picnic on a frozen river

山登りの記録

2008.11.15 日和田でアイゼントレ

2008-11-21 13:41:42 | 訓練山行



まるおさん講師で日和田で、アイスな人たちに混じってアイゼントレしてきました。
電車組のKさんと僕が8時に到着すると、女岩に一組いるだけでガラガラ。早速Kさんが冬靴で男岩南壁をリードし、僕が同じく冬靴+素手でTR。
終了点を直していたらまるおさんが松ノ木ハングの右から登って来た。こちらは最初からアイゼンでリード。

次第に岩場は混んで来る。季節柄、男岩ではクライミングシューズは半分くらいかな。あとは冬靴だったりアイゼンだったり。
南壁の易しいルートを冬靴+素手で、TRでもかなーり左右にずれてズルして登った後、アイゼン装着。最初に登ったところを素手+アイゼンで。
今回はドライツーリング入門ということで、もうその次にはダブルアックス。ロープ着けずに下部で練習するも、こっ怖い!! ピックがガッチリ決まっているようで、突然外れるときがある。
でもなんか面白くて、先頭切ってさっき登ったルートの左をTRで取り付いて見ることに。手を決め足を決め、体を上げる。ピックの角度が変わると簡単に外れるので、手は引き付けるカタチ。で、折角決まったピックを外すときが怖い。次に良い場所が無いかも知れず、コツコツと探っている間も反対の手が外れる恐怖との戦いになる。手探りで引っ掛けたピックを体を持ち上げて上から見れば、5mm四方も無いような頼りない岩角に乗っているだけだったりして「...見なきゃ良かった」。

このルート、他の人が登っているところを見ていなかったのだけれど、直登しようとしたらスラブ気味になってホールドが見つからなくなってしまった。そしてアイゼンから火花散らして落ちた。下から「そこは難しいから左じゃない?」と言われたときには既に握力お終いで一度降ろしてもらう。傾斜がないとアックスを真下に引けず、逆に難しいぞ。
ここを皆さん一通り登り、僕はひたすらそれをガン見。迷っていると消耗するので、兎に角良いホールドのあるところを暗記しよう。
で、もう一回トライして、さっき詰まったところはまるおさんのレイバック気味のを真似たら横方向にもピックは効いて越えられた。中間部は淡々とこなし、最後の凹角は手で登るのとは全く違うムーヴになった。リーチが長いから届く範囲が全然違う。ここで片手が外れたが、反対の手はリーシュで止まってくれる。

今登ったルートの隣、カンテの右にもっと難しいルートがある。さっきそこを登ったまるおさんがホールドに印をつけて、皆でトライすることに。「ここは甘いから二手飛ばしで」なんて如何にも難しそう。Kさんは度胸でクリア、あんまり乗り気でなかった僕も Quark を借りて取り付いてみることに。ホールドがチョークでマーキングされていて迷わないのだけれど、ちょっと遠かったりで難しい。で、核心と思しき左手二つ飛ばしは - 怖くてダメダメ。先に右手を上げるとまるおさんからダメ判定の箇所が良さそう。「そこ、急に外れることがあるから」と言われても、とりあえずここに頼るしか打開策は無いように思えた。右手首がなるべく動かないようにして左手を良いところとしてマーキングされているとこまで上げ、右手を移し(ここが怖い!!)、あー掛かった掛かった。ここで体が上がればっと足を探るも、あー無いよ無いよ! 握力終わって諦め。

おー、なんだこの緊張感は、癖になるなー。ってことで、いつもは控えめな僕も、優しいルートの回収を引き受けたのでした。もちろんダブルアックスで。

高麗駅近くの手打ちうどん「はら」でカモロースのうどんを頂く。コシのしっかりした麺は噛むと小麦の香りが口に広がる。今年の阿弥陀南稜のメニューは鴨鍋に決定。

2008.11.01-04 聖岳-光岳 歩荷&宴会

2008-11-19 22:09:39 | ハイキング
ネットの記録では2泊3日の行程を3泊4日で組み直して宴会山行に行ってきた。TTさんのリハビリ山行だよ
聖人岩から帰って慌しく準備をして西国分寺待ち合わせ。交代で4時間以上運転して易老渡の手前の空き地でC0。テントを広げていると雨が降ってきたが、晴れの予報を信じて仮眠。

