ぽんちゃんの買ってし魔王な日々

ことあるごとに「買ってし魔王」が降臨する、ぽんちゃん(観音旭光の両刀使い)の物欲の日々を、周囲にばれない程度に語ります。

ふと思って張ってみた

2010-04-30 00:53:48 | 鉄道写真

昨年4月1日付で廃止となってしまいましたが、小坂銅山から銅の精錬時に出来る濃硫酸を運ぶ小坂鉄道(正確には「小坂精錬小坂線」)と言う路線がありました。

ここは、1994年から貨物専業と言うことがあり、保安システムが緩くてもOKだったので廃止まで腕木式信号機を使っていた路線で、尚かつ、下り小坂行きの空荷の貨物列車は茂内駅でタブレット通過授受を行う、非常に骨董品価値の高い路線でした。で、腕木式信号機を使う路線でタブレット通過授受が有ると言うことは、当然ながらこの信号機があると言うことで撮影したのが次の写真。

 小坂鉄道茂内駅構内の腕木式信号機
小坂鉄道茂内駅構内の腕木式信号機 posted by (C)ponchan1791

赤い腕木信号機は出発信号機なのですが、右下にある黄色い腕木信号機は、撮影時点(2005年)で既に日本でここにしかない通過信号機です。廃止になる前に撮ってて良かった。

でも本当は、この時、三沢基地航空祭の帰り道に寄り道して、デジタル一眼レフ(この頃は名機EOS 20D)でタブレット通過授受を撮影しようとしたら、何と工場の操業が止まっていて、鉄道も合わせて運休していたので、メインの被写体は撮るに撮れなかったと言うオチがあったりして。以前にEOS-3で撮った写真はあるんだけどブレていてねぇ・・・。orz…

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基礎研究に失敗はあるのか?

2010-04-29 00:41:51 | 日記

ここの所「春眠、暁を覚えず」なのか、最近やたら眠くて書き遅れてしまいましたが、科学技術関係独立行政法人の事業仕分けは予想外に穏やかに済んでしまいました。前回、科学技術をバッサバッサと仕分けたら、あれだけ叩かれたので、どうも慎重になったようです。JAXA(独立行政法人宇宙航空研究開発機構)の事業仕分けなんかは、日本国として宇宙開発を進めるべきかどうかの基本コンセプトの段階から定義付け行うかと思ったら、マスコミに良い叩きネタにされると思ったのか、そこをすっ飛ばして、実に些末なレベルでの話になったのは「なんだかなぁ」と言う感じでした。

それはそうと、すでに架空戦記作家の大石英司先生のblogにも書かれているのですが、JST(独立行政法人科学技術振興機構)の理事長の発言について枝野大臣が怒り出しちゃった一件の話は書いておかなければなと思います。

この一件、発端は別の仕分け人(仮に「ニコニコさん」としておきます)から、「研究開発の成功・失敗の割合はいくらですか?」と言う質問です。私はこの質問を聞いて「ああ、科学技術研究を良く理解していない質問がやってきたな」と苦笑。さて、JSTの理事長がどう答えるかなと思ったら、私が聞いてもちょっとあさってな回答が。敢えてすっとぼけたか、天然なのか、と言うところですが、多分、理事長のことだから天然という気がします。まあ「数字が出ない話をされても」と言うところがあり、それをあさっての方向から説明しかかったところで、枝野大臣から「質問の趣旨を理解していない! 失敗例を分析して成功に繋げるのが科学だと思いますが違いますか?」と声を荒げたという流れ。

