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picnic on a frozen river

山登りの記録

2007.09.22-24 残暑の日本海へ

2007-10-10 12:43:04 | ハイキング
9月の連休後半は、夏を惜しんで海へ行ってきました。




【メンバー】
単独
【日程】
2007.9.22-24
【行程】
9/22 猿倉(06:27)->(10:38)白馬岳頂上宿舎(11:46)->(14:10)雪倉岳避難小屋
9/23 雪倉岳避難小屋(04:15)->(08:15))吹上のコル->(09:02)長栂山->(11:07)黒岩平->(13:13)北又の水場->(14:06)栂海山荘
9/24 栂海山荘(04:40)->(07:48)白鳥山->(11:54)登山口/海(12:15)->(13:10)親不知駅

(一日目)
夜行列車で白馬の駅に到着してバスで猿倉に向かった。バスは満席だったけれど登山道はお盆の混雑が嘘のようだ。融雪の進んだ雪渓の雪上歩行は30分くらい。長距離に備えてダブルストック使用、アイゼン無しは正解だと思う。渋滞もなく快適だったが、小屋が見えた辺りでどうにもペースが上がらず兎に角眠たいので10分ほど仮眠を取る。頂上宿舎のベンチで更に40分程熟睡したら調子が戻ってきた。ここが最後の水場なので給水する。今日の残りの行程、夕食、朝食、明日の2時間行程で2.5L。もう花は終わっているので殺風景だけれども、白馬の山頂を越えたあたりから草紅葉がすこしずつ見られるようになった。お盆の時は好天に恵まれたのだが、この日はガスが出て遠望が利かない。そうすると三国境から雪倉岳に向かう道も途中の窪地の通過があるのに気づき、残雪期に視界が悪いと気を遣うなと思った。
雪倉岳避難小屋には先客がお二人。蓮華温泉から白馬大池を周って来られて、明日は朝日岳経由で蓮華に降りるとのこと。10月の三連休で朝日小屋から栂海新道に抜けて繋げる計画だそうだ。飲み始めていると更に蓮華温泉から、こちらは鉱山道を来られて明日からは僕と同じ行程になる、見るからに健脚そうなお二人だった。今晩は5人での避難。



(二日目)
行程が長いので暗いうちからヘッドランプで雪倉岳への直登を登り始める。お盆の時にも思ったけれど、雪倉岳の下りで尾根を外れるところから朝日岳への取り付きまでの夏道が、残雪期にどの程度追えるのか心配になる。燕岩の豊富な水場で今日の行動水を補給すると微妙な天気はついに降られてしまった。直ぐに小降りになるが、合羽を着たまま朝日岳を越えて、いよいよ栂海新道の入口となる吹上のコルに到着。



(「日本海」へ)


長栂山まで軽く登った後は、地形図通りの穏やかな道が池塘を縫って続いていた。花の時期はさぞかし華やかなのだと思う(ただし最終日が暑くて大変そう)。箱庭のような黒岩平は小川がサラサラと流れており、まさに別天地。


(池塘を巻く)

(登山道の整備が進む。朝日小屋から歩きで通って工事されているそうだ)

(黒岩平)

(黒岩山から先、雪の季節が楽しみな痩せ具合。ガスの先にも山なみ)

そして黒岩山に登ると雰囲気はがらっと変わって見晴らしの良い稜線通しの道になった。右手の頚城の山と少し離れて見える突起は佐渡島ではないかと思う。フィックスロープも見られる痩せ尾根を、幾つもの細かいピークをこなして北又の水場、最後の登りをこなして栂海山荘に到着した。花と紅葉の端境期でも合計13名、朝日小屋からの軽装組10名と雪倉からの酒大量な3名。

さて、事前の調べが甘くて知らなかったのだが、栂海山荘は栂海新道を開拓したさわがに山岳会の所有物で、要予約とのことだった。ツェルトを張るわけにも行かず、利用者ノートに記録して協力金1,000円を納めさせて頂いた。
(三日目)
9/24 栂海山荘(04:40)->(07:48)白鳥山->(11:54)登山口/海(12:15)->(13:10)親不知駅 曇り時々晴れ



(三日目の行程 - 二日目に撮影)