11/1 便ヶ島(09:47)-(14:54)薊畑分岐-(15:31)聖平小屋 晴れ
11/2 聖平小屋(08:15)-(10:25)前聖岳(10:54)-(12:57)聖平小屋 晴れ、稜線で強風
11/3 聖平小屋(05:42)-(08:27)上河内岳-(10:30)茶臼岳-(11:25)易老岳-(15:32)光小屋 曇り、やや強い風
11/4 光小屋(05:30)-(05:52)光岳-光石-光小屋(06:49)-(12:16)易老渡 曇り後晴れ

(11/1) 便ヶ島への道でタイヤがパンクし先行き不安。まぁしかし期待通りの晴れた空で良しとするか。
今回は登攀具が無いからと酒は多めに積んであり、踝をかばってダブルストックで歩き出す。


西沢渡のアトラクション

紅葉は登山口から始まっており、樹林越しに見える周りの山肌が鮮やか。時々白く粉を振ったような稜線は、今朝の雨が上では雪だったのだろう。リハビリ中のTTさんも登りは問題ないようで、ひたすら登る今日の行程に不安は無かった。



切れることのない樹林の中、紅葉の終盤を楽しんで薊畑分岐に到着すると冬枯れた光景の背後に大きな聖岳が現れた。山頂空身ピストン組のザックが多数残置されており、今日の小屋は混むのかと不安になる。


(聖岳はすぐ目の前)

(上河内岳の北面はうっすらと白い)

軽く下った先の小屋は広く、あのザックが全員来ても満員にはなりそうに無かったが、僕達は誰も入っていない二階のひと区画に陣取ることにした。
水場はテント場を突っ切って降りた沢が使えた。また立派なトイレがテン場を向いて右手にあった。
小屋内は窓を閉め切っているので暗いが、人も多いし寒くは無い。晩御飯(の一部)の炊き込みご飯もあまり芯が残らずに炊けた。

(11/2) 5時半に一度目を覚ました後、前日の睡眠不足と今日の行程の短さから朝寝を決め込む。他の人が皆出払った6時半に二人を起こして、すっかり明るくなった8時過ぎに山頂往復に出かける。小屋の前から既に上空の風の音が聞こえている。山行前に調べた予報天気図だと軽く西高東低だから北風か西風か。
前聖の山頂直下はどこを歩くのかと思ったら、ザレ気味の斜面にジグザグに夏道が切ってある。ここはまだ風から守られているが、降りてくる人は皆、山頂の風は立っていられない程と言っていた。僕達が到着する頃には少し弱まったらしく、山頂からは南アルプスの広大な眺めが堪能できた。今まで南アは北部を少し歩いた位で、初めて見る大きさ。


(遠く仙丈まで)

奥聖岳まで往復の予定は前聖から少し進んだだけで痩せた稜線の北側からの吹き上げが途端に強くなり、時々ストックを突きながらの耐風姿勢を強いられる。諦めて、山頂の這松の陰で休憩後、小屋に戻って1時過ぎから外宴会に突入。ゆかたけさんがここぞとばかりに店を広げる。


(ペットボトルの中身は日本酒だよ)

日没後に小屋に戻れば満杯でなくてもなんかギスギス。自分達のパーティションは占有できるくらいだけれども、持ってきた1~2人テントを外に張って宴会(をしたらしい...記憶無し)

(11/3) 記憶を飛ばすほど飲んでもそれほど二日酔いにはならなかった。高曇りの殺風景な登山道を、二日酔いのTTさんのペースでゆっくりと歩く。


(目指すは上河内岳 - 画面右端の稜線から肩に上がる)

上河内岳で今日の行程を目視確認する。森林限界上の稜線漫歩にはちと風が強いが、今日一日は静かな山歩きが楽しめそうだ。


(上河内岳山頂から茶臼岳へ、そして右奥の光岳へ)

(竹内門)

(亀甲状土の窪地。背後は上河内岳)

茶臼から下ると樹林に守られた歩き易い登山道で、時々庭園のような窪地を縫うようになっているところでは夏の花畑の豪華であろうことを想像する。(酒で)調子の悪かったTTさん、下りはまだ不安みたいだったけれど、甘めのコースタイム通しで行けそうだ。

易老岳に向かうと次第にあたりの樹木が枯れたダケカンバから緑の葉を付けた林に変わり、高度を落としていることが感じられる。


(易老岳のあたりは八ヶ岳の森みたい)

(涸れた沢沿いに上がって静高平)

