巻1の17 石学士の事 2015-02-06 | 理屈物語:苗村丈伯 ご訪問ありがとうございます→←ポチっと押してください 唐土に石曼卿(=石延年、994-1041)という、いつも冗談ばかり言う人がいた。 ある日、出かけるときに、馬に乗ろうとしたが、馬の口を取る者が誤って轡を取り落し、驚いた馬が急に駈け出したので、石曼卿は馬から落ちてしまった。 ようやく人に助けられて、鞍に跨った石曼卿は、 「私が、石という名前の学士(学者)でよかった。だから、馬から落ちても、怪我一つしなかったのだ。もし私が瓦とでもいう名前の学士だったら、きっと体が砕けていただろう」 と言った。 #小説 « 巻1の16 石に漱ぎ、流れ... | トップ | 巻1の18 青砥左衛門が事 »
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