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占星術思いつきメモ(天体位相研究カルデア)

占星術に関して思いついたことを書き留めるブログ。西洋占星術による地震予測、金融占星術の研究をしています。

気象占星学における8月の気候

2014-08-17 20:04:28 | 気象
夏の盛り季節であるというのに、今年の8月は過ごしやすい気温の日が続いている。思えば7月27日の新月成立日から、それまでの酷暑がどこへやら、すとんと気温が下がったのを思い出す。今夏はこれまでに大型の台風が2回、また前線の活動による大雨もあった。今回は久しぶりに気象占星学を見直して調べてみた。

◆占星術で気象を判定する方法◆

気象占星学でもっとも代表的に使われているのが、ベンジャミン法と呼ばれる解析方法だ。筆者の手元にある石川源晃氏の「応用占星学入門」によれば、以下の方法で四季図また月の位相図を読み解いていく。

***ベンジャミン法による判定方法***
1)第4ハウスのカスプ(IC)のサイン、または天体。(優先度1/2)
2)第1ハウスのカスプ(ASC)のサイン、または天体。(優先度1/4)
3)回帰天体のオーブ5度以内のアスペクト。(四季図では太陽、位相図では月)(優先度1/8)
4)アンギュラーの天体の種類(第4、第1、第10、第7の順)(優先度1/8)
・マレフィック天体関連は猛暑か厳寒、または降雨災害。
・ベネフィック天体関連は、農作物の育成に適した天候。
********************

気温判定は、アングルにかかるエレメントによって分類される。おおまかに分けると、火のサインは高温、地のサインは適温、風のサインは低温、水のサインは多湿となる。ただしおひつじ、さそり、やぎについては、激しいという表示で、結果は天体の状態で判定する。

ちなみに本書では触れられていなかったが、乾湿の分類は、火・地=乾燥、風・水=多湿となる。また判定に使うチャートは春分図を中心とし、他の四季図や月の位相図を補助的に使う。

◆2014年の春分図による影響◆

本年の春分図を見ていくと、まず第一に目立つのがやぎ座冥王星にアセンダント(ASC)が完全な合である。上記の判定法では、何らかの「非常に厳しい」表示となっている。ICおうしの支配星である金星は、天王星とセクスタイル、またMC-IC軸にノード軸が近いのも特徴で、何らかの被害が出そうである。

気象など地学系感受点である月は、10室さそり座で土星とゆるやかな合。風力に関する水星はうお座で海王星と緩い合。いずれも天候の厳しさや、暴風雨を示す。天王星は冥王星とスクエア、太陽はノード、火星とクインカンクスで、これも厳しさを増す表示。

実際7月には台風8号が日本列島を通過。最低気圧930hPa、カテゴリー4のスーパータイフーンが広範に被害をもたらした。8月の台風11号縦断も大雨による被害がでた。



解説すると当たっているように見える。が、チャートのバランスからいうと、実際もたらされた被害と天体位相の厳しさとの間には齟齬がある。言うなれば実際の被害が軽すぎるのである。今後大きな自然災害があるのかもしれないが、実はチャート読みに一つポイントが抜けている。それはDSCにゆるい合となっている木星の存在だ。

◆ベンジャミン法で軽視されているDSCと木星◆

春分図の木星はかに座で西の地平であるDSCと緩い合。これはASCの冥王星とオポジション、3室の天王星とスクエアを成立させている。チャートの厳しさを際立たせるこの2天体に木星が厳しい位置で対峙しており、これをどう扱うかで判断が分かれるところだ。

石川氏が解説するベンジャミン法では、DSC、つまり第7室カスプの取り扱い順位が最も低い。加えて木星も気象判定では役割が弱いとされている。従来の方法でも、このチャートの場合木星にもアングルに係る強いアスペクトが成立しているので、木星の緩衝効果が効いていると判断できるかもしれないが、同氏の解説からでは、DSC木星の効果の幅を見極めることは難しい。

前述の台風8号は、沖縄に近づいたときが最も勢力が強く、東北地方にまで豪雨災害をもたらした。気象庁は特別警報を出して警戒を強化したが、しかし本州を通過する頃には勢いが半減し、あっという間に消えてしまった。この台風の消長ぶりをみると、50年に一度の規模という前振りが冥王星の役割なら、その勢力を削いだのは木星の力ではなかっただろうか。

