わくわくするもの.blog

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家庭の「チェ・ブ・ジュエン」

2012年05月13日 | ベナン・アフリカ食べ物・料理
 ぼんじゅ~る。昨日も今日も雨のコトヌーです。
昨日、先週お話ししました、セネガル料理「チェ・ブ・ジュエン」の
作り方を教えてもらおう&ビデオ撮影会にカオニャオさんと行ってきました。
実はこれは、カオニャオさんの職場の広報の企画のひとつなのでした。
企画担当者のインド人ご夫妻が、自らビデオを持って撮影&編集し、
いずれは組織のホームページやYouTubeで紹介する、とのこと。
 ですから、私たちも知らぬ間に、出演してしまうことに・・・。

 上の写真が、「チェ・ブ・ジュエン」です。
今回撮影前に、ランチ用としてセネガル人マダムが作って下さりました。
前回、私たちが外食したときの「チェ・ブ・ジュエン」とは、色が違うのがわかりますよね。
家庭の方は、トマトソースを使っていますので、赤に近いオレンジ色。
私は外食したときに食べた色なしの方が一般的だと思っていたので、びっくり。
ありがたいことに、撮影会に一緒にいらした、セネガル人の年配の方が、
そのあたりについてのウンチクと言いますか、面白いエピソードをいろいろと
教えて下さりましたので、以下、簡単にご紹介しますね。

1・「チェ・ブ・ジュエン」とは
 セネガルの大都市ダカールのメインストリームの民族「ウォロフ族」の言葉、
 ウォロフ語で「米(チェ)と(ブ)魚(ジュエン)」の意味。
 ウォロフ族の人々、特に都市に住んでいる人たちの半数以上が、
 週に最低3回はランチとして食べている、最もセネガルを代表する料理。
 野菜とハーブを詰めた魚を煮込んだトマトソースに少し蒸したブロークン・
 ライス(ばらばらにつぶれたお米)を入れて炊き込んだご飯に、
 煮込んだ野菜と魚を添え、各自取り分けてからレモン汁をかけて頂く。
 別の皿に必ずおこげを添えて、好みでおこげを混ぜていただく。

2・「チェ・ブ・ジュエン」の歴史
 実は、歴史は浅い。初めてセネガルにブロークン・ライスが
 インドシナ(セネガルと同様フランスの植民地だった地域)から
 輸入された、第二次世界大戦期にさかのぼる。
 ある女性が、このブロークン・ライスを使って初めて
 「チェ・ブ・ジュエン」を作った。ローカルのお米よりも、
 ご飯にトマトスープがしみこみ易く、より早く、美味しく
 炊き込めるということで、一気に庶民の間に広まった。

3・家庭の「チェ・ブ・ジュエン」の赤い意味
 昔は、「チェ・ブ・ジュエン」の色をより赤く作ることができる
 家庭ほど、より裕福だと見なされていた。当時トマトペーストも
 油も高価だったので、沢山入れるためにはよりコストがかかる。
 当時は手で食べていたので、腕にたら~りと赤い色の油がたれて
 くるのを、友達に「どうだっ!」と、みせびらかすこともあった。

 以上です。あっ、そうそう、印象的だったこと。セネガルの人たち、
ナイフとフォークを持つとき、西洋の持ち方と逆なんですよ!
つまり、ナイフを左手に、フォークを右手に持って食べるんです。
これには、カオニャオさんと二人で思わず、「えっー!」。
家庭で食卓を囲んだ時が一番、その国、その民族の文化を
心から味わい、楽しみ、理解できるのだなあと、改めて実感しました♪

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