picnic on a frozen river

山登りの記録

びしょびしょ聖人岩

2010-04-30 13:01:09 | Weblog



前日は雨、家を出るときにアスファルトは濡れていたが空は晴れ。行くだけ行った聖人岩は...皆様、早起きお疲れ様でした。
Pump-1に転進するも自分は何故か力が入らず登れない、腕が張るまで耐えられない。ほこら右のはクリップ体勢の確認のみで殆ど進展が見られず。ガバ系はこれしか手を出さず、専ら10a~10bの宿題の潰しに専念するけど前より酷くなっていないか?

気持ち、なんでしょうかねぇ。

ところでこの日の聖人岩では「痒い霜焼け(5.7)」でホールド欠けがあったらしい。貴重なアップルートなんだけどなぁ。

2010.04.24-25 爺ヶ岳南尾根-鹿島槍ヶ岳

2010-04-27 12:28:23 | 雪山
最近のこの時期は、GWに備えて厳しいところには行かず、でも体力確認で長めの雪山に入ることが多くなっている。今年は会の新人のマサミさんを誘って鹿島槍を爺ヶ岳南尾根から往復することに。

【行程】
(4/24) 扇沢出合(07:28)-(08:34)柏原新道から分岐-(11:44)JP-(13:42)爺ヶ岳南峰(14:09)-(16:33)冷池山荘
(4/25) 冷池山荘(05:24)-(08:03)鹿島槍ヶ岳南峰(08:20)-(10:01)冷池山荘(11:19)-爺ヶ岳南峰(13:59)-(15:08)JP-(17:27)扇沢出合

(4/23) 出発が遅れ22:30にひばりヶ丘発、1:30に道の駅松川着。このメンツだとつい飲みすぎてしまう。
(4/24) 5:30起床、扇沢出合に移動して柏原新道を歩行開始。登山道は雪の無いところが多く、凍結もしていないので壷足。1,600m付近の八ツ見ベンチで休憩し、そこから直ぐに南尾根への道標が柏原新道を塞ぐカタチで立てられていた。ここに12月に来た時には立派な看板はなく、トレースが消えたのを「ラッセルだー」と喜んだんだっけ。ちょっと斜面を上がるのでアイゼン装着。尾根に上がると木の根と土が剥き出しの箇所が多いが、凍結しているところもあるのでアイゼンでガリガリと進む。後続の4人Pの先頭の人が壷足で追いついてきた。前夜から駐車場で幕営したらしいその方によると、先行で7人Pと2人Pが入っている模様。
トレースを追って尾根の右手の雪の斜面に乗ったところで名古屋からの2人Pに追い付き、一緒に休憩。4人Pが強力な先頭に引かれてステップを切りつつ抜いていった。この二つのパーティーとは度々会話を交わすことになる。
アイゼンでザクザクと雪面を直登し、JPを過ぎた辺りで下山中の単独者、敗退を決めた7人とすれ違い、トレースは消えた。尾根の右は雪、左はガレ場。歩き易い雪を踏んで行くと途中で傾斜がキツくなる。これはちょっとマサミさんは登らせられないな、というところでガレ場に移り、アイゼン外して踏み跡を辿ることにする。


(爺ヶ岳南峰直下から見る南尾根)

そのまま爺ヶ岳南峰に突き上げたのは14時過ぎ。ここで種池方面に分かれるはずの名古屋組を待っていようかなと思ったけれど、大分距離が開いてしまったようなので中央峰に向かって下ることに。


(南峰山頂から中央峰と北峰。夏道の水平トラバースが見える。)

アイゼンを着けずに降りたら夏道はカリカリに凍っていて歩けない。4人Pのリーダーが稜線上の急斜面に踵のキックステップで着けたトレースを追う。この先頭の人はやたらと雪山馴れた方で、壷足のまま中央峰稜線ルートに向かっていった。僕らは鞍部でアイゼンを着け、夏道をアイゼンで抜いていった単独に続いてトラバースに入る。
北峰の巻きで後ろ向きになる箇所があり、マサミさんにはちょっと上がって4人Pに合流させてもらう。この後、冷池までダンゴ。僕が先行してマサミさんと離れてしまったときに、4人Pのリーダー(この人は残り3人を置いてきぼり)が随分とマサミさんの面倒を見て下さった。


(中央峰を巻いたあたり)