最後の涸沢沿いのガレた道を登り、また平坦な庭園を抜けて光小屋に到着。ガスガスだし風強いしで光岳は明日に回すことに。水場で給水して、貸切の小屋で今日も宴会。


(水場はタップリ)


(11/4) ご来光を狙って05:30に小屋を出る。しかし雲はまだ晴れない。


(光石 - 光って見えるといわれればそう思われないでもない)

光石を往復してから小屋に戻り、随分と軽くなったザックを背負って下山開始。最後の展望を求めてイザルヶ岳に寄り、気持ちはすっかり下山に向かう。


(イザルヶ岳から聖岳 - あそこから歩いてきたんだね)

(で、風が強かったんだわ)

易老岳からの折りしなは若干痩せており、いままでの全行程の広い道とは趣が異なる。若干ザレ気味の踏み跡をたどって、こっち側は杉林で終わってしまうのかなーと期待していなかったら、面平からは鮮やかな紅葉になってくれた。空も明るく晴れてきて赤や黄色の葉がキラキラと美しい中を下山した。




まったくの季節外れかと思っていたら、人が結構入っているもんだな。このあたりはやっぱり花畑!って感じだけれど、寂しいのも良いな。
しかしなー、3人で9Lの酒で足りないって...

* * *
カボチャのリゾット2




カボチャ 1/8個
無洗米 1合
タマネギ 1/2個
ニンニク 1かけ
バター 20g
酒 80ml
胡椒少々
粉チーズ 大匙3
味の素コンソメ 2個
お湯 600ml

1. カボチャは種とワタを取り、皮を適当に削いで1cm角に切る。
2. タマネギとニンニクはみじん切りにする。
3. コンソメをお湯に溶かしてスープを作っておく。
4. コッヘル(中)にバターを熱し、タマネギとニンニクを炒める。タマネギが透き通ってくれば米を加えて炒める。
5. 米が透き通ってくれば酒を注ぎ、強火で手早く炒めて水気を飛ばす。
6. カボチャを加えてさらに炒める。
7. スープを200ml加え水気を飛ばしながら強火で炒める。これを二回行う。
8. 残ったスープ200mlを注ぎ、コッヘルに蓋をして弱火~中火で10分煮る。途中で焦げ付かないように全体を混ぜる。
9. 胡椒を振り、チーズを混ぜて完成。

今回は米から作る本格派。ガスと水と火を使うので、はっきり言って山向きではない。しかしワインとの相性は抜群。
練習を重ねて来シーズンの沢で披露するのだ。

2008.10.31 聖人岩

2008-11-10 12:45:52 | フリークライミング
10/31は会社を休んで翌日からの縦走の準備でもと思っていたのだが、前日にKさんに徴兵されて聖人岩へ。


(「おっとりマミちゃん(5.9)」は細かくておっとりしてません)

普段の出勤より早い8時に家を出て、黒板五郎さん、Kさんを拾って聖人岩の入り口到着は10:20。15分歩いて平日の誰も居ない岩場に到着。ここ聖人岩は五郎さんが1年間通い詰めている場所。彼女は昨日も来ており、狙っている「黒山賛歌」にはヌンチャクが残置したまま。
まずはワタクシ、「痒いしもやけ(5.7)」手足豊富でMOS。
続いて「おっとりマミちゃん(5.9)」。クラック沿いに細かい手を繋いで途中でレイバック。自分は一撃できそうに無かったので、僕のヌンチャクを使ってもらってKさんMOS。核心は3ピン目のランナウトだというけれど、僕は1ピン目掛けてから腰が入らずに体が上がらんよ。2ピン目の先も細かくて難しい。五郎さんの指導が随所に入るも多テンでTO。自分的には2ピン目越えが核心。
「ダイエットシェイク(5.10a)」。Kさん、最後の乗越しで右の壁に足着いてレスト。あれれ、どうもルートが違うらしいけれど左に戻ってOS。では僕は直登でってことで。
3ピン目までは特に難しくはないけれど、そこからの乗越しで目に付くガバに引かれると右に行ってしまう。五郎さんからの「上だよ上」の声で見上げると指が入りそうな溝があって、触りに行くとしっかりと嵌る。それでも足はどこかなーと探っていたら指が終わってテンション、あうー。
情けなくぶら下がっているところにサーティーンクライマー、T田Y様が登場。アップで5.9、5.10a、5.11bと休むことなく片付けて行く。次元が違いまーす、まぁーったく参考になりません。
さて「ダイエットシェイク」に再度トライ。Kさん、五郎さんの登りを見させて貰っているのでムーヴは解決したつもり。さっき分からなかった足の位置は、結局右足を高いところの良いスタンスまで上げればOK。3人の女性の声援を受けて無事にRP。あー外岩で初10aだよ~嬉しいよ。


