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占星術思いつきメモ(天体位相研究カルデア)

占星術に関して思いついたことを書き留めるブログ。西洋占星術による地震予測、金融占星術の研究をしています。

生命の樹とサビアン占星術

2012-11-05 02:21:21 | 概論
先日公開した記事「クインデチレで解読するサビアン占星術」で、筆者はサビアンシンボルの象徴が、太陽と反対側165度のアスペクト「クインデチレ」の位置にあるサインおよび支配星の影響を受けているという趣旨の解説をした。今回はその説をさらに展開させる。

◆『神の指』は『神の木』
クインデチレ・アスペクトのうち特に注目される165度のアスペクトをチャート上に描くと、以下の図の赤線で描いた線を辿ることになる。

これで思い出されるのが、クインデチレよりずっと知名度の高い「ヨッド」というアスペクトだ。150度で構成されるこのアスペクトは、「神の指」とも呼ばれ、表象される物事をある特定のテーマに限定して作用させる働きを持つ。“逃れられない宿命”と凶相に分類されることもあるが、特定の能力を発揮するための非常に強力なアスペクト見ることも可能である。



図を見るとクインデチレの165度アスペクトはヨッドより狭いエリアで成立する。そしてこのアスペクトも“容赦のない動機づけ”“強迫観念”“激変”など非常に鋭い影響力を持ったアスペクトとして取り上げられている。

これらの宿命的なアスペクトは、どうしてそのような力を持つのだろう。180度のオポジションが強力であるのは図像的にも合理的に理解出来るが、165、150度といった角度がはたして特別な意味を持つのかどうか、アスペクトの形態からはすぐにイメージが繋がるものではなかった。

ところが、これらの宿命的なアスペクトを眺めていると、ふと思い当たることが脳裡に浮かんだ。これは「神の木」ではないか、と。いわゆるこれは神秘思想カバラの「生命の樹」がモチーフとなる形ではないかと気づいたのである。

「神の指」が神の木、つまり「生命の樹」なら、これらのアスペクトから特別な意味が引き出されているとしても、何ら不思議ではないのである。

◆生命の樹の「枝葉」がサビアン占星術の世界
ユダヤ神秘思想の根幹でありまた最高の叡智が凝縮された象徴画である「生命の樹」は、神の世界と人間の世界の構造を10個の「セフィラ」とそれを繋ぐパス(枝)によって表現されている。そしてそれは、諸力の根源である神の世界を根として上部に、そして人間世界の諸事象を枝葉として下に、いわば逆さまの木として描かれているのである。

カバラの「ゾハール(光輝の書)」には、“生命の樹は上より下に伸びゆく、それはすべてを照らす太陽のような存在である”と記されているという。

サビアンシンボルにおける詩文的な象意は、太陽が入居するサインの反対側、つまり夜空にあたるサインの象意が投影されているものであることを先述の過去記事で説明したが、このプロセスを「生命の樹」を使って図像化すると、実にしっくりとこの説を表現出来るのである。



上部の根に当たる部分に太陽、そして幹が伸びた先の下に地球、そしてその背後の宇宙に伸びる枝葉がサビアン世界を表す夜空に当たる。太陽から発せられる根源的な光が、地球というフィルムを通して、夜空の天幕に実像世界を表象するサビアンシンボルとして映し出されるシステムであり、それがカバラ「生命の樹」の示す神的エネルギーの展開プロセスとよく符合している。

また生命の樹のそれぞれのセフィロトは占星術で取り扱う惑星に対応すると考えられている。

カバラ「生命の樹」とサビアン占星術という、これまで全く別の論理体系として存在していたこの2つは、この図を通してはじめて、一つの占星術論理体系の中に生きているということを理解することが出来るようになるのである。

◆おわりに◆
さて一方的に自説を飛ばしまくってしまったが、いかがだろうか。実はサビアン占星術の出自にはよく分からないところがあって、例えばサビアン占星術を大きく発展させたディーン・ルディアは神智学主義者であったことを、先頃出版された「世界史と西洋占星術」(鏡リュウジ氏監訳)で知ったところである。また「サビアン」の語源とは、イスラム化以前のシリア~イエメンで信仰されていた、古代カルデアの流れを受け継ぐ「サービア星教」に行き着くようである。松村氏などはおそらくサビアン占星術のニューエイジ的な背景を知った上で、その影響力を密かに切り離すべくサビアンシンボルの数理システム化を遂行しているように思われる。

