ぽんちゃんの買ってし魔王な日々

ことあるごとに「買ってし魔王」が降臨する、ぽんちゃん(観音旭光の両刀使い)の物欲の日々を、周囲にばれない程度に語ります。

本当に「さらば」できる?

2010-04-13 07:51:15 | 業界動向

ネットサーフィンをしていて、気になったのが次の記事。

日本経済新聞Web版「さらば、一眼レフ 「ミラーレス機」の秘密(1)」(でも、元原稿は日経エレクトロニクスらしい。)

と言うことで、日経新聞に「今後、一眼レフが衰退していき、ミラーレス機の時代が来る」という記事が出てました。しかし、本当にそうなるのでしょうか?  デジタルカメラの黎明期に、最初期のEVF機(オリンパスC-2100UZ)を使ったことがあります。このC-2100UZ、当時最高のデジタルカメラだったものの、当時のデジタルカメラ全体としてそうですが動体撮影は不向きで、EVFから見ている映像のままではピントが合っているかどうかも、どのタイミングで撮影が行われているかも判りづらい機体でした。 現在のE-P2+VF-2辺りのファインダーを覗くと、EVFの高精細化のお陰もあり相当に改善された様に思えますが、それでも光学ファインダーとは明るさ・色調に微妙な違和感がある感じ。例えば、タイムラグはほぼ問題ないとは言え違和感は存在するし、ブラックアウトの状況だとか、ピントが本当に合っているのか等倍レベルでの確認は不明。それで一眼レフを越えるというのは、今後どう頑張っても画像処理工程が間にあるうちは違和感は続くでしょうし、色調は原理的に光学ファインダー同等は無理で、正確なフレーミングとピントによる動体撮影も苦しいのではないのかなと。EVFがあれば、画像処理後の映像が見ることが出来ると反論するかも知れないけど、背面液晶が あるから、EVFを搭載せずともライブビューモードにしてそちらで確認すれば済むこと。 逆に、わざわざEVFを搭載してまで見る必要性は疑問です。(と言いつつ、どうしてもm4/3を買えと言われたらE-P2+VF-2ですが。)

上の日経新聞の記事にカチンと来たのは、「カメラを使い込んでいない記者が、あちこちのメーカー技術者からの受け売りで記事を書きました」と言うのが見え見えなこと。折角、ユーザー側としてカメラマン兼ライターの那和さんにインタビューしているのに、恐らく光学ファインダーとEVFとの優劣をキチンと指摘したで あろう那和さんのコメントを1行にした上、バッサリと切り捨てているし。昨今、一眼レフデジカメに搭載されている動画云々は時代の流れで、搭載はある意味当然とは思うのですが、ビデオと同じくカメラからも光学ファインダーが無くなっていくと言うのは大きな勘違いで、静止画カメラから光学ファインダーが無くなるより、静止画カメラが消滅してビデオカメラで一本化される方向かと。実際に今日パナが4/3センサーでカムコーダーの開発を発表したし。 そう言う意味では、上の日経新聞の記事はユーザー側の視点が不足しているわけで、、記事を書いた記者さんは、まず一番近くの日本経済新聞写真部の カメラマン達に、今後の傾向を聞いてみるのが一番手っ取り早かったような。 そうすれば、どう見ても一眼レフは無くならない言うことが理解できると思うのですけどね。

そう言う私は、記事とは違い、今の、EOS Kissの下級機レベルの置き換えはあるにしても、光学ファインダーの有用性が理解できるプロ・ハイアマチュアカメラマン向けに中高級一眼レフは残るだろうと考えています。まあ、それまでには透明有機ELを使った透明EVFと光学ファインダーのハイブリッドファインダーが開発されていそうな気がしますけど。後、私が望むのは、その中に「アサヒペンタックス」で今の一眼レフカメラの完成形を打ち立てた 「ペンタックス」が入っていること。どうせ観音は残っているだろうし。

 

追伸

m4/3ユーザーには悪いけど、レンズ交換式ミラーレスカメラについては一眼レフとは違う世界の、基本的にコンデジの延長線上のカメラであって、一眼レフと同列で議論するべきカメラではないと思っています。(判っていて使う分には異論はないのですがね。)

実のところ、自分の趣味じゃないですが、レンズ交換式デジカメ自体は認めているんです。ただ、「EVILカメラ」は無いにしても、全く新しいデジタルカメラとして、例えば、Live Viewfinder with Interchangeable Lensを略してLVIL(リビル)とか名前を付けて新カテゴリーで一眼レフデジカメと勝負しても十分なポテンシャルがあるのに、 パナの商売戦略にオリも乗って「一眼カメラ」と一眼レフカメラの亜種として客を引き込もうと言う魂胆を持っているから、それを批判しているのです。しかも、「一眼カメラ」という表記は日本国内だけで、海外では「Interchangeable Lens Type Live View Digital Camera(レンズ交換式ライブビューデジタルカメラ)」と表記しており、日本国内のユーザー向けの確信犯だと言うことが見え見えですし。

だから、一眼レフのご利益にあやかろうとする「一眼カメラ」という表現は 以前から文句を言っている表示だったりします。 どうしても使いたいなら、(欧米人に笑われると思いますが) 英語でも同じ表現を使ったらどうでしょうか? まあ、真似下と高千穂さんの宣伝に踊らされているマスコミも如何かとは思いますけどね。デジカメWatchは、プレスリリースにある「一眼カメラ」を使わずに、ちゃんと「レンズ交換式デジタルカメラ」と表記しているのは意外ですが。


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