順不同、off the top of my head で東京観光案内の感想をちょっと。
(1)ドイツ人は思ったよりもタフ。今回案内した御夫婦は二人とも70歳近い。しかし猛暑の中でもへたれることなく、音を上げることもなく、淡々と歩き、食事をし、写真を撮っていた。もともとドイツ人は歩くのが好きというか得意で、ワンダーフォーゲルという言葉もドイツ語の wandern (歩く)から来ている。
(2)奥さんはスキューバダイビングをする。話を聞くとかなり年季が入っている。魚はお仲間と思っているせいか、食事も魚は絶対だめだった。ある種のイデオロギーだ。アレルギーっではない。西洋人、特にドイツ人はイデオロギー厳守なので妥協の余地はない。味噌汁も魚は勿論、貝の類の具はだめ。ワカメもどういうものか説明したら、拒否した。二日目の夜、米沢牛の店で味噌汁の具にはその手のものは入ってないことを確認した上でOKになった。味噌汁が席に届いた後、店の女の子が私に近づいてきて「実は出汁はカツオで出しているのですがどうしましょう?」と声を潜めて聞いてきた。そんなことを奥さんに言うと "Nein!" となるから、言わないでいい、と答えておいた。奥さんはおいしそうに味噌汁を飲んでいた。
(3)招待されて泊まったホテルはヒルトン系の高級ホテル。流石に空調はとても自然で寝苦しい思いはしなかった。しかしなんかちょっと寂れている感じ。そもそもお台場が昔ほどには賑わっていない印象を受けた。ホテルから出て周りを散歩して楽しむ、という場所でもないので、そこはか閉塞感がある。しかしお二人をタクシーで送り届けて新橋までゆりかもめで移動した時、とても車内が混んでいたのでびっくりした。
(4)東京駅周辺は相変わらず建設ラッシュで、これでフロアが埋まるのかな、と心配するほどだ。まず北口に三菱地所が日本一のビルを建設中。ここは昔新日鉄のビルが立っていたところで、あまり商業的な場所ではない。どれほど人が流れてくるのかな。野村證券のビルも、半分削ぎ落とされ、その周辺は巨大ビルの建築中だった。ここは東京駅からも銀座からも、室町からもちょっと離れているので、商業施設が潤うのか心配。あと、京橋も戸田建設の敷地で再開発しているし、東京駅の眼の前は例の工事中の事故死が発生したビルの建設が何事もなかったかのように進んでいる。はS口もでっかいビルが立って地下には立派なバスターミナルができた。あと3年もすれば全部完成しているのだろうか?どんな街になるか興味津々だ。
(5)東京駅の人混みにはびっくりした。外国人観光客が多い。私が兜町に事務所を置いていた4年前はここまで混んでいなかった記憶がある。北陸新幹線も完成したし、ますます人の流入が激しくなりそうな印象を受けた。
(6)下北沢からお台場に移動するときに新しくできた地下トンネルを通ったが、あっと言う間に着いて感動した。日本全国の中で東京に注ぎ込まれる投資額が半端なものではないことを再認識した。田舎にはなかなかお金は来ません。とはいえ、私が住んでいる県は結構道路整備が進んでいて、個人的には不都合を感じないし、東京や横浜のように高速が混むこともないのでとてもありがたい。バランスの取れた場所に住むのが一番だと改めて思った。
(7)合羽橋。英語のできるスタッフがいる店が何軒かあった。しかし売っているものはいかにも外国人向けのケバケバしいもので日本人向けではない印象だ。特に日本人のプロの料理人は足を運ばないだろうね。「武蔵」というブランド名が刃に刻み込まれた「いかにも」という包丁を売っていた。日本人なら恥ずかしくて買わないだろうね。
(8)今回合羽橋から東京駅まで、そして東京駅からホテルまでタクシーに乗った。驚いたのはいずれも運転手が若者だったこと。一人は男性。もうひとりは女性だった。私は助手席に座ったのでいろいろと話もしたが、二人ともとても性格が良さそうな人だった。地元ではタクシーの運転手は高齢者が目立つが、東京では若者がこの業界に入ってきているのだろうか?将来的には全部自動運転になるとも言われているが、将来の不安はないのだろうか、と率直に思った。
(9)観光中、不快な目には合わなかった。電車、ホテル、タクシー、飲食店の人たちは皆親切で、住民や観光客も常識的な人ばかり。勿論、街は安全で綺麗。特に東京は見るところ、遊ぶところは山のようにある。高い金を払って治安の不安があり、食k時も美味しくなくて、チップで悩む海外旅行をする理由は全くないな、と改めて思った次第。ドイツ人の奥さんも、道や街が綺麗なことに感銘を受けていた。
以上、簡単な感想でした。それなりに疲れたが達成感もあった東京観光でした。
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東京滞在中に引退を決意した。残りの人生もそうあるわけではない。拘束もしがらみなく、自由になりたい。そういう単純な理由だ。
コンサルの仕事は唯一のクライアントに説明したので告知終了。もう一つのいわゆる本業はメールかはがきで告知する。どちらにするかは検討中。
引退に向けてのアクションはこんなところか:
(a) クライアントへの告知文を作成し、できれば8月中に発信・発送。
(b) いつまで営業するかを決定。10月末という案と年末つまり12月末という案の2つがある。
(c) 今年の業務の確定申告は勿論必要なので年明けにいつもの税理士法人に依頼するが、来年は確定申告は全く不要になるのか、税理士法人に要確認。
(d) お世話になっている青色申告会をどのタイミングで退会するか検討のこと。今年会費の自動引落を手続きしたので退会しないと来年以降も引き落とされてしまうので要注意。
(e) 税務署に提出した個人事業の開業届などの各種届出を撤回する必要があるか?そのまま放っておいてもいいか?税理士法人に要確認。
(f) 事業に使っていた銀行口座の整理。場合によっては閉鎖。
(g) ホームページの閉鎖。
これとは別だが、母親逝去・賀状お断りのはがきを9月ごろには発送したほうがいいかな?これで来年のお正月は年賀状のやりとりはなくなるが、そのまま再来年以降も年賀状をやめることにしたい。
おつきあいもどんどん減らして隠遁生活を送るのだ。
息子も結婚する見込みはないので、親族が増えることもない。最終的につきあう相手は以下に限定されるだろう。
(i) 姉夫婦
(ii)高校時代の同級生(いつもゴルフ、麻雀をやる仲間5人)
(iii) 大学時代の寮の仲間だったY氏
(iv) 新卒で入った会社の同期(それなりの人数)
(v) 留学仲間(3人ほど)
適度な人数ではないだろうか?