茫庵

万書きつらね

2020年12月06日 - 英語詩練習 - Who is happy this year? 2021

2020年12月06日 10時31分32秒 | ソネット

Who is happy this year?
Aries, a little kindness bring you a big pleasure.
Taurus, your friends help you find a fantastic treasure.
Gemini, knowledge, and wisdom invite you to a new career.

Cancer, come through your action and your dreams come true.
Leo, improvement in your work increases your good fate.
Virgo, with an easygoing way, you get something great.
Libra, a continuance of learning give you profits not few.

Scorpio, your strength provide your neighbor's final conclusion.
Sagittarius, robust intention open up a new interesting field.
Capricorn, make sure by your own, to escape from all danger.

Aquarius, keep what you believe in, and solve old confusion.
Pisces, continue your efforts, they make your talents unsealed.
This is a time to start a new trial. Everyone is now the changer.

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A fortunetelling poem for the next year 2021.
Please enjoy.

 

 


2012年02月22日 - 五詩脚日本語ソネット練習 - 彩雲洞日記 第三回

2012年02月22日 21時53分56秒 | ソネット

五詩脚日本語ソネット練習 - 彩雲洞日記 3

第三回

儒者っていうのは、詩であらわせば、こんな人。


いにしへの教えを守り 仁の道つらぬく
ただ命(めい)をまっとうするが 唯一のよろこび
私利私欲、追わぬ気高さ 究めて進む日々
語らえば精錬 人を隔てず 心洗うごとく

過ごす時たちまち過ぎて 別れ際哀しく
後にまた面影浮かび 偲ぶこと度々
揺るぎなき中庸守り 善なるをとうとび
詩をよくし、風雅の言葉 よどみなく呟く

求むるは五常の真理、仁義礼智信と
無為自然、中庸の徳、これ將に天道
三才の 至宝を護り、密やかに闘う

夢見るは乾坤(けんこん)の和合、陰陽の当位(とうい)と
性善と秩序の真理、これ將に人道
星辰(せいしん)の伝言を聴き、厳粛に意を問う


【解説】
 これからも時々出てくる儒学用語。ざっと説明しましょう。中庸は何者にも左右されない絶対的な中、本質そのものの中で、我々凡俗が言うどっちつかずの中とは格も次元も違います。三才とは天・地・人のこと。この聖なる存在の本質が損なわれないように、陰から守護するというのです。

 乾坤、即ち天地の気は和合してはじめて万物を産み出す恵みとなることが出来ます。それには陰陽ともに当位、つまりあるべき場所にあって正しく機能しなければなりません。人の世にあっては孟子の性善説にもとづく社会秩序の確立と維持が理想の道であり、占術の運用によって、歴史の趨勢を測るのです。儒者はこうした占術も含む術数と呼ばれる専門技術を駆使して問題を解決します。

 儒者は詩を学びます。この詩とは言うまでもなく漢詩のことです。古き良き時代、漢詩をたしなむ事は、それだけでアイデンティティーであり、教養と人格者の象徴でした。なぜ詩が教養と人格を象徴するのかというと、もちろん難解で高度な技巧が必要とされ、身につけるためには相当の才能と忍耐と絶え間ない努力が必要であり、それは誰にでも満たせる条件ではないからですが、同時に詩というものが、人間性を高め、精神を浄化すると信じられていたからでもあります。漢詩が書ける、というのは重要な儒者の条件なのです。古来、漢詩の技術を修得する助けとなるテキストも沢山考案されました。ちなみに彩雲洞では「笠翁対韻」を標準にしていました。


宇宙時代の人類世界における儒者の歴史から。

 数千光年もひとまたぎ、文明の拡大は留まるところを知らない勢いですが、不思議なことは無くならないもの。人心安定のため、宇宙からはバルデリヤと呼ばれたその頃の地球政府が儒者制度を作ってから数百年。歴代の大儒と呼ばれる超マイスタークラスのリーダー率いる精鋭たちの活躍により、ようやくの安定を見たのでした。