このように見ると、気象占星学におけるDSC木星も、十二分に大きな効果を発揮しているものだと筆者は判定したい。

気象占星学を確立したベンジャミン氏が、木星の効果が薄いと見立てたのは分かる。筆者も地震や金融分野を観察するに、他の天体と違って木星のアスペクトの効果が見えにくいと感じていた。しかし最近になって筆者は、木星の効果は天体のアスペクト成立による部分的な発露ではなく、入居サインを中心にチャート全体に亘ってエネルギーを底支えしていると感じるようになってきている。木星の効果は弱いのではなく、他の天体より強く広範なゆえに、エッジが見分けにくいだけなのである。この意味に於いては、古典学派の“天体は入居サイン同士のアスペクトで見る”という考え方に近い。

◆偏西風の影響の強い日本では、DSCの重要度は高い◆

また筆者が常々疑問に思っていたことは、日本においては偏西風の影響で、天候はほぼ常に西から東へと変化するにもかかわらず、西の地平(DSC)の影響を読まなくてもよいのかということである。筆者の見立てでは、DSCの効果をASCと等しく見たほうが、実際に即した判定がしやすいと感じている。

本年夏至図ではアングルは春分図に等しく、DSCかに座木星は少し移動しているものの、冥王星や太陽、ノード軸に必要十分な影響を与えている。ICの支配星金星はおうし座で木星とセクスタイル。湿潤だが比較的安定した気候と判定されよう。

6/27新月図は6/27~7/26までを管轄する。ASCはいて座で猛暑。DSCふたご水星は風強し。7室太陽には海王星トライン、金星ジュノーの合は海王星とスクエアで、台風の影響が見られる。

7/27新月図はICはいて座で高温表示だが、ASCおとめ座の支配星水星はかに座で湿潤、またDSCはうお座で海王星と緩い合となり湿潤、これは台風の強い影響があるという表示だ。8月の気温は台風や大雨の影響で低下しており、ICいて座の高温表示は影が薄い。また新月の太陽に木星がタイトな合となっており、エアコン不要な過ごしやすい気候が実現している。



ベンジャミン法では、ICの状況が分析の筆頭に立っているが、気象は地表の気圧の高低差の変化が重要になってくるので、気象を読む場合には、ASC-DSCラインを分析の筆頭とするのがよいというのが筆者の結論だ。地殻の動きが関係する地震においては、ICが分析の筆頭であることには変わりない。

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木星が繋げるアラスカ沖地震と大雪のシリア

2013-01-13 00:46:27 | 気象
年明け早々の大型地震だった。1/5のアラスカ沖M7.5地震は、幸いに被害を受けたとの報告もなく津波も発生しなかった。発生時期は、筆者がツイッターで月数回流している地震予想の1/4~6日の範疇に収まっている。

しかしながら、地震の占星学的発生メカニズムの解明には、まだまだ膨大な難問を抱えたままだ。いうなれば氷室の中で氷が溶けて、水滴が1滴落ちるのを待っているかのような歩みである。ともあれ、今回も少しだけ分かったことがあるので、記事を更新する。

◆アラスカ沖は12月新月の木星が天頂◆

M7.5 - 94km W of Craig, Alaska 2013-01-05 08:58:19 UTC 2013-01-05 17:58:19 UTC+09:00 system time
55.368°N 134.621°W depth=9.8km (6.1mi)

アラスカ沖地震の震源は、12/13新月図では木星がMCに10度差に位置している。ほかにMC-IC軸にヴェスタ-太陽月のオポジションがタイトな合となっているものの、M7級の発震において木星の果たす役割は大きい。だた筆者はこの新月図が成立時に、木星が地震の鍵を握っていることには気づかなかった。そして地震発生後調べものをしていくと、意外なニュースに気づいたのである。

◆ヨルダンやシリア、イスラエルで大雪◆
中東では10年ぶりという寒波に見舞われ、10日までにヨルダンやシリア、イスラエルで積雪が観測されているというのである。
中東大荒れ、豪雪・豪雨で11人死亡(AFP)

実は中東のこれらの地域の12/13新月図の天底に、木星が位置しているのだ。つまりアラスカ沖地震震源地の経度に対し、180度裏側となる地域なのである。やはりここでも木星が事象の鍵をにぎっていると確信した。

