picnic on a frozen river

山登りの記録

2012.04.21 城山

2012-04-24 12:38:07 | フリークライミング
金曜日の晩に集まってからどこに行こうかという適当な感じでなんとなく城山に。前日の雨で地面は濡れていたけれど壁は大丈夫そう。
T田さんアップでクロスロード(10a)をOS。1ピン目クリップが微妙に思えたので、自分はプリクリさせて貰ってFL。A川さんもFL。

マコロンをやってみようかなと行って見ると丁度K保田さんが居て、「マコロン、悪いらしいですよ。ジゴロとかジャンバラヤの方が良いみたいです。」とのこと。
さいですかぁ。ジゴロもジャンバラヤも自分には時期尚早だと思っていたので、チューブロック右側でパッと目についたチャンディーラサ(11a)をやってみることにする。出だしがオープンブックで面白そうだったのだ。
ステミングでごにょごにょして、2ピン目掛けてからのマントル返しがうまく出来ずにテンション。左足を無理やり上げてテラスに到着。
3ピン目を掛けてから、さて、離陸 - 出来ません orz。

使えるホールドは多くない。しかし使い方がさっぱり分からない。座れるくらい安定したテラスで見上げているだけで何も解決できず一旦降ろしてもらう。

次便、下部はプッシングを多用すると良いみたい。テラスからは、とりあえず3ピン目をデイジーで無理矢理上がっても良く分からず。

その後に本日のポコの業務終了のK保田さんが「11aでは落ちられない」企画でOSしてムーヴを見せてくれて、T田さんもあっさりRP。しかーし、あのテラスからの離陸と、その先の右手は無理っす。最終便もTOならずで本日終了。でもここ、上から懸垂で回収出来るんで、来シーズンにまたやります。その頃にはこのちっこいホールドが持てるようになってますように。


(ワタシはここから上がれず~なテラス)


2012.04.01 マチガ沢で確保訓練

2012-04-20 18:02:12 | 訓練山行
忘れてしまう前に4/1に雪山確保訓練のメモ。
昨年までは自分より重たい人と雪稜に行ったことは無かった。しかし最近状況が変わってきたので、天気予報の崩れた週末を使って急遽マチガ沢に訓練に行ってきた。

スタンディングアックスビレイ

斜度は40度くらいだろうか。あまり急な斜面が得られず、とりあえずテスト。自分の体重+7kgのAさんに滑落してもらう。1発目はまだ流す感覚がどっかに行っていて、埋めたアックスを吹っ飛ばしてしまった。最初の斜面で3回、斜面を変えて3回。最後2回はセルフの支点に荷重することはなかったが、まだちょっと体を持っていかれる感じ。

確保支点のテスト

懸垂支点やビレイヤーのセルフ用支点として3種類の道具を試した。

1)MSRのスノーピケット(24inch/61cm,369g)
2)DMMのデッドマン(360g)
3)土嚢袋で支点形成(???g)

スノーピケットは両端の穴に60cmスリングを通して、スリングの反対側を合わせると、挟み角度は概ね60度弱でギリギリ。これに120cmスリングを合わせ、30の深さに横埋めとした。ポイントはスリングを通す溝をしっかり掘って、下向きに荷重が掛かるようにすること。大人2名でぶら下がって跳ねても崩れることは無かった。

BDから出ていたデッドマンはプレート側のワイヤーが2箇所で固定されていたが、DMMのものは輪になっていてワイヤーとプレートの角度が可変になっており、そのせいかBDより抜けにくいというテスト結果を読んだことがある。
デッドマンは山側に15度程寝かせて雪面に刺し、ハンマーで叩いて埋めた。これもワイヤーを通す溝を掘り、下向きに引くようにした。あらかじめ手で強く引いて潜らせた状態で大人1名の静荷重では動かなかったが、その場で跳ねただけでも更に潜っていった。すっぽ抜けることは無かったが、テストを続けると潜り続けた。テストを中止した時には、最初に埋めたところより高さ1.5m、雪面からの水平距離50cmくらいも埋もれており、掘り出すのに苦労した。

土嚢袋は雪を詰め、口を(使った袋の紐が崩壊していたので)60cmスリングで縛り、120cmのテープスリングを中心に回して縛り、更に120cm+60cmのスリングを連結した。
3人がぶら下って暫く跳ねていたら若干動いた。これは雪の詰め方がちょっと甘かったからか。