 儒者とは、超自然的現象による事件解決を専門とする特殊技能集団で、世界各地に結社として存在し、世界平和の裏側で暗躍していました。実はこういう種類の人間は、旧い時代から存在していて、それなりに民衆の支持を得ていたのですが、制度として認められる様になったのは、いわゆる「まがい物」が流行して人心を惑わす事件が世界規模で多発したからで、中でも宇宙暦3528年、国家がひっくり返る寸前まで発展した大騒動、「乾坤事件」が直接のきっかけになりました。この時は、世界中に乱立する特殊技能集団が覇権をかけて闘争を繰り返し、一部は時の権力と結びついてかなり強引な手法でライバルつぶしに走り、政治的な闘争に発展、死者も多数出ましたが、何故か突然沈静化し、今まで表面に出ていた対立勢力はどちらも姿を消してしまいました。

 この時に活躍したのが特殊技能者集団の一群です。中でも特に「儒者」と呼ばれるグループだったと言われていますが詳細は分かっていません。全ては闇から闇へと葬られ、真実は伝説になり、時だけが過ぎ去りました。

 いつしか「儒者」には特権が与えられ、何人たりとも犯すべからざる存在になっていきましたが、彼らには、人の世で富と権力を貪る様な「低級」な野望や価値観は一切無いので、はかりしれない力を有していながらも、「誰にも敵せず誰にも与さず」を貫き通していたために、政治的な混乱が生じる事はありませんでした。

 ところが「小人」、つまり、世の中の大部分の人間たちの側では私利私欲のために彼らの能力を悪用しようとする輩は後を絶たない状態で、これにつけ入る「偽儒者」もいたりで、沈静化されたとはいえ世相に珍妙な小騒動が絶える事はなかったのです。偽儒者の中には超古代、人類が地球に縛られていた頃に影の様に権力者につきまとって甘い汁を吸っていたのが、いわゆる錬金術師、超能力者、宗教家、魔導師、といった類の結社集団で、それぞれ呼称は違っても世界各地に存在しました。能力だけを見れば、儒者に勝るとも劣らない者たちもいて、さすがの儒者も手を焼く事も少なからずあったようです。

 儒者が彼らを凌駕するのはただ一点、術数の体系を支える教義が技術的側面だけでなく、運用的側面も網羅している、ということにありました。術者はこれを守ることで、力を道から外れた使い方をすることがなかったのです。その教義とは、易経(いぃちん)とを筆頭とする一連の古文書に書かれたものでした。

 易経自体は占術と哲学の書ですが、ここからおびただしい種類の学問が派生し、あるいは易の教義に関連付くことで新たな次元を拓いて発展していきました。易経は正真正銘、森羅万象を網羅する書でした。


2012年02月11日 - 五詩脚日本語ソネット練習 - 彩雲洞日記 第二回

2012年02月11日 03時27分08秒 | ソネット

日本語五詩脚ソネット練習 - 彩雲洞日記 2

 完成度はともかくとして、まがりなりにも詩脚を意識した作りが可能になったので、今までの10音12音改め5詩脚ソネット練習に今後は切り替えます。ただし、各詩脚の音数は、流動的に変えます。とりあえず今回は、使い慣れた五四三五四を中心にして、脚韻はリルケ「オルフェウスへのソネット」に習ってabba cddc efg efg と、やや変則型にしました。


第二回

 北宋の大儒、邵雍が打ち立てた数理に於ては、文明の寿命、およそ1万と800年といいます。これは会(ふぃ)と いふ単位で、はじめを子(つ)とし、丑寅卯(ちょう、いん、まぉ)と、亥(はい)まで一巡すれば、12万と9600年。12会を元(ゆぇん)と称し、宇宙 の寿命と為します。然し嘆くなかれ。人の歴史たるや、未だ、子元(つ・ゆぇん)の丑会(ちょう・ふぃ)にすぎませぬ。精霊界の歴史でさえ元を一巡せし程 度。大宇宙の営みから見れば、どちらもほんの刹那微細の出来事ということ。 長い長い時間、広い広い宇宙。ふたつの種族の営みが交わることなど、およそあ り得ない位の珍事であったに違いありません。
 詩であらわせば、、