それに関して私は、「枝野大臣は科学技術の研究開発の実態を理解していない!」と言いたいところ。

と言うのも、科学技術の研究、特に基礎研究の段階は「真理の追究」が多分にあり、実験結果から理論を構築し、それを実験によって再度検証すると言う流れの繰り返しになります。その構築した理論が、後の実験で間違っていたとすれば、前の実験と後の実験をどちらも満たす理論を再度構築する。そうやって研究を続けていく訳ですが、人間は「神」ではないので、全てを理論で構築するには余りに広い未解明な分野(フロンティア)が広がっている訳で、「成功・失敗を判断する前に、どこの段階で研究が終わりになるの?」と言いたいところ。もちろん、競争的資金と言われる公募方式の研究支援制度は3年や5年の時限つきなので、その終了時点を「研究終了」と定義するにしても、申請時の理論構築が間違っていたと言うことが「失敗」か? と言うと、失敗とも言い切れないところかと。その理論構築が間違っていた、と言う事実を元に、その問題点を改善した理論を改めて構築して、新たな研究支援制度へ応募すれば良く、その様にして継続的に研究が続いていく訳です。そう言うことで、連綿と研究が進んでいく研究課題に対して、どこまでが成功で、どこからが失敗なのか、その閾値を明確に求めることが出来ないと私は考えます。

もちろん、研究開発の中間地点での中間評価や終了後の事後評価の中で、研究代表者のマネージメントの問題や、第三者から見た理論の間違い、実験不足の部分の指摘を行い、余りに独りよがりな結果しか出さないようなケースでは「失敗」扱いにすると言うことはありますが、そんなケースはどちらかと言えば例外扱いです。

以上の話は、以前にも「科学技術予算の事業仕分け」で書いてあるとおりです。まあ、それらの基礎研究の成果がどれだけ実用化されたのかと言う線から攻めていくと言う考え方もあるのですが、分母がカウント出来ないので正確な数字は出しづらいところ。強いて言うなら、私の個人的な感触ですが、やはり1割ちょっと程度かなと言う感じです。それよりも、基礎研究から実用化に至るには、膨大な時間が懸かります。ちょうど良いネタとして、垂直磁気記録と言う技術があるのですが、1977年に東北大学電気通信研究所の岩崎俊一先生(現東北学院大学理事長)からアイディアが出されて、ずっと研究が行われ、次世代技術ともて囃されたものの、中々実用化に至りませんでした。もし、この実用化に至らぬ1990年代に垂直磁気記録の研究を評価したら、ひょっとすると失敗扱いにされたかもしれません。しかし、HDDの水平磁気記録の記録密度がもはや限界と言われた2005年に、遂に東芝から垂直磁気記録が登場し、あっという間にHDDが垂直磁気記録へ切り替わってしまったのはパソコンに関わっている方々にはある程度知られた事実です。この技術の場合、1977年から2005年ですから、28年間懸かって実用化に至ったという訳で、如何に実用化に時間が掛かるかというのはご理解いただけると思います。そして、実用化に際しては、垂直磁気記録のアイディアを出された岩崎俊一先生の継続的な研究の成果もさることながら、その研究の初期を支えた岩崎俊一先生の門下生が、東芝、日立と各社に散らばり、垂直磁気記録HDDの実用化の中枢を担ったという事実が、人材育成の重要性も示していると思います。

このように、科学技術については、どの段階で成功・失敗を判断するかは非常に難しいのです。そして、民間企業で30年も掛かるような超長期的な研究開発はとても出来ない訳で、結局は大学や国の研究機関で行わざる得ず、そこに一定の国費を投入せざる得ないと考えます。そして、国費を投入するに際しては、生物と同じく、研究する方も研究を支援する方も一定の多様性が必要というのが私の持論です。

なお、オマケですが、事業仕分けに関しては、やはり財務省辺りが作ったシナリオがあって、そのシナリオで仕分け人が動いている出来レースと言う噂が官の間で流れています。財務省としても、あさっての議論になるのが怖いのでしょうが、政治ショーに付き合わされるのは堪りませんな。もっと腰を据えて、コンセプト段階からちゃんとやって欲しいところです。どうせ、法人統合とかの行政改革は別で動いているようだし、そもそも行政改革をする前に現政権がいつまで保つのやら(爆)。

(参考)産学官連携ジャーナル2010年4月号「ハードディスク革命 岩崎俊一博士の30年」(PDF:6.4MB)

4/30追記
ニコニコ動画に無かったのですが、ustreamに動画が見つかったのでリンクを貼っておきます。
http://www.ustream.tv/recorded/6453898

