一人で谷川の馬蹄形に行って来ました。仕事が忙しくて休日出勤の恐れがあるので他の人を誘って土日は無理。絶好の天気予報を受けて、半ばキレ気味に計画を立てた。兎に角、GWまでに担いで歩いておかないと。
(茂倉岳への登りから、白毛門-清水峠の初日行程)
【行程】
4/18 土合駅(08:43)->(11:15)松ノ木沢ノ頭->(12:27)白毛門(13:49)->(15:27)朝日岳->(17:22)清水峠 無風快晴
4/19 清水峠(06:47)->(08:27)蓬峠->(11:30)茂倉岳->(13:25)トマの耳(13:56)->(15:00)天神平RW駅 無風のち微風快晴
(4/18)終電で帰宅後に準備を始め、一睡も出来ずに始発で出発する。スキー客の減った車内で小刻みな睡眠を取りつつ土合駅に到着。歩荷トレで総重量は25kg(内酒5kg)を越えるザックを背負って歩行開始。土合橋の駐車場には沢山の車があり、登山道には既に幾つもの足跡が付いていた。
なにしろ暑く、また昨晩から水分補給を忘れていたため、1Lの水は直ぐに半分になってしまった。でも生食保冷用に持ってきた1Lの氷が頼もしい。
(白毛門への最後の登り。結構快適)
白毛門山頂直下、立った泥壁に潰れた笹薮が被さっているところがあり、昨年はツルツルでいやな思いをした。今年は雪が少なく乾いており難なく通過。
(白毛門から - 谷川の岩壁も雪少なめ)
白毛門山頂でゆっくりと休憩し、決して楽ではないと記憶しているこれからの行程に備える。北側の細い稜線に雪はあまり残っておらず、むしろ南向きの広い斜面が雪で埋もれている感じ。午後の陽気で雪は緩くなってきたが踏み抜いても膝下くらい。白毛門までですれ違った人の話だと単独と3人の2パーティーが朝日岳に向かったとのことで、そのトレースを追って行く。
笠ヶ岳から小烏帽子へは夏道を外しての薮漕ぎ混じりでかなり堪え、大烏帽子を越えた40分程で一本取ってしまう。水の残りは少なく、解凍の進まない氷をザックのサイドポケットに移動、ガンバレ。朝日岳に着いた時にはヘロッヘロ。もう陽は陰ってきたがとても直ぐに出発する気にはなれず、この天気ならヘッ電残業でもいいやと思い始めた。
(朝日岳の先のJP、巻機への標識と、奥には巻機山)
重い腰を上げて清水峠に向かう。去年は北進したJPから先行トレースは二手に分かれている。少し進むと大烏帽子山手前に緑のエスパースが見え、これは巻機に抜ける3人組か。馬蹄形に進んだのはワカンの単独者らしい。ここから先は夏道の記憶しかないのだけれど、確か痩せた尾根だったはず。抉れた登山道に被さった雪はワカンの方が踏み抜きが少ないようだけれど、痩せた部分を考えて壷足のまま、先行トレースをバスバスと潰して行く。概ね尾根の北側を歩くが稜線に近いと踏み抜き地獄と薮、外れると急斜面にシュルント。それでも下り始めて30分もすれば穏やかな雪の斜面になってくれた。東電小屋の三角屋根がもう近い。
(画面の中央辺りに東電小屋と避難小屋 - あぁ、あそこで飲みたい)
避難小屋には17:18着。扉には紐が掛かっており先客は居ない模様。朝日岳までは上がってきたらしい後続は降りてきそうになく、ならばということで小屋泊決定。早速ビールを冷やして宴会の準備に掛かる。昼の陽光のぬくもりが残る小屋でツマミを作って飲んでいると、睡眠不足で晩御飯までたどり着かずに沈没してしまった。
(4/19) 目覚ましを掛け損ねて5時に起床も、久しぶりに8時間の睡眠が取れて嬉しい。簡単な朝食を済ませ、バカさ加減にあきれつつ2.5kgの酒をパッキングする。
昨日の暑さを考えて水は2L持ち(結果は1.3L程使用)、残りを飲み貯めして出発。蓬峠までは穏やかな笹尾根の中の夏道が続き、まだ堅い身体に優しい。
(蓬峠。ココ、好きです。癒されます。)
しかしずっと楽をさせてはもらえない。茂倉岳への登りは見るからに「あれ降りてあれ登るのぉ~」というもので、取り付く前に気後れしてしまう。ガツンと1,594mまで降りて1,978mまで登らされる。登り始めは夏道の急登、しばらくして夏道が掘れてしまっているところは踏み抜きが酷くてトレースできずに薮漕ぎを強いられる。小ピークを右にトラバースし、広い雪面を登ると茂倉岳。歩いてきたルートと残りのルートが一望出来る場所。
ちょうど昨日からの先行者に追いついたので、トレースのお礼にビールを受け取っていただく。ここからは12月の雪訓で歩いたルート。一ノ倉岳までは足休め。そこから急な下りと岩場混じりの登りでオキの耳を目指す。スキーヤーやボーダーが多く踏み跡は一気に増えたが、股まで潜った踏み抜き跡が厭らしい。安易に薮に突っ込むので踏跡が信用できない。それでももうこのあたりまで来れば下山は堅い。トマの耳でプシュっと500gの軽量化を行い。天神平までシリセード混じりで下った。
(右の一ノ倉岳から、ちょっと急に下って谷川の双耳峰)
(軽くなれー)
15:30の電車はタッチの差で逃したようで、16:00のバスで水上へ。「きむら」でレバニラ定食 - 旨い。いつも運転手なので飲めないけれど、今日は大瓶を付けられてシアワセ。
