先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

エアバックのタカタの破綻

2017年06月28日 08時44分16秒 | 日記
エアバックのタカタが、膨大な数のリコールや災害補償で、1兆円の負債を抱えて、倒産、挙句の果てに中国の車部品メーカーに買収されたアメリカの会社に700億円で買われると言う事が一般新聞紙でも報道されていた。

タカタは、シートベルトやエアバッグで多くの人が使っているが会社としてはなじみがないが、売り上げが7千億、社員も5万人いると言う。そのホームページによると、1987年にエアバッグを世界中に販売したとある。しかし、エアバッグは発売早々から、問題が出ていたようで、これまた、一般新聞紙でも、悲惨な事故、エアバッグが暴発し、無くなったり、顔に大やけどを負った女性の写真が報じられていたり、30年にわたり色々な製品の不具合が生じている。そもそも、事故時にバッグが急速に確実に膨張させるために火薬を使っている。

この6月の株主総会でタカタ社長兼会長は、理由がわからなかったと説明している。これは重大な発言で、そもそもが、火薬を使っている製品で、常に、安全性を研究しなければいけないのに、30年にわたってそれを怠っていたと言われても仕方がなかろう。

こうなった理由は、言うはやさしいが、常に安全性を追求しなければならない製品開発・提供をしている大企業なのに、同族会社のまま運営を続けてきたことに問題がある。2006年に東証一部に上場した時点で、私企業から公的企業になっているのに社会的使命感がないまま、来てしまっている。超大企業でも、トヨタ自動車やパナソニックなど創業家が支配続けているところが多々ある。創業家支配が払しょくされたところは、その後躍進している例が多い。

タカタの場合は、現在まで社長は一族が占めてきており、ひとえにここに問題が当たったと思う。

亡くなった人や重傷をお他ティ途への保証があるが、特色ある日本の技術が、また中国に流れてしまった。
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