英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

最近、涙腺がゆるくなって・・・

2012-04-26 | 日常

 

先週のNHK土曜ドラマスペシャル「あっこと僕らが生きた夏」、
親子3人で観て3人とも泣いてしまった。

2007年夏、大分の楊志館高校がノーシードながら甲子園に初出場。
その時、いっしょに行けなかった女子マネージャーがいた。
彼女とチームの実際にあったお話。

ドラマを観て、当時の写真を見るとまた泣けてくる・・・ 
http://www2.asahi.com/koshien/91/chikai/OSK200907300086.html

ご覧になってない方は
再放送があります(後編ですが)
 【総合】4月28日(土) 午前1時30分 ~ 午前2時43分 <27日(金)の深夜です


ベドウズって知ってますか?

2012-04-23 | イギリス

 

レジナルド・ヒル「死の笑話集」

 

前作「死者との対話」の続編。というか、前作と本作が一つの作品と言っていいだろう。だからこれのみ読むのは禁止だ。
前作のラストで、読者は解決したはずのワードマン事件の真相を目の当たりにする。この事実は犯人と読者しか知らないのだ。こうした形で始まる本作、告げられた真相は果たして本当でダルジールたちはどう真実に近づき解明するのか。ボリュームある冊子の展開に少々不安がよぎる。
パスコー警部のもとに長文の手紙が届く。差出人はフラニー・ルート。彼は、以前パスコーによって刑務所に送られた前科者だが、今は学者としての生活をスタートさせている。もともとルートは邪悪な男だと広言はばからないパスコーにとって、この手紙は神経を逆なでするものであった。送り続けられる手紙にパスコーの集中力は乱されるばかり。読者にとってもこのルートの手紙には手を焼くかもしれない。なにしろ長いし、粘着質な文体。作品の展開にあまり関係ないと思われるルートの近況報告にページを繰る手が億劫に・・お腹がいっぱいなのだ。確かにそこには犯罪の微かな臭いが漂っているのだが・・・。ひょっとしてワードマン事件の真相は新たにここに?とも疑ってしまう始末。
ウィールド刑事の登場も今回は多い。男娼として働く少年からもたらされる犯罪情報・・・。大きな窃盗事件の計画なのか・・・。ウィールドもまたこの少年との関係に神経を使っていた。
ラストの展開!多くの殺人の犯人は実際誰だったのか?ダルジールとパスコーはどこまで真相を知りえたのか?読者の知りえたことは果たして本当だったのか?

あらゆる面で重量級。

 

日本であまり知られていないベドウズの作品が、根底に流れているのだろうが・・・ よく分からなかった。
ネットで検索してみると、たぶんこれが本家「死の笑話集」なのだろう。

http://www.archive.org/stream/deathsjestbooko00bedgoog#page/n8/mode/2up

 

 


ご近所巡り~コイン通り~

2012-04-22 | 日常

造幣局広島支局の「桜のまわり道」
今にも降り出しそうな空の下を娘と自転車で行きました。


時期が少し遅い、八重桜等が楽しめます






今年の花は 御衣黄
緑の花弁なので遠くからは分かりづらい・・・




造幣局の前を通る通りは「コイン通り」と呼ばれています。
面白い仲間たちがコインを持って待っています。
頭を撫でるとご利益があるそうです。


うさぎです


いのししです


とらです

十二支をメインに、何故か象や豚もいます。
鯉もいます。もちろんカープの帽子を被っています。


そうこうしているとお昼時・・・
この辺りは、実は広島の中でもお好み焼き激戦区です。
お好み焼き(広島風)は以前はあまり好物ではありませんでしたが、
福岡から戻ってからはけっこう食べるようになりました。
(よその土地ではなかなか本格的な広島風お好み焼きが食べれんのよね)

で、食べてく?


入ったのは「田の久 本店」
市内に何店舗もあるお店です。
注文したのは定番の「そば肉玉」
山盛りねぎと紅生姜が最初からトッピングされています。
ソーズは「オタフクソース」。
そばは細めんであまりカリカリに炒めない。
こてで切り分けるとずっしりとエッジがたつタイプです。

花よりお好みになった散歩でした。









尖閣諸島

2012-04-19 | 日常


石原都知事が買うといってますが・・・
その値段を聞いて最初に思ったのが、
「ダルビッシュより安いんだ!」
彼の6年間の契約金が46億円・・・

地震で1万人死んじゃう東京・・・
都民の不安を西の島にということか・・・
それとも案外まじめに都庁を移転させることを考えているのかも

ロビンソン・クルーソーのように石原さんが島守をしている姿はちょっと見てみたい

 

 


ご近所巡り

2012-04-18 | 日常

 

