わくわくするもの.blog

わくわくする、ひと・もの・こと。
ゆるゆる、私の心で感じたこと。。
ここでの皆さんとの出会いにも、わくわく・・・。

石鹸じゃない石鹸

2008年02月08日 | ベナン・アフリカ手仕事・布・音楽
 昨日の、村の伝統的な石鹸づくりのつづき。 

 あと、よくわからないけど興味深かったこと。
それは、灰汁づくりの作業が始まってからのタブー。
石鹸が完成するまで「コト(この手作り石鹸)」
という言葉を口に出さないようにと言われました。
 「コト」と、口に出すと、成功しない。

 実際に、灰汁を煮ているときのこと。
ちょっと離れたところでワタシの質問を、
作り手の人に通訳していたエマニュエルくんが
思わず、「コト」と、言ってしまったとき、
作り手の人がものすごく動揺して、「だから、
そう呼ばないでって言ったじゃないかっ」と、
エマニュエルくんに厳しく注意しました。
だから作業中は、みんな、この石鹸のことを、
「アレ」とか「モノ」と、意識して呼びました。

 いろんな面白いことがあったコトづくり。
みんなで、時には歌を歌って踊ったり、
交代でドラム缶の中をかき混ぜたりして、
翌日ようやく完成したコト(石鹸)。
Aちゃんの話では、村のおじいちゃんが、
仕上がった石鹸をぱくっと食べたのだそう。
お腹にいいんだって。
村の人たちは、このコトを、身体の汚れを落とす
ための石鹸というより、「薬」として、健康の
ために愛用しているとのことでした。
確かに、この写真を見ても感じられるかと
思いますが、ただの石鹸を超えた存在感というか、
強さというか、自然の美しさがありますよね。
コトに出合わせてくれたベナンに、ありがとう!

3 コメント

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Unknown ()
2008-02-08 01:24:15
すごい、すごいですコト。
まさに石鹸じゃない石鹸。

これだけの思いと時間が込められていれば
みんな大切に使うんでしょうね。

色々と考えさせられました。
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いいね (beninoa)
2008-02-08 12:52:38
ものを作るたいへんさ
でも、つくりあげる喜びを
神様とともに感謝する気持ちが、こうやって石鹸になって出てくるんですね。
見てみたいな~~~~
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コト (ぴえっと)
2008-02-18 01:37:29
 源さん。コメント、ありがとう~。嬉しい~。
ほんと、すごいんです。コト。見た目もほんとに、
石鹸じゃないよね。私の知っているベナン人の
多くの人が、「コトはすごくいいんだよ~!」って
誇り持って言っていた理由がよくわかりました。
源さん、営業部長、お願いしますっ!!

 beninoaさん。コメントありがとうございます!
嬉しいです~!なるほど!!その通りなんです!
なかなかうまく言葉にできなかったことなのですが、
そういうことだと思います。ものをつくることは、命がけ
(灰汁を煮ているとき、ここに水が一滴でも落ちたら
大爆発するのだと、聞きました)。自然の神への
畏怖の念を持って、決して気をぬくことなく作ろうと
する姿勢。神が見守ってくださったおかげで、自然の
神から頂いた自然のめぐみ(灰、パーム油など)が、
人間が使うための「モノ」という形になる。神に、
感謝。・・・こういうことなのですね!!! 
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