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picnic on a frozen river

山登りの記録

インドアの問題点

2007-11-12 12:28:11 | インドア
インドアが面白い。まだまだ5.10a、それも落とせないルートは10便以上出してもダメなのだが、RPした7本は安定して登れるようになってきた。
お買い得5.10a/bもRP出来たし、今までは5.10aのための5.10bトライだったけれど、もう狙いに行ってもいいかも。
当面の問題点もいくつか具体的に見えてきた。
  • 踏み替えが多い。折角振りで行っても、無駄に踏み替えを入れて正対に戻っている場合が多い。スクール生を見習って振りを多用する易しいルートで練習かなぁ。
  • 手より先に足を上げること。意識しないとまだ手を取りに行って体が伸び切る場合が多い。
  • 腹筋が使えていない。体を捻って腰を入れる感覚はなんとなぁく分かってきたけれど、まだ実際に取り付いたときに発揮出来ていない。
  • フラッギングをマスターしたい。右手/右足、左手/左足の2点支持の場合に振られ止めになるのは分かったけれど、連続したムーヴで行ってこそ有効なので、適用できるパターンを早く見つけたい。

こういうのを書いているとジムに行って宿題ルートをやりたくなる。ホールドは憶えているので脳内でシミュレーション出来て仕事が手に付かないよ。

The Castle

2007-09-17 03:36:39 | インドア
UKから帰国する土曜日、飛行機は19:00にヒースロー発で半日フリー。Bristol Climbing Centreが改装でよろしくないので、web検索でひっかかったロンドンのジムに行く。Pumpで5.10aやっとの初心者によるジムのレビューだよ。



The Castle - ビクトリア時代のポンプ施設をクライミングウォールに流用したもので、本物のPumpだったのである。Bristol Climbing Centre同様に外からはまさかジムだとは思えないが、こちらの中身は金属で階段が組まれた近代的なジムとなっている。

11時に受付を済ませて(日本語での)二階に上がってロッカールームで荷物の整理の後、あちこちのボルダー壁を登って回る。課題は主にホールド自体の色で識別されていて、開始点にグレードと色(マーブルの場合、green and whiteなど)が書かれたタグが貼られている。green と green and whiteは違うので注意。その他にも少ないけれどもステップアップの目安(ladder)らしき課題があり、これは日本のジムみたいにホールドにタグが付いている。基本的に手足限定で、ホールド以外の壁はOK。スラブ壁にはフリクションの良い直径25cmくらいの円盤が嵌め込まれていて、これは開始位置のタグに明記されていなければ使用不可。
フロアー三つの内容はこんな感じ:

一階:


主に吹抜けのルート壁だがボルダーもあり。教習用のボルダー壁には「レイバック」「バランスとフットワーク」「ブリッジング」など、テクニック別の練習課題があった。また、アルファベットが書かれたカチと極小ポケットで埋めつくされた90度壁にはノートが置いてあり、利用者がルートを設定して記録できるようになっていた。ノートを開くだけでも神経質な内容を想像してしまう。
ロープ壁はトップロープが設置された壁が多くPump-1と比較して被り物は少ない。取り付く機会は無かったけれども、見た目で各ホールドは小さい気がする。グレードは6b(5.11d~5.12a)まで。

二階:


ロッカー周辺にはトラバース壁が3面ある。一部は床にクッションが無いけれど、高さが無いので不安も無い。周回方向が一定で課題と課題の干渉が少ないから取り付きやすい。隣の蛍光灯で照らされた穴蔵はルーフもあって日本のボルダリングジムに近い感じ。少し離れて高さのある壁とスラブ壁。高さのあるのは正直怪我が恐くてクライムダウンしてからジャンプ。スラブ壁は壁の加工に凝っていて、クラックが走っていたり(右の写真の左奥)、薄く足があったりで外岩風。

三階:


カフェテリアの他にルートとボルダーの壁もある。ここのボルダー壁は巨大なハリボテにホールドが付いている状態で、足自由はこれもまた外岩ライク。難しい課題が少なくて気楽に振りっ振りっと腹ごなしをする感じ。

