7日の為替市場は欧州ストレステストでの一部銀行の過小評価問題が浮上しユーロ安の展開、ドル円は一時83.98円を打った。しかし今週の日経平均は9200円台を回復。株価は円安を待ちきれずに上げ始めたようだ。日本株の低迷の原因になっている円高はテコでも動きそうにない。一体どうなっているのか。金融市場の膠着を天体の位相に原因を求めるなら、土星-冥王星のスクエアが背後から隠然と市場に重しを与えているのだと考えられる。
カーディナルクライマックスとは、金融市場を中心とした社会システムの大変革期といわれる。2010年の夏は、その星位を構成する土星、天王星、冥王星がはじめてカーディナルサイン(活動宮)でTスクエアを成立させる重要な時期であった。実際リーマンショック以来の膨れ上がった不良債権を、米FRBが際限なく買収し続けねばならない現状。欧州ソブリン債リスクによるデフォルト懸念も金融不安を加速させた。この結果今夏の金融市場では、資産を株式から安全な日本国債などの債券に移転する動きが活発化し、日本では円高株安が膠着してしまった。
7月末に土星がてんびんにイングレスしたことで資金の債券への逃避は確実なものとなった。サインてんびんの支配星は資産を示す金星で、しかも金星はてんびんに入居中。土星は信用を計る天体だが、土星と金星が同じサインに同居することで、いつ暴落するかわからない株式から、より安全な債券や金などの金融資産へリスク回避するトレンドが出来てしまったのである。
8月21日には土星(Lib02.90)と冥王星(Cap02.92)が完全なスクエアを成立させた。この2天体のスクエアは、占星学上で考えられるトップクラスの重量級の危機的アスペクト。冷静に考えるなら、米不良債権問題も、欧州ソブリン債問題も現行の金融制度内での根本的解決は不可能に近い。古い巨木が立ち枯れて、今まさにチェーンソーで切り倒されるというところまで追いつめられていながら、しかしそのような切迫した緊迫感はぼんやりとしか伝わってこない。なぜか。
それは21日当日、もう一つの大天体が土星、冥王星のアスペクトに加わっていたことから判明する。木星(Ari02.08)だ。しかもこれも完全なアスペクトで、土星に衝、冥王星にスクエアとなったのだ。木星の緊張緩和効果は太陽系天体の中で飛び抜けている。重病患者が鎮痛剤と点滴で痛みを和らげられている姿に似ている。
カーディナルクライマックスの骨格となる土星-冥王星の完全なスクエアが成立した日に、3番目の天体となったのは、天王星ではなく木星であった。天王星はこの時の1週間前に逆行によりサインうおに退行していた。つまりこのことは、改革を断行することよりも、量的緩和によって当面の痛みを和らげる政策が優先されることが占星学的に確定したことを示すといえよう。1世紀前のカーディナルクライマックスである世界大恐慌では金融システムはなすすべなく崩壊したが、21世紀初頭の金融危機との差異はこの点が非常に大きい。
おそらく世界は今、3つの意志に分断されている。つまり土星(=借金が完済されるまで債務を支払い続ける)、冥王星(=現行の金融システムは継続不能なので、解体して別のシステムを構築する)、木星(=量的緩和で凌げるだけ凌ぐ)ということだ。この三者はTスクエア。つまり三すくみだ。三者は対峙したまま一歩も動けなくなってしまっているのだ。改革を断行するはずの天王星は、もうあと4ヶ月間はうお座に退行して様子見というところが現状の姿である。
◆9月の展望◆
ドル円は今夏85円割れが長く続いて値が貼り付いてしまい、今後は相対的に84円台が基準と見ざるを得ない。9月13日の水星順行開始日前後にはドル円が83円を割る可能性もある。
金融を示すてんびんに土星入居でリスク回避相場は続くが、9月9日には金星が土星の居るてんびんを抜けさそりにイングレス、12日には火星もさそりイングレスで、投機的動きも出始める。また9日には木星も逆行でうおにイングレスし、今後市場の雰囲気は鈍重だがやや持ち直し感も出てくるだろう。
円高傾向は9月いっぱい続くが、10月3日には水星-木星の衝が成立し、円安トレンドに転向する可能性がある。
