5月21日に成立した金環日蝕は、蝕影が日本列島を通過したことから、多くの人の関心を呼ぶイベントとなった。この記事を読まれる読者の中にも、専用グラスでダイアモンドリングを見ることができた人もおられるだろう。
占星学的には、この5/21金環日蝕のもつ最も特徴的な星位は、日蝕の太陽-月が丁度サインふたご0度きっかりで成立したことである。日蝕は年2回発生し、またサインカスプと合を成すこともそれほど稀なものではない。しかし0度きっかりというのは珍しいともいえる。これは日蝕の力が、そのサインのもつ深層の力を発揮するポイントであるサインカスプから、直接引き出していく強力な星位というように解釈できよう。
社会(マンデン)占星術において、サインふたごが与える力とは何だろうか。特徴を際立たせるために、かつて130年前に成立した、冥王星ふたごイングレス(1882~1884年)に焦点をあてて考察してみたい。
日本では1882年に日本銀行、時事新報、日本馬車鉄道が開業。83年には東京電燈会社設立、東京気象台が初の天気図作成。また世界では83年にオリエント急行開通、84年7月にはダウ・ジョーンズ社が最初の株価平均を発表した。
これらの史実から見えるのは、日本において社会経済活動の基盤を担う経済金融システム、報道、交通、エネルギー、そして気象予報のシステムが、冥王星ふたごイングレスのタイミングで、本格的に稼働したということである。日本の近代化ひいては経済先進国までに至るための、もっとも重要な一歩を踏み出した年であるといえよう。またダウ平均株価の発表が始まった年とも重なり、これらのファクターがすべて21世紀現代の世界経済を支えていることは注目に値する。
ふたご0度の日蝕は、このサインふたごがもたらした現代文明を、改めて探索精査する。そして古くて立ちゆかないシステムは剥がれ落ち、より新しい未来を切り拓くシステムを生み出す力を与えるだろう。
上記の史実を取り上げると、現在全てにおいて「まな板の上の鯉」の状態であることが明瞭だ。銀行および証券などの金融システムは、巨額の不良債権問題に直面し、福島第一原発メルトダウン事故発生によってエネルギー、電力問題がクローズアップ。また東日本大震災を受けて、これまで地震予知は不可能と割り切っていた気象庁が態度を変化させ始めたこと。自動車の化石燃料から電気モーターへの移行等々、全て現代文明の基幹システムが老朽化し、そこから移行するムーヴメントが胎動していることを目の当たりにすることができる。
しかしこの時代の遷移はスムーズにはいかないようだ。太陽-月にかかる月のノードがトランスサタニアン天体(天海冥)とゆるやかなアスペクトを形成し、問題が非常に根深く絡んでいる。そしてこの日蝕の太陽の反対側に位置する天体、ジュノーが重要な意味を持ってくる。
ジュノーは権利を主張する天体で、サインさそり29度にあって太陽とオポジションを形成する。さそり29度は、蠍座の強固な“ムラ”社会から新しいビジョンを持った人が生まれたとき、旧来の勢力がそれを殺してしまおうという最後の抵抗を示す度数で、サビアンアストロロジーでは「子どもの命乞いをする母親」のイメージで語られる。このシンボルは現在の日本ではもはや説明するまでもない。「放射能汚染地域から子どもたちを守れ」という母親達の叫びはここに凝縮される。そしてこのファクターが今後数年にわたって日蝕の太陽を動かす原動力になるだろう。
この太陽-ジュノー軸に調停者となるのは、おひつじ0度のパラス。新しい文明のムーヴメントを引き出すのは、あくまで人間の強い意志なのである。
◆野田党、小沢党ができるのか◆
東京日蝕図をひもとくと、上昇宮(ASC)はかに28度、天頂はおひつじ16度を指す。サビアンシンボルでは前者に「新しく生まれた双子」、後者に「向かい合う二人の貴婦人」という、2つの対立軸が明瞭に示される。
おりしも政局は、野田首相が小沢一郎氏と会談し、消費税導入是非について議論したものの、物別れに終わったところである。この二人の出生太陽はともに、このたびの金環日蝕の太陽と合を形成する。つまりこの二人が今後数年にわたる日本政界の立役者となる可能性がある。野田首相は在任中に消費税導入賛成議員とともに民主自民大連立を立ち上げるのかもしれないし、その対立軸に小沢氏が立つという大胆なシナリオも描けそうだ。
◆シリア、イランで緊張。空爆があるか◆
日蝕図の東経44度において、冥王星が天頂に位置する。この地域はグルジア、トルコ、イラン、イラク、シリアなどが含まれる火薬庫であり、とくに内戦状態のシリアや、核開発に関わるイランに火の手が上がる懸念がある。
日蝕の太陽は対向のサインいて0度「退役軍人」の招集をかける可能性がある。日蝕図の象意が実現する8月30日頃に、かつて湾岸戦争やイラク戦争で見た同じ光景がふたたび再現されるかもしれない。要注意である。
◆6月の地震予想◆
5~8日、14日、20~21日(新月)、24日。今月はM6以下の注意。
日蝕図はジュノーに木星のオポジションがあり、地震図となりにくいと解釈している。しかし1日に茨城県南部でM5.2(震度4)の地震があったように、関東内陸では地震の規模が除々に大きくなっており、引き続き注意を促したい。
