八国山だより

ノーサイレントマジョリティ!ごまめの歯ぎしりといえど、おかしいと思うことはおかしいと自分の意思を発信しなければ

輪島市 8日試験焼却 ← 梶文秋市長は絶対専制君主か

2012-11-28 16:52:34 | 原発
 美谷町の住民の方々の反対も根強く、瓦礫焼却を諦めるものと思っていたところが、梶文秋市長は一方的に試験焼却を通知してきたとのこと。
しかも 坂本賢治輪島市議のブログによれば梶市長は美谷町との協定書は無視すると断言したとのこと。

 かつての震災への「恩返し」ということを標榜していたが、岩手には十分に処理できるだけの施設があり、地元で処理したほうが雇用創出にもつながるので被災地では地元で処理することを望んでいる。梶市長が心から「恩返し」を考えているのなら、瓦礫は受け入れず地元で処理してもらうことであり、輪島で処理することは宮古の雇用を奪うことであり、恩を仇で返すことになる。恩返しを望むなら、放射性物質に汚染されていない能登の農産物や魚介類を無償で提供したり、瓦礫ではなく避難民を受け入れることこそが真の「恩返し」ではないか。

 5月に試験焼却を行った静岡県島田市では伊太小学校730Bq/kg(=53,950Bq/㎡)、大津小学校1970Bq/kg(=128,050Bq/㎡)の汚染が報告されている。東京では、ガレキ焼却と同時期に、腹痛、嘔吐、蕁麻疹などで大量欠席の小学校が出現している(木下黄太氏のブログ)。
瓦礫焼却の怖さをわかっているのか(安全デマに騙されてガレキ焼却をナメてる人に読ませてあげて欲しいツイート


 放射性セシウムは300年間放射能を出し続ける。放射能によってDNAは傷修復不能なまでに傷つけられる。梶市長は向こう300年間の世代の人々に対して責任が取れるのか。
瓦礫を焼却すれば一時的に輪島市の財政は潤うかも知れない。だが放射性物質によって能登の産物は汚染され、実害および風評被害によって売れなくなり、輪島市だけでなく近隣の市も被害を受ける。内浦の穴水の養殖の牡蠣も売れなくなる。能登の全市町村から数十億、いや数百億の損害賠償請求が輪島市や梶市長個人に対して行われる可能性も否定できない。健康被害も生じ、これについても能登の他の市町村から損害賠償請求があるかも知れない。白米の千枚田が世界農業遺産に指定されたというのに観光客も寄りつかなくなる。それでも瓦礫を焼却するのか。俺が決めたことは絶対なのか。今がよければ300年間人々が苦しもうと知ったこっちゃない、と言いたいのか。



震災がれき 輪島市 8日試験焼却 中日新聞 2012年11月27日


市長 「安全性 十分確認を」

 東日本大震災で出たがれきの受け入れを検討中の石川県輪島市は二十六日、岩手県宮古市の木質系がれき八トンを輪島クリーンセンター(輪島市美谷町)で十二月八日に試験焼却すると発表した。焼却後の放射性物質濃度測定などをし、安全が確認されれば「できるだけ早く」(梶文秋市長)正式な受け入れを目指す。

 計画では、十二月一日に宮古市の宮古運動公園の仮置き場でがれきをコンテナ二個に積み込む。輪島市職員も立ち会い、空間放射線量を測定するなど安全性を確認する。センターへは七、八両日に一個ずつ搬入する予定。八日は午前中から焼却作業にかかり、焼却灰は遮水性の高い特殊な袋に詰めてセンター内の最終処分場で埋め立てる予定。

 がれき受け入れをめぐっては、市議会や県漁協輪島支所、市区長会長会が容認姿勢だが、地元の美谷町が難色を示すなど反対意見もある。

 梶市長は「美谷町の理解は得られたとは思っていない」とする一方で「能登半島地震で全国から多くの支援をいただいた輪島としては時間ばかりかけるわけにいかない」と説明。金沢市ががれきの受け入れを正式表明したことも理由に挙げた。

 輪島市が五月に宮古市で行ったがれきのサンプル調査では放射性物質濃度が「不検出」で、焼却前のがれきの濃度基準は他の受け入れ先と同様、国より厳しい一キロ当たり一〇〇ベクレル以下にしている。梶市長は「定めた基準を満たすのかも含めて試験焼却したい。十分な安全性を確認して(受け入れを正式に)決定したい」と述べ、美谷町と協議する。

 美谷町の立壁政義区長(64)は「一方的で横暴すぎる」と憤りを隠せない様子。「まず地元に相談してから(試験焼却を)決めるべきでないか。早急に今後の対応を考えたい」と話した。 (網信明)



 

最新の画像もっと見る