(「ダイエットシェーク(5.10a)」右足がここに上がればOK)

その後、五郎さんの「黒山賛歌」トライを見物させていただく。核心まではガッチガチにムーヴが固まっているので淡々と進み、そして伸ばした手は残念ながら外れてしまった。昨日の今日で回復していないとのことで、後はガイド業に専念して下さった。

Kさん2撃の「風の子カンテ(5.10a)」も触って見る。んー、核心の右手が取りに行けない。2ピン目のヌンチャクを左手で掴んで右手を伸ばせば確かにガバに掛かるのだけれど、足が外れそうだし、左手縦ホールドは甘いし、下からこれは出来んなー。身長は僕が他の3人より10cm以上高いのだけれども、姿勢がどっか悪いのかなー。で、あっさり諦め。
さて、「おっとりマミちゃん」を何とかしたい。2便目はさっきの1テン目は解決したのだけれども、その先がダメになっていた。体が壁に寄らないのでカチ持ちで体を上げられず、握力を消耗した状態では3ピン目のレイバックも雑になり、上まで抜けずに降りてきた。暫くホケっとしていたらそろそろ終了時刻。「おっとりマミちゃん」3便目は指がダメダメ、自力回収は不能でKさんにお願い。
「梅ごのみ」「風の子カンテ」は五郎さんが同時回収で、まさに聖人岩のスタッフの趣。日没過ぎの17時まで満喫。


(スタッフの方、「黒山賛歌(5.11b)」トライ中

狭い岩場なので休日はかなり混むらしいけれど平日は良いね、消えちゃう有給が大分残っているのでまたお願い~。

2008.10.26 牛ノ寝

2008-11-07 01:23:13 | ハイキング
小川山で痛めた踝は水曜日まで時々痛みが現れる。やっぱり歩いておかないとってことで、負担が少なそうなところを日帰りで。
発売中の岳人に掲載されていたガイド山行の広告で「首都圏一の紅葉」と謳われていた牛ノ寝通りを歩いてみることにした。



【日程】2008/10/26
【行程】裂石(07:55)-(09:20)上日川峠-(10:07)大菩薩峠-(10:30)石丸峠-(14:21)川久保
【メンバー】単独

塩山を7:28発のバスは3年のうちに3倍に値上がりしていた。それでも300円で裂石までだからまだ安い。
舗装路を少し歩いてからまずは上日川峠を目指す。車道が近くてあんまり期待していなかったんだけど、既にここからの紅葉も良いじゃないか。


(この景色をクルマで素通りするのは勿体無い)

んで、上日川峠で人混みと合流。当初は石丸峠にトラバースの道で直行の予定だったけれど、時間は余っているし小金沢連嶺を高いところから眺めたくなったのとで大菩薩峠経由に計画変更。これはあまり良くなかった。介山荘までは人大杉。ジムニーが通れる道は広いのでさっさと片付けて、熊沢山への登りでまた一人になった。熊沢山から眺める小金沢連嶺は - 「超難関ゴルフコース」。


(プロゴルファー猿に出てきそう)

下り切って石丸峠。少し南下すると牛ノ寝への分岐が現れた。樹林に囲まれて眺望はあまり無いのだけれど、樹林の切れ目から見える小金沢連嶺南部の中腹の紅葉は最盛期のよう。落ち葉でフカフカな道は足に優しく、また、今日のように風が強くても樹林に守られて寒さは感じない。


(小金沢連嶺東面)

(フラットトラックで歩きやすい)

ラーメンを作ってお昼にしていると、介山荘への道で出会ったMTBが走っていった。それくらいに緩やかで平坦な道。


(結構下まで紅葉している)

(飛竜や雲取が)

結局、川久保まで2パーティ+MTBに会っただけの静かな道だった。
川久保でビールが買えたので座席を確保すべく小菅まで歩き15:40発のバスに乗ると、奥多摩駅では新宿まで直通の快速に接続出来てラッキー。
「首都圏一の紅葉」かは兎も角も、公共交通機関利用で行けて人が少ないっていうのは結構ポイント高いかなーと思う。