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占星学的には、この5/21金環日蝕のもつ最も特徴的な星位は、日蝕の太陽-月が丁度サインふたご0度きっかりで成立したことである。日蝕は年2回発生し、またサインカスプと合を成すこともそれほど稀なものではない。しかし0度きっかりというのは珍しいともいえる。これは日蝕の力が、そのサインのもつ深層の力を発揮するポイントであるサインカスプから、直接引き出していく強力な星位というように解釈できよう。
社会(マンデン)占星術において、サインふたごが与える力とは何だろうか。特徴を際立たせるために、かつて130年前に成立した、冥王星ふたごイングレス(1882~1884年)に焦点をあてて考察してみたい。
日本では1882年に日本銀行、時事新報、日本馬車鉄道が開業。83年には東京電燈会社設立、東京気象台が初の天気図作成。また世界では83年にオリエント急行開通、84年7月にはダウ・ジョーンズ社が最初の株価平均を発表した。
これらの史実から見えるのは、日本において社会経済活動の基盤を担う経済金融システム、報道、交通、エネルギー、そして気象予報のシステムが、冥王星ふたごイングレスのタイミングで、本格的に稼働したということである。日本の近代化ひいては経済先進国までに至るための、もっとも重要な一歩を踏み出した年であるといえよう。またダウ平均株価の発表が始まった年とも重なり、これらのファクターがすべて21世紀現代の世界経済を支えていることは注目に値する。
ふたご0度の日蝕は、このサインふたごがもたらした現代文明を、改めて探索精査する。そして古くて立ちゆかないシステムは剥がれ落ち、より新しい未来を切り拓くシステムを生み出す力を与えるだろう。
上記の史実を取り上げると、現在全てにおいて「まな板の上の鯉」の状態であることが明瞭だ。銀行および証券などの金融システムは、巨額の不良債権問題に直面し、福島第一原発メルトダウン事故発生によってエネルギー、電力問題がクローズアップ。また東日本大震災を受けて、これまで地震予知は不可能と割り切っていた気象庁が態度を変化させ始めたこと。自動車の化石燃料から電気モーターへの移行等々、全て現代文明の基幹システムが老朽化し、そこから移行するムーヴメントが胎動していることを目の当たりにすることができる。
しかしこの時代の遷移はスムーズにはいかないようだ。太陽-月にかかる月のノードがトランスサタニアン天体(天海冥)とゆるやかなアスペクトを形成し、問題が非常に根深く絡んでいる。そしてこの日蝕の太陽の反対側に位置する天体、ジュノーが重要な意味を持ってくる。
ジュノーは権利を主張する天体で、サインさそり29度にあって太陽とオポジションを形成する。さそり29度は、蠍座の強固な“ムラ”社会から新しいビジョンを持った人が生まれたとき、旧来の勢力がそれを殺してしまおうという最後の抵抗を示す度数で、サビアンアストロロジーでは「子どもの命乞いをする母親」のイメージで語られる。このシンボルは現在の日本ではもはや説明するまでもない。「放射能汚染地域から子どもたちを守れ」という母親達の叫びはここに凝縮される。そしてこのファクターが今後数年にわたって日蝕の太陽を動かす原動力になるだろう。
この太陽-ジュノー軸に調停者となるのは、おひつじ0度のパラス。新しい文明のムーヴメントを引き出すのは、あくまで人間の強い意志なのである。
◆野田党、小沢党ができるのか◆
東京日蝕図をひもとくと、上昇宮(ASC)はかに28度、天頂はおひつじ16度を指す。サビアンシンボルでは前者に「新しく生まれた双子」、後者に「向かい合う二人の貴婦人」という、2つの対立軸が明瞭に示される。
おりしも政局は、野田首相が小沢一郎氏と会談し、消費税導入是非について議論したものの、物別れに終わったところである。この二人の出生太陽はともに、このたびの金環日蝕の太陽と合を形成する。つまりこの二人が今後数年にわたる日本政界の立役者となる可能性がある。野田首相は在任中に消費税導入賛成議員とともに民主自民大連立を立ち上げるのかもしれないし、その対立軸に小沢氏が立つという大胆なシナリオも描けそうだ。
◆シリア、イランで緊張。空爆があるか◆
日蝕図の東経44度において、冥王星が天頂に位置する。この地域はグルジア、トルコ、イラン、イラク、シリアなどが含まれる火薬庫であり、とくに内戦状態のシリアや、核開発に関わるイランに火の手が上がる懸念がある。
日蝕の太陽は対向のサインいて0度「退役軍人」の招集をかける可能性がある。日蝕図の象意が実現する8月30日頃に、かつて湾岸戦争やイラク戦争で見た同じ光景がふたたび再現されるかもしれない。要注意である。
◆6月の地震予想◆
5~8日、14日、20~21日(新月)、24日。今月はM6以下の注意。
日蝕図はジュノーに木星のオポジションがあり、地震図となりにくいと解釈している。しかし1日に茨城県南部でM5.2(震度4)の地震があったように、関東内陸では地震の規模が除々に大きくなっており、引き続き注意を促したい。
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社会の大きな出来事には星が関係しているのですね。これからも情報を楽しみにしております。
勝手ながら今月の地震予想も転載させてくださいね。
いつもありがとうございます。
いい意味にも悪い意味にも動く