僕は主に二階で遊んでいた。穴蔵のガバガバや垂壁直上だとUKグレード4c(デシマルで5.9-あたり)は楽勝、5a(5.9~5.10a)はなんとかというレベルなのだが、トラバース課題は極端に弱く、4bでもダメだったりする。縦ホールドの持ち替えやスローパーが嫌らしく、腕の筋肉でなくて落ちてしまう。悔しいのでトラバースに執着して、息抜きにスラブの5aを遊んだりしていた。Bristol同様にガバに頼るなと言われているようだが、これは多分自分が外岩で上達させなければいけないことと近い気がする。
出来なかった4bの核心部分、シャワーを浴びて片付けをしている時に人が何度も落ちながら教わっているのを見た後にどれどれなるほどそう持てば良いのかと裸足で取り付きクリア。最初から通しではなかったけれども嬉しい。もうランチを採る時間すらないのでスーツケースを引いて空港に向かった。

ルートをメインでやる人達からボルダーの楽しさが分からないと言われることがある。Pumpのボルダーってもっとプラスチッキーでその尖った感じも楽しいけれども、ここThe Castleでロープなしで4cのボルダーをトライしていると、フリーよりむしろ今年行った越沢だったり八ツ峰だったりに繋がる気がする。設定された課題はBristolやPumpより地味かもしれない、それは自分のレベルでなく周囲のしっとりしたムーヴからも同じような印象を受けた。山登りにそのまま続いているジムだと思う。

以下、ここを訪れるかもしれない人に少しでも役に立てれば:

  • 初回の人は利用規約の確認が必要となる。単に文章を読むだけではなく書かれた内容についてのクイズが出されるので、英会話に自信がなかったら筆談でお願いすのも手かもしれない。
  • 登録なしの一回きりの利用も可能で£11.00。登録すると登録料込の初回は£14.00。
  • 登録者は英国在住で欲しかったらしく、住所や電話番号でしつこくイギリスでの連絡先を聞かれたが「今晩の飛行機で帰るからホテルも無いよ。次はいつ来るか分からない。」で通す。これ以上に返しようがない。
  • 登録すると会員証が発行されるが受け取りは次回来店時。はは、店員さんは苦笑いしてたよ。
  • ロッカーが利用可能。その際は自分の鍵なり携帯電話なりを換わりに店に預ける。これはBristolも同じ。洗濯物しか入っていないスーツケースはロッカーの上。
  • 温水シャワーがあり助かる。石鹸とシャンプーを持ってくれば良かった。
  • ジムの最寄駅Finsbury ParkからはヒースローまでPiccadilly Line一本で楽々。ジムを出たのが15:15でTerminal 3のJALのカウンターに17:00だった。地下鉄£4は驚き以上のものがあるが、Heathrow Expressなんかと比べれば納得できないまでも諦めは付く。
  • んで、地元サッカーチーム、Arsenalの試合があるときは駅前注意。この日は勝ったらしく歩道を迂回するくらいで済んでよかった。


ボルダリングでは今まで行った中で最高に楽しいジムだ。無事に会員証を手にしてまた報告したいものである。



(神経質なカチカチ壁)

Bristol Climbing Centre #2

2007-09-14 20:38:35 | インドア
仕事でBristolに来ています。ロクスノ2007夏でイギリスの主要なジムの一つにリストアップされていたBristol Climbing Centreに半年振りに行ってきました。


(礼拝堂だったのが分かるかな)

あてにしていたビレイパートナーは休暇取って外岩に行ってしまったのでボルダー限定、でも、あわよくば誰かにビレイを頼もうとハーネスも持って行く。宿泊先からバスで40分、地図を見ながら徒歩20分で到着は20時に。受付、着替えを済ませてボルダー壁に行くと...半分がホールド改装中で使えないではないか!! もともとホールドの数が少なく、色分けされた課題が少ない壁なので丁度良い課題が見つからない。空気が乾燥していて手のひらのヌメリが出ないのは良いのだけれどスローパーは進歩ないなぁ、途端に登れなくなってしまう。イギリスの岩場はこんなのばっかなのかなぁ。
先週末にキツい靴での下山で爪先を痛めてしまいミウラーが辛く、腕よりも足のために休憩する羽目に。甚だしく消化不良で22時の閉店を迎えてしまった。