今日はゆっくり行こうと思っていたのだが、浜辺でくつろぐ時間を計算に入れていなかったことに出発してから気付き、結局急ぐ羽目になる。山荘からの下りは地形図通りの急下降で、馴らしの時間も無く膝を酷使させられた。昨日の終盤と同様に道は概ね痩せ尾根に乗って行くのだが、ハシゴやロープの付いた小刻みで急な登り下りが多く疲れの溜まってきた足にはしんどい。白鳥山荘で少し落ち着いて休憩しているときになって海が見えていたことに初めて気がついた。道標の自分が進む側には一文字「海」と書かれているのもカッコいい、けどブナ林越しの青い海は見た目でいかにも遠いよ。白鳥山から暫くは楽が出来たが、金時坂の200m一気の下り坂ではついに右膝を痛めてしまい、ストックでかばいながら歩き続る。次第に聞こえてくるクルマの排気音すらいとおしく、正午前に国道に到着。しかしゴールは海でなければと時計を見ながら観光ホテル脇の階段を降り、不審者ムードを存分に振りまきつつ波打ち際で爪先を海水で濡らして終了。あぁビールがあれば一時間半遅い電車でも良いのに。


(どぶぅあぁと終了)


白馬岳 - 朝日岳 - 蓮華温泉(後編)

2007-09-06 01:58:52 | ハイキング
今回の山行の目的の一つに残雪期のための下見が課せられていました。白馬までは人も多いだろうから問題無いとして、雪が覆われたらどんなだろうと想像しながら歩きました。

二日目: 8/13 白馬頂上宿舎(05:00)->(05:34)白馬岳山頂(05:51)->(08:19)雪倉岳->(11:25)水平道との分岐(11:45)->(12:41)朝日岳->朝日小屋(13:15) 快晴、夕方にガス

ご来光狙いの人達に逆行して白馬岳に登る。朝から快晴で眺めは素晴らしい。


(白馬鑓=2、鹿島槍=1、槍ヶ岳=3の槍4本)

北アのメジャーな山々も素晴らしいが、我々が目指すのはググッと地味にこちら、雪倉岳と朝日岳。大したアップダウンもなくのんびりとした行程になりそう。


(手前に雪倉岳、左奥に朝日岳)


三国境を過ぎた途端に人混みから解放され、雪倉岳へ向かう面子はだいたい同じようなペースで、休憩毎になんとなく親しく会話をするようになる。
人が減ると途端にお花畑が現れて、なぜだか青系/紫系の花が多かった。時々Lさんに花の名前を教えてもらいながら広い尾根を下って雪倉の避難小屋に到着。
少しマジメに登って到着した雪倉岳の静かな山頂はからは頚城の見晴らしが良い。

ここまでは雪に覆われていても方角だけ合わせていれば問題なさそう。ここからの下りは、雪倉池への尾根を避けて丸い曖昧な尾根に付けられていて、その先は斜面にトラバース気味になっている。このトラバースの上の尾根にはそこそこに丈のある樹林帯になっており積雪期にも歩けるか疑問。で今は普通にトラバースを歩いてゆくと、一箇所だけ左にザレた斜面が切れた箇所があり、多分ここは自分たちでステップを切って行くことになると思う。後は概ね樹林帯だったり湿原の中の木道だったり。


(朝日岳を巻く道)

さて、雪倉岳から水平道と朝日岳への分岐までのCT2時間はちょっと辛めだと思う。Lさんはお疲れのようで、栂海新道は無理かもとのこと。まぁテン場に行って考えましょう。
朝日岳と水平道との分岐で大勢で大休止。地図には水平道は残雪の状況により通行不可と書いてあるので朝日岳への道も見ておきたい。Lさんが水平道(あまり水平では無かったらしい)で、僕が朝日岳山頂経由で小屋で合流となった。ここの登り始めは樹林の中を木の枝、根に掴まりながらで疲れる。それを抜けるとなだらかで、何時までも山頂が見えずに気持ちが疲れる。山頂に着く頃には一面のガスで、とっとと朝日小屋まで降りた。
小屋前のテーブルでビールを飲んでいると水平道で来られた方が続々と到着し、今日の長い行程をお互いに労う。Lさんも到着し、日本海見えるかなぁと散歩してからテントを設営、Lさん食当のパスタの晩御飯。翌日からの予定を話し合って、僕として2人編成のパーティーを分けることは考えていなかったので揃って蓮華温泉に下山することとした。そうと決まればワインは今日中に空けねばまいねぇで、これはすぐに片付いたよ。今晩は流星群が見られるとのことだんだけど、僕は泥酔で起きなかったな。