いずれにせよ、こういった諸々の論理が一つのテーブル上に乗せることが可能であるところが、占星術の本当の奥深さなのだと思う。

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クインデチレで解読するサビアン占星術

2012-10-22 00:23:59 | 概論
サビアン占星術とは、ホロスコープの360度の一つひとつに象徴的な意味を与え、天体などの感受点が示す意味を度数の象徴によって解釈する占星術である。1925年にマーク・E・ジョーンズによって1度ずつのシンボルが体系化され、その後ディーン・ルディアが象徴の意味を詩文形式にまとめた。サビアン占星術は20世紀の占星術にイマジネーションの広がりを与えたが、解釈や用法、研究の指向性は扱う占星家により多様な側面を見せている。

サビアン占星術はおひつじからうおまでの12サインの流れの中に、精神や霊性の進化を観察できるものであり、またその対向サインに進化のヒントが示されると考えられている。

筆者が本稿を上梓するきっかけになったのは、ふたご座後半のシンボル群の流れを読んだ印象として、やたらとやぎ座=土星が持つイマジネーション的な特徴を感じていたことから始まる。スケートによる機能の自動化、枝葉を刈る庭師によって整えられる形象、破産宣告による再出発など、まさに土星世界の特徴を言い当てているのである。これらふたご座後半の象徴がサインふたごの持つ性質であると“うのみ”にするのではなく、別の法則によりふたご座に現象が投影されているのではないかと考えるに至った。そのきっかけになったのが「クインデチレ」というアスペクトの存在を知ったことからであった。

「クインデチレ」アスペクトとは、米国心理占星学の重鎮ノエル・ティル氏が強く推しているアスペクトで、15度ずつ増加するすべてのアスペクトを意味している。そのうち同氏は、165度を特に心理的に強い動機付けを与えうる強力なアスペクトであるとして注目しているのである。

さて上述のふたご座後半15度から30度の領域のクインデチレに当たる15度領域はどこであろうか。それはいて座前半(ふたご→いての165度)とやぎ座前半(やぎ→ふたごの165度)となるのである。

筆者はさらに、各サインの前半は元サインから対象サインへの165度、各サインの後半は対象サインから元サインへの165度が組み関係にあると仮定した。こうしてすべてのサビアン15度分割を検証すると、15度分割のクインデチレ・アスペクトがサビアン占星術の中に機能している可能性が浮かび上がってきたのである。

以下に各サビアン15度の象意と、クインデチレ・アスペクトの対象サインおよび支配星を組み合わせた解説文を掲載する。ただしすべてが法則通りにいったわけではなく、かに座とてんびん座はサビアンの象意に沿って、前半と後半の対象サインを入れ替えた。文章はあくまで仮定にもとづくものであり、また例とした2点の度数も、イメージの助けになりそうなものを適宜挙げたにすぎない。

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*おひつじ1~15度(→おとめ)水星
新しい自我の獲得に関わるこの度数域では、子どものように周辺環境から社会の特徴を吸収し同調します。また抽象的な概念に強く、数学や宇宙の世界に興味を持ちます。
ex;03 彼の祖国の形をした男の横顔の浮き彫り
06 一辺が明るく照らされた四角

*おひつじ16~30度(→さそり)火星
自意識が明瞭になるに従い、周辺環境に対して存在の確かな手応えを得ようと活動する意欲が高まります。打算なき直感で動くタイプです。
ex;21 リングに上がる拳闘士
28 落胆させられた大聴衆

*おうし1~15度(→てんびん)金星
身体性、感覚性を深く掘り下げることにより、自分の特徴や遺伝的才能を見出していきます。周辺環境に対して感受性を高めることが成長の鍵となります。
ex;04 虹のたもとの黄金の壺
11 花に水をやる女

*おうし16~30度(→いて)木星
感覚的な才能を社会の中で生かそうと、目的にあった分野に入ってその中で活動します。無ければ自分で道を拓きますが、多くはすでに伝統的に確立した職業として存在しているようです。
ex;21 開いた本を指す指
27 ビーズを売るインディアンの女

*ふたご1~15度(→さそり)火星
自意識が身体的な限界を突破しようとします。自己主張により頭角を表す意欲があり、集団より一人で成果が上げられる分野でうまくいきます。
ex;09 矢で満たされた矢筒
13 ピアノを目の前にした偉大な音楽家

*ふたご16~30度(→やぎ)土星
自意識を社会の中で活かすために、目的を一本に絞って枝葉となる可能性を削ぎ落としていきます。社会システムの効率化に適しています。
ex;24 氷の上でスケートをする子ども
25 パームの枝を刈る男

*かに1~15度(→みずがめ)天王星(*)
家族や共感できる集団とともに生きようとします。心を開ける共同体との接触が無ければ、心を閉ざすこともあります。安心できる共同体の育成のために力を注ぎます。
ex;04 ネズミと議論する猫
06 巣を作る猟鳥

