占星術思いつきメモ(天体位相研究カルデア)

占星術に関して思いついたことを書き留めるブログ。西洋占星術による地震予測、金融占星術の研究をしています。

福島第一原発事故と時代の転換点

2011-04-14 01:55:28 | 社会(マンデン)占星術
3.11東日本大震災により被災し、放射能漏れを起こした福島第一原発について政府は12日、国際基準(INES)で最も深刻な「レベル7」に相当すると発表した。同レベルであったチェルノブイリに比較して放射能の放出は1/10だが、今だ冷温停止しない4機の原子炉はまだ予断を許さない情勢だ。本記事では、福島第一原発事故が意味するものを占星学により掘り下げていく。

◆事故の占星学的背景◆
東日本大震災の発生時期から見る占星学的な重要ポイントは、3/3のノースノードやぎ0度通過と、3/12天王星おひつじイングレス、そして4/4海王星うおイングレスという3つの重要転換点の特徴が、一つの大災害によって表象されているということだ。つまり、地震、津波、原発事故は1つのセットということである。

1)やぎ座冥王星をノースノードが通過。(2010年秋)
  やぎ0度をノースノードが通過。(2011/3/3)
  =冥王星(原子力)とやぎ0度(地殻変動)による事故
2)うお天王星とみずがめ海王星によるミューチャルレセプションの解消。
  天王星がサインうおを脱出(3/12)=地震、発電所事故、津波被害
  海王星がサインみずがめを脱出(4/4)=発電所事故、放射能による海洋汚染。

これらの天体現象が1ヶ月以内に集中したことが、深刻な原発事故の背景にある。このうち特に(2)を取り上げて解説する。

天体がサインの境界線を越えていくとき、何らかの特徴的な事象が発生することがある。天王星は2003年3月にサインうおにイングレスしたが、「電気」の象意を持つ天王星が、「海」「水」の象意を持つうお座に入ったことは、天王星の性質が一時的に減衰することを意味した。2003年8月には北米で記録的な大停電事故が発生している。(wiki-2003年北アメリカ大停電)

今回天王星がサインカスプを超えて、うお座を出て行くときも、「津波」により「発電所」が大事故を起こした。これが原発である理由は、やぎ座冥王星とノースノードの関係が明かすところだ。天体のサインカスプ超えは、サインから出て行くときもサインの壁を破って出て行くものであることを見せつけられた。天王星のうお(水)からおひつじ(火)への遷移は、水素爆発を引き起こした。海王星のみずがめからうおへの遷移は、発電所(みずがめ)から放射能汚染水(海王星)が海(うお)に流れ出ることとなった。

◆原発の構造の占星学的意味付け◆
今回の事故で知ったが、原発というのは際限なく発熱する核燃料を、常に大量の水で冷やし続けなければならないということである。炉心から外した後も、保管プールで半永久的に冷やし続けなければならない。このことから、原発の占星学的構造は以下のように説明できる。

核燃料(冥王星)→冷却水、蒸気(海王星)→タービン、発電機(天王星)

つまり冥王星のエネルギーを海王星が受け止め、変容した力から天王星が電気を取り出している構造だ。特に冥王星である核燃料は、海王星である水にスッポリ覆われていなければならないのだ。今回の事故はこれら3者の関係性が崩壊したことを意味している。特に今回海王星と天王星が同時にトラブルを起こし、関係性が崩れた(ミューチャルレセプションの解消)。本来冥王星と海王星の相性も非常に悪く、結果この事故は原発システムそのものの危険性を露呈するものとなった。

◆エネルギー問題からの占星学的問いかけ◆
天王星はおひつじに入り、新たな84年の公転周期のテーマに入った(天王星の新サイクル)。地球温暖化問題から原発に再びトレンドが動きはじめた矢先に、この事故発生は、科学技術とエネルギー問題の進化の方向性を問い直すものとなるだろう。新たな科学技術の公転サイクルが始まるとき、古いテクノロジーは捨てていくべきなのだ。核燃料で蒸気機関を回すのは、それぞれの持つ物理学的技術的本質から乖離しすぎており、無理がある。