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PENTAXの本当に久々のTV CM

2010-04-25 23:45:27 | 一眼レフデジカメ

最近の好調に気を良くしたのか、より女性層へアピールしようとしたのか判りませんが、PENTAXが本当に久々にTV CMを流し始めました。

今までは、TV CMを流す金が有るなら、その分ボディを安くするか、開発費に廻す、と言う貧乏生活をしていたので、隔世の感で思わず涙(苦笑)。

PENTAX K-x Web CM

PENTAX Optio I-10 Web CM

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事業仕分け第2弾

2010-04-25 23:21:19 | 日記

金曜日に、OIST(独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構)の事業仕分けの一件を見てましたが、何とOIST側として、理事長のシドニー・ブレナー先生も出席していてビックリ。世界のノーベル医学・生理学賞受賞者を、こんな清掃政争の道具に引っ張り出すとは・・・。しかも、ツイッター辺りでは「ドワーフ」呼ばわりだし・・・。ひでぇ話だ。

それはそうと、今回の事業仕分けの対象となっている独立行政法人の選択には、恣意性を感じられて気に入らないところ。実は、元々は「工業技術院」であった、経済産業省傘下の日本最大の研究開発系独法の産総研(独立行政法人産業技術総合研究所)が入っていない。理事長が元三菱電機社長の野間口さんで、「天下りの批判は薄い」と言うことだそうだけど、理事に経済産業省出身の天下り人事は存在します。それに、「うなぎの完全養殖」に成功した独立行政法人水産総合研究センターが、それを功績として、急遽、事業仕分けの対象から外されるという一件もあったりして。「うなぎの完全養殖」の研究成果は、これからも鰻の蒲焼きが食べられそうだと言う素晴らしい成果と思いますが、行政改革は研究成果と関係ないだろうに。

この辺りに、事業仕分けが政治ショーでしかないと言うのが如実に表れているかと。

そう言う意味で、OISTがトップバッターで、なおかつ、研究開発独法を担当するグループではなく、蓮舫参議院議員のグループで行ったと言うのも、実に恣意的です。しかし、OISTについては、色々いわくがあるのは業界(ってなんだ(苦笑))では有名な話で、それを突こうとしたんだとは思うのですが、お題目が高尚なだけに突っ込み不足だったような。まあ、沖縄みたいな環境が良いところに海外の有名研究者を呼んで、それを日本人を中心とする学生が受講して、世界的な教育研究機関を作ることで、日本の研究者のレベルを上げるという構想は理解できますけど、その有名研究者を呼ぶのには金に糸目をつけない位の覚悟が必要で、そこの所、今の日本に有るとは思えませんがね。それに、沖縄の産業振興には全然ならないし。覚悟のない人たちとして、そこの所を突っ込むかなと思ったけど、マスコミで炎上されるのを嫌がったのか(苦笑)。

まあ、明日午後は、科学研究費補助金を担当している学振(独立行政法人日本学術振興会)の直後にJST(日本標準時でも日本圧着端子でもなく独立行政法人科学技術振興機構)で、休憩を挟んでNEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)と言うことは、競争的資金て言う奴を一纏めにしようと言う財務省の陰謀か(苦笑)。

ちなみに、予め言っておくと、科学技術研究費補助金(科研費)は学振では殆ど書類をやり取りするだけでチェックはせず、基本的には大学にお任せにしているので、学振の職員数は担当予算に比べて滅茶苦茶少なく、大学の研究協力系や経理系の人材を加えないと本来の実数が出て来ないのですが、事業仕分けの仕分け人の方々にどこまでこのカラクリを見抜けるでしょうかね(苦々笑)。

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近況

2010-04-25 22:21:49 | 日記

いや~、十二指腸潰瘍再発で退治治療をしていたピロリ菌の件ですが、見事に退治に失敗したそうです。orz... と言うことで、抗生物質を変えてピロリ菌2次除菌を1週間ほどすることになりました。2次除菌に失敗すると保険が効かないので、今回こそ頑張らないといけないため、確実を期すため1ヶ月ほど禁酒と言うことになりそうです。

