goo blog サービス終了のお知らせ 

占星術思いつきメモ(天体位相研究カルデア)

占星術に関して思いついたことを書き留めるブログ。西洋占星術による地震予測、金融占星術の研究をしています。

阿蘇山で爆発的噴火(3)─阿蘇山噴火の解説

2016-10-10 13:40:27 | 火山
8日に噴火した阿蘇山は、今回のような爆発的噴火は1980年1月以来36年ぶりで、噴煙は高さ1万1000メートルまで上がったとのこと。気象庁は今後も同程度の噴火の可能性に警戒を呼びかけている。

前記事の御嶽山噴火で行ったチャート分析と全く同じ手法で、阿蘇山噴火の解説を行うことができる。火山原図となったのは、2010年2月14日の新月図である。



この新月図の特徴は、御嶽山の原図となった新月図と同じく、太陽にヴェスタがオポジションをとっていることが一番に挙げられる。火山の象意であるヴェスタが強く関与する新月図であることが分かる。

新月図を起動させるメインベルト天体は、TパラスがN太陽に接近しており、かろうじて有効と判断する。ジュノー、ヴェスタが来ていればもっと大きな被害が出ていたかもしれない。またNジュノーにT天王星が合の位置にあり、強い変化を後押ししている。

トリガーとなったのは他でもない、Tジュノーであった。これはPパラスと合であり、このタイミングでの噴火であった。

もう一つのタイムスケールは、天頂付近の水星のプログレスにある。P水星がMCに合となったタイミングとなっており、これにより当該原図が阿蘇山地域に結びつけられているのが分かる。

イベント発生地は上記Pパラスと、直近の10月1日新月図パラスがMCまたはICに来る地域が可能性が高い。アストロマップで見ると、東シナ海にパラスICが位置している。新月の月のアスペクトのセプタイル(51.43度)からセクスタイル(60度)までのエリアに九州が入っている。阿蘇山も新月図パラスの影響範囲にかろうじて入っている。



◆インドネシア、南大西洋でも火山噴火◆

阿蘇山のほかにも、9月27日にはインドネシア中部の観光地であるロンボク島にあるバルジャリ火山が噴火、400人の観光客が避難する事態となった。また9月29日は、南大西洋のサウスサンドウィッチ諸島で、3つの火山が同時に噴火しているのをNASAが人工衛星によって確認した。

これらの火山は阿蘇山と同じく、新月図パラスの子午線エリアに入り、前者は月のアスペクトがセクスタイル、後者はトレデサイル(108度)のエリアで成立している。トリガーはいずれも火山原図のNジュノーにPパラスが合のタイミングであった。

◆熊本地震も表示した火山原図◆

今回取り上げた阿蘇山噴火の原図となった2010年2月14日の新月図を選定するにあたって、現在から7〜8年前までの90枚近い新月図を調べ上げ、10枚程の候補を拾って1つに絞ったのだが、選定作業は難航した。いくつかの選定ポイントの中で、唯一この原図が持っていたのが、4月の熊本地震との関連が表示されていたことであった。これが選定の決め手となった。



熊本地震発生時の太陽がNジュノーと合となっており、この一枚で、地震による地下の地形変化が噴火に影響を与えたことが説明できるのである。

------------------------------------
〈引用〉
阿蘇山で爆発的噴火=36年ぶり、警戒レベル3に―気象庁
インドネシアで火山噴火、観光客ら約400人に避難勧告
NASA EARTH OBSERVATORY 記事より

〈補足〉
トレデサイル(Tredecile)というアスペクトは非常に珍しいアスペクトで、普通は滅多に使われない。しかし筆者のマンデンによる調査では、月のアスペクトでは108度に強い感受点が成立すると考えられる。108度とは、円を10分割した36度(デサイル(Decile))の3倍数であり、2倍数はクインタイル(72度)である。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

阿蘇山で爆発的噴火(2)─御嶽山噴火の解説

2016-10-10 01:05:11 | 火山
阿蘇山の解説の前に、2014年9月27日に発生した御嶽山の噴火について、ホロスコープの解説をしたい。この噴火は250人以上の観光客が登山中に発生し、58人が死亡、5人が行方不明となる、日本における戦後最悪の火山災害となったものである。