冷池到着は4時を回った。4人Pは避難小屋に入るという。山荘はGWの営業に向けて作業中で、避難小屋も資材が入っていて狭くなっているとのこと。除雪作業中で幕営地も限られていたが、先着の単独テントの脇に3人用テントを設営する。時間も遅いので外宴会は無し。


(景虎は一升瓶で)

赤ワインの2Lで良さそうなのを見つけたので試したかったのだけれど、気温は冷え込むとの予報で直前に日本酒に変更した。でもメインの食事はワインに合わせていたので1Lだけ、寒くても飲める白ワインを持ってきた。乾杯ビールの後は水作り+ツマミ作り。飲兵衛二人で酒が足りなくなると心配していたのだが、疲れからマサミさんは早々にダウン。1時間だけ寝てから復活するというので、自分もシュラフカバーだけで寝て、起きたら飲もうと思ったら2時間も眠ってしまった。そのまま普通に寝袋で就寝。

(4/25)4時起床。マサミさんは調子悪そうで行動が遅く、朝食があまり入らないようだった。しかし外は無風快晴の絶好の登頂日和。「これで行かなきゃ山屋じゃねーだろ」とハッパ掛けて5時半に出発。


(行かない訳ないでしょ)

先行している単独トレースを遠くから追って雪庇に乗っていないことが確認できるのでルートファインディングに気を使う必要が無い。視界が悪かったら有り難いけれど今日は雲ひとつ無い快晴。雪の部分は固く締まっており傾斜もキツくない楽な行程なのだが、マサミさんのペースは上がらない。途中で何度も立ち止まって、その度に後ろばかり振り返っていた。


(既にヘロヘロ)

こっちは時刻と高度と目の前のピークまでの道を見比べて、まだまだ引き返す時間じゃないなと思いながらマサミさんが上がってくるのを待った。


(爺の3連峰を背景にヘロヘロ)


(ヘロッヘロ~)

「大丈夫?」の問いかけには「ゆっくりだったら」と返事が返ってくるので、なんとか頑張って貰って2時間半で南峰に到着。彼女はゴーグルの中で泣き出してしまった。おー、感動しているのか、そうだろう頑張って来れたからの景色だ。




(剱もばっちり)

程なくして4人Pのリーダーが到着して写真を撮って頂く。東尾根からも2人Pが上がって来た。今週末は他に2~3パーティー入っているとのことで、ノーマルルートの爺ヶ岳南尾根より実は賑やかみたい。風も穏やかで景色も良いのだけれどあまりノンビリもしていられないので下山開始。



休むことなく10時にテントに戻った。休憩とマサミさんの補給を兼ねて、作っておいた野菜炒めとラーメンで昼食にする。爺ヶ岳のトラバースで落ちられても困るので、ゆっくり休んで、下山する4人Pを見送ってから出発する。往路では別ルートを取ってもらった北峰のトラバースはステップがしっかりしていたのでそれを追い、これなら大丈夫とマサミさんにOKを出したが途中で足元を崩して止まってしまった。パニクッているらしいがなんとか越してきてくれた。


(このあとパニックに)

後は大した危険箇所も無いので安心。中央峰手前の最後の登りの前に大休止。脚の筋肉に乳酸が出ている痛みがあると訴えるのでピーナツチョコを摂取して貰うと、これは直ぐに効果が現れて普通の下山時の痛みに変わったとのこと。南峰に登り返し、鹿島槍の眺めに別れを告げてガレ場の下りをアイゼン外して降りた。


(正面、遠くに槍を見ながら下山)

傾斜が緩くなって雪道に移るとペースも上がる。JPを過ぎて樹林帯に入る頃には明るいうちに帰れる目処が立った。そしてもうすぐ登山口といところで、登りで一緒だった名古屋Pに再会、更にお世話になった4人Pとも再会。挨拶とお礼を言って、駐車場で分かれた - と思ったら薬師の湯の駐車場で再々会。

さて、山頂での涙、実は感動ではなくマジに辛くて泣いていたそうな。スンマセン、いい歳して女の子泣かしてしまいました。




野菜たっぷりのスープパスタ

[材料] マカロニ 180g,鶏モモ120g,ベーコン1枚,タマネギ1/2,ホールコーン60g,グリーンアスパラ1/2束,チキンコンソメ(味の素)1個,水200ml,オリーブオイル大さじ1/2,牛乳200ml,胡椒,バジル,塩