あと、私の愛車のエボゴンさんですが、八代IC近くのガソリンスタンドで「ATFが劣化している」とか色々言われていたので、ゴールデンウィークの片道1000km越え、往復2000km超えの超長距離走行に向けて、ちょっと早いけど11日ディーラーの6ヶ月点検を行い、愛車のエボゴンのエンジンオイル、ATF、ギアオイルを交換しました。そしたら、「バッテリーが劣化しているので、充電しておきました」と言われて、そうこうしているうちに週2回・1回18km程度を動かしたにも関わらず、21日に動かそうとしたらバッテリー上がりで、積んでいたバッテリーは寿命の模様。以前より、バッテリー上がり対策のためにバッテリーを2個持っているので、昨日、土曜日に充電済みだった(納車時から有る)純正バッテリーに交換して、近所の自動後退へ出向いて、替えの55B24Lを購入。しかし、2万円弱するとは高いなぁ~。昔はこんなしたっけなぁ?

さらに、給油ランプが点いたので何時ものセルフのガソリンスタンドへ給油に行ったら、何時のマニやらハイオクが140円台後半に。石油が高くなってきているとは聞いていたけど、ジワジワと押し寄せているようでちと辛いなぁ。で、登録会員になっているそのガソリンスタンドで、黄砂で汚れたボディを綺麗にするため、コーティング洗車とガラスコーティングを頼むと、デフォルトで点検が入ります。そこで今度は「ブレーキフルードに焦げが見えますので、早めの交換を」と言われて、今日、ちょっと遠い超自動後退へ出向いて、WAKO’S SP-4を購入して全量交換。

と言うことで、パワステオイル以外は油脂系は総交換となりました。現在搭載しているバッテリーも、実使用時間は半分以下とは言え、時期が経っているので今年11月の車検時に交換かなと。さらにディーラーからは、車検時にポンプベルトとリアブレーキパッドの交換予告が来ているので、そろそろ、うちのエボゴンも本格的なメインテナンスが必要な時期が来たようです。

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本末転倒な噂話

2010-04-20 21:47:13 | コンパクトデジカメ

「観音旭光の両刀使い」と言うハンドルネームで出入りしている井上@kojii.netさんの別館のコメント欄で、カールツァイスレンズをネタに脱線していたところ、脱線ついでに井上@kojii.netさんから振られたネタが次の噂話。

パナソニックがミラーレス機用の位相差AFアダプターの特許を取得(デジカメInfo)

昔々その昔、Leicaのレンジファインダーカメラのマウント前に、ミラーボックスとペンタプリズムを置いて一眼レフにしてしまう「ビゾフレックス」と言うアダプターは有りました。はっきり言ってかなりゲテモノ的なアダプターで、最終的にはミノルタの技術協力でRマウントの一眼レフカメラを出して収束しますが、知る人ぞ知るオプションではありました。

それを真似たのかは知りませんが、上のパナソニックのアダプターの話は、リアコンバーター風のアダプター内にハーフミラーを取り付け、アダプター下部に導光して位相差AFを行うようです。しかし、こんなアダプターを付けたら実際のフランジバックがずれるので、改めてそのフランジバックに対応したレンズを新たに出すか、従来のフォーサーズ(以降「4/3」)レンズが使えるよう4/3のフランジバックに留めるか? でも、4/3のフランジバックに合わせようとなると、ハーフミラーを入射光路の90度にする長さを確保できないのではないのかな? と素人考えで思います。まあ90度に拘らないで造るとなると、反射後からAF機構までの光路が前方前に出てくるため、それはそれでしんどいかなと。

それ以前に「そもそも論」として、マイクロフォーサーズ(以降「m4/3」)の商品企画が、ミラーを取り払いフランジバックを短くすることで、カメラを薄くしてレンズも小型化可能にして、全体を小さくしたレンズ交換型ミラーレスデジタルカメラシステムを供給すると言うものであったと言う話があります。つまり、ミラーを取り払うと言うことは、パナソニックもオリンパスも、小型化を優先するために光学ファインダーも位相差AF機構も「要らない」と商品企画の段階で判断したわけです。(ミラーを取り払った時点で一眼レフの特徴を放棄しており、コンデジとそう変わりの無い構成になっているので、私は以前より『一眼カメラ』の宣伝文句に文句を言っているわけですが。)

