占星術思いつきメモ(天体位相研究カルデア)

占星術に関して思いついたことを書き留めるブログ。西洋占星術による地震予測、金融占星術の研究をしています。

カーディナルクライマックスと海王星

2010-06-25 00:59:37 | カーディナルクライマックス
前回のメキシコ湾原油流出事故の記事で、この事故はカーディナルクライマックスとの関連があるのではと考えた。まず順を追って説明したい。

◆地理的関連◆
カーディナルクライマックスを構成するのは土星-天王星-冥王星。これらの天体が天底または天頂に来る地域を、最近の春分図にマッピングしてみると以下のようになる。
〈2008年〉
 土星(天底)=インド・パキスタンなど西アジア
 天王星(天底)=アメリカ中部
 冥王星(天頂)=フランス・ドイツなど欧州
〈2009年〉
 土星(天底)=イギリスなど欧州西部
 天王星(天頂)=イギリスなど欧州西部
 冥王星(天頂)=アメリカ東部
〈2010年〉
 土星(天底)=アメリカ東部
 天王星(天底)=中国内陸部、タイなど東南アジア
 冥王星(天底)=イタリア、ドイツなど欧州
〈2011年〉
 土星(天頂)=ギリシャ、トルコなど欧州中部
 天王星(天底)=イタリア、ドイツなど欧州
 冥王星(天頂)=アメリカ東部、南アメリカ西部
〈2012年〉
 土星(天底)=日本、韓国など東アジア
 天王星(天底)=アメリカ東部、南アメリカ西部
 冥王星(天頂)=ギリシャ、トルコなど欧州中部

これらの地域はカーディナルクライマックスの影響を特に受けやすい地域と考える。今年のメキシコ湾地域では、春分図の天底に土星が来ているのが分かる。地理的にカーディナルクライマックス天体の影響による災害と見てよいだろう。またアイスランドの火山噴火、ギリシャ国債問題、タイの政情不安もそうであることが分かる。

◆油田事故と天体のサインカスプ越え◆
カーディナルクライマックスの影響下にある地域であるメキシコ湾での油田事故が史上最悪となったことから、カーディナルクライマックスに海王星が関与している疑いが濃くなった。ここで事故のメカニズムと占星学的天体の関連性を探りたい。鍵となるのは5/28に成立した天王星と海王星のミューチャルレセプションの解消だ。

天王星はこれまで海王星支配のうお座に、海王星は天王星支配のみずがめ座に位置していたが、天王星が5/28におひつじ座に移動した。この天体のサイン移動の際には少なからぬ事件や災害が発生する。09年の冥王星のやぎ座イングレスのときは、岩手宮城内陸地震や、ムンバイテロが発生している。

さらに海王星も来年4月にもみずがめ座を去り、うお座にイングレスする。天王星、海王星とも1年以内の短期間でサイン移動するのである。筆者はここにメキシコ湾油田事故との関連を見る。サインカスプに出入口はない。天体はサイン移動の際にサインの壁を強引に突破すると考えてもよい。以上の占星学システムを、事故のメカニズムにあてはめると、以下のようになる。

〈天王星、うお→おひつじ〉
 天王星=リグ(石油掘削装置)。水のサイン(海または原油)→火のサイン(爆発)
 ・天王星のサイン越えにより水のサインと火のサインが貫通。事故となった。
〈海王星、みずがめ→うお〉
 海王星=原油。みずがめの支配星は天王星=リグ(石油掘削装置)。旧支配星は土星=地殻。うお=海
 ・海王星のサインカスプ越えは、地殻を破った原油が油井を破壊し、海に流れ出る。

海底油田の深度は1万8000フィート(約5486メートル)にもなるという。(bloomberg記事)
本来接触することなどはるはずもなかった地殻下の原油と海水。これらが人類のテクノロジーによって地殻を貫通したことで接触する事になった。この事故のメカニズムを占星学的に解析すると、今年から来年にかけての天王星と海王星のサイン越えの特徴に符合するのである。海王星のサインイングレスはまだ来年の成立であることから、メキシコ湾原油流出事故はまだ序の口ではないかと思わざるを得ない。

◆カーディナルクライマックスの主役は海王星?◆
カーディナルクライマックスの星位は天王星に続いて、7/22に土星がてんびん座に入ることにより正式に成立する。このとき海王星はみずがめ28度で、土星とは2度差のインコンジャクト。また冥王星とは5度差のセクスタイルでアスペクトを形成する。どうやらカーディナルクライマックスに海王星が加わると考えてよさそうだ。

これは正直あまり考えたくなかったパターンだ。海王星と冥王星のアスペクトはカタストロフィの最有力星位である。政治や金融などの社会変動などに加えて、文明全体の危機を感じさせるものがある。メキシコ湾の事故やアイスランド火山の噴火がそうなのか、それとも他に何かが待ち受けているのか。

過去カーディナルクライマックスが成立した世界大恐慌当時、1929年頃のホロスコープを見ると、同年春分図にて、土星と海王星がトラインを成立させていた。しかし海王星が当時のカーディナルクライマックス天体に関与したのはそこまでだった。しかし今回は海王星は直接冥王星と緩いアスペクトを組む。この違いは大きい。

ところで世界大恐慌のときの海王星の果たした役割は何か。1929春分図の海王星はしし29度にあり、まさにこれからサインを突破するという状況だった。これも今回の海王星の状況と同じだ。サインししは投機に熱心であり、しし座からおとめ座の海王星サイン移動は、まさに投機バブルの崩壊にふさわしいものであった。

むしろこれは、世界大恐慌は海王星のサイン移動によって起こされたと見るべきかもしれない。カーディナルクライマックスの時代に何が起こるのか。それは海王星によって示される。そうであれば海王星こそ影の主役と呼べるだろう。

◆2011年、何かが変わる◆
その海王星は2011年4月5日に、うお座へイングレスする。みずがめからうおへ、この変化は何か。ちなみに海王星が今のみずがめ座へイングレスした1998年当時は、アジア金融危機が猛威を振るった時期であった。今回もそのような金融危機があるのだろうか。

あるいは“石油文明が終焉に向かう”流れを示していることもある。みずがめ座は文明の利器を指すが、このサインを海王星が抜け出るこの時期、ガソリン車から電気自動車への技術革新が活発になっている。そこへ来てメキシコ湾油田事故である。石油中心の文明のあり方が見直されるきっかけとなるとも考えられよう。

いずれにせよ2011年の春にはカーディナルクライマックスの影響の全てが出揃うはずだ。

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3 コメント

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Unknown (もしもしマン)
2010-06-25 23:00:24
怖いですね。
この2年は亀のように甲羅の中で大人しくしている方がいいかな
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Unknown (くろたん)
2010-07-20 14:11:20
ただいま中国の三峡ダムがやばいんですけど、やっぱりカーディナルクライマックスと関係あるんでしょうか?
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>くろたん様 (pneuma_2007)
2010-07-21 00:31:31
今懸念されているのは、雨で増水した三峡ダムの放水で、下流の堤防が決壊するかもということですね。今のところはコントロールできているようです。7月末には天候不順の星位が抜けるので、多分大丈夫でしょう。
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