従来、現代人の起源であるホモサピエンスは、20年前にアフリカの一部で誕生されたとされている。ところが、英科学誌ネイチャー(Nature)は、更に10万年前にさかのぼると言う化石がモロッコで見使ったとする論文を紹介している。
マックス・プランク進化人類学研究所は、「神の国」と呼ばれる中部モロッコの標高450mの地域から古代人類5人の頭蓋骨と骨のかけらや、狩猟や食肉処理に使われていた石器に基づき、現生人類ホモ・サピエンスは、30万年前にアフリカに生息し、現代の人々とそう変わらない顔つきをしていたと6月7日、発表した。
同研究所の、ジャンジャック・ユブランさんは「この資料は人類の起源を示すもので、アフリカを含むあらゆる場所で見つかった中で最も古いホモ・サピエンスだ」と語っているという。この種の石器はアフリカ中で見つかっており、エチオピアやモロッコなどのアフリカ東部が「エデンの園」と言う事になる。
モロッコで見つかったホモ・サピエンスの頭蓋骨化石を手にするモロッコで見つかったホモ・サピエンスの頭蓋骨化石を手にするジャンジャック・ユブラン氏(右)とモロッコ国立考古学遺物研究所のAbdelouahed Ben-Ncer氏(2017年6月6日撮影)。
考古学は長い歴史があるから、そうそう新発見はないものと思っていたが、覆されることも多々あるのか!
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