9月27日午前11時53分頃、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(おんたけさん・3067メートル)が噴火した。噴火当時200人以上の登山者がいたとみられ、大半は下山したものの、山頂付近の登山道周辺で35人が心肺停止状態となり、行方不明者も30人以上という惨事となった。重軽傷者も25人以上にのぼった。
今回の噴火は上昇したマグマに地下水が熱せられて噴火した、水蒸気爆発と見られている。噴火直後の映像には、吹き上がった噴煙が火砕流のように高速で山の斜面を下っているのが映っている。噴煙は一時1万メートルにまで達し、火山灰は長野県から山梨県にまで降下した。
気象庁によると、今回の御嶽山の噴火の前には、山頂付近を震源とする火山性地震や、体に感じない低周波地震も起きていたという。火山性の地震は9日から始まり、11日に最大85回を観測。その後も噴火の前まで数回から20回を超える状態が続いていた。また14日には、地下での活動があることを示すとされる体に感じない低周波地震も発生していた。火山性地震の回数が1日に80回を超えるのは、前回噴火した2007年以来のことだという。
気象庁の担当官は、「噴火警戒レベルの変更について検討をしたが、地殻変動を伴っていないため変更はしなかった」とし、今後の対応についてはこれからの検討課題だと述べた。地震火山研究センターの古本宗充センター長は「噴火が今の規模で収まるかどうかは分からず、むやみに近寄らないことが重要だ」と話している。
◆晴天の霹靂、御嶽山の噴火◆
まさに突然だったこのたびの噴火。休日を利用した多くの登山者の目前で、突然に噴火が始まり、山頂付近は瞬く間に火山灰に覆われた。登山者がリアルタイムでYoutubeにアップした動画では、噴煙が尾根を越えて、数分も経たぬうちに撮影者を追い越して灰に覆われた状態が写されている。今回の噴火が水蒸気爆発であったからまだ良かったものの、地下のマグマが直接火山灰となって吹き出すマグマ噴火であったら、高温の火砕流に焼き尽くされて登山者は一人として助からなかっただろう。
気象庁も火山噴火予知連絡会も、異常を掴んでいながら、予測情報に結びつけることが出来なかった。火山活動は比較的予知しやすいものと筆者は思っていたが、山体が変化する大噴火でもない限り、現代の知見でもっても予知は難しいものであると知った。
筆者の研究する占星学は、地震以外の土砂崩れ、竜巻、火山など地学的変化についてはこれまでノータッチであった。しかし今後は、それらについても何らかの見方を構築していく必要があるように思わされた。
◆火山活動に特徴があった9月24日の新月図◆
というのは、9月24日に成立した新月図を繙くと、これは確かに火山活動に特徴的といえる天体位相を成立させていたからである。本州中部に火山を示すヴェスタが天頂に合。そのヴェスタは地震に関係するジュノーと正確にトラインを形成していた。また月のノードが2室ー8室を貫き、これは災害の出やすい相。特にノースノードはパラスと合。これは人の多い所での災害を示す。新月成立前後から1ヶ月は、日本地域における地震及び火山活動に警戒が必要がと判断される。
しかしネイタルチャートの概要はそうであっても、実際に活動がどこでどのように発生するのか、それを当てていくというのは至難の業だ。占星学による位置情報は目星をつけたとしても、半径200km~400kmの予想円の範囲に収めるのが精一杯。また上記のような天体位相が成立しても、取り立てて記すべき変化が無かったり、本邦以外の地域に出たりということも少なくない。
あとは現実に科学的に観測されている地学的変化の情報を頼りに予想していくしかないのである。
◆“セプタイル”というアスペクトで示された噴火◆
今回の御嶽山噴火を調べて一つの発見があった。セプタイルという特殊なアスペクトが、イベント発生の位置情報に強い影響を与えていたことが分かったのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/dd/2a8398a6d21a0a29b796c3a4bbdff5db.jpg)
360度を7分割したセプタイル(51.43度)は“宿命”を示すといわれる。9月24日の新月図におけるセプタイルのアスペクトを取る天体は、実に7つに及んでいる。図の赤線は、セプタイルが成立したアスペクトを示している。天頂に近い土星とヴェスタを中心に、左右に張り出しており、ヴェスタは新月の太陽とアスペクトしている。そして土星に冥王星がタイトなセプタイルを成立させている。
