ぽせいどんの今日の一枚 +

写真とかCGとかを気ままに + DIY

今回は大勢での沖縄 1994 秋

2022-03-09 12:12:08 | 写真 海

              ※沖縄到着までは殆ど撮影しておりませんので水中の画をフライング掲載。

  十月二十五日午前九時 総武線 稲毛駅

   ロータリーの片隅に停車。ロングピースを咥えてしばし待つことに。
 五分ほどが経った。ショルダーバッグを抱えた娘が走っていた。
 『あれか?』
 「ぽーさんですか?」
 「K谷さん?」
 「はい」
 「どうぞ」K谷の荷物を後部座席に押し込み助手席に誘った。
 すぐに発進。
 「車のナンバーから捜すよりも簡単だったでしょう?」
 「はい、すぐに判りました」
 K谷とは初対面。待ち合わせの目印には私の人相を伝えておいた。

 京葉線、稲毛海岸駅前。
 二人分の荷物を車から降ろした。
 K谷にそれを託していつものように妹の会社の駐車場へ。
 走って戻った。この間約十分。
 定刻より五分遅れてリムジンバスが到着。

 十時四十分 羽田空港 集合時間までにはまだ余裕があった。
 空いた席が殆ど無い。プロテックスを椅子代わりにK谷にすすめる。

 十一時を廻ると、ぼちぼちメンバーが集まって来た。
 今回は総勢十七人の大所帯だ。ファンダイブはTK大の五名と私。
 講習はTK大、男4女3、他校のアズサ、私の知人の同僚の直子。
 小笠原行きの船の中で知り合ったエリーとその友人K谷。ともにTY大。

 十一時三十分
 「まだ時間がありますか?」
 「十二時までには戻って来いよ」
 「判りました」
   美友紀がまだ来ないのですよ」とⅯ山とマッキー。
 「一緒じゃ無かったのか」
 「浜松町で十一時に待ち合わせたのですが・・・十分過ぎても来ないのでモノレールに乗って来ちゃいました」
 「モノレールの到着口で待ってみます」M野が走った。

 「あれ!」
 「やあ。迎えに来ましたよ」とHダイバーズのS氏。
 そんな筈は無い。  
 「こちらで同窓会が有って・・・帰りの飛行機を一緒にしたんですよ」
 「そうだ、土産があるんですよ」
 「ビデオですか?」
 「いや、今回は別な物です」
 アルミバッグから」スタンプを取り出した。


 「・・・・・・?」
 「事務用のそれしか無かったでしょう。ログブック用にと思って・・・」

  美友紀が息を切らして現れた。
 「遅いぞ」
 「すみません」
 「マッキーに会わなかったか?」
 「いいえ」
 「お前をモノレールの到着口で待ってるぞ。行ってみろ」
 「わかりました」

 全員が揃った。団体受付に赴いた。ボーディングパスを受け取る。
 「搭乗券を配るぞ・・・窓際がいい者?」
 飛行機初体験の主将SCが手を挙げた。
 「千円高いが、かまわないか?」
 「エッー!?・・・それでもいいですけど・・・」
 三枚の窓際席を配布。
 ※何回も同様なことをやっていると、時には千円持ってくる者もいる。
  前年そのやり取りを視ている者は絶対にそれがジョークであるとは言わない。

 「あのー。連番二枚でもいいですか?」ヒナプが訊いた。脇にアズサがいた。
 「50C・51Cでは?」
 「すみません。前後ではなく並んだ席を」
 HとJの券を渡した。
 ・・・・・・
 「あのー。隣同士の券じゃないんですが・・・」
 「ふっ!。・・・」
 「HとJなんですよ。I・・・は無いんですか・・・?」
 「愛は 二人の間に・・・あるだろう

 ※747の席は左側からABC 通路 DEFG 通路 HJK
  OとIは数字の0と1と間違えやすいので無い。他の施設でも同様な場合が多数ある。
  カップルが所望した場合はHとJを渡すことにしている。

 「残りはどうしようか?」
 「切りましょう」トランプのシャッフルのしぐさでT村。

 「美友紀、スリッパ持ってきたか?」と三年生。
 「持って来ませんよ」
 「飛行機の中は土足厳禁だぞ」
 「そんなことはありません。じゃ先輩は持って来たんですか」
 「ぽーさんに言われたからちゃんと用意してきたよ」
 「嘘です」

 「荷物を預けて、手荷物とボディチェック。遅れないようにゲート前で集合。いいな!」
 「はい」
 態度はでかいがやっていることは添乗員のそれとなんら変わらない。

 「ご飯食べて行かない?」と直子。
 「いいけど。そこはカレーとホットドッグくらいしか無いよ」
 「カレーか・・・中にもあるの?」
 「好みの物があるかどうかは?・・・でも一応」
 「じゃあ中でいいや」
 金属探知機を無事通過。お決まりのカメラバッグをオープンチェック。