*かに16~30度(→いて)木星(*)
所属する集団をより豊かなものにするため活発に動きます。様々な分野に興味を持ち、多くの人と交流することがステイタスアップにつながります。
ex;19 結婚の儀式を遂行する司祭
26 豪華さに満足と幸せを感じ、長机の上で読書をしている人々

*しし1~15度(→やぎ)土星
強い情熱を押し通す力があります。衝動的な言動は過度な自己正当化をもたらしますが、自分に最も関心のあることのみに専念すれば、それほど力まなくても楽に生きることができます。
ex;02 おたふく風邪の伝染
06 時代遅れの女と最先端の少女

*しし16~30度(→うお)海王星
身体的精神的な活動を通して、内面の奥底から湧き上がる創造力を開放しようとします。冒険的で、周囲と歩調をあわせることには関心がありません。
ex;20 ズーニー族の太陽の崇拝者
23 裸馬乗り

*おとめ1~15度(→みずがめ)天王星
自我意識を社会性の中で見出すこの度数では、観察力や批判精神が高まります。所属する集団の価値観に従って動きますが、心の内面は閉じており外界からの影響は受けにくいでしょう。
ex;03 保護をもたらす二人の天使
11 母親の期待の鋳型にはまる少年

*おとめ16~30度(→おひつじ)火星
意識を集中することによって、高い実務能力を発揮します。高度な職能技術によって社会貢献することに価値観を見出します。
ex;21 少女のバスケットボールチーム
26 香炉を持つ少年

*てんびん1~15度(→おうし)金星(*)
親しい仲間たちなどとの交流のなかで自我意識を発達させます。求められるものを提示するプレゼン能力を発揮したり、教えたり教えられたりすることで内的な世界を広げていきます。
ex;04 キャンプファイヤーを囲むグループ
11 眼鏡越しに覗き込んでいる教授

*てんびん16~30度(→うお)海王星(*)
人と人との関係性から発達した感受性によって、集合心理の深部を掘り下げていきます。心理的な問題も知性による解決法があることを認知します。心理学などにも関心があるでしょう。
ex;18 逮捕された二人の男
26 互いに入れ替わる鷹と大きな白い鳩

*さそり1~15度(→おひつじ)火星
組織や集団がもつ集合意識に没入して活発に活動します。少数のグループで選択的に深い絆が生まれます。人脈は身を助けるでしょう。
ex;06 ゴールドラッシュ
14 仕事をしている電話接続士

*さそり16~30度(→ふたご)水星
集団に没我した状態から頭角を現そうと、活発に知性を働かせます。見知らぬ知識を得るには、その分野の世界に情感的に心を開くことで理解が深まることを知ります。
ex;19 聴いてはしゃべっているオウム
24 一人の男の話を聴くために山から降りてきた群衆

*いて1~15度(→おうし)金星
ライバルと競争することで自己を高めていきます。高い上昇志向は未知の領域に対する欲求でもあり、一般的に知られない裏情報にも精通します。実益より精神性に価値観を見出します。
ex;06 クリケットゲーム
11 寺院の左側にある物質的さとりをもたらすランプ

*いて16~30度(→かに)月
社会や世間的日常をより高度なものに刷新するため、力を尽くします。周囲や世間からの期待に応える形で能力を発揮します。
ex;18 日除け帽をかぶっている子どもたち
30 法王

*やぎ1~15度(→ふたご)水星
組織の一員として社会のために奉仕します。組織の力を使えば、個人では出来ないはるかに大きな仕事がこなせることを知っている人です。実務能力は高く、研究者にも向いています。
ex;04 大きなカヌーへ乗り込む一団
12 講義をする自然の学徒

*やぎ16~30度(→しし)太陽
自ら引き受ける責任感の強さで、組織のリーダーに到達します。率先して仕事をこなすだけでなく、それぞれの立場にある人々の話を聴き、実情を理解することにより優れたリーダーシップが磨かれます。
ex;19 大きな買い物袋を下げた五歳程度の子ども
22 敗北を優美に認める将軍

*みずがめ1~15度(→かに)月
一般社会の鋳型にはまらない遠大な理想を心に秘め、目標に向かって邁進します。個人の実力がものをいう業種で力を発揮します。組織の価値観には冷淡ですが、一般大衆相手に自らの技術を提供することに努力を惜しみません。
ex;04 インドのヒーラー
13 バロメーター

*みずがめ16~30度(→おとめ)水星
人間心理のもつ不安定な情感を制御することで、公正で効率性の高い社会の実現を目指します。知性を前面に出すことで、内面の心理を保護します。
ex;22 子どもたちが遊ぶために床に敷かれた布
24 情熱に背を向けて自分の経験により教えている男

