わくわくするもの.blog

わくわくする、ひと・もの・こと。
ゆるゆる、私の心で感じたこと。。
ここでの皆さんとの出会いにも、わくわく・・・。

ベナンの知恵

2008年02月07日 | ベナン・アフリカ手仕事・布・音楽
 ぼんじゅ~る。こもんさヴぁ?
今週に入って、カラカラのハルマッタンの
季節が終わったようです。
急に、湿度も温度も高くなりました。
これから、ガンガン暑くなっていきます。
今日も先週からのつづきで、村の石鹸づくり。
ちょっと長くなりますので、昨日と今日と、
2日に分けてご紹介します!

 で、この伝統的な村の石鹸づくり。
作り方を箇条書きすると、一見、カンタン。
1・灰を土器に入れて灰汁をとる。
2・灰汁をドラム缶の中で混ぜながら煮る。
3・パーム油を加えてさらに混ぜながら煮る。
4・仕上げのパーム油を足して火からおろす。
5・1日置いて、凝固した石鹸を切って、
  おだんごのように丸くする。出来上がり。
私が見た作業は、1の途中から3まで。
だいたい、7~8時間の骨折り作業。
(その前後は、Aちゃんから教えて頂きました)。

 じゃあ、この5つの作業をただマネすれば
誰でもできるのかというと、違うみたい。
村の人たちの自然の知恵とか、信仰だとか、
母から娘へと継承された作り手の熟練の技とか、
経験とか、ルールとか、こだわりだとか・・・。
どれひとつとして欠けていても完成しない。
この石鹸は、ただの石鹸の原形じゃない。
ベナンのある村の伝統文化とか、どんどん忘れ
去られる知恵や技術を物語ってくれるようなモノ。

 特に、ワタシが感心したのは灰汁づくり。
灰汁を土器の中で3日間ぐらい醗酵させて、
さらに灰と水を足して、アルカリ度を調整する。
で、その塩梅は、味見してみるんです。
灰汁に指を入れて、舌で、ぺろっとね。
そういえば、みかんを食べながら見てた子が、
作り手のおばあちゃんから、「絶対に果汁を
灰汁に入れないでっ」と、叱られていました。

2 コメント

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やっぱり (つっちー)
2008-02-08 11:01:08
タダモノじゃない石けんて感じです。
一見簡単そうにやってる伝統ある仕事って、
絶対、ぽっと出の新人にはできませんよね。

すごいなぁ。
さりげない技がちりばめられてる。そんな感じです。

コト作り、見てみたい。
コト、ほしい。。。
帰国の際に(いつ?笑)お願いします。


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だから、ぜひぜひ (ぴえっと)
2008-02-18 01:59:58
 つっちー。コメント、ありがとう!嬉しいよ~!
ほんと、見た目もただものじゃないでしょ?
実はね、このコトづくりを見て、心から嬉しかった
ことのひとつは、ラオスの経験とつながったこと。
ウドムサイとかのおばちゃんたちが藍染するのに使う
醗酵藍づくりに似てたの。ここの石灰じゃないとだめ
とか、それをぺろっと味見するところだとかね・・・。
いや、つっちーこそ、ベナンに遊びにきてね~。
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