また過去記事で「カーディナルクライマックスと海王星」という記事を書いていた。そこではメキシコ湾原油流出事故から、ミューチャルレセプションの解消によるカタストロフィの可能性を、特に2011年春をターゲットに見て解説を試みていたが、結果福島第一原発のレベル7事故という形で現実のものとなった。

エネルギー問題としての視点として、原発だけでなく石油についても実は問題がある。陸上から掘削できる石油埋蔵量は枯渇しかかっており、サウジなど産油国では油田に海水を突っ込んで、油田の底に溜まった原油をむりやり吸い取っているという。深海のさらに1Km以上も掘削して海底を掘り進むというリスクを敢えて冒してまで石油を掘らなければならない理由はそこにある。やぎ座に冥王星が存在する期間内に、エネルギー問題は必ず持ち上がる。核燃料を含む化石燃料に過度に依存した文明の今の形は変えなければならない。

◆福島第一原発は、“水棺”にすべし◆
原発に戻ろう。いつ収束するかわからない状況だが、占星学的に見て解決策は一つある。それは本来の座に戻った海王星の力に頼ることだ。核燃料を納める原子炉圧力容器と、さらに外側の原子炉格納容器に水を満たして水没させること、いわゆる“水棺”を提唱する。できるだけ技術的複雑さ(天王星)を回避した形での冷温停止が望ましい。この方法は米原子力規制委員会(NRC)が提案している方法だが、政府がこの原子炉水没案を取り入れて一日も早い事故収束が図られることを願う。占星学的には、事故収束は海王星が逆行する6月には具体的な作業が開始され、みずがめに戻って再びうおイングレスする来年2月には冷温停止状態が完成すると見込まれる。1年以内に事故収束させることが、これ以上放射能被害を出さない上で必定である。


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4月新月図による地震予想

2011-04-12 23:56:15 | 予測
4月に入って大震災の余震がM6~7クラスで連続して発生している。遅きに失したかもしれないが、4/3新月図による今後の地震予想をアップしておきたい。今回試みとして発震予想地域を地図にしてみた。特に懸念すべき地域を3つ挙げて、それらを線で結んでいる。この3地点から半径100km程度を予想震源域と見ている。すでに4月7日に牡鹿半島沖でM7.1、4月11日にはいわき市でM6.6(マグニチュードはいずれもUSGS)が発生している。

今後の発震予想日は、4月13日前後、4月17~19日頃を特に注意したい。

(追記4/19・Twitter共通)
現在逆行中の水星は4/23に順行に転じます。この反動で地震は前1日、後3日位大きめの発震の可能性ありご注意下さい。またこの頃急激な円高→円安の変動もありそうです。こちらもご注意を。





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*震源予想は第12調波(調整済み)、発震日は第4調波T。それぞれ4/3新月図との2重円で分析。
コメント (1)
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ドルインデックスのサポート割れ

2011-04-12 01:09:56 | 金融占星術
NY為替市場で4月8日、75のサポートラインを割った。この支持線は2009年11月以来のものであり、ピーク時の2010年6月には88台をつけていた。このサポートを割るとQE2などの量的緩和によるドル安感、つまり通貨インフレの様相が広がりかねない。市場では60台もありうるとの声もあるがどうだろうか。

今年1月から再び下落し始めたトレンドを導いたのは、おそらくその時期に逆行に転じた土星の影響だ。そして折しも4/9から冥王星が逆行に入った。このタイミングでのサポート割れは、昨年6月から下落中であったドルインデックスの底値を探るタイミングに入ったとも考えられる。また4/12には逆行中の水星が木星と合。ポジションのリメイクには有効な時期が訪れようとしている。

水星の逆行は4/23で終了する。この頃、東日本大震災による経済停滞の解消や、アフリカ情勢が落ち着く等の明るい兆しが出れば、再びドルインデックスが上昇する機運もあると思われる。5/10には水星、金星が木星と合。この頃がトレンド転換となる可能性がありそうだ。

