巻6の10 釼を水中へ落とす事 2017-08-17 | 理屈物語:苗村丈伯 ご訪問ありがとうございます→←ポチっと押してください 唐土、楚国に愚かな人がいた。 ある時、舟に乗っていて、腰に差した釼を、誤って水の中へ落としてしまった。そこで、この者は知恵を働かせて、落とした場所が後で分かるよう、舟に印をつけて、 「この印のところから水の中へ落とした。これを頼りに探せばいいのだ」 と言った。 しかし、舟は水の流れるにまかせて進むが、釼は落ちた所に留まっているから、舟に印をつけたとしても、何もならない。そうした理屈も分からずに、印さえ付ければよいだろうと思ったこの男は愚かであるが、翻って見れば、世の中の人も、万事、早合点や勘違いをする点は、この男と変わりがない。 #小説(レビュー感想) « 巻6の9 介子、推綿上山に... | トップ | 巻6の11 桐の葉を以って... »
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