作成に必要な時間は 2) << 1) < 3) の順番で短い。

リードのビレイは、横埋めの場所を確保できれば強度の点でスノーピケット。足場が良ければデッドマンでも良い気がする。
フォローのビレイはデッドマンでもOK。
土嚢袋は再利用に不安があるので懸垂支点で残置用。
リード、フォローともに、これらの支点はあくまでビレイヤーのセルフ用で、衝撃荷重が掛かるロープは掛けてはならない。

スノーピケット縦埋めをすっかり忘れてしまっている。以前、スノーバー縦埋めとデッドマンを比較したときにスノーバーは抜ける印象があったのでついつい...。

<b>コンテでの滑落者の確保

コンテで5mの間隔を空けている状態で滑落してもらい、止めるテスト。最初はピッケルを通したロープに手を入れた状態でピッケルを雪面に指してしまい、指が締め上げられてしまった。

フォローの肩絡み確保

自分の体重+20kgのMさんを肩絡み確保。ロープをピンピンに張った状態から転んでもらったけれど、それでも足場が少し崩れた。余程安定した場所でないと危険だと感じた。

さて、ここまででまだ2時前。もっと急な斜面での確保訓練をという希望があったのだけれど、マチガ沢上部は雪崩の危険があるので、戻りがてら適当な斜面でということになった。林道から下によさそうな斜度があったので、上からバックアップを取って試してみたけれど腐った雪で滑落してくれない。
林道から出来たプチ雪庇の乗越しで遊んでいたらよい時間になったので、本日はこれにて終了。

2012.04.14-15 仙ノ倉北尾根

2012-04-17 18:39:12 | 雪山
以前、春分の日連休に取り付いて敗退したルートを、単独なんで荷物重めでラッセルトレを狙っていたり。

(04/14) 土樽駅(9時過ぎ)-(09:58)除雪終了点-(10:53)ワイヤー橋あらためコンクリ橋-(13:21)小屋番ノ頭-(13:25)幕営地
(04/15) 幕営地(05:25)-(10:03)仙ノ倉山頂(10時半過ぎ)-(11:53)平標山-(14:55)元橋バス停

(04/14) 頑張って早起きしたつもりがやっぱり駅までダッシュで、しかもデジカメのメモリーを会社に忘れたためコンビニに寄ったりして朝から汗だく。でも電車は空いていて土樽まで良く休めた。水上では山の格好をしたひとはそれなりにいたけれど、土樽で降りたのは自分独り。そして待合室の扉を開けると...、あれ、k山岳会とr登高会の皆さんが宴会してるー。雨なので今日は停滞とのこと。悪魔の誘いに会ったけれど、明日の天気予報は良いし今日は小雨だろうから、15分程近況などをお話をさせて頂いてから出発。

林道は除雪作業中で、結構奥まで舗装路を歩くことが出来た。途中で沢の水が林道を覆っている箇所があり、ここは脇に残っている雪に乗って通過した。
仙ノ倉沢と毛渡沢の二俣まで来て、土樽駅でr登高会のk原さんから聞いたコンクリに架け換わっているという橋は? うぉ、ワイアー崩壊! でも大丈夫、少し上流に進むと立派な橋がありました。普通の橋なんで何の苦労も無く川を渡る。


(これでグレードは大幅ダウン)

で、一応コンパスを取って、曖昧な広い尾根に適当に取り付く。雪は締まっていて酷く潜ることもないけれど、ところどころ出ている藪やシュルントを避けるのが面倒くさい。2箇所程、足元がツルツルの笹薮を木登りする羽目になった。今週のものだろうか、ところどころワカンの跡が残っている。


(シュルントや藪を避けて)

上に行くほど傾斜は緩くなり、右手からの稜線が合わさって小屋番の頭に到着。このjpから南南東に少し下ったところで幕営。


(小屋番の頭から分岐)

テントに入って水作りをしながら食料袋を開けると、あれ、アルファ化米とラーメンが無い。どこを探しても無い。今回、ツマミを買い足す時間もなく、全体的に食料は少な目なのだ。しかし心強いことに日本酒はレギュラーサイズの一升がある。独りだと残すことも有るのだけど、これを晩飯代わりにする。米だしな。
ツマミ配分を気にしながら酔い潰れていると、bの会の単独の方が上がってきて挨拶して下さった。スミマセン、へべれけで。雨は6時頃には上がり、明日は期待が持てる。ここまで上がって来て良かったな。


(あら、炭水化物が)


(スンドゥップっていうの? 辛いスープでご飯が欲しくなる)