これを世界地図(Map)で表示すると、興味深いことが分かった。占星術支援ソフト・スターゲイザーのマップは、各天体の位置を黄道を基準点として世界地図に配置しているが、このうちヴェスタと土星のセプタイルの度数範囲を示す円の北限が、本州中部を通っているのである。この度数円は南西太平洋上で冥王星の影響を拾っていることに注目しなければならない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/fe/45545100f3c24feb80d7165cdc8aea6d.jpg)
さらに日本列島に拡大すると、土星のセプタイル円と、ヴェスタのセプタイル円が岐阜県と長野県のあたりで交差している。前述のように、ヴェスタは新月の太陽と、また土星は冥王星とセプタイルを組んでおり、これら4つの感受点の影響力が一つに集中する地点にある火山が、今回噴火した御嶽山だったのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/0f/1a369e7ddc2a2f2292ebe876a4a357fc.jpg)
また同日午後イタリアのシチリア島で火山性の爆発があり、女児1人が死亡、男児1人が行方不明となっているが、イタリアの天頂にジュノーが合であり、これは前述のとおりヴェスタと正確なトラインを形成していた。
火山爆発のタイミングとしては、水星がてんびん座の29度に押し込まれた日であったことが考えられる。今のところそれ以外の理由を掴んではいない。
◆噴火後暫くは大型地震にも警戒か◆
火山活動と地震活動には直接的には連動しないが、プレート内部の一連の全体的な活動によって、歪みの出やすいところに負荷がかかっていると考えるなら、火山噴火後の地震発震という可能性も十分あると考えられる。
実際2007年3月中旬に御嶽山は小規模な噴火を起こしたが、同年3月25日に能登半島でM6.9、最大震度6強の地震が発生している。
最近は特に関東平野を震源とした地震が目立ってきており、相模湾~房総半島から北関東までのエリアでは、十分な準備を心がけていただきたい。
今回の噴火は上昇したマグマに地下水が熱せられて噴火した、水蒸気爆発と見られている。噴火直後の映像には、吹き上がった噴煙が火砕流のように高速で山の斜面を下っているのが映っている。噴煙は一時1万メートルにまで達し、火山灰は長野県から山梨県にまで降下した。
気象庁によると、今回の御嶽山の噴火の前には、山頂付近を震源とする火山性地震や、体に感じない低周波地震も起きていたという。火山性の地震は9日から始まり、11日に最大85回を観測。その後も噴火の前まで数回から20回を超える状態が続いていた。また14日には、地下での活動があることを示すとされる体に感じない低周波地震も発生していた。火山性地震の回数が1日に80回を超えるのは、前回噴火した2007年以来のことだという。
気象庁の担当官は、「噴火警戒レベルの変更について検討をしたが、地殻変動を伴っていないため変更はしなかった」とし、今後の対応についてはこれからの検討課題だと述べた。地震火山研究センターの古本宗充センター長は「噴火が今の規模で収まるかどうかは分からず、むやみに近寄らないことが重要だ」と話している。
◆晴天の霹靂、御嶽山の噴火◆
まさに突然だったこのたびの噴火。休日を利用した多くの登山者の目前で、突然に噴火が始まり、山頂付近は瞬く間に火山灰に覆われた。登山者がリアルタイムでYoutubeにアップした動画では、噴煙が尾根を越えて、数分も経たぬうちに撮影者を追い越して灰に覆われた状態が写されている。今回の噴火が水蒸気爆発であったからまだ良かったものの、地下のマグマが直接火山灰となって吹き出すマグマ噴火であったら、高温の火砕流に焼き尽くされて登山者は一人として助からなかっただろう。
気象庁も火山噴火予知連絡会も、異常を掴んでいながら、予測情報に結びつけることが出来なかった。火山活動は比較的予知しやすいものと筆者は思っていたが、山体が変化する大噴火でもない限り、現代の知見でもっても予知は難しいものであると知った。
筆者の研究する占星学は、地震以外の土砂崩れ、竜巻、火山など地学的変化についてはこれまでノータッチであった。しかし今後は、それらについても何らかの見方を構築していく必要があるように思わされた。