筆者は機会あるごとに地震と気象異変の関係について述べてきたので、それがどういうものかは以下の過去記事を読んでいただきたい。
「米国南部でオーロラ、そしてNYで降雪」
「記事紹介(宇宙線と地震)」

◆木星の働きを左右する土星外郭天体群◆
この12/13新月図において木星の位置は特殊であった。天王星-木星のセクスタイルは蠍座の土星を軸にヨッドを形成、また土星-冥王星のセクスタイルは木星を軸にヨッドを形成するというものだ。

ヨッドは天体の働きを限定的な事象に縛り付け、不自由であるために強いストレスを溜め込むという負の働きに寄与する。ここで大事なのは、このヨッドに参加している天体群の位置関係である。地球から遠い順に、冥王星、天王星、土星、木星となる。これは太陽系外からの強いエネルギーを冥王星から順に送られて、最終的に木星が受け取ることを意味している。

木星はオーディオで言うならアンプ(増幅器)だ。得てして木星は幸運の天体と見られがちだが、土星外郭天体群にダブルヨッドで四方固めされてはさすがに幸運も保たないようだ。木星が凶天体に変貌する理由を今回はっきりと確認することが出来た。

新月図をさらに見ると、海王星が木星にスクエア、水星が木星にオポジションとなる。水星と太陽-月はいて座入居で木星とミューチャルレセプションとなり、ICに太陽-月が合に近いところで地震発生となった。

木星の幸運はやはりアスペクトを組む天体群の最遠天体に木星が来たときに最も効果があるものであり、土星外郭天体とアスペクトを組んだときはその効果は増幅するが幸運を保証するものではないと言えそうだ。

またディスポジターという天体とサインの相互関係を構築する分析方法もあるが、これはアスペクトのリレーションを優先して複合的に判断していく必要があるとも思わされた。


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スーパームーンで竜巻発生か

2012-05-06 23:16:09 | 気象
月の近地点と満月が重なる「スーパームーン」が5月6日に成立した。これは月の大きさが普段より14~16%大きく見え、明るさは理論値で30%増光するということで、天文ファンならずとも、多くの人の関心を惹く天体現象となった。

一方前回のスーパームーンが東日本大震災後の3月19日であったことから、地震を懸念する声もネット上などで聞かれた。筆者としては、月の潮汐力だけでは地震は発生しないという立場を取っている。

しかし月が地球に最接近した6日、茨城県や栃木県で大規模な竜巻が発生し、周辺地域に大きな被害をもたらした。

6日午後1時ごろ、茨城県つくば市や栃木県真岡市などで竜巻が発生し、つくば市で男子中学生が死亡、40人前後がけが をした。また富山県では落雷で1人死亡。埼玉県でも女児が意識不明の重体。茨城県では150棟以上が全半壊しており、同県は自衛隊に災害派遣を要請した。

また茨城県、福島県、宮城県などで落雷とともにひょうが降った。

いったいこの突然の災害はいかなる天体位相によるものなのか。5/6満月図のアングルはMCふたごにサウスノードがカルミネート。ICにジュノーが合。ASCに火星、DSCに海王星が合で、東日本で気象異変が発生しやすい位相が成立していた。また、月が3室に入居しており、月が天底付近にあれば風雨の変化が激しい。

しかし国内の竜巻被害としてはかなり異例の大被害である。これは新月図によるエネルギーを強く窺わせるものである。太陽-月が8室周辺に位置する新月図は、災害による損失が大きい。またノード軸は3-9室カスプに合であるが、ノード軸が8~9室を通るとき、これも気象災害による損失を表す。今回は3室がサインいて、9室がサインふたごとスピードのあるサインでもあり、これが竜巻発生の占星学的背景となったと思われる。

竜巻発生の日取りは、水星-土星オポジションの成立、また第4調波でHN4水星土星の合が新月図ネイタルMCに合等、ほかにもいくつかあった。

さて、このたびの竜巻はスーパームーンの影響があっただろうか。これは竜巻発生が満月成立の12時半過ぎから起こったことを考えると、あったと言わざるを得ない。ただしこれを通常の満月と比較しても、おそらく2割増し程度の被害拡大に寄与したものと考える。

この竜巻被害から占星学的に見えてくるものは、やはり巨大地震のエネルギーが北関東内部の深いところに相当蓄積されているという疑いである。前々回の記事で注意を喚起した地震予想であるが、今回竜巻被害が発生した地域から半径100km圏内にお住まいの読者諸氏の方々には、寝室を2階に移すなど、万一の家屋倒壊に備えていただきたい。巨大地震の発生予想期日は7月下旬から8月初旬の見通しは変わらない。十分な備えを喚起してほしいところである。

