picnic on a frozen river

山登りの記録

ミウラーさまさま

2007-07-31 12:47:34 | 山道具



小川山の記事でシレっと書いたけれど、ミウラーを買っちまったのだ。水曜晩に小川山決定で木曜日にカモシカで購入の後、Pump-1 で試し履き。素足で試着させてくれたカモシカスポーツで20分も悩み、サイズ39は履けなくは無かったが立ち込め無い痛さだったので39+1/2に。なんでミウラーかというと、そもそも半年前の最初の外岩でお会いしたAさんがミウラーばかり続けて履いている方で、しみじみと「ミウラー良いですよ~」と語っていた。TTさんもその時はミウラー。これで刷り込み完了。
木曜のPump-1でTsさんもキレイなミウラーで、これは僕の一日前に購入だそうだ。小川山のクラックで痛く無かったと満足のご様子。川上小唄登っているときに横を通っていった二人の足元に目をやればミウラー。
甲府幕岩で前の靴の爪先を触っていただいたTMBさんも、「ミウラー良かったでしょ。ソールのグリップは FIVE TEN の方が良いみたいだけどあの緩い靴じゃ足指の力が要りすぎるからね。」まぁとにかく立ち込みがグンとやり易くなって、悩みどころも変わり外岩楽しい楽しいなのであった。
勿論ミウラーがダメな人もいる訳で、SS大先生は買ったけど使わないらしい。モカシムも今のが潰れたらサイズの合ったのが欲しい、でないとモカシムに申し訳ない気もする。

明日からは合宿。厳しいところでないので一日履いていられるモカシムで行くのだ。それよか台風来てんのにフラットシューズの出番あるのか?

小川山デビュー

2007-07-30 12:41:31 | フリークライミング


(真ん中がマラ岩。裏から登る)

合宿前の7/28,29は危ないことできないので歩荷宴会かフリーかで検討していました。直前になって風邪をひき縦走は断念、ならば兼ねてから泊まりで行きたかった小川山。

7/28
吉祥寺でTsさん、川越でYTさんを拾って上信越道経由で廻り目平を目指す。10時半頃に駐車場に着いてガマスラブに移動すると先発のTMBさん、NDさんと合流することが出来た。5.6~5.8というスラブルートでTRx2、リードx2を登らせて貰う。TRの二本めは敢えて良いスタンスを無視しての練習。ガマスラブの名が頷ける、カエルのような足運びで登って行く。実は木曜日に急遽ミウラーを買って臨んだのだが、これが気持ちよくピタッと決まる。僕の場合はミウラーというよりサイズの合った靴が良いだけなのかも。


(スラブでペタペタ)

ある程度スラブ慣れしたらマラ岩に移動。「川上小唄(5.7->改訂5.8)」でTR、後リード。ガマスラブで練習したおかげで使えるスタンスが増えて楽しい。マラ岩の上からの眺めは絶景。


(川上小唄終了点から)

Tsさんはクラックをやりたいとのことで、僕が川上小唄でリードしているうちにTMBさんが「カサブランカ」にTRを張ってくださっていた。YT/ND/Gilは「卒業試験(5.10a->改訂5.10b)」を見に行くも雨がパラついてきて、ヌンチャクの回収を心配して右隣にある新しいペツルに取り付く。これがスラブの直登で皆悩み、左側の岩角の誘惑に打ち勝つのが核心のよう。NDさんは早めに左に避難「IV級、いやIII級かも~」と言いながらノーテン。僕は途中で無理に直登しようとして足が外れそうになりテンション、岩角に掛からない程度のフレークを使って左に上がり、でもその上で気力が萎えてIII級ぅ~。YTさんがお手本を示して終了。で、結局卒業試験は取り付かず、TRの残っているカサブランカに戻る。僕はスラブでおなか一杯で取り付かず、TMBさんの「ジャックと豆の木(5.10b/c)」をビレイさせて頂く。途中で不意落ちしてビレイヤーは焦るがカムは効いていて抜けない。クラックはまた違うなぁ。