筆者は発生当時の2年前は、火山活動の原因となる新月図を選定する技術が無く、イベント発生図と直近の新月図のみ取り上げて記事を書かざるを得なかった。(過去記事)
現在は本年の熊本地震、夏のイタリア中部地震を経て、統合的な地震データベースの構築の基礎が完成しており、この方法論から火山活動の原図を選定することが可能となった。御嶽山噴火の原図となったのは、2008年10月29日の新月図である。



まず2008/10/29新月図では、新月の太陽が火山活動を示すヴェスタとオポジションをとり、この図は火山活動の原図となる可能性が示される。プログレスのタイミングでは、御嶽山MC付近に土星が位置し、P-MCが6年後の噴火当時にP土星と合を形成し、イベント発生時期を強く暗示している。

新月図が力を発動させる要因として、新月の太陽にメインベルト天体か天王星が±30度の範囲で合か衝となる必要があるが、当該新月図はそれを満たしている。

タイミングのトリガーとなったのはTパラスとT-Nノードの合が成立した時期で、これはN水星が合を拾っている。またP火星もT土星と合と重なる。さらに精緻なタイミングとしてT月が新月の太陽と重なり、そのままPヴェスタとオポジションを成立させている。月の関与でイベント発生時期が±1日にまで絞られるのである。

もう一つのタイムスケールは、天頂付近の土星にプログレスのMCが合を成立させたタイミングであったことだ。これにより当該原図が御嶽山の地域に結びつけられているのが分かる。

次に直近の新月図により、発生地のターゲットが絞られる。火山原図の鍵となるP天体と、直近の新月図MCまたはICの天体が共通である地域に発生する可能性が高い。選定としてはP天体よりT天体が足の速い合であるものがよい。

P火星-T土星は合だがT天体が遅いのでトリガーには向かない。そこでPヴェスタとP月はオポジションだが、ヴェスタを地域ターゲットに取り上げる。すると直近の新月図ではヴェスタMCが本州を通ることが分かる。



直近の新月図である9月24日アストロマップで月のアスペクトを見ると、セクスタイル(60度)からクインタイル(72度)の間に本州が入る。このエリアとヴェスタMCが重なる地域、概ね半径±400 kmの中に、御嶽山が入るのである。

◆パラス-ノースノードの合で、人の多い場所での災害に◆

御嶽山噴火の特徴は、一般登山客の多い土曜日という休日に発生したため、人的被害が大きかったことが挙げられる。パラスは都市や人口の多い地域を示すので、この組合せは小さな事象でも大きな災害となることを強く認識しておかなければならない。

続いて阿蘇山噴火のチャートを解説していく。

-----------------------------
(補足)
筆者の御嶽山に関する記事を検索すると、2007年2月19日に御嶽山について触れている記事を投稿していたことが分かった。「おとめ座16度のサウスノード」
御嶽山の噴火は突然で予期せぬ出来事だと言われていたが、後で振り返ると前兆があったのである。
そしてブログを始めて間もない筆者がそれに触れていたことも驚きであった。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

阿蘇山で爆発的噴火(1)─御嶽山噴火との関係

2016-10-09 20:55:43 | 火山
10月8日午前1時46分頃、阿蘇山中岳第一火口で爆発的噴火が発生し、熊本県、大分県、愛媛県、香川県で降灰が観測された。火口から北東約6kmにある阿蘇警察署で約3cm積もるなど、阿蘇山の北東側で多量の降灰となっている。気象庁は噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引上げて警戒を呼びかけている。

◆内地では御嶽山噴火以来の爆発的噴火◆

今回の噴火は、火山の地下水がマグマの熱によって温められ、沸騰して爆発する「水蒸気爆発」とみられる(「京都大学火山研究センター(熊本県)」の大倉敬宏教授による)。水蒸気爆発による火山の爆発的噴火は、犠牲者63人を出した2014年9月の御嶽山噴火が記憶に新しい。今回は人的被害は無かったが、火口に近い風下の地域では、火山灰が農作物に降り積もるなど、広範囲に被害が出ている模様だ。

