P印良品

気の向いた時にその日聴いてたCDやら最近観た映画やらを取り上げてソレについてアレやコレやと…

【レコード紹介#72】First Choice"Let Noman Put Asunder(remix)"

2013-07-26 00:37:29 | Music_Producer:J.M. Silk
こんばんは っす。昨晩に続き、今回も J.M. Silkに関連したレコードをご紹介します。

First Choice feat.Rochelle Fleming"Let Noman Put Asunder(remix)"(1999年)

英のレーベル、Audio Deluxeからリリースの、Salsoulクラシックをremixした音盤
で、Pussy 2000なる2人組(詳細不明です)と、Black Science Orchestra名義で元
X-Press 2のAshley Beedleが参加しています(尚、Audio DeluxeからはMindchime
によるremixを収録したのも出ている模様)。

Side-Aは Pussy 2000仕事を2種類(ハウスmixとそのダブ)収録しています が、
アッパーハウス仕様で 特段良い内容、ではなかったです…。この盤、某所の100円箱で
掘ったのですが、聴いてみて あー コレはハズレだな、ってなるも、ひっくり返しての
Side-Bの Ashley Beedle仕事(Black Science Twisted DiscoMix)が ビっクリする程
良かったです。原曲を所々逆回転させたりもしながら 切り貼りして、電車の音、爆発
音等のSEを被せた、やたらテンションが高く、且つ狂気のようなモノが漂うエディット。
調べてみたら このヴァージョンは過去に Kramer Dashwood"What Has Been Joined By God....."
という12"(※)が出ていて、ソコに"Ron Hardy's Ghost."というタイトルで収録されていた、
Ron Hardyのエディットをお手本に作られたモノと同じ、とのコトでした。確かに Ron
Hardy仕事からの 影響は聴いて取れますね。







※originalのリリースは 1996 年で、Ashley Beedleによる"Ron Hardy's Ghost."と、
Derrick Mayによる"Car Crash Mixer"の2種類の"Let Noman Put Asunder"のエディット
を収録。尚、2011年に House Revengeというレーベルから再発(復刻)盤が出ました。

さて、冒頭で J.M. Silkに関連した盤、と書きましたが ここまでの内容だと どの辺が、は
多分ピンと来ないですよね。てので ここで関連を説明したいと思います。整理して書く
のが不得手なので、箇条書きにしますね。

関連その1:今なお 多くの支持を集めるRon Hardyのエディット音源の中には J.M. Silkの
"I Can't Turn Around"がある

関連その2:Steve"Silk"Hurley aka J.M. Silkのヒット曲、"Jack Your Body"(→関連記事)の
ベースは"Let Noman Put Asunder"からジャックした(パクった)モノ

その辺りから J.M. Silk関連、として"Let Noman Put Asunder"のAshley Beedleによる
エディット(が収録された盤)を取り上げました。

ちなみに、上記1、2に関係した J.M. Silkにまつわるエピソードがあるので 最後にそれを
ご紹介(前回 参照して欲しい記事として載せたのを読んだ人は 既に知ってる話ですが…)。
例の 楽曲のジャック騒動、です。
Farley"Jackmaster"Funkの曲で、"Love Can't Turn Around feat.Darryl Pandy"(1986年)
という曲があるのですが、コレ、Isaac Hayesの"I Can't Turn Around"をハウスカバーしよう
というアイディアは元々J.M. Silkによるモノで、"Music Is The Key"を作る前に音源が
作られるも、リリースせずに いる間にFarley"Jackmaster"Funkがジャックした(パクった)
という…。




そして そのお返し、とばかりに、J.M. Silkは 85年にFarley"Jackmaster"Funkが発表した
"Jack The Bass"に対抗して 翌年にSteve"Silk"Hurley名義で "Jack Your Body"を発表して
ます。とか、まぁー 人間関係の生々しいコト!!

【レコード紹介#71】J.M. Silk"Music Is The Key"

2013-07-25 00:08:39 | Music_Producer:J.M. Silk
餃子屋の記事が仙台から帰る移動時間で書けてしまったので、今夜はもう1コ、
記事書きます。

最近買ったCD、J.M. Silkのalbum、"Hold On To Your Dream"(一昨年に出た
再発盤。新宿のユニオンでアウトレット品として300円で売ってました)に関連
する盤として、J.M. Silkが出した最初のsingleで、米国のダンスミュージックの
チャートで9位を記録したヒット作、

J.M. Silk"Music Is The Key"(1985年)

を ご紹介。
J.M. Silkこと Steve"Silk"Hurleyはシカゴのプロデューサー。
"Silk"は彼の10代のニックネームから、そして "J.M."は 当初"Jackmaster"を名乗ろう
としたところ、彼のルームメイト、Farley"Jackmaster"Funkによって阻まれて
しまったため やむなく略したモノ(詳しくは コチラの記事を参照願います)。

名前に関して 一悶着ありましたが、 Farley"Jackmaster"Funkは本作にミックスで
参加しています。その後の 楽曲のジャック騒動(詳しくは今度書きます)に比べたら
全然だし、友人関係はまだ大丈夫だったようですね。当時。

Side-Aは "Hold On To Your Dream"でも大半の曲で歌うコトとなるKeith Nunnaly
が太く渋い声を聴かせる(ラップまで披露!!)歌入りのHouse Keyと、歌なしの
Basement Key("Music Is The Key"には先輩DJ、Jesse Saundersからのアドバイスで
歌モノに発展させたという経緯があるのですがその元々の、に近いバージョン、て
コトになるのかな)の2曲。







Side-Bは House Keyの尺を短くしたRadio editと、キックレスのPercussapellaを収録。

当時価格が下がって買えるようになったサンプラーで ボーカルを録り込んで
連打してみたりピッチ変えて鳴らしてみたり、のハウス黎明期の試行錯誤感と、
源流としてあるディスコ要素とが詰まった名盤です。

【レコード紹介#15】Steve"Silk"Hurley"Jack Your Body"

2010-02-13 13:00:00 | Music_Producer:J.M. Silk
ご無沙汰デーでっす。
気づいたら1ヶ月近く更新滞らせちゃってました。
最近は相変わらず紹介したい盤は多々あんのに 他のコトに追われて書けて
なくてその間にも 通販で買ったのが届いたりでドンドンと積みアガっちゃって
きてます。
さて どうしたものか。うーん。

とりあえず、今回、比較的最近届いたdiuk unionの通販で買った盤を
ご紹介します。
アナログ盤の紹介は3ヶ月以上ぶりっすね。
紹介すんのは タイトルには字数制限で書けませんでしたが、Steve"Silk"
Hurleyによるクラシック"Jack Your Body"を90年代~活躍してる大ベテラン、
Hardfloorがremixした盤です。

Steve"Silk"Hurley"Jack Your Body(Hardfloor remix)"(2009年)

原曲については1986年発売の、シカゴ ハウス関連を聴いてればきっと一度は
聴いてるであろう超有名曲なんで、今更説明不要でしょう。
ソレを TB-303マスターHardfloorがオールドスクール アシッド愛に溢れた
好mixに仕アゲちゃってます。
TB-303の音をレイヤーしたHardfloor節×馬鹿っぽい声ネタ!!
わー コレ大好きっす。自分。

YouTUBEにアガってたんで、是非ご一聴を!!



ちなみに彼らの この曲に対する愛情と、(多分)ヴァイナルでの愛着は片面プレス
の裏っ側に施された英Londonレコーズ発コンピのロゴをあしらったエッチングにも
見てとれます。

Twitter aka_ABE_DQN