心療内科の日。
予約二時。
が、循環タクシーの時間は決まっていて、
二時十五分出発。
予約制と云えど、待たされるので、
少しぐらい遅くなってもいいという気持ちで行った。
そして病院で診察券を機械に通し、
予約表を持って診察室前で待ってると、
しばらくしてから、外来予約に行ってくれと云われた。
カルテが回っていなかったらしく…
時間を押してしまった。
三時半最終タクシーにはもう間に合わない。
でも、私はこの時、病院入口にバスが止まっているのを発見したのだ。
上田駅に向かうバスであったが、
嫌な予感がしたんで一端外に出てバスの時刻表を見ると、
なんと、ここから里へ向かうバスがあるじゃないか
私は前回、なんのためにここから5分離れた場所までわざわざ歩いて行ったのか
ルート的に見ると、
病院前から乗れるバスを知らないで次の停留所で待っていたことになる。
誰も教えてくれない…
それなら、一時間に一本は里行バスがあるんで、
診察ついでに、
大きなスーパーでお買い物ができる
ヒャッホーイ
診察は…まあ、おいておき、
今夜は、家の者に寿司を食べさせることが出来た。
9貫も入っていて、470円くらいの握り寿司だったが、
めっさネタがよかった。
これを娘と父に買い、
自分はスーパーの隣りの和菓子屋で芋あんのすあまを買った。
本当はここで、みんなと同じ寿司を食べれば栄養も偏らないのだが、
夕飯を抜いても甘いものが食べたかったのだ。
問題は、白血球ではなく、
過食の方だと、医師は云った。
血液検査はまた今度やることにして、
過食の方を、まず、なんとか…って話だったんだけど、
薬があるわけでなし、
今の戦場下にある我が家の環境を変えられるわけでもなし…
でも、どうしても食べたい欲求って抑えたほうがいいのか。
別のストレスにならないように思うがままに食べればいいのか、
と、私が問う。
食べはじめると限界まで止まらないでしょう。
食べる量をコントロールしてください。
と、医師は云う。
コントロールできたら、無意識にものを食べたりしないわ。
アイス3つ一気喰いとか、しないわ。
よくテレビで見る、過食に陥っているひとのパターンのように、
テーブルいっぱいに食べ物を集めてむさぼり食うのと私のは少し違う。
私は主に、
眠剤を飲んで自分をコントロールできなくなって、
朝の分のパンを食べてしまったり、
トイレに起きて、つい目に入ったお菓子などを食べたり、
時折、アイスばかり食べたり、
そんな感じで、
吐くまで食べているわけではない。
でも、確実に体重は増え、
腹がメタボ腹になってしまった。
こんな…こんな膨らんだ身体を見られるのが嫌だ。
そんな感情も強くなってきた。
もう、昔の友人に会えない。
元の体重に戻るまでは…。
でも、これ以上薬を動員させることもできない様子で、
医師は、レスパイト入院までとにかく頑張ってみようってことになった。
まあ、それ以外手がないんだから仕方ない。
帰りはちゃんとバスが来た。
病院前から乗って、近所で降りて、
寿司も無事に食べさせた。
父が「うまい寿司だったよ」と嬉しそうだったので、
…まあ、いいさ。
そして、病院に日傘を忘れてしまったのであった。
買ったばかりだったのに…。