さて、就寝の段になり、全身ずぶ濡れでどうしようかと思ったんだけど、そのまま寝袋に入る。これが宜しくない。寒くても濡れ物は全部脱ぐべきだった。寝袋はぺちゃんこ、くたくたになり、シュラフカバーにも(酔っ払いの手では)思うように入らないのでそのまま寝入ってしまった。さすがに寒くて12時に目を覚ましたけど、そのままうとうとと3時まで過ごした。

(04/15) 目覚ましが鳴っても寒くて30分ほど寝袋でじっとしてからやっと、そんなことより余裕のあるガス焚けば解決することに気づく。朝食は残っていた日本酒1杯に紅茶2杯と今日の行動食の切り崩し。山頂まではエネルゲンの補給で持たせる。テントから出る頃にはすっかり明るくなっていて、ちょっと残念。寝袋とテントがすっかり水を吸って、ザックの重量は昨日とあんまり変わらないと思えるのが鬱だ。




昨日の単独の方は雪洞を掘ったようで足跡が脇に逸れ、稜線にはまた古い踏み跡だけになった。
傾斜が出てくる手前でちょっとした痩せ尾根を進むのだけれど、ここは前回の敗退時には西側に発達した雪庇が脆く、かと言って下に降りると雪が固くてステップが切れずに敗退したところ。今日は雪庇もないし雪も適度に締まっているしでなんの困難も無く通過。


(2年前3月の雪庇は何だった?)


(藪 - 右は埋まるし、左は雪が落ちているしで藪に乗ることも)


その先、藪が出てくるところではその脇で踏み抜きを強引に行ったり藪に乗ったり。さて、最大斜度はシッケイの頭に登るところだっただろうか。蹴りこみが一発で決まるので快適。アックスも縦走用のダガーポジションで。高度を上げてゆくと背後に付けた自分のトレースが嬉しい。


(この三つを越えてゆく。最初のが一番斜度がある)


(急傾斜を終わって下を見る)


(斜面は広いので視界がないと下りは難しそう)

シッケイノ頭から平らな稜線を過ぎて登りに掛かるところで休憩している時に、昨日の単独の方に先を行ってもらった。ひと登りしてあと200mもまた先頭にありついた。もしかしたらワカンの方が潜らないかもしれないけど、最後は遠目にも氷化しているかと思っていったらやっぱりカチカチの部分があった。そういうところは長くは続かないので手早く片付けてニセピークに到着。あとはなだらかな歩きで山頂標まで。山スキーの人がちらほら。


(あとひと登り。本物の山頂は見えていない、けどこのピークのすぐ後)




エネルゲン1リットルは飲みきっていたのでスポーツドリンクを作り直し、最後のアップルパイでカロリー摂取。程なくして上がってきた単独の方と暫くお互いの会のことなどをお話して、同ルートを下降されるこの方と別れて平標を目指す。


(平標から仙ノ倉北尾根 - 上のほうしか見えないですね)

CT45分となっていたけれど、疲れている足では結構キツかった。日帰り軽装で作られた踏み跡はズボズボと埋まる。山スキーの団体さんで賑わう平標山からは松手山ルートを取る。途中からワカンにしたら夏道の階段が出てきて外して、また平地に戻ってワカンにしたりで鬱陶しい。鉄塔から下で登山道が分からなくなり、雪のある歩きやすいところを追って沢筋を下ったら登山口からかなり北に降りてしまったようで、橋を渡るために舗装路を迂回してバス停に到着。


(ついつい歩きやすい方に惹かれて)

装備を乾かしてバスを待ち、贅沢に新幹線で帰宅。

初日の雨はアレだったけど、二日目は最高だったな。翌日に背筋が痛くなって結構嬉しかった。
この山行の朝からの下山までの食料は、おにぎりx2、アップルパイ小x3個x2袋、100円のブロックチョコレート、100円の豆菓子、スントゥップスープの素、豆腐1丁、豚バラ100g、エネルゲン粉末1袋、アクエリアス粉末1袋、そして純米酒1升。改めてアルコールエンジンな自分を実感。

2012.04.08 河又

2012-04-11 12:39:09 | フリークライミング
猿倉からこっぴどい敗退をした土曜はそのまま東京に帰り、翌日は遠出を避けて河又に。ここにはJFA主催の岩場整備で丸太の搬送に来たことはあっても、登りに来るのは実は初めて。
飯能で08:20に待ち合わせ、駐車場到着は9時前かな。普通の民家に見覚えのある赤い車が止まっていたので行ってみると1日500円の駐車場だった。最後の一台分の場所に停めて。鍾乳洞の看板があるところから岩場に向かう。

