先端技術とその周辺

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CATLが第1世代ナトリウムイオン電池を発売

2021年07月30日 10時31分18秒 | 日記
CATLが、7月29日、そのWebサイトで、第1世代ナトリウムイオン電池を発売。第一世代というのは、エネルギー密度とか160Wh / kgで、まだリチウムイオン電池の半分強で、近々に200Kw/Lg以上にするという。CATLは2011年に設立。電気自動車やエネルギー貯蔵システムのバッテリー管理システムのリチウムイオン電池のほか、バッテリーマネジメントシステム(BMS)だけでなく、発電をCO2フリーの発電システムまでを手掛けている。
 
CATLによると、第1世代ナトリウムイオン電池は、高エネルギー密度、高速充電、優れた熱安定性、優れた低温性能、および高い集積効率という利点を備えています。バッテリーセルのエネルギー密度は160Wh / kg、充電も、室温で15分間でなく、80%以上という。また、ー20°Cの低温環境で、放電能力は 90%以上、システム統合効率は80%以上あり、熱安定性は中国の強力な基準の安全要件をはるかに超えています。

尚、リチウムイオン電池(LIB)のエネルギー密度は240~270Wh/kg。しかし、160Wh/kgまでくれば、同レベルにすることはそう遠くないであろうし、何よりも、Naは地球上には無限にあるから、値段が、Liイオン電池に比べはるかに安くなる。

トヨタも、水素Ni電池を大幅改善したというが、価格がどうなるか?どちらにしろEV買いたいが、金がない我らは多少待てば、ガソリン車並みの価格で買えると期待したい。

総括として、中国、政治や経済あるいは技術は数年前とは違うものになって、むしろ空恐ろしい。