(踏めなかったピーク)
仕事が落ち着かず、週末は土曜日になって帰宅。寝坊して一度は山行中止にしたけれど、水曜日からの降雪と週末の好天予想でとりあえず山に向かうことに。中央道に乗ると行ける所まで行こうという気分になり、結局当初予定通りの阿弥陀中央稜に取り付くことにした。
小淵沢ICで降り、「やまと」でお寿司やらビールやらを買い込んで舟山十字路に向かうと、駐車場は期待通りの雪だった。10台くらいも車が入っており、殆ど南稜にいったのかな。
歩き始めは15:40。テントで晩御飯を食べていてもおかしくない時間。でも広河原までなら問題無いでしょう。17時前に広河原到着。
右股のアイスから戻ってきた方のお話だと胸までラッセルだったそうで、中央稜に取り付くというと盛んに転進を勧められた。取り付きまで見に行って、あわよくば少しでも上がっておこうと思ったけれど、出だしの急登に数mのトレースを付けただけで萎えた。たしか1時間くらい上がらないと平坦地は無く、明るいうちに辿り着ける自信が無い。
広河原に戻って幕営・宴会。先ほどの方とお話をしているうちにお寿司が凍ってしまった。
翌朝、なんかすっかり雪山生活の手際が悪くなっており、出発は6時。昨日下見をした適当なところから登り始める。雪がしっかり付いているのでどうとでも登れる。1時間の急登のあとから次第に雪が深くなり、膝下、時々膝上のラッセルになった。更に2,100mあたりから股下から腰で、ワカン装着。傾斜が緩く高度を稼げないこともあり、30分で25mのペースとなる。時間的に登頂は無理でもせめて第一岩峰までをモチベーションにラッセルを続ける。雪はどんどん深くなり、時々は胸まで浸かるようになる。2,200m地点で、休憩のついでに空身で行ってもずっと胸ラッセルになった時点で諦め。携帯電話で写真を撮ったら、ジムのお誘いメイルが入っていて止めを刺された。
(ザックはここまで)
(空身でここまで)
3時間掛かった往路を20分で下って広河原。途中、南稜の声が聞こえたから、こんな時間にあそこではあちらのラッセルも結構大変だったのかなぁ。
まー、おもいっきり不完全燃焼だけど、ラッセルをしたかったのでこれはこれで仕方が無い。ちょっと体力が落ちているのを実感できてしまって悲しかったな。