最初の岩場、コウモリ岩に行き、とりあえず空いていたムーンビーム(5.9)を登る。マスターで行って、あれ、左のホールドに惑わされてテンション。情けない。これは出だしのスタンスがピカピカに磨かれて登りにくい。次便でRP。

続いては丁度空いたミヤザキミドリ(10a)。穴から上が良く分からんけど、出だしで既にあれってなってテンション。次便でRP。情けない。穴から出るところは縦ホールド使わないムーヴになった。

空いているとこ無いかなーってのでロープ結んでターミナルドライブ(10b)に向かったけれど、1ピン目の高さにビビッて傾斜が出てくる前に撤退。多分、ガバなんだろうけど怖い。他には大将(10c)も1ピン掛けまでちょっと怖いな。

麦畑(10b)にトライしていた人が次便でのRP狙いでレストに入っていたので、こちらをトライさせて頂くことに。足も手も結構良いし、ステミングで休めたりして楽しい。最終ピンを掛けてから、左右どちらから行くのが分からんので、テンション掛けて探る。最後だけ足がツルツル。2便目も、最後が駄目。3便目、行ったと思ったら足が滑ってフォール。ヌンチャクの持ち主さんはめでたくRPされて回収になったので、ヌン掛け便。3ピン目を掛けてから戻って休めば良かった。メンタルで負けた。回収便は手順を間違えて上がり過ぎてしまい、そこからデッドで上を取る勇気もクライムダウンする力も無く、敢え無くテンション。なんだかなー。でも面白い。



車だとナーバスな帰りの所沢渋滞もPink FloydをBGMに。The Wall?、いやここは Meddle(邦題「お石灰」)。お後が宜しいようで。


(ポンペイのほうだけど)

2012.03.25 阿弥陀北西稜敗退

2012-04-10 12:33:45 | 雪山
(03/25) 美濃戸(05:50)-(07:47)登山道からの分岐(08:21)-(10:19)第一岩峰基部にて敗退-適当に下山。

簡単なのから先に、って、これも敗退です。当初は土日で計画していた阿弥陀北西稜。土曜日の天気予報は雨で、前夜発日帰りということに。美濃戸まで車で入って南沢ルートを歩行開始。登山道は一部の斜面が広く凍っていて、アイゼンを着けずに行ったら結構悪かった。
2時間程歩いた樹林帯の中、赤布の目印が張られたところからロープを跨いで右手に伸びるトレースを追う。いやこれは分かりにくい。それまでも南沢大滝や摩利支天に向かうトレースもあるわけで、それらをスキップしてここを当てなければならないのか。
ここからはハーネスとアイゼンを着けて、一度曖昧な尾根に取り付く。ある程度上がったところで右にトラバースして、沢を横切って隣の尾根に取り付く。こちらが北西稜。最初はラッセルだったけれど、次第にトレースに合流し、目印の露岩に導かれた。そこから次第に視界が開けてくる。暫くすると下山してくるパーティーと遭遇。
聞くところによると、ベルグラで覆われていて支点も分からない状態で、先行が1ピッチ目で1時間立っても動かないので諦めたとのこと。

昨日は美濃戸で雨だったと聞いていたので、そんな気がうっすらとしていたんだが...。

とりあえず進んで行くと、その先行パーティーも引き返してきた。結局1ピッチ登るのに1時間半掛かってしまい、この状態では無理との判断。クォーク2本を下げたクライマーのお話では、ベルグラは1.5cmの厚みくらいでピックは入り傾斜もある訳ではないけれど、ランナーが全く取れない状態で登るのが精神的にキツかったと。


(岩峰の下まで来た)


(刺さるけど...割れます)


まぁここまで来たんだからルートの状態でも見に行きましょうということで、バンドを伝って岩場の基部まで行ってみる。べったりと張ったベルグラに4mmピックのクォークを振ると刺さったり割れたり。これじゃ迂闊に叩けないし、アイゼンだって蹴りこめない。敗退決定で往路を戻る。



残念、また来シーズン。

[取り付き]
登山道からの分岐は、一度開けたところからこの樹林帯に入った中にある。右手が沢地形になっているはず。




見難いけれど、赤テープと黄テープがあった。





アイスのルートへの分岐は沢筋に伸びていることが多いけれど、ここは何でもない、通常は迷い込まないような平らなところにロープが張ってあり、そこに赤テープと黄テープがある。その不自然さが目印か。