(えっと、単独です。一泊です。でも歩荷です。)
(茂倉岳への登りから、白毛門-清水峠の初日行程)
【行程】
4/18 土合駅(08:43)->(11:15)松ノ木沢ノ頭->(12:27)白毛門(13:49)->(15:27)朝日岳->(17:22)清水峠 無風快晴
4/19 清水峠(06:47)->(08:27)蓬峠->(11:30)茂倉岳->(13:25)トマの耳(13:56)->(15:00)天神平RW駅 無風のち微風快晴
(4/18)終電で帰宅後に準備を始め、一睡も出来ずに始発で出発する。スキー客の減った車内で小刻みな睡眠を取りつつ土合駅に到着。歩荷トレで総重量は25kg(内酒5kg)を越えるザックを背負って歩行開始。土合橋の駐車場には沢山の車があり、登山道には既に幾つもの足跡が付いていた。
なにしろ暑く、また昨晩から水分補給を忘れていたため、1Lの水は直ぐに半分になってしまった。でも生食保冷用に持ってきた1Lの氷が頼もしい。
(白毛門への最後の登り。結構快適)
白毛門山頂直下、立った泥壁に潰れた笹薮が被さっているところがあり、昨年はツルツルでいやな思いをした。今年は雪が少なく乾いており難なく通過。
(白毛門から - 谷川の岩壁も雪少なめ)
白毛門山頂でゆっくりと休憩し、決して楽ではないと記憶しているこれからの行程に備える。北側の細い稜線に雪はあまり残っておらず、むしろ南向きの広い斜面が雪で埋もれている感じ。午後の陽気で雪は緩くなってきたが踏み抜いても膝下くらい。白毛門までですれ違った人の話だと単独と3人の2パーティーが朝日岳に向かったとのことで、そのトレースを追って行く。
笠ヶ岳から小烏帽子へは夏道を外しての薮漕ぎ混じりでかなり堪え、大烏帽子を越えた40分程で一本取ってしまう。水の残りは少なく、解凍の進まない氷をザックのサイドポケットに移動、ガンバレ。朝日岳に着いた時にはヘロッヘロ。もう陽は陰ってきたがとても直ぐに出発する気にはなれず、この天気ならヘッ電残業でもいいやと思い始めた。
(朝日岳の先のJP、巻機への標識と、奥には巻機山)
重い腰を上げて清水峠に向かう。去年は北進したJPから先行トレースは二手に分かれている。少し進むと大烏帽子山手前に緑のエスパースが見え、これは巻機に抜ける3人組か。馬蹄形に進んだのはワカンの単独者らしい。ここから先は夏道の記憶しかないのだけれど、確か痩せた尾根だったはず。抉れた登山道に被さった雪はワカンの方が踏み抜きが少ないようだけれど、痩せた部分を考えて壷足のまま、先行トレースをバスバスと潰して行く。概ね尾根の北側を歩くが稜線に近いと踏み抜き地獄と薮、外れると急斜面にシュルント。それでも下り始めて30分もすれば穏やかな雪の斜面になってくれた。東電小屋の三角屋根がもう近い。
(画面の中央辺りに東電小屋と避難小屋 - あぁ、あそこで飲みたい)
避難小屋には17:18着。扉には紐が掛かっており先客は居ない模様。朝日岳までは上がってきたらしい後続は降りてきそうになく、ならばということで小屋泊決定。早速ビールを冷やして宴会の準備に掛かる。昼の陽光のぬくもりが残る小屋でツマミを作って飲んでいると、睡眠不足で晩御飯までたどり着かずに沈没してしまった。
(4/19) 目覚ましを掛け損ねて5時に起床も、久しぶりに8時間の睡眠が取れて嬉しい。簡単な朝食を済ませ、バカさ加減にあきれつつ2.5kgの酒をパッキングする。
昨日の暑さを考えて水は2L持ち(結果は1.3L程使用)、残りを飲み貯めして出発。蓬峠までは穏やかな笹尾根の中の夏道が続き、まだ堅い身体に優しい。
(蓬峠。ココ、好きです。癒されます。)
しかしずっと楽をさせてはもらえない。茂倉岳への登りは見るからに「あれ降りてあれ登るのぉ~」というもので、取り付く前に気後れしてしまう。ガツンと1,594mまで降りて1,978mまで登らされる。登り始めは夏道の急登、しばらくして夏道が掘れてしまっているところは踏み抜きが酷くてトレースできずに薮漕ぎを強いられる。小ピークを右にトラバースし、広い雪面を登ると茂倉岳。歩いてきたルートと残りのルートが一望出来る場所。
ちょうど昨日からの先行者に追いついたので、トレースのお礼にビールを受け取っていただく。ここからは12月の雪訓で歩いたルート。一ノ倉岳までは足休め。そこから急な下りと岩場混じりの登りでオキの耳を目指す。スキーヤーやボーダーが多く踏み跡は一気に増えたが、股まで潜った踏み抜き跡が厭らしい。安易に薮に突っ込むので踏跡が信用できない。それでももうこのあたりまで来れば下山は堅い。トマの耳でプシュっと500gの軽量化を行い。天神平までシリセード混じりで下った。
(右の一ノ倉岳から、ちょっと急に下って谷川の双耳峰)
(軽くなれー)
15:30の電車はタッチの差で逃したようで、16:00のバスで水上へ。「きむら」でレバニラ定食 - 旨い。いつも運転手なので飲めないけれど、今日は大瓶を付けられてシアワセ。
(えっと、単独です。一泊です。でも歩荷です。)