ところが今回の噂話は、AF高精度化のためにリアコンバーター風ミラーボックスを搭載して位相差AFを出来るようにすると言う話で、じゃあ、商品企画の段階で何のためにわざわざミラーを取り払ったのかと言いたくなる『本末転倒』な噂話と私は考えます。Leicaのビゾフレックスに関しては、レンジファインダー機の方の出現が先で、一眼レフカメラの実用化は戦後で、ビゾフレックスの登場もその後ですので、そう言う流れはあるかなと思いますが、今回の場合は、「ミラーが要らない」と取り払ったのに、結局は「高精度AFのためにミラーが要ります」とオプションで付け直すわけですから見事なUターン(苦笑)。まあ、他社にアイデアを取られないようにする防衛特許程度で、実物は出て来ないと思いますが、もし実物が出て来たら、「結局は従来の4/3一眼レフカメラで良かったじゃない。」と嫌味の一つでも言いたくなります。

それを簡単にKojii.net別館のコメント欄に書いていたら、以前にパナソニックが「Leica」銘で出した4/3マウントのレンズが4本や、オリンパスには大口径の4/3望遠レンズ群のために、この位相差AFアダプター必要(だからなぜ「本末転倒」になるのか?)と言う指摘を受けました。でも、先に書いたとおり商品企画がUターンしているのは事実だと私は考えます。それに、パナソニックの4/3マウントレンズのうち2本は、本体とのセットでの販売が出荷数のかなりの部分を占めており、大体の所有者は4/3一眼レフデジカメを持っているでしょう。それに、コントラストAFになりAF精度は落ちるとは言え通常のマウントアダプターは存在しますし、似たような焦点域のレンズは、全く同一とは言いませんがm4/3でも出ています。1台のm4/3ミラーレスデジカメボディにこだわって、位相差AFアダプターを投入するような複雑なことをしてAF精度を手に入れても、全体としては色々な部分が中途半端になるのがオチで、それによる受益者もどれほどいるのかと。それよりは、既に所有の4/3一眼レフデジカメか、安くなってきているE-620辺りでも手に入れた方が、よっぽど使い易いかと思います。

それと、オリンパスに至っては別に4/3一眼レフデジカメを止めた訳ではなく、(E-3の撮像素子を新型にしたマイナーチェンジは必要だと思いますけど)E-3、E-30、E-620を販売継続中です。オリンパスとしては、自社の4/3用望遠レンズで高速・高精度AFをしたいと言うユーザーへは「どうぞ、E-3以下の4/3一眼レフボディをお使い下さい」と言うことで、m4/3ミラーレスデジカメと4/3一眼レフデジカメを住み分けています(オリンパスからm4/3の望遠レンズが全く出ていないのがその傍証)。まあ、ユーザー側がどう組み合わせるかは自由ですが、4/3一眼レフデジカメを止めてしまったパナソニックのm4/3ミラーレスボディと位相差AFアダプターのセットで、オリンパス製4/3用望遠レンズを使いたいと言う話は、オリンパスにしてみれば「人の商売邪魔するな」と言いたくなる、少なくとも気分の良い話ではないかと考えます。それ以前に、オリンパスはボディ内手振れ補正方式で、オリンパス製レンズに手振れ補正機能は付いていないので、ボディ内手振れ補正機能の無いパナソニックのm4/3ミラーレスデジカメで手振れ補正機能の無いレンズを使おうという人がどれほどいるのか、こちらも疑問です(いないとまでは言いませんけど)。

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smc PENTAX DA40mm F2.8 Limited 確保