◆火山活動に特徴があった9月24日の新月図◆
というのは、9月24日に成立した新月図を繙くと、これは確かに火山活動に特徴的といえる天体位相を成立させていたからである。本州中部に火山を示すヴェスタが天頂に合。そのヴェスタは地震に関係するジュノーと正確にトラインを形成していた。また月のノードが2室ー8室を貫き、これは災害の出やすい相。特にノースノードはパラスと合。これは人の多い所での災害を示す。新月成立前後から1ヶ月は、日本地域における地震及び火山活動に警戒が必要がと判断される。
しかしネイタルチャートの概要はそうであっても、実際に活動がどこでどのように発生するのか、それを当てていくというのは至難の業だ。占星学による位置情報は目星をつけたとしても、半径200km~400kmの予想円の範囲に収めるのが精一杯。また上記のような天体位相が成立しても、取り立てて記すべき変化が無かったり、本邦以外の地域に出たりということも少なくない。
あとは現実に科学的に観測されている地学的変化の情報を頼りに予想していくしかないのである。
◆“セプタイル”というアスペクトで示された噴火◆
今回の御嶽山噴火を調べて一つの発見があった。セプタイルという特殊なアスペクトが、イベント発生の位置情報に強い影響を与えていたことが分かったのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/dd/2a8398a6d21a0a29b796c3a4bbdff5db.jpg)
360度を7分割したセプタイル(51.43度)は“宿命”を示すといわれる。9月24日の新月図におけるセプタイルのアスペクトを取る天体は、実に7つに及んでいる。図の赤線は、セプタイルが成立したアスペクトを示している。天頂に近い土星とヴェスタを中心に、左右に張り出しており、ヴェスタは新月の太陽とアスペクトしている。そして土星に冥王星がタイトなセプタイルを成立させている。
これを世界地図(Map)で表示すると、興味深いことが分かった。占星術支援ソフト・スターゲイザーのマップは、各天体の位置を黄道を基準点として世界地図に配置しているが、このうちヴェスタと土星のセプタイルの度数範囲を示す円の北限が、本州中部を通っているのである。この度数円は南西太平洋上で冥王星の影響を拾っていることに注目しなければならない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/fe/45545100f3c24feb80d7165cdc8aea6d.jpg)
さらに日本列島に拡大すると、土星のセプタイル円と、ヴェスタのセプタイル円が岐阜県と長野県のあたりで交差している。前述のように、ヴェスタは新月の太陽と、また土星は冥王星とセプタイルを組んでおり、これら4つの感受点の影響力が一つに集中する地点にある火山が、今回噴火した御嶽山だったのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/0f/1a369e7ddc2a2f2292ebe876a4a357fc.jpg)
また同日午後イタリアのシチリア島で火山性の爆発があり、女児1人が死亡、男児1人が行方不明となっているが、イタリアの天頂にジュノーが合であり、これは前述のとおりヴェスタと正確なトラインを形成していた。
火山爆発のタイミングとしては、水星がてんびん座の29度に押し込まれた日であったことが考えられる。今のところそれ以外の理由を掴んではいない。
◆噴火後暫くは大型地震にも警戒か◆
火山活動と地震活動には直接的には連動しないが、プレート内部の一連の全体的な活動によって、歪みの出やすいところに負荷がかかっていると考えるなら、火山噴火後の地震発震という可能性も十分あると考えられる。
実際2007年3月中旬に御嶽山は小規模な噴火を起こしたが、同年3月25日に能登半島でM6.9、最大震度6強の地震が発生している。
最近は特に関東平野を震源とした地震が目立ってきており、相模湾~房総半島から北関東までのエリアでは、十分な準備を心がけていただきたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/30/3d/8e8d17bb80164d5a09234e3355feb292_s.jpg)