picnic on a frozen river

山登りの記録

2007.02.10-12 蝶ヶ岳宴会

2007-02-19 02:41:36 | 雪山


(8人でピークを踏んだ後で - 風を避けて休憩中)

山岳会に入会して最初の山行。年末にも行っている蝶ヶ岳で宴会山行のつもりで手を挙げた。その直後にリーダーAOさんから「初日に2,000mまでテント上げるかも」とのお達しがあり、J&Bをザックから出した。

【目的地】
蝶ヶ岳
【日程】
2007.02.10-12
【行程】(時間はまたあとで)
一日目: 松本-(タクシー)->釜トンネル->上高地->徳沢
二日目: 徳沢->蝶ヶ岳->徳沢
三日目: 徳沢->上高地->釜トンネル-(タクシー)->坂巻温泉
【メンバー】
AO(L),TT(SL),YU,YH,YT,KS,D,Gil
【記録】
(前夜)新宿集合からムーンライト信州で松本に向かう。夜行は苦手だけれども、新たに導入した耳栓は結構使える。
(一日目)

(明神 - 雪無いです)

松本からワゴンタクシーで釜トンネルに移動して歩き始める。トンネルを抜けて唖然、雪無いじゃん。それでも大正池ホテルに着くころにはワカンを付けても良いくらいになった。スノーシューのトレースに従って平坦な道を進み、2,000mまでテントを上げたかったので頑張って、事前にAOさんから言われていたタイムリミットのに12:00に徳沢に到着。でも、明日頑張ればということで、ここに幕営となりました。時間たっぷりでテント設営後の宴会は、まぁー食事の豪華なコト! のっけからフライパンでタマネギが香ばしく炒まって行くのだもの、自前の缶詰なんて出せませんよ。テントに入って宴会続行+夕飯の豆乳鍋で、持参した日本酒は既に残り少なし。実質初対面のDさんの関西弁で語る北海道トークは深い味わい。

(おー、僕は初フライパンだ!!)

(二日目)空荷で蝶ヶ岳を目指す。ノントレースの取り付きから8人で10分交替で進み、一周したところで休憩した。後続の5人Pに抜かれるも、AOさんの指示で先発隊の指示が出る。TT、YT、D、僕で「抜いちゃって下さい」だそうです。TTさん駆け出して追い付いて、年末の夏道とは違う冬道の尾根沿いで先行する。その後、5人Pを見ることは無かった。
4人で楽しくて辛いラッセルを廻していたら、お元気な単独の女性に追い付かれ、長塀山からのルートファインディングでお知恵を頂く。年末は東面をトラバースしたところも雪が硬くて踏めず、逆に踏み抜く心配のない潅木の中にルートを求めた。森林限界を越えるまでTTさんにラッセルをお願いして、山頂が計算出来るところで「先、良いですか」といってかわして行くあたり、自分は腹黒い。TTさんを牽制して必死こいて山頂。小雪が横に舞う中に展望は無いけれど、年末に6人Pが敗退しているのを見ているので達成感は一塩だ。

(8人集合の時はデジカメ動かず - 先発の4人での山頂)

登頂後、程無くしてAOさん率いる4人Pが合流した。風が有ったので山頂はそこそこにしてちょっと下り休憩を取る。下りは楽勝で、やり過ぎの尻セードではしゃぎながら徳沢に到着、で宴会。キャベツと豚肉のメインは元より、キノコ鍋とかショートケーキとか、僕はこの会で食当が勤まるのかと不安に駆られるくらいに何でも出てくるよ。5人のテントは温かくって、ISUKA Air 450 でも大丈夫。

(TTさん持参の誕生日ケーキ。何故か二月生まれが多い、僕も20日です)

(三日目)朝からスパゲティー、おいしゅう御座いました。膨大な摂取カロリーを消費できないまま下山。坂巻温泉で入浴後、松本まで戻って〆。リーダーのAOさん、食当のYUさん、YTさん、ご馳走さまでした。次回は食材持つように頑張ります。

(撤収日の朝がコレです!!!)

記憶している料理:
(初日)
- タマネギ+ランチョンミートの炒め物
- 徳沢園の野沢菜
- アボガド+アンチョビ+ラスク
- ナッツ入りチーズ+ラスクだっけパンだっけ
- なんだっけ、汁物頂きました
- 豆乳鍋
- ケーキ

(二日目)
- オイルサーディンのトマト風味
- 徳沢園の野沢菜
- タマネギ+焼豚の炒め物
- キノコ汁
- 野沢菜チャーハン
- 豚肉とキャベツの鍋
- 鞘インゲン
- ライムゼリー
- ケーキ
- リンゴのウィスキー煮

(三日目)
- 汁物
- キノコのスパゲッティ

ふ、肥る...