2010-04-18 11:45:52 | 一眼レフデジカメ

先のエントリーに書いたとおり、地図亀にあった業界最薄お煎餅こと、smc PENTAX DA40mm F2.8 Limitedを確保しますた。


DMC-FX500、Adobe Photoshop Elements 7.0で補正。

ここからは写真用レンズの歴史となるのですが、カール・ツァイスの偉大なるレンズ設計者、パウル・ルドルフが標準レンズとしてプラナー=ダブルガウス型の設計のレンズを開発したものの、反射面が多く、反射防止コーティングが出来るまで実用にならず、改めてパウル・ルドルフがエルンスト・ヴァンデルスレブの協力を得て、3群4枚とレンズ枚数が少なくなる単純な構成のテッサーを開発したもの。「鷹の目」と言われるほどシャープな、このテッサーが世に出たことによって、ようやく一般に「普通によく写る」レンズが手に入ることになり、ライツ社を始めレンズメーカーに多大なる影響を与えたと言われています。なんたって、ライカレンズの代名詞であるエルマー50mm自体が、テッサーをコピーして、絞りの位置を2枚目と3枚目の間から1枚目と2枚目の間にしてカール・ツァイスの特許を逃れたと言われているほど。(絞りの位置を変えるために再設計しているので、別レンズだと主張する人もいますがね。)

そんな、良いとこだらけのテッサー型レンズと思いきや、大口径化には不利で、最終的にF2.8までは大口径化に成功します。しかし、第2次大戦後に反射防止コーティングが普及してくると、撮像面に平坦に投影することができ(=像面湾曲が少ない)、大口径化に有利なプラナー=ダブルガウス型が再評価されて同レンズの普及が始まります。ダブルガウス型の最大の欠点であったコマ収差によるフレアも、キヤノンを代表すると言って良い光学技術者、伊藤宏 氏によって解決され、それを元にライカLマウントの「セレナー50mm F1.8」と言うearlyキヤノンを代表する銘玉の誕生から、伝説のキヤノン50mm F0.95に至る訳です。(この経緯が、更にEFマウントの大口径化とEF50mm F1.0L USMの登場に繋がると。)

一方のテッサー型ですが、小口径と言う欠点はあるものの、レンズ枚数が少なく、全体サイズも小さいため、コンパクトカメラで使用されるとともに、軽量を狙った一眼レフ用交換レンズにも引き続き利用され、ヤシカ/コンタックスのテッサー45mm F2.8、ニコンがFM3A登場時に同時に登場したAi Nikkor 45mm F2.8P、ペンタックスからME/MXの軽量化路線に合致したレンズとして後ろに1枚追加したテッサー改設計で登場したsmc PENTAX M40mm F2.8辺りは、非常に薄いので「パンケーキレンズ」として知られた存在となります。現在、「パンケーキレンズ」としては、他にも自称「パンケーキ」レンズがありますが、それらのレンズは全てダブルガウス型、もしくはそれの改型で、せいぜい「今川焼レンズ」と言うべきかと(苦笑)。

smc PENTAX M40mm F2.8は、ディスコン後もMXと組み合わせた超軽量セットとしてバブル期のクラッシックカメラブーム時に大人気でしたが、ペンタックスもそれを横目で見て気にしていたのか、ペンタの名光学技術者、平川純 氏がsmc PENTAX M40mm F2.8を元にデジタル対応に再設計したようで、同氏設計のFA43mmがLimitedレンズの第1号として出てきたように、DA40mmがデジタルレンズのLimited第1号として、*ist Dsと同時期に出てきたもの。オートフォーカス機構を組み込んでいるにもかかわらず、絞りリングが無いおかげでsmc PENTAX M40mm F2.8より短く、恐らくこれ以上短いレンズは今後出て来ないだろうと思われます。

と言うことで、姉妹レンズとなるsmc PENTAX FA43mm F1.9 Limitedと比較したのが次の写真。


DMC-FX500、Adobe Photoshop Elements 7.0で補正。

右がFA43mmですが、双方にフードを付けており、特にDA40mmのフジツボ型フードと違い、FA43mmは、普通の円筒型フードなので長いように見えて、マウントキャップより上、Kenkoの銀フィルターより下が本体なので、「今川焼レンズ」と名乗るには十分。でも、ピントリング部を見れば、ダブルガウス型のFA43mmと比べてもDA40mmの短さが判るかと思います。それにしても、本当にこの中にオートフォーカス駆動機構と、Quick-Shift Focus Systemの駆動切断クラッチが入っているのだから恐れ入ります。

