picnic on a frozen river

山登りの記録

2007.10.20-21 晴天の小川山

2007-10-26 12:24:04 | フリークライミング


(ガマスラブ終了点から振り返る)

10/20: 前夜に道の駅南清里で仮眠後、ナナーズで買出しして廻り目平に入る。途中、冠雪した八ッが綺麗だった。前日に軽く雨が降っているので結構のんびり。ガマスラブの易しい左側を一本、少し右に一本とリードしてスラブに体を慣らした。さらに右の白いフレークのあるところをHMさんに進められてトライ、ただし1ピン目が遠いのでTRで。取り付きをフレークの左に取ったのだけれども、結局フレークの真下で右に一度移動する羽目に。最初から右よりに登れば良いとのこと。一度登ってから、この1ピン目を越すところまでもう一度登らせてもらった。開始が遅いので午後もいい時間になってスラブ上岩壁に移動。中間支点たった一つの超ショートルート、Song of Pine(5.8)をトライ。ビレイヤーのYTさんは15:30にはお風呂のために戻りたいのに、核心のひと足が出ずに随分と待たせてしまう。横ではクライミング全く初めてのHさんが5.10a/bをTRで取り付いている。ひぇ~なんであんなトコロ登る気になるんだぁ~と、なんか立場が逆な気持ち。で、なんとかOS。(多分)ウルトラセブン(5.7)にヌンチャクが残っていたので、これもOS、ガバなんてあるところにはあるもんだねぇ。グレードは兎も角、気持ちだけは入っていたなぁ。明日に繋げたい。
さて、夜の部は有笠に続いてのBBQ。炭あり七厘あり、さらにはTTさん指示の元、クルマを使って集めた薪でキャンプファイアーなのである。暫くずーと山行って酒飲んでいる週末を続けている気がする~。


(ウルトラセブン、だよね)


10/21: 飲みすぎ。明らかに飲みすぎ。「昨日はアップになったけど、夜にダウンしちゃった」なんて言いながら、マラ岩に移動。アップのつもりの川上小唄(5.8)でなんとフォール。何だよぉ、悔しいよぉとトップアウトして写真とろうと思ったらカメラ忘れてさらに落ち込む。待ち行列も長いので再トライはせず、卒業試験の隣のセンター試験(5.8)に移動。YTさんが左のカンテを全く触らずにRP。僕もトライするけれど、左を触らないっていうのは途端に手が乏しく(つーか、カチも無い)全然ダメ。皆が右を上がって直ぐの雲表が開拓したルートを登ってきてもまだ登っている有様。テンション掛け捲りの上、左のカンテに何手か触ってトップアウト。あぁもうダメダメ、昨日の自分はどこへ行ってしまったのか。結構パンプしたので、雲表のルートの左端、3ピンだけのショートルート(5.10aらしい)に移動。ほぼ垂直の平ったい壁に3ピンポツポツとあるだけ。NKさんの登りをビレイしながら見たけれど、これは登れんなー。1ピン目までは何でもなく、そこから右足一本、手は添えるだけでの立ち込みが出来ない。思い切りが出ない。「ヒジョーに高い確率でおちますよ」とNKさんにお伝えして立ちこむとふらつきながらも安定し、更に右手が真上のカチを捉えた。しめたと思ったけれど、次に左足を乗せたところが良くなく進めなくなってフォール。やる気が出ないまま、最後はセンター試験に残したTRでKSさん、Lさんと遊んで店じまい。あれれ結局今日は一本も登っていない。最近微妙にジム男君になってきている気がする。


(3ピンの課題。ロープの右は木の陰、これがクラックだったら...)


(たまには自分の写真。センター試験(5.8)は左に寄ってしまう~)

Karrimor Cougar を修理しました

2007-10-16 12:59:10 | 山道具
2005年に初めて買った縦走用のザック、Karrimor Cougar 50-75 が3年持たずに壊れてしまった。
肩ベルト上部をザック本体と繋ぐストラップの肩ベルト側の縫製周りが千切れかけていたのを購入したICI石井スポーツに持ち込んで先ずは修理の見積もりを依頼。修理費用がそれほど掛からなければ直して使おう。水曜の夜にお願いして、メーカー判断で無償修理となり、仕上がりの連絡を土曜日に貰った。ついでに変形して外れやすかったチェストストラップのバックルを交換して頂いた。バックルの部品代450円のみ工賃無し。迅速かつ誠意ある対応に感謝。

修理前の状態ではストラップの縫い目が肩ベルトの表面にだけ見えていて、縫い付けてもまた切れるのではと心配していた(ちょっと記憶に自身無し)。交換後は背面のハーネスが丸々交換されて、問題の縫い目は肩ベルトの裏まで貫通しており納得。ちなみにこのストラップ、店頭に並んでいたときに縫い目の上の輪っかに通すものと通さないものが存在したらしいのだが、メーカー修理では通っていなかった。


(左:修理前の破損箇所/右:修理後の破損箇所の裏側、こんなだったっけ?)