◆御嶽山噴火と阿蘇山噴火のホロスコープ◆

同じ水蒸気爆発であった御嶽山と阿蘇山の噴火を比較するため、ホロスコープを重ね合わせてみたところ、予想以上に重なる部分が見られた。



内円に御嶽山、外円に阿蘇山を配したところ、P太陽がT木星と合、PジュノーとTヴェスタが合、P土星とTジュノーが合、そしてT太陽がN天王星とオポジションとなっていた。TヴェスタとTジュノーは緩いトラインを形成。全体的にこの2つのチャートには強い結びつきが認められる。

正直ここまで強い符号が見られるのも、さすがに困惑するのだが、占星術では“一度癖がついたら何度でも繰り返す”と言われることもあり、今回もそのような事象が示されたということなのではと思われる。

次に新しいチャートを元にした御嶽山の解説、その後に阿蘇山の解説と続ける。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

御嶽山噴火で被害発生

2014-09-29 02:53:42 | 火山
9月27日午前11時53分頃、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(おんたけさん・3067メートル)が噴火した。噴火当時200人以上の登山者がいたとみられ、大半は下山したものの、山頂付近の登山道周辺で35人が心肺停止状態となり、行方不明者も30人以上という惨事となった。重軽傷者も25人以上にのぼった。

今回の噴火は上昇したマグマに地下水が熱せられて噴火した、水蒸気爆発と見られている。噴火直後の映像には、吹き上がった噴煙が火砕流のように高速で山の斜面を下っているのが映っている。噴煙は一時1万メートルにまで達し、火山灰は長野県から山梨県にまで降下した。

気象庁によると、今回の御嶽山の噴火の前には、山頂付近を震源とする火山性地震や、体に感じない低周波地震も起きていたという。火山性の地震は9日から始まり、11日に最大85回を観測。その後も噴火の前まで数回から20回を超える状態が続いていた。また14日には、地下での活動があることを示すとされる体に感じない低周波地震も発生していた。火山性地震の回数が1日に80回を超えるのは、前回噴火した2007年以来のことだという。

気象庁の担当官は、「噴火警戒レベルの変更について検討をしたが、地殻変動を伴っていないため変更はしなかった」とし、今後の対応についてはこれからの検討課題だと述べた。地震火山研究センターの古本宗充センター長は「噴火が今の規模で収まるかどうかは分からず、むやみに近寄らないことが重要だ」と話している。

◆晴天の霹靂、御嶽山の噴火◆

まさに突然だったこのたびの噴火。休日を利用した多くの登山者の目前で、突然に噴火が始まり、山頂付近は瞬く間に火山灰に覆われた。登山者がリアルタイムでYoutubeにアップした動画では、噴煙が尾根を越えて、数分も経たぬうちに撮影者を追い越して灰に覆われた状態が写されている。今回の噴火が水蒸気爆発であったからまだ良かったものの、地下のマグマが直接火山灰となって吹き出すマグマ噴火であったら、高温の火砕流に焼き尽くされて登山者は一人として助からなかっただろう。

気象庁も火山噴火予知連絡会も、異常を掴んでいながら、予測情報に結びつけることが出来なかった。火山活動は比較的予知しやすいものと筆者は思っていたが、山体が変化する大噴火でもない限り、現代の知見でもっても予知は難しいものであると知った。

筆者の研究する占星学は、地震以外の土砂崩れ、竜巻、火山など地学的変化についてはこれまでノータッチであった。しかし今後は、それらについても何らかの見方を構築していく必要があるように思わされた。

◆火山活動に特徴があった9月24日の新月図◆

というのは、9月24日に成立した新月図を繙くと、これは確かに火山活動に特徴的といえる天体位相を成立させていたからである。本州中部に火山を示すヴェスタが天頂に合。そのヴェスタは地震に関係するジュノーと正確にトラインを形成していた。また月のノードが2室ー8室を貫き、これは災害の出やすい相。特にノースノードはパラスと合。これは人の多い所での災害を示す。新月成立前後から1ヶ月は、日本地域における地震及び火山活動に警戒が必要がと判断される。