一方ユーロドルの上昇を導く土星逆行は、6/13に巡行に転じる。カーディナルクライマックスに関わる土星、天王星、冥王星が全てカーディナルサインに入居してから初めてとなる土星巡行は、量的緩和の終了と金利上昇といった政策転換を促すものと考えられる。

6月の転換期を見るまでは、原油、金など資源関連は高止まりするだろうと見る。

コメント (10)
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災害から共生へ

2011-04-07 01:04:37 | 社会(マンデン)占星術
東日本大震災は死者不明合わせて27000人を超えた。避難所ではようやく物資の供給が軌道に乗ってきたようだ。全国からの民間ボランティアも続々と被災地に入り支援活動を始めているが、43万人に上る避難民の生活の再建にはまだ道のりは遙かに遠い。未曾有の災害とその被災者に対し、これまでにない規模の支援が必要となっている。このような現実を導いた天体位相は何だったのか。それは昨年12月に起こった皆既月蝕図であった。

12/21の震源地での皆既月蝕図では、IC(Vir25.11)にジュノー(Vir26.78)が合、これらが木星(Pis25)天王星(Pis26)とオポジション、またさらに太陽(Sag29)とパラス(Cap00)Nノード(Cap02)の合に月(Gem29)のオポジションの2軸でグランドクロスを形成する非常に強い位相を持ったチャートだった。震災発生時の3/11は、経過のNノードが皆既月蝕図の太陽を1度通過したタイミングであり、この時期が皆既月蝕図が示す象意の結実点であったことから、東日本大震災は12月の皆既月蝕図が地震原図であったと明言できる。

筆者はこの月蝕図をどう見ていたかは、「皆既月食の地震と冬至」に記されている。端的に言って筆者は地震の象意を軽く見積もり過ぎていたのだが、これについては次号で触れたい。

実は今回の本題は、月蝕図と冬至図をもとにして書き起こしたもう一つの記事、「タイガーマスク現象と新しい時代」にある。「伊達直人」名義で群馬県の児童福祉施設にランドセルが送られたことがきっかけとなり、そこから一斉に全国に広がった「タイガーマスク現象」と、未曾有の災害となった「東日本大震災」の原図が同じ12月の皆既月蝕図であるとはどういうことだろうか。

同記事では、サインやぎの冥王星に、月蝕の太陽が接近し光を与える構図となる冬至図をもとに、やぎ座の深層に横たわる意味が、太陽とスクエアとなったサインうお木星天王星による寄付行為という形で現れたという主旨の説明をした。

山羊座の深層の意味とは何か。それは社会から疎外されてきた、または社会から手助けが必要な人々を表すテーマであると述べた。やぎ座の神話的背景から見ると、危機に直面したやぎが陸の生き物であるにもかかわらず海に飛び込んでしまう逸話から、地殻変動などの災害をも示すサインでもある。東日本大震災は、これらサインの持つ深層の意味全てを現実化したのだ。

地殻変動による津波によって3万に上る死者と数十万の手助けが必要な被災者が発生したのは、これを書いて2ヶ月後のことだった。津波に襲われた町々はさながら空襲で壊滅したかのような惨状で、“タイガーマスクの時代に似ている”と表現した前述の記事の光景を、そのまま現実に目にすることになろうとは夢にも思わなかった。

もしかするとあの12月の心温まる現象は、日本人の集合的深層心理がこれから直面する大災害を感じ取り、その深層心理に突き動かされて広まった運動だったのかもしれないとも思う。

「タイガーマスク運動」は予行演習であった。大震災後のいま、前例のない規模で支援を必要とする人々がおり、また前例の無いほどの全国からの多くの支援が今後長期にわたって続けられると信じている。社会的弱者の立ち位置を視点にした社会が構築されるのか、そして国家や政府自治体がこの線に沿って改革されるのかどうか。これこそがカーディナルクライマックス、そしてやぎ座冥王星時代の真のテーマであり、その任をはからずも日本人が負ったということを思わずにいられない。

コメント (2)
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