英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

ヒトラー暗殺計画始動!

2010-08-30 | イギリス

ジョー・ウォルトン「暗殺のハムレット」


「英雄たちの朝」のラストから数ヶ月後のロンドン。大きな権力に屈することを余儀なくされた刑事カーマイケルは、ハムステッドの住宅街で起きた爆発事件を担当することに。
一方、高貴なる家柄を捨て舞台女優としての成功を目指すヴォイオラにある配役のオファーが。それはシェークスピアのハムレット。従来の解釈を大きく変え、ハムレットを女優が演じるというその興行は、先の陰謀で首相となったノーマンビーとヒトラーを招いての舞台となることとなった。秘かに進行する暗殺計画。そして、時代の運命に翻弄される女優ヴォイオラと彼女の姉妹たち。前作の盛り上がりが決して弛緩することなく緊張感を保ちながら物語は進行。ヒトラー登場、そして舞台の開幕と相成ります。
だいたい3部作的な構成では、中間部分が概して退屈ずる傾向が多いですが、今回は良い意味で裏切られました。
個人的な秘密を上層部に握られ、権力に抗う選択肢を全て奪われたカーマイケルが、逆に権力に近づいて秘密警察(イギリス版ゲシュタポ)に参加する件も面白い。
劇場、演劇界の描写も細かく、ハムレットの演出も楽しめます。
シリーズ最終巻も読むべし!






ピアノの発表会

2010-08-19 | 日常

あー・・めちゃめちゃ緊張しました。
娘が通うピアノ教室の発表会。何と私がピアノを弾いちゃったのです。
それは6月の初めごろ、発表会の前半にある連弾の曲を「パパと弾く!」と娘が言い出したことに始まります。冗談か本気かも分からず、適当に「いいよ!ちゃんと練習するなら」と答えたことが間違いで、先生からも「是非に」となり、あれよあれよとプログラムに印刷されてしまう事態に・・・。
曲は、候補の中から一番易しいものを選ばせていただいて、ヴェルディの「椿姫」から「乾杯の歌」(もちろん初心者用にアレンジしているもの)で決定。で、土日を使っての練習なのですが、お互いがヘタクソなのとそもそも仲が悪いもんで、
「もっとテンポちゃんと合わせてよ」
「パパの手がこっちを押すからよ」
「人のせいにするなよ、間違ってるのはそっちだろ?」
「パパだって最後まちがえるじゃん。もうしない!」
「じゃあ、宿題しなよ」
「宿題もピアノもしない!パパなんて大嫌い!!」
と、毎回ピアノを蹴って泣き喚く娘・・・
「いいかげんにしなさい二人とも!」
家内の怒声もこれに加わって・・・・。

そして当日。
先生にお願いして特別にちょっとだけ会場のピアノで練習させてもらったのですが・・・、それがいけなかった。全然うまく手が動かないよ。特に左手なんてしびれてしまって・・・。娘も音を外してばかりです。
そして発表会開演・・・。
ステージ袖で子供たちに混じって待っている時間が辛かった。左手のしびれは取れないし、目まいまでする始末。ふと、隣を見ると、私たちの次に弾く男の子が緊張してコチンコチンになっています。目が合ったので「怖いね」って声をかけたら、それで更に緊張状態が高まったのか、口をパクパクさせて瞬きも忘れているような状態に。ちょっと悪いことしちゃったな、と思っていると私たちの名前がアナウンスされています。「さあ、行こう!」テンション高めて、気分はAKB48!
実際ピアノの前に座り、弾き始めると、ちょっと気持ちが落ち着きました。照明を浴びて弾いていると、けっこう気持ちが良いですね。
何とか大きなミスすることなく終了することが出来ました。

来年は絶対やらないからね!








もうすぐ夏休み・・・

2010-08-04 | 日常
本日の最高気温予想は35℃・・・
広島で住んでいたマンションはオモイッキリ西日がさす環境でしたので、夏は午後から「暑い!」毎日。だから福岡での住まい探しは、絶対に西日がささない方角で!って選んだ現マンションは、もろ東向き&南向き。西日はささない代わりに朝6時台から容赦なく真夏の太陽が部屋全体に注ぎ込む・・・。
「ねえ、広島のほうが涼しくない?」
「そうねえ、結局1日中暑いよねえ・・・」
部屋が広くなった分、エアコンの効きもよくありません。
今日のロンドンの最高気温は・・・、16度!
あの異様に肌寒い8月のロンドンにワープしたい日々です。

写真はシーサイド百道の海浜公園。
人口の砂浜が作ってあって海水浴も楽しめます。水の綺麗さは期待できませんが・・・。
年間を通して常設の飲食店もあるので、海水浴場としては美味しい食事にもありつけます。
ビキニの出現率が高い!という情報もあったのですが、それよりも刺青おにいさんの出現が多いビーチでした。
向こうに見えるのは、ヤフードームです。このときは屋根が開放してました。