栄光と挫折の歴史 誰がために重ねる
宇宙(そら)駆ける船を繰り出し 果敢に前進
果てなきは欲望の闇 さ迷うは人心
魂の渇きを癒やす 潤いを求むる

輝ける栄光の陰 散らされる命と
流される涙の向こう たどり着く世界に
復讐の連鎖は巡り 混沌の彼方に
魂の迷い路つづく 来たるべき時へと

人々を誘(いざな)う業魔 ささやきと夢想は
幸せの仮面を被って 華やかに近寄り
大胆に宝を奪い 颯爽と消え去る

人々を追いやる狂気 ざわめきと欺惑は
栄光の装いをまとって 厳かに膝折り
真実の心を盗み ひそやかに立ち去る

 といったところ。

 改めて歴史を見るまでもなく、いつの時代でも、浅ましきは人の心。罠は巧妙に仕掛けられ、人はなすすべもなく堕ちてゆくのです。げに悪戯好きは運命の女神。人々を幸せから遠ざける原因はなかなかなくなりません。

 

 


2012年01月17日 - 日本語ソネット練習 - LOVE'S OMNIPRESENCE の訳詩

2012年01月17日 06時00分17秒 | ソネット

The Golden Treasury Of the Best Songs and Lyrical Poems in the English Language
( Various)

からの引用です。 Project Gutenbergの掲載コンテンツなので著作権的な問題はないと思っています。

なお、このソネット、どういうわけか中国語の訳がついていて、結構見かけます。中国の英文学の学習者は皆この詩を読むのでしょうか。

ともあれ、ほんまもんのソネットを日本語で再現するのは大変でした。とても自分で決めた定型を維持することは出来ませんでした。明治、大正の新体詩の人たちが七五調で再現しようとした理由がよくわかります。この詩、要は君と我の間がどんなに遠く隔てられようと、我は君に愛を捧げる、といった意味になるようですが、いわゆる逐語訳ではありません。あくまで筆者の日本語ソネット練習の一環ですのでちゃんとした意味を知りたい方は、しかるべき訳詩か翻訳をお捜しください。


     25. LOVE'S OMNIPRESENCE.  (1602)     by J. SYLVESTER.

     愛は何処へなりと

     Were I as base as is the lowly plain,
     And you, my Love, as high as heaven above,
     Yet should the thoughts of me your humble swain
     Ascend to heaven, in honour of my Love.

   我、低き野に在ろうとも
   君 天上にあらば
   卑しき下僕と思われようとも
   天まで赴かん 愛の誉れあらば

     Were I as high as heaven above the plain,
     And you, my Love, as humble and as low
     As are the deepest bottoms of the main,
     Whereso'er you were, with you my love should go.

   我、高き空の彼方に在ろうとも
   君、低き野に居らば
   我赴かん、地の底であろうとも
   何処へなりと、わが愛は君と共に往かん、君あらば

     Were you the earth, dear Love, and I the skies,
     My love should shine on you like to the sun,
     And look upon you with ten thousand eyes
     Till heaven wax'd blind, and till the world were done.

   愛しき君よ、汝が大地、我が大空なれば
   わが愛は太陽の様に君を照らさん
   そして、天、光を遮り、世界、滅するまで
   君を萬の目(まなこ)で見つめん

     Whereso'er I am, below, or else above you,
     Whereso'er you are, my heart shall truly love you.

   我何処(いずこ)にあろうとも
   眞實の愛を捧げん、君何処にあろうとも

 

ソネットにおける起承転結の流れがよくわかる作りになっています。いわゆるシェイクスピア型です。
最初の4行は自分が低きにあり、君が高きにある状況。次の4行はその逆、3つめの4行は、高い低いではなく天地に隔てられた状態。それぞれの状況下における自分の愛について語り、最後の2行で自分の愛は空間的な隔たりなどものともしないぞ、と高らかに宣言して終わる、という作りです。私など、なんとも芝居がかった印象を持つのですが、こういう詩を贈られるとどんな気持ちになるのでしょうか。
 