で、我が家で一番小さいデジタル一眼レフ、PENTAX K-7に付けてみたのが次の写真。


DMC-FX500、Adobe Photoshop Elements 7.0で補正。

さすがに小さい・・・と言いたいけど、これだと薄さが判りませんね。構図に失敗した・・・。
で、慌てて撮り直したのは次の写真。


DMC-FX500、フラッシュ使用。

これを見ると「ボディキャップ代わりになる」と言われるのが判るかと。
正直、レンズに対してボディがでか過ぎで、余計なバッテリーグリップを外して使いたくなりますね。


DMC-FX500、フラッシュ使用。

グリップ側から見た写真ですが、マウントフランジが結構前にあるので、さすがにグリップ部よりは出てますが、出っ張りはそれほどではない感じ。

最後に、銀塩機Z-1pに付けてみたのが次の写真。


DMC-FX500、Adobe Photoshop Elements 7.0で補正。

Z-1系や「D」が付かないPENTAX最後の銀塩機*istは、MZ系統と違い本体側で絞りが制御できるので、実はDAレンズの絞りもコントロール可能。で、ファインダーを覗いて見たのですが、元設計がsmc PENTAX M40mm F2.8だけあって、ほぼ問題なしに使用可能な感じ。となると、ボディが小さい銀塩*istが欲しくなってくるような・・・(苦笑)。

後、ちょっと気になったのは、個体差かもしれませんが、ボディとレンズの着脱時のマウントの填め込みが渋く回転しづらいところ。問題ないとは思うのですが・・・。

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今頃気づいたけど

2010-04-17 21:06:54 | 日記

今頃気づいたけど、Windows Live Writerでブログ記事を書くと、基本的にコメントを「許可しない」に設定されてしまうようです。

となると、今まで書いた3件もコメントを「許可しない」に設定されていたかも、と見たら案の上で、コメントを「許可する」へ変更しておきました。

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ふらっと魔王が降りた

2010-04-14 22:37:20 | 一眼レフデジカメ

地図亀のWeb Shopで今日の新着中古品を見ていたら、即落札でなかなか見かけない美品の業界最薄お煎餅を見つけてしまったので、そのお煎餅を3万円弱で買ってしまいました。 美品と言うことで程度は良いらしい。ペンたん信者としては新品を買ってあげたいけど、懐が寂しいので、ある意味ペンたんの代表的レンズでもあり、ついポチッとなと・・・。

まかり間違っても、銚電印の濡れ煎じゃないので悪しからず(爆)。

さてと、フジツボ型フードに付ける30.5mmの黒フィルターを探さねば・・・。 このサイズだとビデオ用の銀フィルターしかないんだよね~。銀だと内面反射に悪影響与えるから使いたくないし。

PENTAX SMC DA 40mm F2.8 リミテッド W/C

ペンタックス

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本当に「さらば」できる?

2010-04-13 07:51:15 | 業界動向

ネットサーフィンをしていて、気になったのが次の記事。

日本経済新聞Web版「さらば、一眼レフ 「ミラーレス機」の秘密(1)」(でも、元原稿は日経エレクトロニクスらしい。)

と言うことで、日経新聞に「今後、一眼レフが衰退していき、ミラーレス機の時代が来る」という記事が出てました。しかし、本当にそうなるのでしょうか?  デジタルカメラの黎明期に、最初期のEVF機(オリンパスC-2100UZ)を使ったことがあります。このC-2100UZ、当時最高のデジタルカメラだったものの、当時のデジタルカメラ全体としてそうですが動体撮影は不向きで、EVFから見ている映像のままではピントが合っているかどうかも、どのタイミングで撮影が行われているかも判りづらい機体でした。 現在のE-P2+VF-2辺りのファインダーを覗くと、EVFの高精細化のお陰もあり相当に改善された様に思えますが、それでも光学ファインダーとは明るさ・色調に微妙な違和感がある感じ。例えば、タイムラグはほぼ問題ないとは言え違和感は存在するし、ブラックアウトの状況だとか、ピントが本当に合っているのか等倍レベルでの確認は不明。それで一眼レフを越えるというのは、今後どう頑張っても画像処理工程が間にあるうちは違和感は続くでしょうし、色調は原理的に光学ファインダー同等は無理で、正確なフレーミングとピントによる動体撮影も苦しいのではないのかなと。EVFがあれば、画像処理後の映像が見ることが出来ると反論するかも知れないけど、背面液晶が あるから、EVFを搭載せずともライブビューモードにしてそちらで確認すれば済むこと。 逆に、わざわざEVFを搭載してまで見る必要性は疑問です。(と言いつつ、どうしてもm4/3を買えと言われたらE-P2+VF-2ですが。)

