土曜日は三ツ峠の北側にある四十滝沢でアイスクライミングを教えてもらいました。
(とっとと登るYTさん。この後、左にトップロープを張っていただく)
宝鉱山バス停がある広い駐車場に車を止め、圧雪に覆われた林道を北口登山口に歩き始める。登山道の途中から河原に下りて沢を詰めて行くと滝が現れた。上流には幾つかのパーティーが取り付いているのでここで練習開始。
ハーネス付けているとアイス好きのYTさんが既にロープを結んで滝の目の前で登攀許可待ち。僕は下の小滝にTR張ってもらい、HTさん指導でアイゼントレから。
ダブルアックスだと手に頼ってしまうとのことで、アックス一本にしてバランス取りだけに使用し、アイゼンの蹴り込みと体重移動の練習を、上りと下りを繰り返して練習する。壁に対して左右ブレずに、踵を下げずに蹴り込むことが重要なのだが、怖がって上体を屈めてしまうと膝を正面に上げる場所が確保できないし踵が上がってしまう。HTさんは梯子を登り降りするように動いているが、こっちはアイゼンの前爪二本の刺さりが安定せず、立ち込みもいちいち恐々である。決まったと思えて膝で体を持ち上げるときは、本当、フリー齧っていて良かったと思う。
氷が割れてきたので休憩。脇の氷結した岩でトラバースの練習をするが、HTさんに比べて自分はアイゼン弾かれてしまって刺さっていないことが多いようだ。
(HT先生、ストレートシャフトのバイルで。上体が反ってアイゼン前爪に荷重)
さっきYTさんが登ってTRにしてもらったところは、上流から降りてきた山岳会がTRを張って練習していた。我々が残置して休憩していたのも悪いのかも知れないけれど、ロープが重なって擦れた状態でTR、ロワーダウン繰り返しているのはちょっと...。で、一周したら終わんのかなと思っていたらそうでもないので、割り込ませてもらって登った。今度はダブルアックスで。
足が見えないから刺さってんのか判らずに怖い怖い。TRなのでついつい雑になったのか、何度か足が外れてズルッとしてしまった。途中のバンドに上がるところは、上体がマントル気味になるので、足はさらに見えないし踵は上がり気味。ただ、氷の状態か、アックスの刺さりは良かった。AOさんから借りっぱなしのグリベルのAlp WingはクォークユーザのYTさんによると「意外と良く刺さる」そうで刺すのには苦労が無い(抜くのが大変だったけど)。
この滝を抜けて、その上もロープを張ってもらっていたので抜けて、TTさんと大滝ではない支沢を詰める。ひたすら上流を目指す気分は沢登り。半分埋もれた残置ロープを使いながらミックスを岩にガリガリしてゆくのは結構好き。最初の滝にくると、アイススクリューの跡が。TTさん登りたそう、少し後に到着したYTさんは更に登りたそうだったけれど時間足らず。ここでYTさんに一連の手順を教わる。
名残り惜しく本日終了。戻りながらもTYさんにバイルの振りを修正して頂いたり、教えられまくりな一日だった。
(支沢の滝、下部で)
自分としてはアルパインのためにアイスの技術を身につけたいわけで、今回のバイル一本で足メインでの壁の登下降はまず最初に慣れないといけないと感じた。また練習に来たいけれど、えーと、2月はあと2/23くらいしか空いてない。3月からGWまでは残雪期パラダイスを満喫したいのに、歩く体力維持、クライミング技術付けてと考えると休日が足りない。