茫庵

万書きつらね

2021年08月21日 - 詩人との対話 2

2012年08月21日 03時54分09秒 | 名句、名言
 誰かが言ったっけ。  人生、重い荷物を背負って行く旅のようなもの。  そりゃあ色んなことがある。  他人が羨ましく思える事があっても、実際はさほど違いはないものだ。  誰にだって苦労もあれば哀しみもある。  嬉しい事も楽しい事も。とどのつまりは似た様な路線を走っている。  詩が大好きという一風変わった妖精がいる。仕事がうまく進まず悶々としていたある日、彼女がケストナーの詩を教えてくれた。ケストナーは、強靭な精神力と、ユーモアと、風刺精神を備えている人だったそうだ。あの時代を生き抜いた人だからこそ、その言葉にも重みが加わる。 Wir sitzen alle im gleichen Zug und reisen quer durch die Zeit. Wir sehen hinaus. Wir sahen genug. Wir fahren alle im gleichen Zug. Und keiner weiß, wie weit. (ケストナー Das Eisenbahngleichnis)  :  :  人生の終着駅はどこにあるのか。誰が知っているというのだろう。  この詩のしめくくりが心に響いた。どうせ誰にも分かりはしない。だったら今自分が最上と思う事をやればいい。他人が何を言おうが、自分の終着駅は自分が作ってしまえばいいのだ。


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