三日目: 8/14 朝日小屋(04:41)->(05:33)朝日岳->(06:10)吹上のコル(06:24)->(07:47)青ザク->(12:35)蓮華温泉 晴れ
あれ、ゆっくりでも良かったんだけれどなんか早く起きてしまった。朝日岳へは朝日を隠す斜面を登るので、頂上到着で日の出を逃す展開。更に虫が酷くて大分刺されてしまった。さて朝日に照らされたなだらかな開けた東面が今日のコース。このまま日本海まで見えそうな(見えなかったけど)丸い稜線を吹上のコルまで下ると岩にペンキで「日本海」、栂海新道の入口だ。残念だけれども今回はこの岩を越えては行かれない。



(長い)後ろ髪を引かれて、まだ光線の低い朝日が当たるこの岩を後にした。蓮華温泉への行程もそれなりに長い。登山道に小沢が流れ込んでいてアヤメの群落があったりで相変わらずお花は豊富。ひたすら横に長い下山路を縦走ザックで歩く感じは久しぶりで楽しい。沢を幾つも越えるルートは水が美味しかった。
それでも敗退は敗退、この辺に拘る自分の表情にはそれは現れていたと思うし、Lさんには変な心配を掛けてしまっていた気がする。実際は歩くの好きだから楽しかったよ。山岳会に入って単独で行けないと
ころに連れていってもらうばかりだったけれど、普通に縦走を企画してもいいかも、宴会山行でね。


(ここを越えて行こう)



白馬岳 - 朝日岳 - 蓮華温泉(前編)

2007-08-22 02:47:08 | ハイキング
今年のお盆は沢の予定がキャンセルになり、夏合宿でバタバタしていて直前まで予定無しだった。天気は通しで良さそうだし13日は流星群だしで高いところに縦走に行こうとだけ思っていた。水曜日の山岳会の集会で、見学にいらしていたLさんが栂海新道に行きたいとおっしゃっていたので、それではご一緒しましょうと急遽パーティーを組むことになった。ただでさえ人員不足の山岳会、見学者をしくじったとあればただでは済むまいぞ。


(白馬山荘は要塞のよう - うぅんリゾートだ)



前日:
水曜の晩に発案だもの、バス・電車で二人分の席は取れずに僕のクルマで8/11(土)の14時に八王子を出発。帰省ラッシュはピークを過ぎて、20時くらいには白馬に到着。下界のテント泊は尋常で無い暑さだった。もっと標高のあるとこに泊まれば良かったと反省。なお、大町のジャスコは24時間営業、白馬は23時までで共に心強いぞ。

一日目: 猿倉(05:24)->(06:14)白馬尻小屋->(10:44)白馬頂上宿舎テン場 快晴のちガスのち快晴
八方の第五駐車場に移動し、バスまで一時間あったけれども直に単独の方が現れて猿倉まで3人合計3,000円のタクシー代で行くことが出来た。初めて来る猿倉はハイカーで溢れていて凄まじい光景。この群集に飲み込まれてはなるまい、白馬尻小屋まで黙々と歩く。さて、同行のLさんとは集会で2回お会いしただけで一緒に山に来るのは初めて。最初の一時間は追い抜きペースだったのでちょっと無理をさせてしまったかもで反省。



で、大雪渓。一応二人とも6本爪を装着。陽当りが良く凍結はしていないのでアイゼン無しで良かったと思う。ただし途中で平気で立ち止まったりする大集団をパスするのに踏み跡を外して登るのには便利。大雪渓の上部は切れ目が走っていて、途中から登山道に乗るようになっていた。顔を上げれば青空をバックに杓子岳。お花が増えて嬉しいけれど、登山道には花以上に死屍累累たる登山者でホノボノとした地獄絵図でした。
白馬山荘のテン場に到着してテント設営後、稜線に散歩に行くと東風で後立は湧き上がるガスの中でも剱から薬師までくっきり。剱、というより前週に登った八ツ峰の輪郭が確認できて嬉しい。


(これから剱はしつこく登場します)

テントに戻って宴会...なのだがLさんはなんとお酒をあまり飲まない。今日も(というか全行程)ノンアルコールで、山で常識人との行動は大いに不安であった、ワインを一口飲むまではね。一人でお構いなく酔っ払ってあまり暗くなる前に就寝。続く。


(本日の食糧山岳会はワインに合わせました。レッドオニオンが炒め難い)


2007.07.22 ちょっとずるっこして皇海山

2007-07-27 16:53:04 | ハイキング
SS大先生の深田百名山99座目の皇海山に同行させて頂きました。


(最初の渡渉)

【目的地】
皇海山
【日程】
2007.7.22
【行程】
皇海橋登山口(10:31)→(12:02)不動沢のコル→(13:00)山頂(13:21)→(15:05)皇海橋登山口
【メンバー】
SSさん、KSさん、SMさん、HSさん、YHさん、KSさん、Gil

梅雨のこの時期、天気予報は望むべくもないけれど、前週の平ヶ岳といい、8月末の完登祝いが固定しているから雨天くらいは何でもないのである。
実はエントリーしたときには良くコースを確認せず、庚申山から入るのかなとかどこで幕営するのかなとか考えていたのだけれど、皇海橋からの最短ルート。タクシー予約済み。このルートの核心は栗原川林道の通行だろう。露骨に嫌がる運転手さんはさすがプロ、クラウンの腹を擦ることなく一時間の運転をこなしてくれた。

登山道入り口からまず少し沢まで下り、暫くは渡渉を繰り返す。沢が細くなる頃にはガレた沢の涸れたところを登るようになる。今日は増水しておらず、涼しいし快適ぃ~と思っていたら、1mの小滝の脇を通過したところで急に傾斜が出てきた。沢筋から逸れると滑りやすそうな土の道になって、それでもフィックスロープがしっかり垂れているので問題なく登ってゆく。直ぐに不動沢のコルに出て、稜線の笹原に引かれた登山道を進み、最後は岩がちな急登で〆。ガスってなにも見えないので99座目のお祝いを済ませて往路を戻った。ゆっくり歩いて休憩込み4時間半でもやたらと変化に富んだコース、結構楽しいのだけれどやっぱり林道(のタクシー代)が核心だナァ。


(頂上直下の急登)

2007.07.13-14 平ヶ岳で大宴会

2007-07-17 20:10:13 | ハイキング



海の日連休は黒板五郎さんの百名山98座目の平ヶ岳に恋ノ岐川から沢で詰める計画だった。金曜日に有給を取って臨むも特大の台風4号の接近で例年通りの雨予報は覆らず。転進して鷹ノ巣からの一般登山道往復は去年の8月に単独日帰りしたのと同じ行程だけれども、今回は頂上でテン泊で大宴会だ。

【目的地】
平ヶ岳
【日程】
2007.07.13-14
一日目 鷹ノ巣駐車場(08:56)->(11:59)台倉清水->(13:52)姫ノ池->(14:00)水場->(14:32)平ヶ岳山頂->(15:10)玉子石->水場
二日目 池ノ岳水場(07:30)->(08:44)台倉清水->(10:45)鷹ノ巣駐車場
【行程】
【メンバー】
HA(L),YT,Gil

木曜日の晩、東所沢駅で初対面のHAさんと21:15に合流し、関越を小出ICまで順調に走りすぎてETC割引にかすりもしない。道の駅「ゆのたに」は目の前のコンビニでビールが買える好ロケーション。なかなかに揃った面子で2時過ぎまで飲む。

(一日目) 6:00起床。7:30にシルバーライン経由で鷹ノ巣登山口を目指す。銀山平からの30kmは速度上げられず、登山開始は9時近くになってしまった。
林道の歩き始めから黒板五郎さんはハイペースで、遅れまいとして速足になってしまう。登山者カウンターを過ぎて直ぐにあったスズメバチの巣は撤去されたようで藪に塞がれた迂回路を使うことも無かった。次第に急登の痩せ尾根になり、30分くらいで一本入れる。曇天の今日は燧ケ岳の山頂は時折顔を出す程度でも、日射に照らされないのが逆に嬉しい。昨晩は軽く雨が降ったはずだけど、この尾根は水はけが良いようであまりぬかるんでいない。明日の帰路はどうだろうか。
なんとか前半の急登をこなし下台倉山を過ぎたあたりで自分が去年思ったのと同じ言葉が黒板五郎さんから漏れる「あそこまで行くのぉ?。」はい、その通りです。


(分かっていても、と、遠い...)

