹の「婚活」物語ですが、アッパーミドルクラスに限定された登場人物が次々と辛口に評されて愉快!それと、オースティン作品に出てくる男性は、どれもどこか情けなくて、おバカで、弱っちい存在なのも興味!
毎日毎日繰り返されるペチャクチャおしゃべりでページは進むのですが、最終章は突然ギアチェンジして早送りで終了。あれれ?
エリナーもマリアンもいいのですが、それより目立っていたのがルーシーちゃん。このルーシーちゃん、ずっと付きあっていた婚約者の年収が250万円しかない!と分かったとたんに、年収2000万円の婚約者の弟と結婚しちゃうのだからすごいですね。近代女性は強くなくてはね。





身寄りの無い大金持ちのおじいさんか、おばあさんが居られましたら
遺産をお引き受けしてもよろしいですよ。