*うお1~15度(→しし)太陽
内面から湧き上がる情感に満たされ、それが価値基準の中心となります。あらゆる価値観の境界は希薄化し、多様な人的交流が生まれます。不可視の精神的理想に従う欲求が高まるでしょう。
ex;01 公共の市場
08 ラッパを吹く少女

うお16~30度(→てんびん)金星
湧き上がる情感をもって社会に活力を与えようとします。内的に確信を得た新しい価値観を社会に打ち出し、大衆に刺激を与えることをに生き甲斐を感じます。精神的な理想を求めて、敢えて社会的ステイタスを捨てることもあるでしょう。
ex;17 復活祭の歩道
28 満月の下の肥沃な庭

注)元サインの後ろに(*)のあるものは、前半と後半の対象サインと支配星を入れ替えています。
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解説文の作成には、松村潔氏の「決定版!!サビアン占星術」(学習研究社エル・ブックス)を参考にさせていただいた。また、クインデチレ・アスペクトの解説には、石塚隆一氏のノエルティル心理占星術サイト(http://tyljapan.ciao.jp/essay/techniques/990801.htm)を参考にさせていただいた。

それにしても、このクインデチレという不思議なアスペクトが、どうしてサビアン占星術の中に生きているのだろう。180度のオポジションなら、従前から影響力についてはよく聞くところではあった。つらつらと考えてみるに、はたと行き当たった。これは太陽がそれぞれのサインに入居しているときに、夜空に拡がる星々の世界なのである。サビアン占星術の世界とは、夜眠りの中で私たち人間が夢の中に還っていく星空の、アストラル世界に対する憧憬だったのである。

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概論(2)-黄道と12サイン

2009-04-12 00:31:33 | 概論
◆サイン◆
概論(1)で春分点から黄道を30度ずつ12分割したエリアを黄道12宮と呼ぶことを述べた。また12宮を12サインとも呼ぶ。サインは太陽が春分点を通過して黄道を一周する順番に、星座名にちなんだ名称がつけられている。専門的な占星学を扱う場合には、実際の星座と区別するため“○○座”とは呼ばず“サイン○○”、“○○宮”と呼ぶのが通例である。

太陽が黄道上のサインを通過する期日
3月21日~4月20日 サインおひつじ
4月21日~5月21日 サインおうし
5月22日~6月21日 サインふたご
6月22日~7月22日 サインかに
7月23日~8月22日 サインしし
8月23日~9月22日 サインおとめ
9月23日~10月23日 サインてんびん
10月24日~11月22日 サインさそり
11月23日~12月21日 サインいて
12月22日~1月20日 サインやぎ
1月21日~2月18日 サインみずがめ
2月19日~3月20日 サインうお

◆アヤナムシャ◆
では実際の星座と西洋占星術で使用するサインは、どれだけずれているのだろうか。実際の牡羊座0度を使用するインド占星術によれば、西暦2000年で23度51分(インド暦制定委員長・ラヒリ氏による)。つまり西洋占星術でいうサインうお6度付近が実際の牡羊座0度となる。春分点と牡羊座0度の角度差をインド占星術ではアヤナムシャという。この用語は西洋占星術では使用しない。

◆トロピカルとサイデリアル◆
西洋占星術で採用されている、毎年の春分点をサインおひつじ0度(原点)とする座標系をトロピカル方式という。インド占星術で採用されている、実際の牡羊座0度を原点とする座標系をサイデリアル方式という。サインはいずれの座標系も30度ずつの12等分である。



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概論(1)-占星術の基準点

2008-06-06 00:54:36 | 概論
占星術とは太陽、月と太陽系に属する天体等の位置関係から、社会また個人にまつわる様々な事象を読み取る古代の学問だ。これは地上と天空は照応する関係にあるとする古代の人々の宇宙観によって成り立っている。現代の科学的思考とは根幹を異にするこの思考体系を、筆者なりの解釈で読み解いていきたい。

◆春分点◆
占星術で使用する天体の位置は、黄道12宮の度数で示される。この度数の基準点となるのが春分点だ。これは黄道と天の赤道の昇交点に太陽が位置した瞬間であり、この点をもって後1年間の宇宙座標が決定される。黄道12宮は春分点から正確に30度ずつ分割され配置される。春分点は地球の公転運動による歳差で毎年僅かに移動している*ので、占星術で使用する度数は去年と今年では物理的には別の位置を示すことになる。

西洋占星術のシステムにおいては春分点が絶対基準となっているのだが、これは太陽系の中心である太陽と公転する地球との関係を主軸にして成り立っていると考えることができる。太陽と地球との関係こそが占星術システムの根幹であるといえよう。

*歳差による春分点の移動は72年に1度。



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