[準備] アスパラを塩茹でする。
[作り方]
1. パスタを固めに茹で、水気を切る。
2. 鶏肉を2cm角に切る。ベーコンを7mm幅に切る。
3. タマネギは1.5cm角に、ニンジンは5mm厚さのイチョウ切りにする。
4. 油で2,3を炒め、ブイヨンを注ぎ、野菜が柔らかくなるまで煮る。ローリエがあるとなお良いはず。
5. 4に1と牛乳を加える。塩、胡椒で味を調え、ホールコーンを加えて弱火で4~5分煮る。アスパラを加えてひと煮し、味を馴染ませる。好みでバジルを振る。

ツマミでフランスパンを半分ほど食べた後ではパスタが多過ぎて朝食まで賄えた。逆にもう少し鶏肉かベーコンが多くても良いかも。牛乳とコンソメの優しい味は疲れた体にも食べ易いと思う。鍋の掃除に手間が掛かるのが難点。チーズが欲しいところだけれど、マサミさんはチーズが苦手。



ジムトレ近況

2010-04-20 12:37:26 | インドア
先週は火木と馬場エナ。自分的にはまだ煮詰まっておらず、二日で4級(B-Pumpの5級くらい)を3本落としてホクホク。さぁそろそろ登れそうなのは無くなって来たゾ。単独で来ている人たちでワイワイやるのもまた楽しい。

週末は土曜日に岩場の予定が雪で流れてPump-1に。回数券を見ると実に3週間振り。
アップで5.7, 5.8。朝は寒かったらしく、暖房ガン焚き...
  • 富士山左の10a: OSトライは順調に終了点を取って、そして落ちた。ヌメヌメ。暖房止めてくれー。
  • ダイアモンド(10c): 悪い手でクリップが出来ずにテンション掛けていたルート。今回も同様。でもワンテン後、クリップを遅らせても怖くないくらい安定してきた。左手が取れるっていうか右足に乗れる。
  • ほこら右(10c): 通算2トライ目で3テン、うち2テンはクリッピングポイント探りで、これは解決。落とします。
  • ダイアモンド(10c): 結局、無理にクリップはせずにガバまで行った。腰クリップはせずに一個飛ばしてクリップ。無事にRP、ほっ。
  • ほこら左(10d): 調子に乗って限界越えグレードに。各駅停車の旅だったけれど出来ないムーヴはなさそう。隣の×よりは希望が持てたので当面の目標決定。
  • ウェーブ×(10a): 大分前に登れずにほったらかしていたルート。うわっ!! またダメじゃん。ちょっと手がヨレて来ると途端にガバ以外がダメで、逡巡してテンションのパターン。情けない。
  • 富士山右の10a: OS。これは登り易い。ストーブから遠いのもナイス。

ダウンで5.8を2本OS。ふぅ、久しぶりにルートの本数を登って満足。でも次は何時ここに来られることやら。

日曜は絶好の山日和なのに惰眠を貪っていたので、月曜日は心を入れ替えてB-Pumpに。こっちも3週間振り。疲れが残っているのか、なんとなく力が入らず成果なし。解決済みの5級ルート数本を力を入れずに再登したことくらいか。4級は真面目にトライせず、5級とルーフ6級の宿題のみに専念。同じ場所で同じように何度も落ちるのを繰り返していると、ホント、修行ですな。それでも少しずつ届いたり止まったりする精度が上がるもんだ。

えぇっと、ボチボチ行っているT-Wallの成績は書くと凹むので勘弁して。5.9で張ってもらってます。自分の場合、通わないとね。


山ワイン

2010-04-16 00:13:06 | Weblog
自分はあまり山ではビールという嗜好はなく、夏はワイン、冬は日本酒、軽量化する時には安いブランデーか奮発してシングルモルトにすることが多い。
残雪期はもうワインの季節。ポカポカ陽気の雪の上で、トーストしたフランスパンと共に飲むワインは最高だ。自分は味の変化を嫌って壜のワインを別の容器に入れ替えるより、紙パックのものを持ってくることが殆どだ。以前は量販店の「やまや」で手に入った2Lの丈夫な箱に入ったフランスのものが味が良くて常用していたのだけれど、ここ2年程前のユーロ高(スポルティバがエラく値上げをした頃)以来店頭から姿を消してしまった。その後は1Lのイタリアのもの常用。ところがこれも昨秋を最後に売られなくなってしまった。他にもパックのワインはあるけれど、どれもパッとしないので買う気がせず。厳冬期が終わった頃からそろそろどうしようかと思っていたとき、いつも日本酒でお世話になっている近所の酒屋さんに1Lパックが3本2,000円で置かれているのを発見。



