想い事 家族の記録

難病の父と生きる
鬱病
ふたり暮らし

終の場所。

2012-11-22 19:44:58 | 日記

お昼前、保健所から役人がくる。
ダンナサマの介護度の見直し。
介護度はこれ以上あがらないでしょうに。
淡々と問診して帰って行った。

昼、介護タクシーと共に妹が帰宅し、
ダンナサマを乗せて一路K病院へ。
主治医には連絡がいっていて、
泌尿器科と、神経内科で受診後、
今月いっぱい過ごす東病棟へ。
前回のリハビリ入院時の病棟は南。
雰囲気が違った。
活気がない。
雑然としている。
この落ち着きのなさはなに?と想ったら、
とりあえず急患を悪化させず落ち着かせる部屋らしいことがわかった。
空き部屋がでたら、それぞれの適所へ移動らしい。
難病患者の病棟は4階と聞いて、
空き時間にひとりで行ってみた。

そこはまた別の空間だった。
活気はないが、音もない。
音を立てているものといえば、
心音機、呼吸器、そんな類の機械音。
病人は、口を大きく開けて目をあけたまま横たわっているひと。
呼吸器をぶくぶくさせているひと。
動けるひとは見えなかった。
みんな静かに寝ており、
会話も聞こえない。

ここで、ダンナサマは終わるのか。

心が黙り込んだ。
数日したら、ダンナサマはここに来る。
そしてこれを見るのだ。


入院相談や手続きで、帰りは五時過ぎ。
すっかり夜になっていた。

明日から主のいない家になる。
その家に帰る。




コメント
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