しかしネイタルチャートの概要はそうであっても、実際に活動がどこでどのように発生するのか、それを当てていくというのは至難の業だ。占星学による位置情報は目星をつけたとしても、半径200km~400kmの予想円の範囲に収めるのが精一杯。また上記のような天体位相が成立しても、取り立てて記すべき変化が無かったり、本邦以外の地域に出たりということも少なくない。

あとは現実に科学的に観測されている地学的変化の情報を頼りに予想していくしかないのである。

◆“セプタイル”というアスペクトで示された噴火◆

今回の御嶽山噴火を調べて一つの発見があった。セプタイルという特殊なアスペクトが、イベント発生の位置情報に強い影響を与えていたことが分かったのだ。



360度を7分割したセプタイル(51.43度)は“宿命”を示すといわれる。9月24日の新月図におけるセプタイルのアスペクトを取る天体は、実に7つに及んでいる。図の赤線は、セプタイルが成立したアスペクトを示している。天頂に近い土星とヴェスタを中心に、左右に張り出しており、ヴェスタは新月の太陽とアスペクトしている。そして土星に冥王星がタイトなセプタイルを成立させている。

これを世界地図(Map)で表示すると、興味深いことが分かった。占星術支援ソフト・スターゲイザーのマップは、各天体の位置を黄道を基準点として世界地図に配置しているが、このうちヴェスタと土星のセプタイルの度数範囲を示す円の北限が、本州中部を通っているのである。この度数円は南西太平洋上で冥王星の影響を拾っていることに注目しなければならない。



さらに日本列島に拡大すると、土星のセプタイル円と、ヴェスタのセプタイル円が岐阜県と長野県のあたりで交差している。前述のように、ヴェスタは新月の太陽と、また土星は冥王星とセプタイルを組んでおり、これら4つの感受点の影響力が一つに集中する地点にある火山が、今回噴火した御嶽山だったのである。



また同日午後イタリアのシチリア島で火山性の爆発があり、女児1人が死亡、男児1人が行方不明となっているが、イタリアの天頂にジュノーが合であり、これは前述のとおりヴェスタと正確なトラインを形成していた。

火山爆発のタイミングとしては、水星がてんびん座の29度に押し込まれた日であったことが考えられる。今のところそれ以外の理由を掴んではいない。

◆噴火後暫くは大型地震にも警戒か◆

火山活動と地震活動には直接的には連動しないが、プレート内部の一連の全体的な活動によって、歪みの出やすいところに負荷がかかっていると考えるなら、火山噴火後の地震発震という可能性も十分あると考えられる。

実際2007年3月中旬に御嶽山は小規模な噴火を起こしたが、同年3月25日に能登半島でM6.9、最大震度6強の地震が発生している。

最近は特に関東平野を震源とした地震が目立ってきており、相模湾~房総半島から北関東までのエリアでは、十分な準備を心がけていただきたい。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新燃岳が噴火

2011-01-29 00:30:17 | 火山
26日に霧島山の新燃岳で噴火が始まり、翌27日には爆発的な噴火となった。気象庁は噴火警戒レベルを2から3に引き上げた。噴火は現在も続いており、周辺の都城市など宮崎県内で大量の火山灰が降り積もっている。

占星学では26日にはサインいて28度のヴェスタが、おとめ29度のジュノー、うお27度の天王星およびおひつじ0度の木星とTスクエアを形成している。ヴェスタ-ジュノーのハードアスペクトは噴火のトリガーに多い。加えて木星カーディナルサインへのイングレスと、土星逆行開始日が重なった格好だ。

1月新月図では日本地域の天底に土星が位置し、何やら地殻変動の予感もあったが、火山の噴火という形で実現したようだ。また拙著2011年の占星術予想(1)では桜島の噴火を予想していたが、九州地域の火山活動という点では一致している。春分図の示す象意だとすれば、この火山活動は長引くことも懸念される。

2011年の地震予想マップに新燃岳の噴火も追加した。リンクにウィキペディアとYouTubeの動画も貼って記録としている。マップの赤帯は、今年地殻変動が盛んと見る春分図カーディナルサインにあたる地域だが、新燃岳はそのエリアに入っている。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする