picnic on a frozen river

山登りの記録

2012.05.27 越沢 (+御岳)

2012-05-29 19:05:48 | 訓練山行
フリーのビレイヤー難民になったので、3人Pだった越沢に混ぜてもらいました。
M田さんと組んで一般ルート右を登ったあと、懸垂して青梅ベルグハングに。
自分リードでアブミパートに入って行き、3ピン目くらいでなにか違和感が。プロテクションを全く取ってないじゃんか。
落ちたらテラスに激突なわけです。危ない危ない。
前回ここを登ったのは2010年の秋。その後にボルトの整備が入ったようで、ピカピカのグージョンが目立つ。最上段に乗らないといけなかったところも一箇所くらいしかなかったので、精神的にも技術的にも大分易しくなったのでは。

降りてきてもう一本は左ルート。2スラと同じ1ピッチ目はM田さんリードで、2ピッチ目を僕がリード。初めてのルートでよくわからなかったけど、2スラを1ピン目くらいまで登ってから左に見えるクラックを目指す。で、クラックに入ると左足のスタンスがなくなった。手はガバなんだけど...。
埒が開かないので左側のルートのボルト踏んでA0で抜けましたよ。弱い。

同ルートを2回に分けて懸垂で降りて終了。

さて、もう1ルート登る時間はないけれどまだ明るいので御岳に寄ってゆくことになった。17時に美術館近くの駐車場に着いて、橋を渡って左岸の河原に下りた。
日中の越沢は暑かったけれど、この時間の河原は涼しい。
よくわからない岩の6級OS、溶けたソフトクリームに移動して7級2激、5級沈没、8級離陸できず、8級1激。岩はツルツルでいつ滑るかわからないし、マット無いと怖い。
無理せず、今日はこのへんでお開き。

今度、越沢に来るときはマットを積んでこよう。

2012.05.13 甲府幕岩

2012-05-15 12:12:47 | フリークライミング
湯川の翌日は甲府幕岩。ペンタゴン(5.9)でアップを兼ねて、I田さんのためにTR張り。暫くビレイヤーに徹してからメイプルの涙(10c)。あう、中間部で分からずテンション。次、ガバだったのに弱すぎ。上部もなんかすっきりしない。2便目に無事RP。


(限定あるのかな、お買い得だと思う。)


なんとなく目標もなくビレイばっかりではいかんと思い、1ピン目までオブザベ出来ていたピッコロ(10d)に取り付く。2ピン目までは簡単、しかしそこから全く上がれず、ロープを残して一旦降ろしてもらう。A川さんトライで3ピン目まで伸ばすも断念。自分の2便目、さっきより伸びたけれど3ピン目までは行けず。結局、T田さんに回収して頂いた。ちょっと凍結かも。

次はもっと沢山のルートを触らねば。

2012.05.12 湯川

2012-05-14 12:50:06 | フリークライミング
土曜日は湯川でクラックでした。TRを掛けて頂いたコークスクリュー(5.9)の第1便目、まーったく離陸出来ず。
2便目は離陸時のハンドジャムが少しは分かって来たけれど、その上の幅が広くなるところで3回目のテンションが入り終了。

あまりに悔しいので今日はこれ一本に絞る。

3便目、離陸で1フォール。後半部で力を使ってしまって2テンでTO。4便目は後半部の腕を捻る方法が分かってきて2テン。最終5便、「テンション掛けたら酒ないよー」の声援を受けるも、後半入り口で腕が外れて1テン。
本日これにて終了。



だんだん要領が分かって来て、便を出すごとに力を使わなくなっていった。腕ごと決まればぶら下がることだって出来るくらい。
しかし左腕ばっかり使って打ち身のように腫れて痛い。何時かはリードしたいねぇ。

2012.05.04-05 鹿島槍天狗尾根下部敗退

2012-05-10 19:41:49 | 雪山
GW後半は鹿島槍、えっと、計画書は北壁主稜となっておりますが、さてさて。

(5/4) 大谷原(06:43)-高巻き開始(07:47)-(12:15)荒沢-(14:40頃)幕営地
(5/5) 幕営地(06:27)-荒沢出合(09:13)-(11:30)大谷原

(5/4) 雨天で出発を一日遅らせた。5/3の晩に松川着。小雨は翌朝まで続いた。大谷原に移動すると結構な数の車があって、橋を渡った先に駐車した。歩き始めで間違えて大川沢に下りてしまい、ヘアピンカーブの登り返しで近道と合流し、暫くは沢から離れた高いところを歩く。林道が高度を下げて右岸河原に降りて堰堤を二つ越えた先が最初の渡渉ポイント。先行が腰まで浸かって、かつロープで確保して渡渉していた。


(対岸は2箇所から確保の、結構ガチな渡渉)

S井さんが以前天狗尾根を登った時は高巻いたとの記憶から、我々は高巻きを選択した。ちょっと戻って雪の詰まったルンゼから入ったけれど100m程で泥壁の木登りになる。登りはともかく、足場の崩れるトラバースで自分は先輩二人に置いて行かれっ放し。緊張を解してくれるのは自分たちが進む方向に逃げていった可愛らしい小熊だけ。


(ルンゼから高巻き)

結局、高度計読み1,480m、もう150mも登れば東尾根に合流するところまで来てしまった。モチがダダ下がりのH場さんは「東尾根でいいよー」と転進したいようだったけれど、S井さんは軽くスルーし荒沢への下降ルートの品定めに掛かった。雪の斜面を少しクライムダウンしてから懸垂6回(25m,50mx4,25m)で沢に下りた。出発から5時間半が経過。この時点で既に12時を回っていた。


(懸垂は6連続)


(荒沢)

降り立った荒沢からは大川沢出合に下ることは出来ず、トポ通りには取り付けない。それでもS井さんはシレッと「ん、ここ、行こ」といって潅木と草に覆われた斜面を登り始めた。


(またこれですか)

出だしの10mくらいを上がればすぐにまた藪漕ぎに。尾根に上がると傾斜は若干緩くなるがまだ藪は続く。新しい赤テープはあるのでルートは間違っていないと思うのだけれど、雪田に乗るところにも足跡は無い。渡渉組は敗退したのかなと思っていたら、1,500mを過ぎたあたりで右手から明確なアイゼントレースが合流してきた。渡渉組は荒沢には入らず、尾根の北側から上がってきたのだろうか? トレースよりも、このあたりから傾斜が緩くなって来たのがありがたい。1,600mあたりから雪通しに繋げてあるけるようになった。


(1,500mくらいまで足を伸ばせるとこ無かったよ)

技術的に困難なところが無くなってペースの上がった自分とは対称的に、全装背負っての山行が久しぶりのS井さん、H場さんは休憩のインターバルが短くなる。平坦地からちょっと斜面が長く続くところで先行Pを発見。登りの前に大休止を入れるとH場さんは「オレもう駄目」。この先にテン場適地があるか良く分からないので、早いけれど今日はここで泊まることに。テントを張っていると雨粒が落ち始め、風も時々突風が吹くようになった。
テントの中で飲みながら明日からの予定を話し合う。北壁は既に無理だし、往路を戻るのも難儀なので天狗尾根を登って冷池に進み、最終日に赤岩尾根を下山することになった。

(5/5) 夜中は風の音が終始大きかった。4時起床。まだ時々突風が吹き、雨粒も落ちているようだ。AUの電波が入ったので昨日発表の天気予報を取ると、入山前の予報より悪くなっている。雪はともかく風が強いらしい。このことを報告すると二人とも寝袋から出てこなくなってしまった。結局5時くらいに起きだして朝食を摂る。S井さんは行けるところまででも見に行きたいようだったけれど、ここはH場さんの勝ち、直ぐに降りることになった。帰りは水に浸かっても良いので、前日の高巻きは避けて大川沢に下りるコースを狙う。昨日の渡渉組のトレースは途中で見失ってしまったので、またも適当に藪を掴んで後ろ向きでズルズルと降りる。途中で木に引っかかった自分のスコップが落ちてしまったがどうしようもない。ここでロープ1本で懸垂下降。ラッキーなことに懸垂中にスコップの回収が出来た。立て続けに懸垂で川床の雪に届いた(でもこの時に支点とした木は根元がぐらぐらしてゴッソリ落ちそうで怖かった)。
右岸を辿ると出合手前で悪いところがあったのでS井さんがロープを引いて草付きをトラバース。ミッテルとフォローで続いて出合に到着。


(藪から解放されたぁ)



荒沢の渡渉は少し上流に行ったくらいでは渡れるところがなかったのと、いずれ水に入るのが分かっていたので、一歩だけ水に入って渡った。覚悟していた左岸への渡渉は、最初はスクラム渡渉を試みるも3人とも流されてしまう。H場さんリードでロープを張って渡った。右岸に戻るのにもう一回渡渉。ここは前日に見ていて下流のほうが浅そうだったので、ロープを出すこともなくばらばらに渡れた。


(一回、沈しているので思い切り良く)


(下流は腿くらい)

ずぶ濡れの靴で車に戻り、薬師の湯に寄って帰京した。

GW前半で遠見尾根から撮影した北壁の写真を見てもらっても雪が少なかったらしい。今年は4月頭に白馬をラッセル敗退していたので雪が多いと思いきや、急速に融雪が進んでしまったのか。文字通りの泥臭い敗退を喫してしまった。それでも悪天が予想される中、取り付きの様子が分かったので良かったかな。来年、またよろしくお願いいたします。

2012.04.28-30 五竜岳G0だけ

2012-05-01 21:14:42 | 雪山
白馬主稜の話もあったけれど、GWは多分バケツになって面白くなさそうだったので、それよりはマイナーな五竜に行ってきました。
ベースキャンプから空身アタックなので、軽量化なしの宴会山行で。

(4/28) テレキャビン駅(09:44)-(13:20)幕営地
(4/29) 幕営地(05:20)-(10:13)G0終了点-(12:15頃)幕営地
(4/30) 幕営地(08:13)-テレキャビン駅(09:44)

(4/27) 22:20にひばりヶ丘を出発し、豊科着は1:30くらい。何時ものお酒を頂いて就寝。
(4/28) 適当に起きて撤収して白馬五竜テレキャビンに乗る。往復切符に荷物料を加えて2,200円也。計画書の提出を求められたけれど、事前に県警にメイルで送ってあることを告げると免除された。気温が高く、雪の状態は6-7月のようなので注意するようにと言われる。


(武田菱はここからだと綺麗に見える)
  
山頂駅で装備を整え、スキーヤー、ボーダーを避けながらリフト終点まで。この時点で既にM田さんが遅れ始める。リフト終点の目の前の登りをスキーヤーに連れられて登ってしまったけれど、ここは左から巻けた。なんか損をした気分だ。
しっかりしたトレースを追って、歩き始めから50分が経過したところでM田さんを待つと15分後に到着。もっと頑張ってもらわないと。


(遠見尾根)

その後はどこか危険箇所があったら待とうと思ったけど、特に問題になるようなところも無いので西遠見山手前の幕営地に先に行って幕営準備をする。M田さんが到着したのはトイレ作成まで終わった1時間後、整地にこそ威力を発揮する88kgは、今回も活躍することは無かった。




(鹿島槍北壁、んー登れんのか?)


(五竜GⅡもG0もはっきり)

水を作りながら酒飲んで、酔っ払ってから明日のルートの下見に行く。当初は日曜日にGⅡ、月曜日にG0登って下山の予定だったけれど、M田さんが入るならG0一本でも良いかなと思っていた。しかし実際のG0稜を目の前にしたM田さんは「自分には無理です。明日は独りでノーマルルートで山頂往復して来ます。」と脱落宣言。


(ここからだと立って見えるのかな)

自分も初見だけど多分大丈夫だよと説得しても、完全にビビリが入ってしまったらしい。この場所から見るとちょっと立って見えてしまうのか。明日になったら気も変わるかなと思って、テントに戻って宴会継続。
この日の夕食はカボチャのリゾットと洋風スープ。純米酒は少し残った。




