英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

自転車に乗れたのはいつですか?

2010-04-26 | 日常
春休みに、広島のおばあちゃんの家で自転車に乗れるようになった!という娘。
「本当に乗れるの?」
「のれるよ!ほんとうだよ」と自信たっぷり。
肝心の自転車は広島に置いてきているので、レンタサイクルでテスト&練習することに。
向かったのは国営 海の中道公園。1月に行ったときにはあまりの閑散さにびっくりしましたが、花の時期を迎えてかなりの人出でした。
さて、9時半の開園すぐに入場。さっそく自転車を借ります。大人用は3時間410円。子供用は250円なり。
あれあれ、乗れる!って言ってたけど、自転車置き場から出すだけで3回も転んでいます。大丈夫でしょうか?
サイクリングコースまでやってきて・・・「よし!スタート」の掛け声で・・・・
後ろを見ると、やっぱり転んでいます。どうも、最初のひとこぎがバランスを崩すようです。
あげくに「パパがさきにいくから・・・」と、責任転嫁する泣き声までしてきます。
「じゃあ、パパ 後ろで見てるから、ゆっくりやってごらん?」
それから、失敗すること数回・・・、ようやく進むようになりました。こうなると大丈夫。不思議ですね。自転車に乗れる理屈って・・・・。一度乗れると一生乗れるんだから・・・。
園内1周10キロのコースをぐんぐん走ります。


山のコースも


海のコースも

走り出して気付いたのですが、この時点で娘はブレーキのかけ方をマスターしていませんでした。緊張してハンドルを握り締めているのでブレーキレバーに指を伸ばすことが出来ないみたいです。止まるときは足を地面に付けてズ、ズー!という感じです。まだまだ公道デビューは先です。







白昼堂々銀行強盗!

2010-04-13 | イギリス

ジョン・ボーランド「紳士同盟」

かつてはそれぞれエキスパートとして鳴らした元将校たち。彼らは不祥事がもとで軍を追われた過去を持つ。そんな彼らに軍隊時代の階級名がついた不思議な小包が届くのだ。中には半分に切られた1ポンド紙幣と犯罪小説1冊、そしてロンドンにあるカフェに来る様に書かれた手紙が・・・・。手紙の目的は?隠しているはずの軍隊時代をどうして知っているのか? こうやって集められた元将校たちは9人。集めた男は元少佐のヘムリングソン。彼の狙いは9人の男を使ってのハイドパークコーナー近くの銀行を襲撃すること。一見して無茶な話に疑いを抱く9人であったが、その報酬の高さとヘムリグソンが語る襲撃計画の具体性に徐々に欲望と自分の実力を今一度試したいとの気持ちが高まりチームを作ることになった。
物語の面白さは、ヘムリグソン元少佐が取る徹底した軍隊式の準備の進め方にあります。作戦を立て、各々の任務を定め繰り返し実行までの演習を繰り返す。時に弱さを露呈しながらも指揮官としての影響力に気を配る日々は時に滑稽。
銀行強盗は計画通りに成功したかに見え、まんまと大金をせしめた男たちであったが、そこには思わぬ落とし穴が・・・・・・。
個性豊かな元軍人たちなのですが、9人の内4人は名前だけの登場で人物像が語られません。語ればそれだけ物語に厚みが出るのでしょうが、ストーリーの展開がもたついてスピード感が犠牲になることに。ここの所がバランスがちょっと悪いな、と感じた所以でしょうか?