写真中央の黄色いパック、Domaine Lasserre Minervoisがそれ。なお両脇は自宅在庫のイタリアQuargentanの白二種。下は山には適さないチリのCabernet Sauvignon。

あまり安いワインだと美味しいかどうか以前に変な味が引っかかって、それが低温だと顕著に現れて飲めないことが多々ある(飲むけどサ)。安いボジョレーヌーヴォーは外気温-1℃ですら不味くて仕方なかったことがあった(空けたけどサ)。
さて、この1Lで700円を切る格安ワイン、皆で飲む前に単独行の阿弥陀中央稜で早速試してみた。標高2,350mの樹林帯の中はフリースを羽織っただけで寒くないくらいの暖かさ。シラー主体でタンニンの味は肉とチーズに良く合う。和食には今ひとつなので、その時は別のお酒を用意しなければ。

このパッケージは外からの濡れに弱く、ザック内で液漏れさせてしまったことが幾度かある。また、ボール紙の箱よりは衝撃に弱く、沢登りで背負っていると絶対に落ちられない(当たり前でしょってのは置いておいて)。

ついでだから是非とも再会したい過去の箱ワインはこちら。一緒に山に行った人は多分どこかで見ているよね。


(Yvecourt Bordeaux Rouge - 恋ノ岐川)

最終的に1,800円/2Lくらいまで値上がりして消えてしまった。箱ワインとは思えない美味しさ。これはあったら買いだよ。



(Pierre Henri, Merlot Cabernet - 栂海新道)

2005-2007の自分の主力山ワイン。特別に旨いわけではなかったけれど、安く、そして飲み易い。残雪期は温めて飲まないと味がしない。1月の単独テントではチタンマグで薄氷が浮いたことも。



(Quargentan, MerlotとChardonnay - 棒立山)

イタリアもの。赤も白も軽い味。880円/1Lのお手頃価格。今年に入って消えてしまった。

お酒屋さん曰く、この手のワインは業者が一回輸入して来ても次の回にまたあるとは限らないとのこと。とりあえず今年の夏の分は在庫があるようなので、慌てるのは7月くらいからかな。

2010.04.10-11 阿弥陀中央稜

2010-04-11 21:58:35 | 雪山
最近、オトモダチが少なくて、単独で1月に行こうと思って調べておいた八ヶ岳は阿弥陀の中央稜に。
日帰りでも行けるところらしいのだけれど、様子がよくわからないので一応二日で計画して、日曜日が空いたらなんか別のことしてとか思ってたら...。

【行程】
(4/10)舟山十字路(10:52)-(12:23)広河原沢出合-(14:30)2,350m付近にて幕営
(4/11)幕営地(05:07)-(05:28)第一岩峰基部-(06:28)第二岩峰基部-(07:30)御小屋尾根合流-(07:40)阿弥陀岳山頂-(10:34)舟山十字路

(4/10) 土曜日、起きたら6時。慌てて出発したら中央道は既に大渋滞。舟山十字路着は10:40。あ、朝飯を食べ忘れた。まぁまぁ、日帰りでも行けるはずだから入山しとくかってことで、11時に歩行開始。ゲートをすり抜けて林道を歩く。目指す広河原沢出合は一昨年の12月にアイスで来たことがある。雪の無い林道は様子がまったく違う訳だけれども、右岸から左岸に移るあたりは覚えていた。時間的にそろそろかなと思うあたりで「四区」と書かれた岩と右から沢が入り込んでいて、偵察したけれど違うっぽい。ここいら一帯、境界を示す赤ペンキはあちこちにあり過ぎて、登山道の目印としては役に立たない - 登山道の目印ではないから仕方が無いのだけれど。


(出合手前の「四区」岩)


(出合の「四区」岩)

ザックを背負い直して本谷を詰めてしばらくするとケルンがあり、開けた沢の出合になっていた。おぉ、左俣の先は以前テントを張った平坦地ではないか。尾根の突端はここに違いないと判断し、右俣を少し詰めて見る。沢は雪で埋められていて踏み抜きが怖いが、尾根への取り付きはなんとかなりそう。目印は無かったけれど、もはや当てにはしていなかった。
しばらくは急斜面の木登りで、ところどころ雪が凍っているところが出てきて厭らしい。バンドになっているところを拾って行っても標高は稼げないので、危なくない範囲で直登を心がける(面倒だけど、危なくないです)。そんなことを1時間くらい続けていると傾斜も緩くなってきたが、平らな地形のほうが雪が残っていて、凍っていてちょっと厄介。まだアイゼンは履いていない。こりゃ取り付き間違えたなと思ったけれど、地形上、登っていけばいずれ合流する確証があったので、若干左側に注意を払って薮漕ぎを続ける。果たして赤ペンキ/赤テープに彩られた踏み跡が登場。平らなんで結構凍っているけれどペースは上がった。