(4/29)
3時半に起床。お茶漬けで朝食を済ませて、再度M田さんにG0を行くかどうか尋ねたけれど、やっぱり行かないとのこと。
テン場から西遠見山の山肌をトラバースしながら下っているトレースを追うと、GⅡに2パーティーが取り付いていた。A川さんと二人ならGⅡにしたいなと思ってそれとなく聞くと、「雪が腐ってくるから止めましょう」と却下されてしまった。確かにGⅡに行くならもっと早く出るべきだった。


(明るいデス)

G0へは部分的にトレースが残っている。昨日の午後に誰か登ったのかなと思ったけれど、それほど明瞭ではないし、気温の高い時間に登ったような潜ったような感じではなかった。




(下部のトラバースはトレースが残っていた)


(GⅡの下部もそれほど急傾斜ではない感じ - 雪崩は怖いけど)


(GⅡはBルンゼに2パーティー)

下りトラバースでトレースを追い、登りに転じて程なくして藪にぶつかった。トレースは藪に乗ったようだったけれど、出だしがちょっと立っていて面倒臭そう。シュルントを避けつつ、左の雪にルートを取る。気温が高く既に腐り気味だけれど固まらないことは無い。



快適な雪の斜面を暫く行って、藪で左右に分かれているところに来た。左は藪、右は良く分からないけど結局藪なのではと思って左に行ったのだけれど、これは失敗だったと分かったのは後になってから。



で、その藪の出だしがちょっと微妙だったので、念のためロープを出すことに。ほんの出だしの5mを越えれば問題ないし、途中で右側は雪が繋がっていたことが分かったけれど降りることが出来ず、適当なビレイポイントが見つかるまでロープを引きながらの藪漕ぎになった。藪抜け手前の岳樺でビレイ。A川さんには雪面に上がってもらい、そこでロープを仕舞った。
後はなるべく雪に乗れるルートを探しながら行く。時々胸が付きそうになる急傾斜があるものの、精々2mくらいの高さしかないので切り崩して登れる。
シュルントを避け、時々軽く藪に乗りつつ、気温が上がって腐って来た雪を押し固めながらラッセルの要領で高度を稼ぐ。



最後はガレ場に乗り、また右の雪面に移ってから主稜線に乗った。ガレた痩せ尾根をちょっと歩いてG0の頭を踏む。



難しいところは無かったけれど、貸切で快適だった。しかし暑かったのと軽く二日酔いだったのとで飲み水は殆ど残っていない。おまけに日焼け止めも忘れて妙に疲れてしまった。んで、五竜本峰はあっさりパス。とっとと下山して、本峰を登って既に帰幕していたM田さんと合流して宴会突入。夕食はキムチ鍋。明日は下山するだけなのでグズグズ。


(本峰はスルー)


(とっとと下って)


(キムチ鍋)

(4/30) キムチ鍋の残りにマルタイ棒ラーメンを加えて朝ご飯。曇天の下、テレキャビン駅までノンストップ。M田さんは20分遅れで、荷物の軽さか、登りでなかったからか、往路程は遅れなかった。久しぶりにゆーぷる木崎湖でお風呂に入って帰京。

後半戦が本気モードなんで、慣らしには良かったかなと。良く食べた、良く飲んだ。


(ルート全景)



洋風スープ

【材料】
あらびきウインナー1パック(100g)
ハーフベーコン 7枚
えのきたけ 1パック
かぶ 2個
キャベツ 1/2個
にんじん 1本
ブロッコリー 1/2個
水 8カップ
固形ブイヨン 1個
塩・こしょう 各少量

【作り方】
えのきたけは食べやすい大きさに分け、ハーフベーコンで巻いてつまようじでとめる。そのほかの野菜は食べやすい大きさに切る。
なべに水と固形ブイヨンを入れて火にかけ、煮立ったら1のえのきたけのベーコン巻き、野菜、ウインナーを加えて煮込み、塩、こしょうで味をととのえる。