2007.02.03-04 辻山敗退

2007-02-06 14:44:15 | 雪山
「どこそれ、南ア行ったんじゃないの」と言われそうだナ。


(北岳と朝の月)


【目的地】
鳳凰を目指したのです
【日程】
2007.2.3-4
【行程】
一日目芦安(07:20)->(09:00)夜叉神の森(10:00)夜叉神峠->(13:40)杖立峠道標->(15:15)鞍部から登り返した平坦地(幕営)
二日目...(06:30)->(09:15)苺平->(10:05)辻山の肩->(11:10)幕営地(12:00)->(14:05)夜叉神峠->(15:15)芦安
【メンバー】単独
空いた週末の天気予報は快晴、単独でも可能な鳳凰に行きたかった。ネットの情報だと年末は観音岳までの行程で雪が少ないものと、正月の降雪後に夜叉神峠の先で敗退の記録が見つかった。状況がよくわからないがピストンなら帰っては来れるだろう。閉鎖されていた芦安のゲートの状況をしつこく問い合わせ、金曜日に南アルプス署から「開いている」「雪少ない」との情報を得た。が、その晩に目にしたのは閉まっているゲート...。
(一日目)
芦安でふて寝して朝は夜叉神の森まで歩く。旧登山道に気づかずにしばらく車道を歩いてから旧道に入り、1h40minも掛けて夜叉神の森に到着。そこでお会いした地元の方曰く、ゲートを開けて入ってきて良かったそうだ。へこむ~。
気を取り直して軽く降雪した登山道を登り、白根三山展望台の夜叉神峠着。昼寝によさそうだけれども時間が押している。そこからは踝上の雪道に付いた一人分のトレースを追う。暫くして右手から上がってきた尾根と合流するところで、錯綜するトレースを拾って尾根に上がるけれど、倒木が多く登山道らしくない。後で左手に降りられなくなるのが心配で鞍部まで戻り、トレースはないけれど新しい赤布のある夏道を行く。斜面に付いた広い道は脛くらいまで積雪量を増やし、またサラサラの雪に足を取られて一気にペースダウンとなった。堪らずにワカンを装着していたら一人下山してきた。尾根道を途中まで行って杖立峠で引き返して来たという。んー先行き不安だけど戻ってもすることないので前に進みましょう。またトレースを貰ってちょっとは楽になったけれどただ黙々と足を前に運ぶ。杖立峠の道標着は13:40で、南御室小屋どころか苺平も無理。平らなところはいくつかあったはずだからと、先ほどの人の敗退ポイントの先を越えて、また単独のラッセル。15時になって平坦地が見つかったらそこで終えようと思っていたらあっさり見つかり、もう少し頑張ってみてから引き返してテントの設営。荷物を背負わないだけで作業は楽しく、立派なテントに仕上がった。
計画時から食事に気合入らずでお茶漬けにキムチで済ませてしまう。さてお酒は「やまや」の激安白ワイン(伊)580円/1L、薄くて却下だな。吹流しから眺める月は大きい。


(こんな場所に出会ったら)


(こうなります)

(二日目)
4時半頃に起きても装備にもたもたして出発は6時半になってしまった。昨晩からの風で自分のトレースもそろそろ危ういので10時をリミットとした。苺平から辻山にそれて展望が得られればそれでいい。ポカポカ陽気、傾斜は全然大したことないのだけれど足は遅々として進まず、苺平は9:15着。さて辻山へはテープも見つかるし稜線から外れずに行くらしいのだが、今までの高速道路のような幅の広い道とは違い樹林の脇を通るので、これが潅木まで一気に踏み抜く。途中で展望がよさげな稜線があってもあたり一面の落とし穴状態、しかも展望良くないし!! 目印は樹林に突っ込んで行くところにロープが見えるのみ、これを避けるには一度下ってトラバースなのかなぁと思うとゲンナリ、敗退決定。

苺平からちょっと下ってスノーシューの方とすれ違う。朝から入ってここまでとは恐れ入りました。このスノーシュートレースに大いに助けられ、道迷いの心配なく快適に下山した。ようやく辿り着いた芦安のゲートは全開バリバリブッチギリだよ本当にもう。
敗退の原因は認識の甘さが全て。来年また突発的に計画すると思うけれど、その時は2泊で稜線に上がろう。ラッセル鍛えねばねーって、今週末もラッセル予定ですっ。

(携帯電波)
au/Winは芦安を出て旧道の途中から電波入らず。夜叉神の森でもアウトは厳しいなぁ。