半端なポケットばかり多くメインの気室が細くてパッキングがし辛い、容量の割りには重たいなどの難点はあるものの、生地は丈夫だし割れたクッションは復活したしでお気楽ハイクにはまだまだ活躍してくれそう。

2007.10.13-14 有笠でケチョンケチョン

2007-10-15 12:55:34 | フリークライミング
各地の紅葉も見頃を迎えつつあるなか、この土日は誘われるがままに有笠へフリーに行って来ました。百岩場を読みながら、僕が登れるところなんて全体で2~3本しか無いんじゃないかと思いながらもやはり外岩には触れておかなければと、クライマーな皆さんに付いていきます。

[偏屈岩]
有笠登頂888(5.8) - OS
ハローミッチェル(5.10a) - ×。随分ぶら下がっていたはずなんだけれど良く憶えていない。
[いっぷくエリア]
大福(5.9) - mOS
しお豆(5.10a) - ×。となりの大福(5.9)より易しいという blog の記事もあったので調子こいてOS狙いも...残念。確かに他の5.10aと比べたら易しそうで、行けそうで悔しい。
[無名エリア(南国エリアの東の石門を潜って行った先)]
無名ルート(5.10a) - ×。自動化した先で直ぐに行き詰まり降りてしまい、また一手ずつ進める感じ。HMさんの懇切丁寧指導に応えられず申し訳ない。
[南国エリア]
旅館有笠(5.10a) - ×。下の洞窟は胡坐が掛けるくらいの大レストポイントなのだが、ここに入るとルーフの上が見えずに出るのが大変。撤収間際にTRでトライして、HMさんの直上するルートが少し見えたかな。


(無名エリアの5.10aをmOSするYTさん。取り付きから面白かった、僕は登れなかったけど)


(旅館有笠。居心地良すぎの1階洞穴から出られない!!)

5.10aになって正対でなくムーヴで解決してゆく作業が少しずつ入ってくるので、登れなかったルートこそが面白い。ガバあり足ありで人によって登り方がガラッと変わるのも楽しい。「お尻が重い重い」と言っていたら、お尻の重さを感じるようでは足に荷重が出来ていない証拠だとのこと。果たして break through はあるのか。

以下、宴会山ヤの情報
  • 温泉: 初日は四万温泉、清流の湯。四万温泉全体で使えるクーポン券を忘れずにゲットすれば一回でもお得だ。二日目は渋川の富貴の湯。関越への帰路、R353を金島駅近くで右折する。シャンプーないけど400円で加水なし、鉄分豊富の良い湯。
  • リンゴ: R353沿いの何兼もの直売所のうち、小林農園に寄る。傷リンゴを大量にサービスして頂きました、僕は買っていないのだけれどね。


2007.09.22-24 残暑の日本海へ

2007-10-10 12:43:04 | ハイキング
9月の連休後半は、夏を惜しんで海へ行ってきました。




【メンバー】
単独
【日程】
2007.9.22-24
【行程】
9/22 猿倉(06:27)->(10:38)白馬岳頂上宿舎(11:46)->(14:10)雪倉岳避難小屋
9/23 雪倉岳避難小屋(04:15)->(08:15))吹上のコル->(09:02)長栂山->(11:07)黒岩平->(13:13)北又の水場->(14:06)栂海山荘
9/24 栂海山荘(04:40)->(07:48)白鳥山->(11:54)登山口/海(12:15)->(13:10)親不知駅

(一日目)
夜行列車で白馬の駅に到着してバスで猿倉に向かった。バスは満席だったけれど登山道はお盆の混雑が嘘のようだ。融雪の進んだ雪渓の雪上歩行は30分くらい。長距離に備えてダブルストック使用、アイゼン無しは正解だと思う。渋滞もなく快適だったが、小屋が見えた辺りでどうにもペースが上がらず兎に角眠たいので10分ほど仮眠を取る。頂上宿舎のベンチで更に40分程熟睡したら調子が戻ってきた。ここが最後の水場なので給水する。今日の残りの行程、夕食、朝食、明日の2時間行程で2.5L。もう花は終わっているので殺風景だけれども、白馬の山頂を越えたあたりから草紅葉がすこしずつ見られるようになった。お盆の時は好天に恵まれたのだが、この日はガスが出て遠望が利かない。そうすると三国境から雪倉岳に向かう道も途中の窪地の通過があるのに気づき、残雪期に視界が悪いと気を遣うなと思った。
雪倉岳避難小屋には先客がお二人。蓮華温泉から白馬大池を周って来られて、明日は朝日岳経由で蓮華に降りるとのこと。10月の三連休で朝日小屋から栂海新道に抜けて繋げる計画だそうだ。飲み始めていると更に蓮華温泉から、こちらは鉱山道を来られて明日からは僕と同じ行程になる、見るからに健脚そうなお二人だった。今晩は5人での避難。