参考:【4/21新月図】夏の巨大地震に備えて


地震速報機 EQA-001(amazon.co.jp)

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米国南部でオーロラ、そしてNYで降雪

2011-10-30 23:48:58 | 気象
24日夜、アーカンソーやジョージア、ケンタッキー、アラバマなど南部諸州でオーロラが観測され、米メディアが珍しい出来事として大きく報じた。(47News)
その5日後の29日、ニューヨークにこの時期としては異例という雪が降った。(AFPBB News)

オーロラと降雪、これらの発生にはおそらく相関があると筆者は考える。先般のオーロラ発生は、20日頃に太陽で発生した中規模のMクラスCME(コロナ質量放出)による太陽風が、24日頃地球に到達した影響であろう。このとき太陽風による地磁気擾乱が発生し、それが米国中南部上空で磁気収束し電離層に一時的に穴が開いたのではと推測する。加速化イオン化した高エネルギー電子が大気分子と衝突して光るのがオーロラだ。

それでは電離層に穴が開くと雪が降るのか? その可能性はあると考える。「宇宙線が雲を作るメカニズム」の一部が解明されたという欧州原子核研究機構 CERN の記事を、In Deepさんのブログが紹介しておられる。http://oka-jp.seesaa.net/article/222447948.html

電離層に穴が開いた場合、そこから有害なガンマ線などの宇宙放射線が地上に到達するが、それらの放射線の影響が雲を作り出しているということなら、米国中南部でオーロラ観測後にニューヨークなどで異例の雪が降ったということも辻褄が合ってくる。

さて筆者の本論はここから。ツイッターでも先日述べたが、10/27新月図においては、月のノード(月軌道と黄道が交わる点)がタイとペルーでの子午線と重なると紹介した。占星術ではノードがMC-IC軸と交わる地域は何らかの気象および地殻変動が起きやすい。28日に発生したペルーでのM6.9地震もその影響と見る。この月のノード、北半球においてはワシントンなど米国東部のMCにも合となるのである。ニューヨークの突然の雪も占星学的な範疇から外れていないのである。

もともと月のノードは「ドラゴン」に例えられ、何もかも吸い込む大穴のごとく捉えられてきた。そして現代の占星術では科学的な知識を借りるなら、ドラゴンの大穴はすなわち「電離層の穴」ということだ。新月に月のノードが天頂-天底を貫いた地域は、大ざっぱに言えば電離層に穴が開きやすいということとも考えられるのである。

そう考えるとタイで続く未曾有の大洪水も、インドシナ半島内陸上空で電離層にほつれか穴が開いているのではと疑うこともできる。そしてこの穴を通して天体からの影響が地上に到達するとき、災害が発生する可能性が高くなると筆者は占星学的に捉えている。

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参考:オーロラと磁気嵐との関係 


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瀬戸内海で異常潮位

2011-10-01 00:57:58 | 気象
大潮となった30日、瀬戸内海で海水面の異常潮位が観測され、厳島神社など沿岸が冠水する被害が発生している。

「異常潮位」で道路など冠水 玉野、瀬戸内市の沿岸部(山陽新聞)

瀬戸内海の異常潮位、徳島では橋の下の通路が完全に水没(gigazine)

気象庁によると、この時期の大潮は特に潮位が高いこと、南太平洋の水温が高く海面が押し上げられ、さらに黒潮が沿岸沿いに流れており、瀬戸内海に流れやすいという。また先の台風15号による気圧低下により海水が集まったことも影響しているとのことだ。

しかしこの異常潮位については、地震と関連があるかもしれないとの見方もある。新宏観報告掲示板に以下の記事の投稿があった。

南海地震直前に潮位上昇 前兆現象を解明、気象庁(47news)

また筆者は09年6月13日記事で、台風と地震の関係について、台風がスロー地震の引き金となるというナショナル・ジオグラフィックのニュースを紹介した。

台風が“スロー地震”の引き金となる

広範囲な異常潮位の発生は、地震の予兆と無関係とは言い切れないように思われる。東日本のみならず西日本地域も今後起こりうる地震には警戒をしていただきたい。


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