明日はフライトまで登ろうと思っていたけれど計画見直しだなァ。


(大盛況、というかグチャ混み)

日曜日は教会へ

2007-03-12 21:32:55 | インドア



仕事でイギリスはブリストルに来ています。

教会の中を改装してクライミングジムにしたのが、ここ Bristol Climbing Centre。ハーネス等は持ってきたけれどビレイヤーがいないのでボルダリングの壁に取り付く。Pump-1 や Runout と比べたらホールドは少なめ。テープは無く、出来合いの課題は少ないホールドの色で決まっていて、これをやれ、あるいは自分で課題を見つけろという感じがある。



放し飼いのチビッ子がランジしているのは日本と一緒。こちらは団体のチビッ子も。
ひとりで居ると他のソロの人と話しやすいのも同じで、普通に世間話したり、自分の出来なかったところでアドバイスを貰ったりで時間が過ぎてゆく。カチが全然なく、その代わりに苦手な手の平全体で取りに行くホールドが多かった気がする。平均身長を考えれば当たり前だけれどもホールドは遠め、他の人より手数は増えるけれどそれはそれで楽しい。4時間マッタリして手の皮が耐えられなくなって本日終了。着替えてからああすればこうすればと後悔するのも一緒。

今年に入って山にも外岩にも行かなかった初の週末。ホテル住まいで運動していなくてマズいなぁ。


Pump-1

2007-01-28 21:51:40 | インドア
金曜日、今週は一回もジムに行けていなかったので今日こそはと思っていたら山岳会からお誘いが掛かった。会社の皆が会議に出ている隙に抜け出してPump1へ向かう。

この逃げ足の速さで、壁に、ジョイン

TTさん、YTさん、YUさん既に始められていて、ルート壁に混ぜてもらう。筋肉の生きているうちに 5.9 をトップロープでお願いして、途中で腕を使い切ってしまいテンションかけまくり、フォールもして根を上げて「降ります」といってもTTさんは降ろしてくれないのですよ。宙吊りで休ませて貰ってから終了点まで引き上げて貰ってやっと降りてこられた。うーん、壁から体が剥がれそうで、ホールドから力が抜けないんですよね。傾斜の緩いスラブ壁5.7だと途端に楽で、トップロープとリードでなんとか。

前回やる気なしだったヌンチャクが掛かっていないところの5.8のトップロープはまぁ行けそう。傾斜が緩い他、ここはホールドが全て黄色で迷わなく、そういう意味でも楽だった。立てつづけに隣の5.9(こっちはマーブルでやっぱり迷わない)を試すも、右足に体重を乗せて立ち込むところで足を伸ばそうとすると体が壁から離れて落ちそうになり、腕を使い過ぎでYUさんに降ろしてもらう。自分の落ちそうな状況をYUさんに説明をしてアドバイスを頂く。フラッギングで出す足も壁から離さないようにすると体が剥がれにくいとのこと。また、手を取りに行く側の足に先に立ち込んで足を伸ばしてを左右交互に繰り返すと、このあたりのグレードは上手く行くと教わる。左右の体の振りをわざと大げさにしてみて5.8黄色を試して確かに楽になる。明日のアイゼントレもあるので本日はここで終了。

さてさてYUさん、YTさんからビレイの際の注意点を幾つか頂いた。
  • クライマーを降ろすときは一番ピンの下まで移動する。一番ピンから水平距離が離れていると、クライマーの重みでピンに引き寄せられてしまう。RunOutで教わったのに忘れていた。
  • テンションを掛けているときの後ろに引く手は方向が大事なのであってロープを強く握りしめている必要はない。んーなんか滑る感じでついつい握ってしまう。
  • テンションを掛けるときは、お尻がちょっと浮くくらいまで自分がしゃがみ込んで体重を掛けても良い。
  • 繰り出し側の手は確保器から離す。ロープが流れてしまったときに手の皮が確保器に引き込まれることと、摩擦で過熱した確保器で火傷を負う危険がある。無意識に触ってしまうみたいで、YTさんが側を通るたびに注意されていた気がする。
  • 二つ目のクリップが掛かった後のロープの繰り出しが少なすぎると指摘される。量はちょっと文章にしにくいけれど、トップロープでの練習じゃないのでピンと張る必要はない。

先は長い。