上の日経新聞の記事にカチンと来たのは、「カメラを使い込んでいない記者が、あちこちのメーカー技術者からの受け売りで記事を書きました」と言うのが見え見えなこと。折角、ユーザー側としてカメラマン兼ライターの那和さんにインタビューしているのに、恐らく光学ファインダーとEVFとの優劣をキチンと指摘したで あろう那和さんのコメントを1行にした上、バッサリと切り捨てているし。昨今、一眼レフデジカメに搭載されている動画云々は時代の流れで、搭載はある意味当然とは思うのですが、ビデオと同じくカメラからも光学ファインダーが無くなっていくと言うのは大きな勘違いで、静止画カメラから光学ファインダーが無くなるより、静止画カメラが消滅してビデオカメラで一本化される方向かと。実際に今日パナが4/3センサーでカムコーダーの開発を発表したし。 そう言う意味では、上の日経新聞の記事はユーザー側の視点が不足しているわけで、、記事を書いた記者さんは、まず一番近くの日本経済新聞写真部の カメラマン達に、今後の傾向を聞いてみるのが一番手っ取り早かったような。 そうすれば、どう見ても一眼レフは無くならない言うことが理解できると思うのですけどね。

そう言う私は、記事とは違い、今の、EOS Kissの下級機レベルの置き換えはあるにしても、光学ファインダーの有用性が理解できるプロ・ハイアマチュアカメラマン向けに中高級一眼レフは残るだろうと考えています。まあ、それまでには透明有機ELを使った透明EVFと光学ファインダーのハイブリッドファインダーが開発されていそうな気がしますけど。後、私が望むのは、その中に「アサヒペンタックス」で今の一眼レフカメラの完成形を打ち立てた 「ペンタックス」が入っていること。どうせ観音は残っているだろうし。

 

追伸

m4/3ユーザーには悪いけど、レンズ交換式ミラーレスカメラについては一眼レフとは違う世界の、基本的にコンデジの延長線上のカメラであって、一眼レフと同列で議論するべきカメラではないと思っています。(判っていて使う分には異論はないのですがね。)

実のところ、自分の趣味じゃないですが、レンズ交換式デジカメ自体は認めているんです。ただ、「EVILカメラ」は無いにしても、全く新しいデジタルカメラとして、例えば、Live Viewfinder with Interchangeable Lensを略してLVIL(リビル)とか名前を付けて新カテゴリーで一眼レフデジカメと勝負しても十分なポテンシャルがあるのに、 パナの商売戦略にオリも乗って「一眼カメラ」と一眼レフカメラの亜種として客を引き込もうと言う魂胆を持っているから、それを批判しているのです。しかも、「一眼カメラ」という表記は日本国内だけで、海外では「Interchangeable Lens Type Live View Digital Camera(レンズ交換式ライブビューデジタルカメラ)」と表記しており、日本国内のユーザー向けの確信犯だと言うことが見え見えですし。

だから、一眼レフのご利益にあやかろうとする「一眼カメラ」という表現は 以前から文句を言っている表示だったりします。 どうしても使いたいなら、(欧米人に笑われると思いますが) 英語でも同じ表現を使ったらどうでしょうか? まあ、真似下と高千穂さんの宣伝に踊らされているマスコミも如何かとは思いますけどね。デジカメWatchは、プレスリリースにある「一眼カメラ」を使わずに、ちゃんと「レンズ交換式デジタルカメラ」と表記しているのは意外ですが。

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