 出発ロビー。昨年は東北の女子高の修学旅行一団がいたが・・・
 今年は女子大生らしき一団。楽器ケースがあちこちにあるところをみると音大か?。

 直子がスタンドに直行。サンドイッチとビールを嬉しそうに抱えて来る。
 かなりの呑兵衛なのだ。この御年二十八のお姐さんは。
 ※夏に知人が同僚を連れて遊びに来た。その同僚が直子である。
  妹がCカードを取得したので自分も、と参加することになった。
  後日談。妹に云われて水着を複数持って来たらしい。
  「お姉ーちゃん。南の島の女王コンテストがあったらどうするのよ」と言われたからだそうだが。
  『・・・・・・・!』  


 十二時四十五分
 「まだ飛びませんね。遅れてるんですかね」とN村
 「慌てるな、航空法では飛行機の出発時刻は車輪止めを外した時だ。いまに動き出すよ」

 飛行機初体験が数名いた。主将SC、ヒナプ、美友紀・・・。
 その中の一人ヒナプが不安げな顔をしていた。
 それを目ざとく見つけたお調子者の小橋が叫ぶ。
 「ヒナプ大丈夫か?」
 「はしゃぐな、餓鬼じゃないんだから」と私。
 「すみません」

 離陸。・・・水平飛行。
 エリーとK谷が本を開いている。覗き込むとBSAC(英国に本部のあるダイビング団体)のテキストである。
 「いい心がけじゃないか」
 「よく解らないんですが・・・」
 水深と圧力の関係について講義。
 「大丈夫だよ。向こうで学科講習はするから・・・試験の前には私が補講をするし」

 「富士山は見えますか?」と小橋。
 「雲量がかなり多いからどうかな・・・?」
 「どっちですか?」
 「右側だ。だが無闇に動くなよ。機が傾くぞ」

 S氏の隣の席が空いていた。子供の相手をそこそこにして移動。

 ・・・・・・

 高度が下がって来た。機窓から海面を視る。
 天気図には台風が四つ並んでいたが思ったよりも穏やかだ。
 着陸。
 「忘れ物するなよ」

 プロテックスが出てくる間にガラスの向こうを視た。イントラのKOが立っていた。
 水槽。コーラルフィッシュが泳いでいる。


 「ファンダイブ組!」
 「なんですか?」五人が集まって来た。
 「この魚の名前は?」
 「・・・???」
 「ロクセンスズメダイにルリスズメダイ・・・タテジマキンチャクダイにハナミノカサゴ。このくらいは憶えていてもいいな」
 場内アナウンスがT村を呼んでいる。
 「どうしたんだ?」
 「あいつ鋏を持っていたんですよ。羽田で預かられちゃったんですよ」とN村。
 「バッグに入れておけば問題ないのに・・・だがどうして鋏なんか?」
 「前に使って、本人も忘れていたらしいです」
 「まいったなあ、放送で呼び出されるとは想わなかったよ」とT村が顔を赤らめて戻ってきた。

 「誰か迎えに来てますか?」とS氏。
 「KO君が居りますよ」
 「一人だけ?」
 「視た限りでは」

 プロテックスを受け取り外に出た。一年ぶりの沖縄だ。
 「やあ、しばらく。今年もお世話になります」
 「いらっしゃい。お待ちしてました」と KO。

 ハイエースに荷物を押し込んだ。
 「車が一台しか動かせなかったそうなんですよ。乗り切れなかった人はタクシーで行ってもらいます。
  二台必要ですので一台はぽーさんお願いいたします」とタクシー代をS氏から渡された。

 「山下までお願いします」
 「山下のどの辺でしょうか?」

 「Hダイバーズと言うダイビングサービスですが」
 「すみませんね、コザ(現沖縄市)から来ている者でよくわからないんですが」
 「高架の下まで行ってください。そこ迄行けばわかりますから」

 ダイビングサービスに到着
 SHIMAが出迎えた。カウンターの向こうでK田が会釈をした。
 バッグを開いてバラバラにしたBCを組み立て始める。撮影機材が無ければ毎回こんなことをする必要は無いのだが・・・。
 ダイビング機材をメッシュバッグに詰め込み預けた。
 スクール生は教室に入って手続きを始めている。

 ウェルカムドリンクを手にして台風情報を聴く。
 「那覇からは船が出られないそうで、車で一時間ほど北上してそこから船を出します。出発が小々早くなると思いますが」

 「良かった!。ウェットスーツを持っている人が多くて」とK田。
 「三人以外はそういうクラブだから。でも何人かは三ミリで薄いと思うよ」
 「ベストを着て貰いますから大丈夫でしょう」
 棚の上に『潜るんです』(レンズ付きフィルム用水中ケース)が並んでいる。
 「あれ、ひとつ借りられます?」
 「いいですよ」
 「フィルムは何を使えばいいのかな?」
 「フジのエコノショット」Oリングにグリスを塗ってK田に手渡された。

 「オーイ。『潜るんです』を借りてやったから誰か管理しろ」
 ファンダイブ五人組が互いに押し付け合っていた。
 「エコノショットは二十七枚撮りだったかな。割り勘にして五枚づつ撮ったらどうだ。残りは記念写真用にすればよい」
 「そうですね」

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   ※掲載順位がランダムなのでダイビング記事の目次を作りました。
  年代順となってます。

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