(二日目)
行程が長いので暗いうちからヘッドランプで雪倉岳への直登を登り始める。お盆の時にも思ったけれど、雪倉岳の下りで尾根を外れるところから朝日岳への取り付きまでの夏道が、残雪期にどの程度追えるのか心配になる。燕岩の豊富な水場で今日の行動水を補給すると微妙な天気はついに降られてしまった。直ぐに小降りになるが、合羽を着たまま朝日岳を越えて、いよいよ栂海新道の入口となる吹上のコルに到着。



(「日本海」へ)


長栂山まで軽く登った後は、地形図通りの穏やかな道が池塘を縫って続いていた。花の時期はさぞかし華やかなのだと思う(ただし最終日が暑くて大変そう)。箱庭のような黒岩平は小川がサラサラと流れており、まさに別天地。


(池塘を巻く)

(登山道の整備が進む。朝日小屋から歩きで通って工事されているそうだ)

(黒岩平)

(黒岩山から先、雪の季節が楽しみな痩せ具合。ガスの先にも山なみ)

そして黒岩山に登ると雰囲気はがらっと変わって見晴らしの良い稜線通しの道になった。右手の頚城の山と少し離れて見える突起は佐渡島ではないかと思う。フィックスロープも見られる痩せ尾根を、幾つもの細かいピークをこなして北又の水場、最後の登りをこなして栂海山荘に到着した。花と紅葉の端境期でも合計13名、朝日小屋からの軽装組10名と雪倉からの酒大量な3名。

さて、事前の調べが甘くて知らなかったのだが、栂海山荘は栂海新道を開拓したさわがに山岳会の所有物で、要予約とのことだった。ツェルトを張るわけにも行かず、利用者ノートに記録して協力金1,000円を納めさせて頂いた。
(三日目)
9/24 栂海山荘(04:40)->(07:48)白鳥山->(11:54)登山口/海(12:15)->(13:10)親不知駅 曇り時々晴れ



(三日目の行程 - 二日目に撮影)


今日はゆっくり行こうと思っていたのだが、浜辺でくつろぐ時間を計算に入れていなかったことに出発してから気付き、結局急ぐ羽目になる。山荘からの下りは地形図通りの急下降で、馴らしの時間も無く膝を酷使させられた。昨日の終盤と同様に道は概ね痩せ尾根に乗って行くのだが、ハシゴやロープの付いた小刻みで急な登り下りが多く疲れの溜まってきた足にはしんどい。白鳥山荘で少し落ち着いて休憩しているときになって海が見えていたことに初めて気がついた。道標の自分が進む側には一文字「海」と書かれているのもカッコいい、けどブナ林越しの青い海は見た目でいかにも遠いよ。白鳥山から暫くは楽が出来たが、金時坂の200m一気の下り坂ではついに右膝を痛めてしまい、ストックでかばいながら歩き続る。次第に聞こえてくるクルマの排気音すらいとおしく、正午前に国道に到着。しかしゴールは海でなければと時計を見ながら観光ホテル脇の階段を降り、不審者ムードを存分に振りまきつつ波打ち際で爪先を海水で濡らして終了。あぁビールがあれば一時間半遅い電車でも良いのに。


(どぶぅあぁと終了)


2007.10.06-08 南八甲田・田堰沢

2007-10-09 16:22:57 | 沢登り
沢シーズンも終盤になって沢山行に恵まれ、10月最初の3連休は南八甲田の田堰沢へ行って来ました。
通常は下流の滝ノ股沢から入るらしいのですが、お気楽山行につき下部のゴルジュは全てカット。林道から袖川沢の支流に架かる橋から入渓、田堰沢出合まで下降してから田堰沢を遡行する計画です。


(18m2段の滝。右岸の細い沢から高巻いた)

【目的地】
南八甲田・田堰沢
【日程】
2007.10.06-08
【行程】
10/6 善光寺平->(12:40)袖川沢に架かる橋のひとつ南の橋(13:13)->(15:38)田堰沢/袖川沢出合->(15:58)幕営地
10/7 幕営地(07:35)->(14:19)18m二段滝(14:54)->(15:00)田堰沢に架かる橋->(15:30頃)幕営地
10/8 幕営地(07:53)->(08:17)田堰沢に架かる橋に戻る->林道->(09:28)入渓点

【メンバー】
MKさん(L)、TTさん、YTさん、他会の3名さん(SMさん、KSさん、MNさん)、Gil

高巻きは二日目の18m二段だけらしかったので、泥壁と笹薮に怯えることなく穏やかな沢歩きと盛大な宴会を満喫してきました。紅葉は遅めの予想より更に遅れてまだまだでしたけれど、寒くもなく快適。恐らく今年最後の沢になってしまうのでしょう、名残惜しい。


(袖川沢で懸垂 - ロープを出したのは結局ここだけ)


(紅葉は遅れていたね)