(カサブランカでTsさん練習)

18:30頃にテント張りに戻り、ナナーズで買出しして宴会。あぁこのまったり感が幸せ。明日も登れるといいなぁ。


(JFAのフェスティバルがありました)

7/29
とりあえず雨は降っていない。テント撤収してリバーサイドへ。YTさん「アウトオブバランス(5.9)」をMOSでヌンチャクを残してもらい、僕がリード。クラックのすぐ右を真っ直ぐ登る。5ピン目掛けてからクラックの左足もスラブの右足も上げられなくなる。クラックにレイバックして右足を上げて、右に体重を移して左手足を上げて登るはずだ。
この時はここしかないと判ったのだから行くべきだったのだ。なのに消耗して両足に中途半端に荷重して落ちてしまった。ロワーダウンをお願いしたけれど、ブラックシープから戻ってきた皆さんもレストしていいから登れとのことで、ヌンチャクでセルフを取って手足ぶらぶらの大休止しながら観察、手順に変わりはない。一度おちて墜落距離が大したことないと知って気が楽になり、えいやっと、左手足を張って右足を上げ、右手をクラックの良いところに掛けて右手足を張って左足を上げ...これを2、3回繰り返しただろうか。ポケットに左足を突っ込んで一安心。終了点に抜けると悔しさがこみ上げてくる。
YTさんと「ブラックシープ(5.9+)」を見に行くと大粒の雨が降り出してきてしまった。待っても止む気配なしでヌンチャクの回収に焦る。結局TMBさんが上から回り込み、懸垂で回収して下さった。その頃には晴れが戻ってきたけれど、ここは乾きそうにないので左岸スラブに移動。TMBさんが「ブラック&ホワイト(5.10a->改訂5.10c)」に登る。途中で手が無いらしく、か細い声で「こぇー」。で、TRを掛けて頂いたところでまた雨!!!。もう今日は諦めで撤収。
キャンプ場のお風呂(石鹸、シャンプーは無し - 僕は持参)からあがると陽が射していた。中津川林道で帰宅したら都内は土砂降り、梅雨よ明けておくれ。


(悔しい悔しいアウトオブバランス)



(ブラック&ホワイトのTMBさん。あれ、こんなキャラだっけという声を発していました)

2007.07.22 ちょっとずるっこして皇海山

2007-07-27 16:53:04 | ハイキング
SS大先生の深田百名山99座目の皇海山に同行させて頂きました。


(最初の渡渉)

【目的地】
皇海山
【日程】
2007.7.22
【行程】
皇海橋登山口(10:31)→(12:02)不動沢のコル→(13:00)山頂(13:21)→(15:05)皇海橋登山口
【メンバー】
SSさん、KSさん、SMさん、HSさん、YHさん、KSさん、Gil

梅雨のこの時期、天気予報は望むべくもないけれど、前週の平ヶ岳といい、8月末の完登祝いが固定しているから雨天くらいは何でもないのである。
実はエントリーしたときには良くコースを確認せず、庚申山から入るのかなとかどこで幕営するのかなとか考えていたのだけれど、皇海橋からの最短ルート。タクシー予約済み。このルートの核心は栗原川林道の通行だろう。露骨に嫌がる運転手さんはさすがプロ、クラウンの腹を擦ることなく一時間の運転をこなしてくれた。

登山道入り口からまず少し沢まで下り、暫くは渡渉を繰り返す。沢が細くなる頃にはガレた沢の涸れたところを登るようになる。今日は増水しておらず、涼しいし快適ぃ~と思っていたら、1mの小滝の脇を通過したところで急に傾斜が出てきた。沢筋から逸れると滑りやすそうな土の道になって、それでもフィックスロープがしっかり垂れているので問題なく登ってゆく。直ぐに不動沢のコルに出て、稜線の笹原に引かれた登山道を進み、最後は岩がちな急登で〆。ガスってなにも見えないので99座目のお祝いを済ませて往路を戻った。ゆっくり歩いて休憩込み4時間半でもやたらと変化に富んだコース、結構楽しいのだけれどやっぱり林道(のタクシー代)が核心だナァ。