少し下って到着した台倉清水の水場は、この時期、十分流れていた。さっき見えた平ヶ岳山頂の下には雪渓も残っていたので山頂で水は採れるとは思うけれど、ここの水はおいしいので水筒を一杯にしてしまう。いいの、歩荷だから。
ここから暫くは木道主体の水平移動で楽なのだけれど、木道は滑って大嫌いな僕は翌日のことが気になってしょうがない。沢ヤのHAさんはネマガリダケの芽が気になるらしい。去年は飲む気がしなかった白沢清水は今年は更にビジュアルがダメでやはり手がでずにパスしてしまう。そしてそのまま最後の急登へと突っ込んで行く。どうも黒板五郎さんもHAさんも、大昔のアエリアのコースタイムと競争していたらしく、前半ほどには休憩を入れなくなっていた。僕自身、この登りは途中で休むところが無いし、一気に行かないとと思っていたので気合は入っていた。が、途中から遅れだし、HAさんとの距離は5mが10mになり、山頂直下では20mくらいも離されてしまった。意地で走ったけど追いつけない。姫ノ池到着で後は山頂踏んで宴会するだけ。雪渓下の水場脇の木板が敷いてあるところにテントを設営し、ビール一缶持ってさっさと山頂を片付ける。ガスってなんも見えないけれど、黒板五郎さんの98座目、おめでとうございます。


(黒板五郎さん、山頂「標」に登頂)

天気は下り坂なので玉子石も今日中に寄ってくる。雪渓の上を歩き、ワタスゲとチングルマの草原を抜けて玉子石に着くと、イレブンクライマーの黒板五郎さんはホールドを探し始める。被りモノで最初が核心の課題。「この手つかうと体が伸びきっちゃうんだよねー」




さて、僕にとっての今回の目的はテントに戻っての宴会だ。水はタップリ流れているので二日酔いも怖くない。外でビールの後は馬鹿デカいテントでツマミを造りつつ、酒を飲みつつマッタリ過ごす。HAさん担当の晩御飯は「普通のカレー」。豚バラ/玉葱/ジャガイモ/ニンジン/ナスを使って家庭で作るあれがそのまんまの手順で調理される。大根のアクセントと白米から炊いたご飯が最高に旨い。出来上がる頃には調理人が寝てしまっていて、食べて貰うのが大変だった。HAさん起こすと黒板五郎さん寝てしまう始末。外は次第に雨になったが、焼酎と2Lのワインを殆ど空けて、明日のことなど気にせず22時半ころ沈没。

(二日目) 6:00起床。鮭雑炊の朝食を済ませて撤収。濡れたフライは重いけれど歩荷だから気にしてはいけない。歩行技術がはっきり現れる下山では、僕は池ノ岳の直下からいきなり遅れ始める。傾斜が緩くなるところや登りで走ってなんとか追いつく。この痩せ尾根を二人の速度で下れたらさぞ楽しいだろう。
途中で少しパラパラと来たが雨具を着るほどではない。皆、「恋ノ岐、行けたかもね」との残念な気持ちもあるが、あの天気予報では避けて正解、今がラッキーなんだと思う。
下台倉山からの下りでは僕は既に追いつくことを放棄して、渡渉地点で待っていた二人に合流して駐車場に戻る。荷物は重かったけれど行動時間3時間ちょいなので、日帰りよりはかなり楽だった。

お風呂は銀山平近くの「白銀の湯」。食事は出来ないが湯船から越後駒-中ノ岳の稜線は見事。お昼ご飯はシルバーライン入り口そばの「囲炉裏 じねん」。野草料理は手の掛かった一品一品がおいしく、ご主人夫婦(?)の楽しいお話についついゆっくりしてしまう。その後はダラダラとテン場を探して宴会、翌日曜日に台風の待つ東京に帰った。歩いている時間より酒飲んでいる時間のが長かったぞ、痩せる気配なし、理由なし。


(「じねん」にて、定食のデザート)