想い事 家族の記録

難病の父と生きる
鬱病
ふたり暮らし

痛み。

2022-09-11 16:10:00 | 日記
THIS IS USには、様々な逸話があり、最悪の悲劇はジャックの死かも知れないけれど、私にとっては、ケヴィンが足の痛みから薬とお酒に転落してゆくエピソードが、一番痛々しく胸に残るのだ。私が高校受験のストレスで歯痛になったことが、すごく似ていて。私は歯医者には行きたくなくて、バファリンをずっと飲み続けて、それが次第に効かなくなったの。最終的には、4時間置きに倍飲んで、口の感覚がおかしくなり、頭に蟲が沸いたような変な感覚に悩まされるようになった。授業中も夜もずっと痛くて、保健室に行ったら、多分虫歯だから歯医者に行きなさいと、鎮痛剤飲んだところでなんの解決にもならないと言われたの。当たり前だよね。歯医者に救いを求めるまで時間がかかったけど、最終的にはもう痛くてたまらない、夜も眠れない、ご飯も食べられない、助けて!痛いんだよ!助けてくれ!って言うケヴィンの台詞が、ものすごくわかった。そして当時のことをありありと思い出した。結局虫歯でもなんでもなくて、ただのストレス…って、ある意味怖い。親が受験希望の高校を諦めてくれるきっかけになり、私は痛みから解放されたのだ。でも、今度は大人になってから、病気の母の看病、父の店の手伝い、自分の仕事、家のこと、一気に引き受けて手詰まりになった時は、お酒に逃げた。母の前では笑顔でいなきゃいけないから酔って陽気なふりをしたし、休みの日でも休めない疲れを酔って紛らわそうとした。私の人生はそれからいつもそんな感じで、弱るとお酒を飲み、ODもしたし、リスカもした。なんだかケヴィンに重ねちゃうんだよね。今はちゃんと薬の量も守っているし、お酒も飲み過ぎたりしない。楽しいお酒なら飲むけど、一人じゃあまり飲まなくなった。でも、抗うつ薬はいつまで飲むのかわからない。平均台の上を歩いている気分になる。バランスとりながら一歩一歩進む。この先良いことがあるとするなら、それはどんなことかな。







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