(頂上直下の急登)

2007.07.13-14 平ヶ岳で大宴会

2007-07-17 20:10:13 | ハイキング



海の日連休は黒板五郎さんの百名山98座目の平ヶ岳に恋ノ岐川から沢で詰める計画だった。金曜日に有給を取って臨むも特大の台風4号の接近で例年通りの雨予報は覆らず。転進して鷹ノ巣からの一般登山道往復は去年の8月に単独日帰りしたのと同じ行程だけれども、今回は頂上でテン泊で大宴会だ。

【目的地】
平ヶ岳
【日程】
2007.07.13-14
一日目 鷹ノ巣駐車場(08:56)->(11:59)台倉清水->(13:52)姫ノ池->(14:00)水場->(14:32)平ヶ岳山頂->(15:10)玉子石->水場
二日目 池ノ岳水場(07:30)->(08:44)台倉清水->(10:45)鷹ノ巣駐車場
【行程】
【メンバー】
HA(L),YT,Gil

木曜日の晩、東所沢駅で初対面のHAさんと21:15に合流し、関越を小出ICまで順調に走りすぎてETC割引にかすりもしない。道の駅「ゆのたに」は目の前のコンビニでビールが買える好ロケーション。なかなかに揃った面子で2時過ぎまで飲む。

(一日目) 6:00起床。7:30にシルバーライン経由で鷹ノ巣登山口を目指す。銀山平からの30kmは速度上げられず、登山開始は9時近くになってしまった。
林道の歩き始めから黒板五郎さんはハイペースで、遅れまいとして速足になってしまう。登山者カウンターを過ぎて直ぐにあったスズメバチの巣は撤去されたようで藪に塞がれた迂回路を使うことも無かった。次第に急登の痩せ尾根になり、30分くらいで一本入れる。曇天の今日は燧ケ岳の山頂は時折顔を出す程度でも、日射に照らされないのが逆に嬉しい。昨晩は軽く雨が降ったはずだけど、この尾根は水はけが良いようであまりぬかるんでいない。明日の帰路はどうだろうか。
なんとか前半の急登をこなし下台倉山を過ぎたあたりで自分が去年思ったのと同じ言葉が黒板五郎さんから漏れる「あそこまで行くのぉ?。」はい、その通りです。


(分かっていても、と、遠い...)

少し下って到着した台倉清水の水場は、この時期、十分流れていた。さっき見えた平ヶ岳山頂の下には雪渓も残っていたので山頂で水は採れるとは思うけれど、ここの水はおいしいので水筒を一杯にしてしまう。いいの、歩荷だから。
ここから暫くは木道主体の水平移動で楽なのだけれど、木道は滑って大嫌いな僕は翌日のことが気になってしょうがない。沢ヤのHAさんはネマガリダケの芽が気になるらしい。去年は飲む気がしなかった白沢清水は今年は更にビジュアルがダメでやはり手がでずにパスしてしまう。そしてそのまま最後の急登へと突っ込んで行く。どうも黒板五郎さんもHAさんも、大昔のアエリアのコースタイムと競争していたらしく、前半ほどには休憩を入れなくなっていた。僕自身、この登りは途中で休むところが無いし、一気に行かないとと思っていたので気合は入っていた。が、途中から遅れだし、HAさんとの距離は5mが10mになり、山頂直下では20mくらいも離されてしまった。意地で走ったけど追いつけない。姫ノ池到着で後は山頂踏んで宴会するだけ。雪渓下の水場脇の木板が敷いてあるところにテントを設営し、ビール一缶持ってさっさと山頂を片付ける。ガスってなんも見えないけれど、黒板五郎さんの98座目、おめでとうございます。


(黒板五郎さん、山頂「標」に登頂)

天気は下り坂なので玉子石も今日中に寄ってくる。雪渓の上を歩き、ワタスゲとチングルマの草原を抜けて玉子石に着くと、イレブンクライマーの黒板五郎さんはホールドを探し始める。被りモノで最初が核心の課題。「この手つかうと体が伸びきっちゃうんだよねー」