ご近所の公園の真ん中にこんなものがあります。
島です。瀬戸内海の小島が閉じ込められています。
もともとこの辺りは海で、港だったところ。
どんどん埋め立てられる中で、この島が保存され、こんな形で残っているのだそうです。
「小己斐島」という名前がついています。
池の水は、どこかで海につながっているのか
満ち干で上下します。
泳いでいる魚はボラでしょうか。
夜に訪れると、けっこう不気味です。

 

 

 


言葉の迷宮の中で殺人が起こる・・・

2012-04-17 | イギリス


レジナルド・ヒル「死者との対話」


地元新聞社と図書館が主催する短編小説コンテスト。応募作の一次審査を担当していた司書の手が止まった。書かれている内容が、最近起きた死亡事件とそっくりなのだ。偶然なのか、新聞記事をもとに書いたのか、それとも・・・・。単なる疑問は、不安に変わっていく。別の日に届いた応募作品の中にも死亡交通事故の内容が細かく描写されていたのだ。そして、決定的な殺人事件が・・・・。
今回の主役は駆け出し刑事のハット。大学出のインテリ刑事としてパスコーには親近感を抱いているが、誰もが恐れるダルジール警視との距離感にはすこぶる悩んでいる。どうも彼は、警察の内部情報をマスコミにリークしていると、ダルジールから疑われていると感じているのだ。そんな彼が夢中になっているのが、図書館の美人司書ライ。彼女をデートに誘おうと必死なのだが、例の事件の捜査でなかなか距離は縮まらない。相当な学識があり、言葉遊びに精通していると思われる犯人は、いつしかワードマンと呼ばれるように。警察はワードマン事件解決の糸口さえ掴めない。動機が分からないのだ。被害者に共通するものも。しかもワードマンが目指すゴールはずいぶん先にあるようだ。そして、再び殺人が・・・。今度は図書館に近い関係者が被害者だ。
言葉を屈指した謎解きゲーム。大卒警部パスコーの本領発揮かと思えるが、彼はイマイチ集中できない。それは・・・・、あいつが近づいて来たからだ・・・。
パスコー警部に代わって読者がそこの謎解きにチャレンジしたいのですが、まあ、翻訳ですから・・・、ねえ・・・。でもそれを差し引いてもなかなか読ませる作品です。
ラストは・・・ワッ!ほんまでっか!!です。








名残の桜

2012-04-17 | 日常



まだ植物公園だったら咲いてるよ。
暖かさに誘われて2週連続のお花見です。


桜はどこじゃ・・・


いっぱいじゃ・・・


ここなら1本独占じゃ・・






風が吹くと、花びらが舞い落ちる
それをすくおうと行ったり来たり・・




花にばかり目が行きますが
新緑もそろそろ・・・・



 


花見だ!

2012-04-10 | 日常


爆弾低気圧にも負けずに、いよいよ桜が満開となった。
いざ、いつもの宮島へ。

満開とお天気とお休みのタイミングがうまく合うのはけっこう難しいのです。
この日はさすがにフェリーも満員だ。
外国人観光客もたくさん。
この日の宮島を見れてよかったね。


桜と川と鹿・・・


厳島神社は裏からが面白い


場所はいつもの多宝塔下


うえの の穴子飯です
もちろん予約しての購入
ちょっと高めの穴子たっぷりサイズです
広島に美味い物は少ないですが
これは美味しい


あわせるのは竹鶴 純米原酒
素人お断りの荒々しい辛口です
アルコール度数も20度


とにかく満開
一枚たりとも散っていない見事な一日です


多宝塔周辺も最高

最近、気に入っている言葉、「休眠打破」。
目覚ましドリンクの様な言葉ですが、違います。
桜は、花が散ると、夏に次の年の花の準備を始めます。
そして準備が済むと長い眠りに入ります。
その眠りを覚ますのが・・・・春の陽気ではなくて・・・
冬のある一定の寒さなのです。
寒くなって、桜は目を覚まし、春の近いことを感じ、気温の上昇とともに開花するのです。
近年、鹿児島あたりでは、冬が暖かく、十分な寒気が訪れないことが多いそうです。
そうなると桜の目ざめが悪く、東京より遅く咲いたり、花がイマイチだったりするといいます。
きちんとした四季があっての桜。
桜の下で弁当食ったり、酒飲んだりするのは日本人だけだとか。
よかった日本人で。



この日はお釈迦様の誕生日、花祭りでした。
大聖院で甘茶をかけてあげました。

 

 

 

 


物書きのプライド

2012-04-05 | 日常

 

デイヴィッド・ゴードン「二流小説家」


昨年、数々のベスト1に推された作品ですので、さらりと。
私には、ミステリー、SF、ゴシックホラー、ポルノ・・・・日々量産されるB級エンタテイメントの書き手たち(ある意味プロフェッショナルな)へのオマージュに思えた。
「私たちには貴方が必要なの・・・・」 途中、主人公に掛けられる言葉です。
刑事コロンボをはじめ、古今東西の名探偵、刑事が出てくる箇所もご愛嬌。

スピーディーで面白いです。

 

 

 

 


爆弾低気圧

2012-04-04 | 日常


いやー、荒れましたね昨日の天気。
ちょうど大阪出張だったのでひどい目にあっちゃいました。
前日から1泊で来ていたのですが、昼から暴風となるというテレビニュースを観て
仕事を早めに切り上げて、13時頃堂島のオフィスを出発。この時、まだ雨風は無かった。
途中、大阪駅で食事を取り、新大阪へ。
だんだん暗くなって来た。
この時点では山陽新幹線は広島まではほぼ定刻運行との情報。
14時29分発のぞみ指定席を取って、ホームに上がると、
何だ!この雨と風は・・・・
みんなキオスクの陰に隠れて到着をまっている。
それでも列車は定刻に発車。
新神戸では雨風も弱まってほっとしていると、姫路~岡山間で停電とのアナウンス。
とりあえず次の西明石駅まで走って臨時停車。
西明石周辺は・・・晴れ・・・・
ここから先が強風で運行できないという。
15時半に山陽新幹線全線が運行見合わせに。
動かない 動かない
車内の電光掲示板には、18時ごろ運行開始との表示が・・・・
西明石にもすごい風と雨が叩きつける。

18時前に一旦発車ベルが鳴るが、取りやめに。
どうも架線に飛来するビニールが次々と巻きついて、撤去作業に手間取っているようだ。
車内販売の食べ物はとっくに完売。
唯一ホームに降りれるので駅の売店が利用できるのが救い。
後ろの席の小さな赤ちゃん連れのお母さんが気の毒・・・・
ミルクを持ってきてないらしい。
でも、この赤ちゃんお利口でぜんぜんグズラナイ。

18時45分、順次運行開始との情報が電光掲示板に・・・
でも動かない。また新たなビニールが・・・車掌のアナウンスも声が小さくなっていく。

20時12分、動いた!でも徐行運転・・・
21時40分頃・・・へろへろで広島駅に滑り込む・・・5時間40分の延着・・・
・・・・・

ここまでは良い。自然現象なんだからしょうがない。
JRも悪くない。車内販売のお姉さんもがんばっていた。
乗客も静かにがんばった。赤ちゃんが一番がんばった。
この後が・・・
だめだった!
広島駅のコンコース。特急券の払い戻しを求める長蛇の列。
在来線が動いているのか、どうなのか、何のアナウンスもない!
JRの社員がどこにも立っていない。
精算窓口にとりあえす並んでみる。
列は進まない・・・
見ると、対応しているJR社員2人がだめなんだ・・・
いかにも、今日はついてないなあ・・・残業したくねえよって顔での対応。
乗客の必死の問いかけ、どこまで動いてますか?待ってたら動くんですか?にも
自信がないのかぼそぼそ応えるのみ。
私の前にいた外国人夫婦の番が来た。
彼らが差し出した切符が払い戻し可能なのかがその社員には分からない。
散々待たせたあげく、
結局、外国人夫婦が使っていたクーポン切符は払い戻しが出来ないものと分かったらしいのであるが、
彼にそれを説明できる語学力はもちろんない。
ひたすら小さな声で、目も合わさず、この切符はダメです、この切符はダメです、と繰り返すばかり。
とうとうこの外国人のオヤジさん、怒った怒った!
すごい剣幕で捨て台詞をはいて(どうもロシア語に聞こえたんですが、分からなくてもそれが、ボケ!カス!マヌケ!二度と乗ってやらんからなあ!と、言っていることはそこにいる全員が理解しました)退場。
そしてようやく私の番・・・
「○○駅までですけど、動いてないならここで精算いいですか?」
すると、
「○○駅でしたら動いてますよ。大幅に遅れてますけど・・・。そちらで精算してください」と小さい声でのたまう・・・
カッチーン!
あったまにキター!!
思わず「あんた、みんなにマイクで説明しろよ!どこが動いているかみんな分かってないぜ!」
彼は「あ・・・・・、正確な情報がここにないので・・・」
ロシア人に負けずと相変わらず人の目を見ない彼にパンチを繰り出そうかと思いましたが、
彼と私の間には頑丈なアクリルパネルが置かれており、残念ながら果たせず・・・
「もういい!」と列を離れる・・・
見渡すと次々と動き出した新幹線が到着するのでコンコースは人で溢れかえっている。
でも、JR係員はいない。
ちゃんと前裁きして、運行情報の提供、清算手続きの案内、外国人への対応等々にかからないと収拾がつかなくなるのに・・・と思っていると、見つけましたJRの制服を着た集団を・・・
改札の外、端っこのほうに助役さんを中心に何人もの社員、それも管理職っぽい集団が・・
ぼーっと混雑するコンコースをただ眺めているだけ。
だめだJR広島駅!
在来線側に来ると、そこではちゃんと運行情報がアナウンスされていた。

家に帰り着いたのは12時近くになっていた。