京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間

2012-06-25 09:19:52 | 日記

営業終了直前の写真。
お客様はこの目線で工房を見ることになります。

昨日は時計の見積もりや質問が10件ほどありました。
「今日は時計を持って来ていないのですが!」
よくあるお客様です。時計を持ってきていないという事です。
近所に来たついでに見積もりだけ聞いとこう、といったお客様。

メーカー名をお聞きして一応ある程度の修理料金などをお答えするのですが今までの最高金額をお答えすることになる。
ほとんどびっくりしてお帰りになります。

私たちはお客様が持っている時計がコピーかもしれない。水が入って中がサビだらけかもしれない最悪な事を想像して回答する。
結果「あの工房は修理料金がぼったくりや~!」との評価になるのです。

時計店の中には「時計を確認しないと何もいえません」と回答するお店が多いのは経験上良いことがないからなのだ。
お互い不幸です。時計を診断してもらう場合、時計を持ち込んだほうが良い。

「計画停電」の地域表が発表された。
「いや~!停電で納期が遅れてごめんなさい!」
今年の夏は停電を理由にして仕事をサボれる~!とつい期待してしまいました。

残念ながら私の仕事は電力はほとんど使わない業務だ。毎月の電気料金は3000円以下。ゴミのようなお客だ。

また、作業机の正面から朝日が差し込む早朝が勝負。
日中は昼寝にちょうど良い。20世紀初頭の「家内制手工業」
「原発再稼動反対」おやじだ!
いざとなったら電力を使わない「手旋盤」がまだ生きている。

「消費税」も反対!
京都の市場価格「電池交換料金」は800円。私の工房は1000円と不利だ。
デフレ社会に時計業界も入っているのです。消費税など上げられないのが実情。

昔からの専門店は電池交換1000円以上が標準。

ところがスーパー量販店などでは集客目的のため価格は崩壊しています。
簡単な時計の電池交換だけ受け付けて通常品は無理と断られる事が多いようです。

「ダンピング訴訟」価格統一の依頼をすると談合と判断されて専門店サイドが負ける。
時計専門店には難しい高度な技術が必要な時計が集中する時代が進みます。

今回「消費税増税党」によって大増税が決まりそうだ。
「キチガイに刃物。」「野田に民主党」だ!

ごまめの歯軋り!蟷螂の斧!時計師の抗議!儚い抵抗です。
ひっそりと生きて耐える月日が長くなるようです。
がっかりしないで、次の選挙には前回のように騙されないようにこのこと覚えておきましょう!









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする