わくわくするもの.blog

わくわくする、ひと・もの・こと。
ゆるゆる、私の心で感じたこと。。
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土器のアンティーク・マスク 

2014年04月23日 | ベナン・アフリカ手仕事・布・音楽
 ぼんじゅ~る。雨が降ったり、曇ったりしますが、今日も蒸し暑いベナンです。
昨日は、久しぶりに、我が家のすぐ近くにある、アートプロモーションセンター
CPA(Centre de Promotion de L'Artisanat)へ、お友達と行ってきました。
 偶然、とっても素敵なベナンの手仕事を見つけましたので、ご紹介します。

 昨日出合ってしまったものは、土器のアンティーク・マスクです。
よくあるマスクは、木彫りのものですが、これは、真っ黒に焼いてある土器です。
開いた手の平よりもひとまわり大きなサイズですが、ずっしり重みがあります。
マスクの下にある真っ黒の器は、シアの木(シアバターの母の木)の古い器です。
両方とも、ベナン北部のバリバ族という民族のものだそうです。
(以前も、バリバ族の真っ黒のシアの木の器をご紹介しました)。
 いつのものかわかりませんが、とても古いものであることは確かです。

 では、このマスクは、どのように使われたものだったのでしょうか?
お店の人は、「王様との伝達の際に使われたマスク」だと説明してくれました。
王様からのお達しがあったり、逆に、王様へお伝えすべき事柄があると、
このマスクを持って、王様のところへ参上したのだそうです。
川田順造先生の「サバンナの手帖」をもう一度読めば、このマスクと同じような用途で
使われたマスクのことが、ブルキナファソのモシ族の事例で、出てくるかも。
いずれにしても、祭事や儀式で使われる木彫りのマスクとは異なるもののようです。
 (ず~っと前にご紹介した木彫りのマスク。これも、バリバ族のものかな?似てる)。

 実は、このマスク、私は数秒の判断で買ってしまいました。
でも、衝動買いではないんです!!
というのは、一緒に行ったお友達が、「あっ、かわいい♪」と見つけたのです。
で、お店の人たちと値段交渉を始めたのですが、なかなか折り合いつかず・・・。
最終的には、お友達が最初に提示した値段に収まったのですが、なぜか、
友達は、「いらない」と言いだしてしまったのです。
まず~い空気が一瞬流れましたが、すぐに、「私が買いますから・・・」と、
もう新聞紙でしっかりと包装されたマスクを受け取ったのです。
 そんな、とっても消極的な出合いだったのですが・・・。

 今朝、ほこりだらけのマスクを、水でさっと流して、陰干ししました。
薄い桃色と、昨日はほこりで見えなかった、レンガ色がくっきりと出てきました。
なんとも言えない愛らしいお顔。「よく来てくれました」と、大歓迎しました。
偶然ですが、我が家のリビングの壁は薄い桃色(←大家さんの趣味のようです)。
さっそくこのマスクを飾りましたら、我が家のリビングにぴったり!
確実に、私のお気に入りのベナンの手仕事のひとつに加わりました。
 ドタキャンしてくれたお友達、ありがとう~☆

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