さて、僕にとっての今回の目的はテントに戻っての宴会だ。水はタップリ流れているので二日酔いも怖くない。外でビールの後は馬鹿デカいテントでツマミを造りつつ、酒を飲みつつマッタリ過ごす。HAさん担当の晩御飯は「普通のカレー」。豚バラ/玉葱/ジャガイモ/ニンジン/ナスを使って家庭で作るあれがそのまんまの手順で調理される。大根のアクセントと白米から炊いたご飯が最高に旨い。出来上がる頃には調理人が寝てしまっていて、食べて貰うのが大変だった。HAさん起こすと黒板五郎さん寝てしまう始末。外は次第に雨になったが、焼酎と2Lのワインを殆ど空けて、明日のことなど気にせず22時半ころ沈没。

(二日目) 6:00起床。鮭雑炊の朝食を済ませて撤収。濡れたフライは重いけれど歩荷だから気にしてはいけない。歩行技術がはっきり現れる下山では、僕は池ノ岳の直下からいきなり遅れ始める。傾斜が緩くなるところや登りで走ってなんとか追いつく。この痩せ尾根を二人の速度で下れたらさぞ楽しいだろう。
途中で少しパラパラと来たが雨具を着るほどではない。皆、「恋ノ岐、行けたかもね」との残念な気持ちもあるが、あの天気予報では避けて正解、今がラッキーなんだと思う。
下台倉山からの下りでは僕は既に追いつくことを放棄して、渡渉地点で待っていた二人に合流して駐車場に戻る。荷物は重かったけれど行動時間3時間ちょいなので、日帰りよりはかなり楽だった。

お風呂は銀山平近くの「白銀の湯」。食事は出来ないが湯船から越後駒-中ノ岳の稜線は見事。お昼ご飯はシルバーライン入り口そばの「囲炉裏 じねん」。野草料理は手の掛かった一品一品がおいしく、ご主人夫婦(?)の楽しいお話についついゆっくりしてしまう。その後はダラダラとテン場を探して宴会、翌日曜日に台風の待つ東京に帰った。歩いている時間より酒飲んでいる時間のが長かったぞ、痩せる気配なし、理由なし。


(「じねん」にて、定食のデザート)

2007.07.08 丹波川本流で渡渉訓練

2007-07-12 12:08:34 | 訓練山行


(TTさん、トップで流されての練習)

日曜日、前夜からテント泊の僕たちに CLのMKさん、YHさん、KSさんが加わり、水量のある丹波川本流で渡渉訓練です。
流れの強そうなところを選んで、トップ/セカンド/ラストの渡渉と確保の方法を勉強。僕はセカンドしか試さなかったけれど、ピンと張ったロープは心強い。

続いて上流に移動してゴルジュの遡行。2、3年前よりかなり水嵩は少ないとのことだけれど、少しへつった先で足が付かなくなってしまう。足は水を掻いて手はホールドを頼りに進むけれど、ホールドがないところは泳ぐしかない。あれれ、全然進まないよ。試しに水心に向かってマジに平泳ぎを試みるも労多くして功少なし、止まっているのがやっと。一旦退却して皆が歩いてくるのを震えながら待ち、AOさんが突破して右岸沿いにロープを引いて下さる。最悪これに掴まって行けば良い。足は自転車を漕ぐように、体は岸に沿わせて離されないようにとの指示を受けて再挑戦。ザックで体が浮いてしまいイライラするほど進まないが、力で突破して手が掛かるとホッとする。いやぁこれは大変、沢は岩登りだけじゃないんだな~という当たり前のコトにやっと気づいたよ。
その先に目ぼしい練習場はなさそうとのことで、本日は早いけれど終了。ゴルジュの下りは浮いているだけなので楽々。

丹波川本流は渡渉訓練のメッカだそうで、他に10人を越える大パーティーもロープを渡して訓練していた。駐車場に戻るときに目にした釣り人の釣果は...推して知るべし。