今夏に成立した土星、冥王星といった長距離天体の星位の影響は長くのしかかったままである。このリスク回避相場はいつまで続くのか。しかしこの秋、三すくみ相場はいきなり上手投げを受けてひっくり返る気がしてならない。そのわけは?続きは次稿ということで。。
カーディナルクライマックスとは、金融市場を中心とした社会システムの大変革期といわれる。2010年の夏は、その星位を構成する土星、天王星、冥王星がはじめてカーディナルサイン(活動宮)でTスクエアを成立させる重要な時期であった。実際リーマンショック以来の膨れ上がった不良債権を、米FRBが際限なく買収し続けねばならない現状。欧州ソブリン債リスクによるデフォルト懸念も金融不安を加速させた。この結果今夏の金融市場では、資産を株式から安全な日本国債などの債券に移転する動きが活発化し、日本では円高株安が膠着してしまった。
7月末に土星がてんびんにイングレスしたことで資金の債券への逃避は確実なものとなった。サインてんびんの支配星は資産を示す金星で、しかも金星はてんびんに入居中。土星は信用を計る天体だが、土星と金星が同じサインに同居することで、いつ暴落するかわからない株式から、より安全な債券や金などの金融資産へリスク回避するトレンドが出来てしまったのである。
8月21日には土星(Lib02.90)と冥王星(Cap02.92)が完全なスクエアを成立させた。この2天体のスクエアは、占星学上で考えられるトップクラスの重量級の危機的アスペクト。冷静に考えるなら、米不良債権問題も、欧州ソブリン債問題も現行の金融制度内での根本的解決は不可能に近い。古い巨木が立ち枯れて、今まさにチェーンソーで切り倒されるというところまで追いつめられていながら、しかしそのような切迫した緊迫感はぼんやりとしか伝わってこない。なぜか。
それは21日当日、もう一つの大天体が土星、冥王星のアスペクトに加わっていたことから判明する。木星(Ari02.08)だ。しかもこれも完全なアスペクトで、土星に衝、冥王星にスクエアとなったのだ。木星の緊張緩和効果は太陽系天体の中で飛び抜けている。重病患者が鎮痛剤と点滴で痛みを和らげられている姿に似ている。
カーディナルクライマックスの骨格となる土星-冥王星の完全なスクエアが成立した日に、3番目の天体となったのは、天王星ではなく木星であった。天王星はこの時の1週間前に逆行によりサインうおに退行していた。つまりこのことは、改革を断行することよりも、量的緩和によって当面の痛みを和らげる政策が優先されることが占星学的に確定したことを示すといえよう。1世紀前のカーディナルクライマックスである世界大恐慌では金融システムはなすすべなく崩壊したが、21世紀初頭の金融危機との差異はこの点が非常に大きい。
おそらく世界は今、3つの意志に分断されている。つまり土星(=借金が完済されるまで債務を支払い続ける)、冥王星(=現行の金融システムは継続不能なので、解体して別のシステムを構築する)、木星(=量的緩和で凌げるだけ凌ぐ)ということだ。この三者はTスクエア。つまり三すくみだ。三者は対峙したまま一歩も動けなくなってしまっているのだ。改革を断行するはずの天王星は、もうあと4ヶ月間はうお座に退行して様子見というところが現状の姿である。
◆9月の展望◆
ドル円は今夏85円割れが長く続いて値が貼り付いてしまい、今後は相対的に84円台が基準と見ざるを得ない。9月13日の水星順行開始日前後にはドル円が83円を割る可能性もある。
金融を示すてんびんに土星入居でリスク回避相場は続くが、9月9日には金星が土星の居るてんびんを抜けさそりにイングレス、12日には火星もさそりイングレスで、投機的動きも出始める。また9日には木星も逆行でうおにイングレスし、今後市場の雰囲気は鈍重だがやや持ち直し感も出てくるだろう。
円高傾向は9月いっぱい続くが、10月3日には水星-木星の衝が成立し、円安トレンドに転向する可能性がある。
今夏に成立した土星、冥王星といった長距離天体の星位の影響は長くのしかかったままである。このリスク回避相場はいつまで続くのか。しかしこの秋、三すくみ相場はいきなり上手投げを受けてひっくり返る気がしてならない。そのわけは?続きは次稿ということで。。
まさに、その通りですね。
金本位制なら、こうはなっていないでしょうけど、量的緩和など出来ませんよね。