2011年12月29日 - 日本語ソネット練習 - 訳詩

2011年12月29日 14時22分20秒 | ソネット

10音の日本語ソネット練習。

今回は訳詩です。

 今、著作権の切れた、古い英語のソネットの訳詩を行なっているところです。

当然ですが、いわゆる「逐語訳」なんてするつもりはありません。

 言葉の魔力に翻弄されずに原詩の持つ味わいや格調を、どう母国語にて

表現するか。 翻訳詩を作る者は詩人たるべきか。 などなど。 思う事は

沢山あるのですが、まずは訳詩というものに対する思いのたけを

述べてこれから良い詩があったらどんどん訳してみるぞ、という

決意表明のようなものとします。

 

日本語ソネット練習 - 訳詩

意をくみて訳を練る
原詩の味 霊妙
逐語訳は 珍妙
如何せん 考える

新しき美を創る
其の気概が少々
表現力の飛翔
神秘の世界を観る

古(いにしへ)に工夫あり
言語を究(きわむ)る技(わざ)
借りずして何を為さん

詩が宿せし理(ことはり)
情と共に有り いざ
母国語であらわさん


2011年12月28日 - ソネット練習 - おつかれさま

2011年12月29日 07時34分27秒 | ソネット

10音の日本語ソネット練習です。

12月28日は私は仕事納めでした。

という訳で、おつかれさまな詩を作りました。
10音+脚韻+14行です。
まだお仕事が残っている皆様、お先に休ませていただきます。

残り、元気で頑張ってください。


おつかれさま

今年の仕事納め
ようやく終わった時
方方で笑顔咲き
深く味わう節目

きれいな部屋を眺め
思ふこと 新しき
歳に何を為すべき
思ふこと 吾が勤め

来年の 準備終え
あちこちで声がする
みなさん おつかれさま

一歳(ひととせ)の業(わざ)を終え
安心感が満ちる
ほんとに おつかれさま

 


12音日本語ソネット練習 - 2011年12月28日 - 日常 3

2011年12月28日 07時29分04秒 | ソネット

おはようございます。 今日は仕事納めです。

でもまた遅いんだろうなあ。 日常詩は帰宅途中で作ることが多いため、ついつい家路がお題になってしまいます。

 

12音日本語ソネット練習 - 日常 3

吐く息白き ある月夜
一人 帰りの道歩く
妻の声 心に響く
今日はナベだよ おいしいよ

俄然足取り 速まるよ
急げや急げ 靴が鳴く
随分早く家に着く
今日はナベだよ できてるよ

妻の笑顔にやっと会い
体も心も温まる
いつもながらのナベの味

食後、詩論を話し合い
やおら原稿書きまくる
ふと気がつけば誤字脱字

 

 


12音ソネット練習 - 2011年12月24日 - 日常 2

2011年12月24日 11時54分49秒 | ソネット

12音日本語ソネットの練習です。

日常のひとコマ。お題は色々出てきます。

 

日常 2


風凍る 夜の静寂(しじま)に
ひっそりと 寒樹たたずむ
せわしなく 人の営む
枝の下 見守ることに

車の音(ね) ゆくやいずこに
見送る影は そっと笑む
闇を伝わる 情を背に
何を急ぐや たがために

寒樹の下を 通るとき
微(かす)かによぎる 詩の記憶
旅立ちの 若かりし日の

今ここを過ぎ 向かう先
やっと掴みし夢の奥
妻の待つ家 最愛の

 

 


ソネット練習 - 2011年12月23日 春

2011年12月23日 06時02分35秒 | ソネット

日本語ソネットの練習です。 久々に10音でいきます。

改めて見直してみると、10音では、

12音にはない緊張感が、別な味わいを

かもし出している、という気がします。

今の時期、ちょっと気が早いかもしれませんが、「春」です。

 



今年も春がきたよ
いつもの花が 咲いて
いつもの鳥が鳴いて
みんな たのしそうだよ

でもぼくは ちがうんだ
ひとつ大きくなって
随分と背も伸びて
漢字も覚えたんだ

幼き者から来た
一枚の葉書から
あふれる躍動感

それは未来からきた
使者が伝える力
生命への伝言