(結構立派な登山道)

ペンキが途絶えると踏み跡は細くなり、また雪に被われるようになる。尾根をトレースして行くと右手に南稜下部が現れる。今日中には抜けられそうにないので幕営地が欲しいところだが、樹林の密度が濃くて一人用テントでも難しい。青ナギと同じくらいの高さになったあたりから植生の変化が見られ、そろそろかなと思った頃に見晴らしの開けてテントが張れそうなところがあった。樹林越しに第一岩峰も見える。しかしまだ2時過ぎなので消費カロリーのノルマには達していない模様。もう少し進むと、凍結が結構キツくて苦労させられる。雪が無いので整地が出来る場所がなく、結局戻って幕営。


(視界が開けると南稜が)


(幕営地 - 背後は第一岩峰)

雪が汚くて水作りにはちょっとな感じだったけれど、今回は一つだけのストーブをツマミ作りに使いたかったために水を歩荷してあったので大丈夫。やる気の無い単独の食事は30%割引の焼肉をメインに、いつものフランスパン+フルムダンベール、タマネギ、エリンギ、ニンニク、新顔の赤ワインとビールを少々。そして賞味期限10ヶ月切れのパスタ。ワインとビールを楽しめる季節になったのが嬉しい。



(4/11) 3時起床。朝も賞味期限~な食事を摂って5時ちょい過ぎに出発。もうヘッ電は要らない。最初からアイゼンにダブルアックスで、固い雪をカツカツ登る。


(アイゼン履いて第一岩峰に向かう)


(あらら壁に寄りすぎ)

第一岩峰は右に巻くらしいが、基部に寄りすぎてしまい少しクライムダウンするはめに。明瞭なバンドを拾って大きく巻く。バンドの一部に雪が斜めに乗っていて、そんなところは前爪でトラバースする。手は八ヶ岳仕様のボコボコホールドか、ピックだけ適当に引っ掛けるか。雪の乗っていない草付きは刺さりが悪かった。途中で事情により15分のブレークが入り、その後もしばらくは目印を追ってトラバース。いい加減に登れヨってところでヒラヒラの目印を上方に見つけて上がって行く。雪で埋もれていてば、目印が無くったって登って行くようなところ。


(トラバース入り口)

尾根に上がって少しも行かないうちに第二岩峰が見えてきた。今度は上がりすぎないように左の巻きを注意深く探し、それっぽいところを登る。凍った雪にQuarkがバスバスと決まって気持ちが良い。DMM Alienのピックは今ひとつなのだけれど、スパイクを差すような深い雪ではこちらを使う。


(第二岩峰を越えたあたり)

第二岩峰を過ぎると稜上に上がった。晴れていれば眺めが良さそうだけれど、今回はガスガス。這松の間になんとなく判別できる夏道をアイゼンの前爪でガツガツと登って標高を稼ぐ。落ちたらあんまり宜しくないけれど、ステップは蹴り込み一回で効くので大丈夫。眺望ないので黙々と登りつづけて御小屋尾根と合流した。


(合流手前はそれなりに痩せ尾根 - 写真ほど斜面は急じゃない)

空身で山頂を往復してから下山を開始する。下り初めは急傾斜+ガチガチの氷で速度を稼げない。視界は相変わらずだけれど、恐らく前日に南稜から入ったであろうパーティーのトレースがバッチリと残っていて、ルートに心配は無かった。樹林に入っても部分的な凍結は残っていて、美濃戸口への分岐の後に取った休憩までアイゼンは履きっぱなし - 歯が勿体ない...
舟山十字路への道は夏道がはっきりと出ていて、今回は迷うこと無く無事に下山。

この時期、ラッセルも無く厭らしい氷もなく拍子抜けだった。一応バリエーションルートに分類されるのだろうけれど今回はロープを出す箇所は無かった(ロープは懸垂撤退用)。旬はもう少し雪の多い時でしょうね。2日間、誰一人とも会うことが無くて、そういうのは良かった。一つ使ってしまったからまた単独ネタを仕入れておかないと。


(quadピックに換装したQuarkが重宝)